東洋大 – 日本大 / 全日本大学サッカー選手権決勝ラウンドグループステージ第3節


12月18日は、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウへ。

冬の大学日本一を決める全日本大学サッカー選手権大会の決勝ラウンド、グループステージが12月14日から行われており、この日は最終戦となる第3節。
第1試合では、東洋大と日本大が対戦。川崎フロンターレU-18出身、日本大のMF田中慶汰、FW五木田季晋が試合に臨みました。

 

【mcc-sports presents 2024年度第73回全日本大学サッカー選手権大会決勝ラウンド グループステージ第3節 東洋大 vs 日本大】
12月19日(水) 午前11時キックオフ 岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウ 晴れ  114人

今大会から開催方式が大幅に変わった全日本大学サッカー選手権は、予選ラウンド、強化ラウンド、決勝ラウンドの3ラウンドによって構成。

決勝ラウンドは、予選ラウンドの勝者10チームと、関東地区の第1代表、第2代表、関西地区の第1代表、第2代表、東海地区の第1代表、九州地区の第1代表の計16チームが4グループに分かれ、グループステージを行い、上位2チームが大学日本一を決めるノックアウトステージへ進むことができます。

 

長良川球技メドウでは、東洋大、日本大、常葉大、関西大のグループDの試合が行われており、2勝の東洋大が首位、日本大、常葉大が1勝1敗、関西大が2敗という状況で最終節を迎えました。

 

関東大学サッカーリーグ1部で3位となり、関東地区の第3代表としてこの大会に臨んでいる東洋大。

先発は、GK1前田宙杜、最終ラインは右から25内藤天志、3大橋斗唯、5山之内佑成、18荒井凉、ボランチは6渡井翔琉、キャプテンの8中山昂大、右MF17湯之前匡央、左MF10新井悠太、前線には13梅津凜太郎、12堀内泰雅。

 

関東大学サッカーリーグ1部では6位、第6代表の日本大。

先発は、GK1木村凌也、最終ラインは15松本大地、2齋藤慈英、33國枝蒼空、ボランチは5植木颯、キャプテンの10熊倉弘貴、右MF25阿部水帆、左MF8大久保帆人、トップ下に14田中慶汰、前線には11熊倉弘達、17平尾勇人。

田中慶汰はFW登録での先発。また、FW9五木田季晋はベンチスタート。

 

 

選手たちのアップ中には太陽を隠していた雲が、だんだんと遠ざかり、青空が広がった長良川メドウ。
メインスタンドには選手の家族らが集まり、また、バックスタンド側では、多くの日本大の部員たちがチャントやコールなどで応援。東洋大も人数は少ないながらも、こちら
も部員たちが声援を送る。いい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。

 

 

 

立ち上がりは、東洋大、エリア左へ新井が持ち込みますが、日本大は松本が粘り強く対応。左コーナーキックとなり、キッカーの新井は遠いサイドに入れていきますが、木村がしっかりセーブしていきます。

すると2分には日本大、熊倉弘達の縦パスに平尾がエリア左へ。しかし、シュートは上に。

日本大は、木村が左サイド、流れた平尾に正確なボールを供給。自分たちのスローインにし、中央で熊倉弘貴や植木、さらに田中慶汰も下りて、組み立てを図っていきます。

 

田中慶汰選手

 

東洋大も、コンパクトにタイトな守りを見せ、奪ったところから裏を突くパスを出すなど、守備から前に出ていく姿勢を見せていきます。

5分には、左サイドでスローインを得ると、いったん右サイドに振り、間で受けた新井が自ら右サイド、高い位置へ運びクロス。堀内がヘディングシュート。
決定的な場面でしたが、右へ。

事なきを得た日本大も、最終ラインの松本が持ち上がり、うまく左サイドへ展開。大久保が高い位置へ顔を出し、間で植木が受け、熊倉弘貴がかかわって、東洋大の陣内でプレーする時間をつくりますが、東洋大も人数をかけて、コンパクトな守り。

8分には東洋大、中山が高い位置でカット、その縦パスに新井がエリア内へ抜け出しそうになりますが、木村がうまく対応し、シュートは打たせず。

10分には、エリア外右で湯之前がシュート。しかし、木村がセーブしていきます。

木村の送ったボールを平尾が競り、セカンドボールを植木がものに。最終ラインにいったん戻し、間で受けた熊倉弘貴のパスに、阿部が背後を狙う動きを見せていく日本大。東洋大もそれに対して、しっかり対応。新井が高い位置へ持ち込み、ミドルシュートを打ちますが、日本大は体を張り、ブロック。

18分には、東洋大、GKの前田がエリア前に正確なボールを供給。これに堀内が抜け出しますが、木村が前に出て、堀内のファールに。うまく、正確な長いボールから東洋大がゴールに迫りますが、日本大の守りも集中しており、しのいでいきます。

2勝を挙げており、優位な状況にある東洋大は、まずは守備という姿勢。それに対して、勝利が必要な日本大がボールを保持。
焦れずにつなぎ、組み立てを図る時間帯が続き、20分には、國枝から間で受けた熊倉弘達が正面へ。そのパスに平尾がエリア内へ動き出したところを東洋大はクリア。
セカンドボールを拾った日本大は、エリア外左で松本がミドルシュート。しかし、上に。

21分には、うまく間で受けた平尾はスルーパス。エリア内へ、阿部が抜け出しそうになりますが、東洋大の守りも集中しており、これに対応。

24分には、左サイド、うまく背後を取った大久保が高い位置へ持ち込み、折り返すと正面に入り込んだ阿部がシュート。しかし、前田がセーブしていきます。

東洋大も、直後には、右サイドから攻勢に出ると、折り返しのこぼれ球を拾った荒井が正面へ。ミドルシュートを打ちますが、これは上に。

再びボールを保持。熊倉弘貴や植木、さらに田中慶汰が多くボールに触れ、つないでいく日本大。田中慶汰の右サイドを突くパスに、阿部が右サイド、高い位置へ動き出すなどしていくと、27分には、左サイドに展開、大久保の折り返しに、正面で阿部がシュート。しかし、東洋大はブロック。

 

左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った日本大、田中慶汰から熊倉弘貴とつながり、熊倉弘貴の縦ぱっすに、植木がエリア内へ動き出しますが、これはオフサイド。

東洋大が間に入れてきたところ、大久保が中央に寄り、ボールをものにするなどしていく日本大。

31分には、中央から左サイドに展開。大久保が正面へ持ち込み、ミドルシュート。しかし、上へ。日本大はさらに最終ラインの齋藤がフィード。
田中慶汰が高い位置へ動き出し、高い位置でのプレーを続行。時には熊倉弘達も低い位置に下がり、ボールに触れ、田中慶汰がCBの間に下り、多く触れるなど、細かくボールをつなぎながら、前に出ようとしていきます。

37分には、熊倉弘貴が持ち上がり、左サイドに展開すると植木が抜け出し、折り返そうとしますが、東洋大のGK前田が阻止。

40分には、植木のパスに熊倉弘達がエリア左へ。しかし、東洋大は体を張ってブロック。

左コーナーキックを得た日本大、熊倉弘貴がボールを入れると、セカンドボールを拾い、エリア外正面で阿部がミドルシュート。エリア内で平尾が触り、軌道が変わりますが、これは左に。

 

阿部水帆選手

一方の東洋大も直後には、右サイド、湯之前から渡井とつながり、渡井の折り返しに正面で堀内がシュート。しかし、木村がセーブ。

終盤は東洋大が、左サイドで新井や荒井、中山がかかわってボールを動かす時間をつくり、荒井のパスに堀内が正面へ入り込む場面をつくりますが、日本大は体を張ってしのぎ、前半は0-0でタイムアップとなります。

 

五木田季晋選手

後半日本大は、阿部に代わり18関日向多。

立ち上がりからボールを動かしていく日本大、3分にはうまく右サイド、高い位置へ抜け出した田中慶汰のパスに平尾が正面右へ。しかし、東洋大の守りが阻んでいきます。

それでも、東洋大、梅津につけてきたところ、國枝が対応。最終ラインの齋藤や國枝、松本、田中慶汰や熊倉弘貴が多く触れ、ボールをつないでいく日本大。

東洋大がボールを奪い、そのパスを受けた新井が高い位置へ持ち込もうとしても、田中慶汰らが厳しく寄せてボールを奪うなどしていきます。

焦れずにつないでいく日本大に対し、コンパクトな守りを続ける東洋大。日本大は、大久保が高い位置へ抜け出しクロスを入れる場面をつくりますが、シュートには結びつかず。なかなか両チームともに決定的な場面には至らない時間帯が続いていきます。

東洋大は、14分堀内に代わり14高橋輝。

日本大は16分植木が負傷し6猪野毛日南太。

田中慶汰がうまく間で受け、縦に速いパスを入れ、クリアに遭ってもセカンドボールをものに。中央で熊倉弘貴や田中慶汰が多く触れるなどしていく日本大。

 

後半はボランチでプレーした田中慶汰選手

田中慶汰のパスに、猪野毛が高い位置へ抜け出すなどしていきますが、東洋大もしっかりそれに対応。
19分には、田中慶汰の縦パスを、平尾がおさめ、そのパスにエリア左へ抜け出した熊倉弘達がクロス。しかし、前田がセーブ。

さらに22分には、熊倉弘貴の縦パスに、大久保が左サイド、高い位置へ。しかし、東洋大、内藤がこれに対応していきます。

東洋大は23分梅津に代わり19鍋島暖歩。

25分には、内藤に代わり24中村琉聖。メンバーを入れ替え、守備に人数をかけ、気を見て高橋が高い位置へ持ち込む姿勢を見せるなどする東洋大に対し、日本大がボールを保持する時間が続いていきます。

27分には、日本大、國枝が持ち上がり、そのパスに大久保が左サイドから高い位置へ持ち込む動き。しかし、東洋大の対応も粘り強く大久保のファールに。

30分には、東洋大も、縦パスに高橋がエリア右へ。しかし、國枝がカバー。
直後には日本大、熊倉弘貴が間で受け、そのパスに猪野毛が右サイド、高い位置へ。猪野毛の折り返しに、ニアに入り込んだ関がシュート。しかし、枠はとらえられず。

東洋大も、35分には、高い位置で高橋がカット。それに対して、日本大はファール。エリア外左で東洋大がフリーキックを得ると、新井は遠いサイド、大橋に入れますが、折り返すことはできず。

日本大は38分、平尾に代わり9五木田季晋がピッチへ。

 

五木田季晋選手

 

関や熊倉弘貴、田中慶汰がかかわり、ボールをさらにつないでいく日本大。41分には大久保の縦パスに五木田がエリア右へ進入しますが、東洋大の守りも粘り強く、これに対応していきます。

東洋大は43分、湯之前に代わり16田制裕作。

44分には、日本大、國枝が持ち上がり、左サイドに展開。いったんは東洋大がボールをものにするも、関が寄せ、奪い返し、そこから右サイドに展開。
松本がクロスを入れますが、エリア内で東洋大も体を張り、対応。最後は日本大のファールに。

アディショナルタイムは、3分、
コンパクトに、守る東洋大に対し、ボールを動かし、前に出ていく日本大。

48分、日本大は、松本が右サイド、高い位置へ抜け出し、折り返し。すると正面でシュートを打ったのは関。これが決まり、0-1。ついに日本大がゴールをものにします。

東洋大は新井に代わり7増田鈴太郎。

試合はタイムアップとなり、0-1。

勝利したのは日本大となりました。

このあとの、常葉大 vs 関西大は0-1で関西大が決勝ラウンド初勝利。その結果、Dグループでは、2勝1敗、勝ち点6、得失点差+3の東洋大が首位、2勝1敗、勝ち点6、得失点差+2の日本大が2位でグループステージを突破し、ノックアウトステージへ。

日本大は、準々決勝で新潟医療福祉大と対戦することが決まりました。

日本大としては、開催方式が違った前回大会のベスト16を超える結果。

北信越大学サッカーリーグ1部では12戦全勝、8連覇と絶対的な強さを誇り、今大会も予選ラウンドを含め4戦全勝の新潟医療福祉大を相手に、どんな試合を見せるのか。とても楽しみにしています。

この日はトップ下として、ボランチとして、多くボールに触れ、運動量も出しながら、チームに貢献した田中慶汰。そして、途中出場からゴールを狙う場面もあった五木田季晋。それぞれがどんな活躍を見せるのかも、とても楽しみにしています。

 

前半0-0 後半0-1 計0-1

得点:関日向多(日本大)

東洋大の先発:1前田宙杜 25内藤天志 3大橋斗唯 5山之内佑成 18荒井凉 6渡井翔琉 17湯之前匡央 10新井悠太 13梅津凜太郎 12堀内泰雅

交代:堀内→14高橋輝 梅津→19鍋島暖歩 内藤→24中村琉聖 湯之前→16田制裕作 新井→7増田凜太郎

控え:22上村倫士 4稲村隼翔 23福原陽向 28依田悠希

 

日本大の先発:1木村凌也 15松本大地 2齋藤慈英 33國枝蒼空 5植木颯 10熊倉弘貴(c) 25阿部水帆 8大久保帆人 14田中慶汰 11熊倉弘達 17平尾勇人

交代:阿部→18関日向多 植木→6猪野毛日南太 平尾→9五木田季晋

控え:12ドゥーリー大河 4酒井優希 19青木大和 13石川晴大 16長谷川皓哉 32梅原海斗

(文中敬称略)

 

フロンターレU-15、SC相模原ユース出身、日本大の浅倉心魂選手はチームのサポート役を務めた

多くの部員たちがホーム、稲城から応援に駆け付けた日本大
フロンターレU-18出身、日本大の江原叡志選手も声援を送った

前橋育英時代にはプリンスリーグ関東でフロンターレと対戦した熊倉弘貴選手。横浜FC加入内定
田中慶汰選手
横浜F・マリノスへの加入が決まっている木村凌也選手
田中慶汰選手
前橋育英時代にはフロンターレとプレミアリーグEASTで対戦した大久保帆人選手。ドリブルでチャンスメーク
阿部水帆選手がシュート
田中慶汰選手
前橋育英時代にはフロンターレと対戦したヴァンフォーレ甲府加入内定の熊倉弘達選手
コーナーキックのキッカーも務めた
木村凌也選手。エリア外にも出て組み立てにもかかわった
齋藤慈英選手
大久保帆人選手

田中慶汰選手

五木田季晋選手はベンチスタート
田中慶汰選手

阿部水帆選手がシュート
木村凌也選手

五木田季晋選手
後半からはボランチでプレーした田中慶汰選手

熊倉弘貴選手
田中慶汰選手

途中出場の関日向多選手
途中出場の五木田季晋選手

五木田季晋選手
田中慶汰選手

関日向多選手が決め、日本大が先制する

五木田季晋選手
0-1でタイムアップ。日本大が勝利

浅倉心魂選手

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