「大学卒業する前には、大学ナンバーワンキーパーでいたいですし。プロ1年目で活躍できるような選手っていうのを目指して頑張っていきたいと思います」 / GK菊池悠斗


多くのフロンターレアカデミー出身の選手たちがプレーする大学サッカー。

2024年、関東大学サッカーリーグ1部で8位となり、2000年以来の全日本大学サッカー選手権大会の出場も果たした東海大で、大学1年目から出場の機会をつかんだのは、川崎フロンターレU-18出身のGK菊池悠斗。

 

菊池悠斗選手

 

関東大学サッカーリーグ1部では、第6節の東京国際大戦で初めてメンバーに入ると、先発したGK笠原駿の負傷により、75分から出場しリーグ戦デビュー。

以降、計7試合に出場。全日本大学サッカー選手権大会でも強化ステージのグループリーグの2試合と、ノックアウトステージの準決勝で先発フル出場。全国大会の舞台も経験しました。

1月23日、御前崎ネクスタフィールドで行われた福島ユナイテッドFCとの練習試合後、菊池悠斗に話を聞きました。

 

菊池悠斗選手



〇お疲れ様です。まずは大学1年目、結構試合にも出ていましたけど、振り返ってどうでしたか?

そうですね。1年目、まずは自分で取った感じではないですけど、ポジション。

けがでっていう感じだったんですけど。そこから、難しい感じもあったです。1年目は。

やっぱり、そこからずっと出られなかった、という。1回ポジションを取られて、ベンチの方が長かったので。

そこで踏ん張れなかったというのが、自分の弱さも見えたかなと、シーズンを通して思いました。


〇逆に大学1年目で、あれだけ試合に出られるというのは想像がついてました?

最初は「1試合ぐらい出れればいいかな」って感じだったです。

「出れたらラッキー」って思っていたんですけど。1回出ちゃうと「出なきゃだめだな」って思うので。

やっぱり1回出れたからこそ、「もっとやんないとな」っていう思いの方が、シーズン終わってからは強いですね。


〇大学1年目でこういうところが伸びた、とかあります?

試合をやっていく中で、安定感というのが自分の中で出てきたかなって思う部分もあったので。

でも、逆に自分の足りない部分っていうのも見えた感じです。


〇さっきの練習試合を見ていても、だいぶ自信をもって、コーチングとかをしているのかなって思ったんですけど、どうですか?

守備の中心は自分なので。やっぱり自分から発信しないと。

去年は守備陣に、センターバックに助けられる部分が多かったので、今年はやっぱり自分が中心となって、失点を減らすことに貢献していきたいなって。

声掛けはやっぱり一番大事にしています。


〇今年はポジションをがっちりつかみたい?

そうですね。今年勝負ですね。どれだけ出れるか。フル目指して、頑張りますけど。

やっぱり欲を言えば、全部出たいです。全部、全試合フルタイムで

〇東海大としては目指すのはタイトルだったり、全国大会?

そうですね、やっぱり日本一を目指さないといけないと思うので。やっぱりチャンピオンを目指して頑張っていきたいと思います。


〇今日は相手が福島ユナイテッドで、対戦はしませんでしたけど、由井君もいて。

由井とやりたかったですね。

〇どうでした?

由井のプレー見てて、成長したなって思うですけど、「まだやれるんじゃないか」って。

あとナガネ(松長根悠仁)は、ナガネも頑張っていたなって。

〇けっこう上下動していて。

そうですね。走りますよね。

〇サイドバックらしい…。

あんなことはなかったのに。すごいですね、今は。

〇だいぶ刺激にもなりました?

そうですね。刺激にもなりますし、自分の代のプロなので。あいつを超えます。知名度で超えます。

〇改めて、大学卒業した時にこういった選手になりたいっていうものってあります?

大学卒業する前には、大学ナンバーワンキーパーでいたいですし。ナンバーワンでもプロで活躍するのは難しいので。

ナンバーワンであって、プロで、プロ1年目で活躍できるような選手っていうのを目指して頑張っていきたいと思います。


〇フロンターレのサポーターにメッセージをいただけますか?

また来季も頑張るので、応援して、大学サッカーも見ていただけたらなっていうふうに思います。




菊池悠斗選手と、フロンターレから福島ユナイテッドFCに育成型期限付き移籍中の松長根悠仁選手、由井航太選手


大学のトップチームでの出場の機会を得た1年目について、ポジションをつかみきれなかったことに悔しさも残る、と振り返った菊池悠斗。

「もっとやんなきゃいけない」。けっして満足はせず、新たなシーズンに向かおうとしています。

この日の福島ユナイテッドFCとの練習試合では、堂々と指示を出し続け、フィールドプレーヤーたちを動かし、最後尾から守備を引き締めていた菊池悠斗。その姿には、「今年は自分が中心に」という気概が表れていたようにも思いました。

「勝負の年」と語る2025年。どんなプレーを見せ、どれだけ東海大に貢献するのか。

どんなGKになっていくのか。とても楽しみにしています。


(文中敬称略)

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