12月22日、Anker フロンタウン生田で行われた川崎フロンターレU-18、神奈川県クラブユースリーグ、SC相模原ユース戦は、4-1。フロンターレは勝利で2024年を締めくくりました。
試合後に、来季はトップチームのコーチに就任する長橋康弘監督、キャプテンを務めた新堀翔、2ゴールの藤井漣祐の2選手に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU18 – SC相模原ユース / 神奈川県クラブユースリーグ
「選手と一緒に私が育ててもらったのかな、と思っていまして。
この長いアカデミーでの時間というのを、私の財産になったのかな、というふうに思っています」 長橋康弘監督
〇3年生たちが抜けて、1,2年生でという試合でしたけど、選手たちのプレーを見て、いかがでしょうか?
さっそく、新チームになって、トレーニングを本当にみんな、意識高く、元気よくやってくれています。
今日のゲームなんかも、自分たちが今やっていることを、とにかく思いっきり、しかも最後のゲームなので、楽しもうっていうところで入りました。
選手たちは一生懸命最後までやってくれましたし。自分たちのサッカーをやれるように、すごくチャレンジしてくれたんじゃないかなと思います。
〇来年はトップチームに行かれるということで、これでU-18からは離れてしまいますけど、来年以降彼らにはどんな選手になってほしいですか?
一人一人が成長して、まずは個人の目標であるトップ昇格。一人でも多くね、目標というのを達成してほしいですし。
また、先輩たちがかなえることができなかった、一つ一つの目標というんですかね。
クラブユースもそうだし、リーグ戦もそうだし、Jユースもそうなんですけれども、そういったものを一つでも多く、また獲得してほしいなって思っています。
〇アカデミーでの日々、U-15の監督などもやられて、思うところもあるのかなと思うんですけど、振り返ってみていかがですか?
はい。アカデミーに長くですね、いさせていただいて、たくさんのことを学ぶことができました。
まずは選手たちを育てることが私たちの仕事なんですけど。選手と一緒に私が育ててもらったのかな、と思っていまして。
なんかね、この長いアカデミーでの時間というのを、私の財産になったのかな、というふうに思っています。
選手たちにも伝えたんですけれども、絶対感謝の気持ちを忘れず、私自身もそうなんですけれども、そういった気持ちを絶対に忘れずに、これからもやっていきたいと思いますし。
また、同じクラブにいるので。なんかね、もちろん、ここからフロンターレらしいサッカーというのを継承されると思うんですけれども。
やっぱり監督が代われば、少しは変わった部分も当然出てくると思いますので。そういうような部分をまたアカデミーにも共有していきたい、と今のところは思っていますね。
〇またアカデミーからトップチームに上がる選手も出てくると思いますし、この前、江原君(江原叡志、日本大)に会って話を聞いてきたんですけれども、「長橋さんや佐原さんとまた一緒にやってみたい」と言っていて、そういった選手たちとまたできるかもしれないという楽しみもあると思うんですけれども。
そうですね。またアカデミーで育った子たちが、たくさん活躍してくれる。それがアカデミーの、私たちの目標ですし。
選手たちの目標だと思いますので。そういった選手たちと、一人でも多く、トップで一緒にやれることが楽しみですよね。
そのためにはトップ昇格しなければいけないので、本当に一日一日を大切にして、頑張ってほしいですね。
〇また、サポーターの方に。ずっと応援を続けてきたサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
本当に、こう、これまで長い間ですね、お世話になりました。
何かこうフロンターレらしいサッカーで、サポーターの皆さんに感謝の気持ちをですね、内容と結果にこだわろうと、こだわって、その気持ちを伝えようと、選手たちにずっと言い続けてきました。
私自身、いろんなプレミアの優勝だったり、もっと前でいれば、その1年前 ですけど、プレミアの昇格の前のプリンスの優勝。
で、参入戦でも勝たしていただいて。そういったところってサポーターの皆さんに勝たせていただいたところが、本当にありまして。
なんかね、なにか、そういった一つ一つの大会だったりというところが、「サポーターの皆さんに勝たせていただいた」って本当に思っているんですよね。
これからも、U-18もそうですし、15もジュニアもそうなんですけど、サポーターさんの力を借りて、ですね。
アカデミーをまた、盛り上げていただけたらと思います。
これまで、本当にお世話になりました。
サポーターの皆さんに私自身が育ててもらったと思っています。
これから、トップに行くんですけど、引き続き、アカデミーとトップと、よろしくお願いします。
「試合を決定づけられる、『自分がいるから試合に勝った』みたいな、試合に絶対に必要な選手になりたいです」
MF26 新堀翔
〇お疲れ様です。まずは今日、自分のプレーを振り返ってみて、どうですか?
「ボールをたくさん受けろ」と言われていたので、ボールにかかわるというところはできていたと思うんですけど。
決定的な決める、だったり、アシストだったり。もっとやっていかないといけない、と感じました。
〇今日はボランチと、左サイドでのプレーとなりましたけど、今は両方ともやっているような感じですか?
左は水曜日の試合(韓国の高校との練習試合)でやって、今日も少しやったんですけど。
〇ボランチはユースに上がってからやっていると思うんですけど、どうですか? やってみて。楽しさとかあったりします?
そうですね。ボール、たくさん触れて。ゲームつくったり、前にかかわったり両方できるので。楽しいです。
〇あとは今日はキャプテンマークを巻きましたけど、意識してやったことなどは?
声出したり、「自分がチームを引っ張ってやろう」という思いをもってやりました。
〇今年、1年間振り返ってみて、どうでした? プレミアも少し出たりしましたけど。
もっともっと試合にかかわっていきたい、自分の特長を出して、練習からアピールしてやっていきたいと思います。
〇ユース2年目になりますけど、自分のこういったところが成長したなっていうものってあります?
守備の部分でボールを刈り取ったり、最後の決定的なプレーをするというところは、2年で成長したなって思います。
〇将来的にこういう選手になりたい、というものってあります?
試合を決定づけられる、「自分がいるから試合に勝った」みたいな、試合に絶対に必要な選手になりたいです。
〇来年はユース最後の年になりますけど、どうしたいですか?
プレミアだったり、クラブユースっていうので、優勝して、いいかたちでラスト1年、終えられたらいい、と思います。
〇個人として、こういう結果を残したいっていう目標はあります?
得点王を狙って。
〇得点王ですか。それはボランチをやっても?
はい。ボランチでもどこのポジションをやっても点に絡む。絡める選手になりたいです。
〇また、サポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?
自分たちも、プレミア・クラブユース優勝に向けて頑張るので、これからもよろしく応援お願いします。
「後期には出られなくて、悔しいシーズンだったので、
来年はその悔しさをぶつけられるように頑張りたいと思います」
MF20 藤井漣祐
〇お疲れさまでした。今日は2得点ということで、自分のプレー、振り返ってみて、いかがですか?
今日は結構難しい試合というか。自分たちのペースで進めていた試合だったんですけど、相手が引いてきた中で、自分の特長を出すことがけっこう難しかったんですけど。
今日、点決めることを意識していましたし。クロスに入っていくっていうのも意識していたので。
それで点を取って良かったです。
〇今日はFWでプレーしたというところで、前から「攻撃にかかわるポジションでやりたい」というような話をしていましたけど、どうでした?
そこが自分のやりたいポジションなので。新チーム始まってからけっこうやらせてもらっているんですけど。
来年も出られるように、しっかりアピールしていきたいと思います。
〇得点はヘディングからでしたけど、前もヘディングで決めていて。けっこうヘディングは得意?
そうですね、前から特長として持っていましたし、後ろでやっていた時もけっこうヘディングで決めていたので、得意にしているところではあります。
〇今年1年間、振り返ってみてどうですか? プレミアでは得点を決めた試合もありましたけど。
今年はけっこう自分の中で難しかったシーズンで。いろんなポジションをやったりした中で、プレミアで点を取った試合もあったんですけど。後期には出られなくて、悔しいシーズンだったので、来年はその悔しさをぶつけられるように頑張りたいと思います。
〇やっぱりFWでやりたいということで、来年求められるものは得点やアシストだと思うんですけど、目指すものはそういったところですかね?
そうですね。
〇これぐらい取りたいっていうものってあります?
5ゴール、行きたいですね。
〇こういう選手になりたいっていうものって何かあったりします?
フロンターレのトップで行ったら、憲剛さんとか、大島僚太選手みたいになりたくて。そういう人を使えて、個も生かせるっていう選手になりたいです。
〇じゃあ、プレーでも参考にしているのは大島選手だったり憲剛さんですかね。
はい。
〇ありがとうございます。また、来年、チームはどうなっていきそうですか?
けっこう自分たちの学年は仲良くて、特長があって、戦えると思います。
〇また。サポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?
今年は、後期は全然試合に出ていなくて、なかなかファン・サポーターの皆さんの前で、プレーすることができていないんですけど。
来年はレギュラーつかんで、1年間試合に出られるように頑張っていきたいと思います。
◇
試合後には、今年最後の“バラバラ”で2024年を締めくくったフロンターレU-18。その音頭をGKの井澤明己とともに、とったのは、長橋康弘監督、同じくトップチームのコーチに就任することが決まっている佐原秀樹コーチでした。
その光景には、今年だけではなく、長い間積み重ねてきた、選手やスタッフ、サポーターたちのかたい絆というものが感じられました。
「サポーターに結果と内容で応えよう」。ずっとずっと、長橋監督が呼びかけ、選手たち自身も、ことあるごとに言葉にしてきた、その思いがあふれているようにも思えました。
長年アカデミーに携わってきた長橋監督や佐原コーチが離れても、必ず受け継がれていくものがあるに違いない。確固たるものがある。そう感じさせられるものがありました。
2025年、新たな体制でのスタートとなるフロンターレU-18。練習を重ね、試合を重ねるなかで、どんな成長を遂げるのか。とても楽しみにしています。
そして、多くの選手がトップチームに上がって、長橋コーチや佐原コーチとともに、再び多くのサポーターの前で、フロンターレらしいサッカーを目指す日々がやってきますように。
これからを、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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