U-18 Jリーグ選抜 – 日本高校選抜 / NEXT GENERATION MATCH


2月8日は、国立競技場へ。

Jリーグの開幕を告げるFUJIFILM SUPER CUP。その前座試合として行われるNEXT GENERATION MATCHに出場するU-18 Jリーグ選抜に、川崎フロンターレU-18のDF林駿佑、FW恩田裕太郎の2選手が選出。日本高校選抜との試合に臨みました。


【NEXT GENERATION MATCH U-18 Jリーグ選抜 vs 日本高校選抜】

2月8日(土) 午前10時15分キックオフ 国立競技場 晴れ 40分ハーフ

32回を数え、秋春制への移行に伴い、今回で幕を閉じるFUJIFILM SUPER CUPと同様、最後の開催となったNEXT GENERATION MATCH。


過去5回は、日本高校選抜と前年のJ1優勝チームのユースが出場しており (川崎フロンターレU-18も2021年、2022年に出場し、2-1、1-0で勝利)、U-18 Jリーグ選抜は2019年以来6年ぶりの結成。


先発は、GK1小川煌(サンフレッチェ広島F.Cユース)、最終ラインは右から5森壮一郎(名古屋グランパスU-18)、4林駿佑(川崎フロンターレU-18)、キャプテンの3大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、16長南開史(柏レイソルU-18)、ボランチは6和田直哉(浦和レッズユース)、8今井健人(東京ヴェルディユース)、右MF7小林志紋(サンフレッチェ広島F.Cユース)、左MF15新川志音(サガン鳥栖U-18)、前線には9大西利都(名古屋グランパスU-18)、17吉田湊海(鹿島アントラーズユース)。


川崎フロンターレU-18のFW恩田裕太郎はベンチスタート。

 


日本高校選抜の先発は、GK23藤原優希(前橋育英)、最終ラインは右から2新垣陽盛(神村学園)、3奈須琉世(流通経済大柏)、4山禄涼平(東福岡)、16上原悠都(昌平高校)、ボランチは8畑拓海(大津)、キャプテンの10大谷湊斗(昌平高校)、右MF6黒沢佑晟(前橋育英)、左MF12柚木創(流通経済大柏)、前線には14山野春太(流通経済大柏)、9森田晃(帝京)。

 

青空の広がった国立競技場。多くのサッカーファンらが見守るなか、キックオフの時を迎えました。

 

先発出場の川崎フロンターレU-18、林駿佑選手


立ち上がり、日本高校選抜は、GK藤原にCBの山禄や奈須がかかわり丁寧な組み立て。
しかし、Jリーグ選抜は吉田や大西らが連動して高い位置からボールを奪う姿勢を見せ、小林もうまく中央に顔を出してボールを奪うなどしていきます。

4分には、Jリーグ選抜、左サイド、下がり目で受けた今井がクロス。遠いサイド、飛び出した小林がシュート。これはサイドネットに。

一方の日本高校選抜も、6分には中央でボールを奪った大谷が前に持ち運び、エリア外正面でミドルシュート。これは左に。

7分には、正面にうまく持ち出した山野から右サイド、新垣へ。新垣がクロスを入れると、正面で森田がヘディングシュート。これは上に。


さらに日本高校選抜が、畑や大谷、最終ラインの奈須や山禄も多く触れながら、ぼーるをつなぎ、右サイドに展開。黒沢、森田、新垣がかかわってボールを回し、最後は新垣が右サイド高い位置へ持ち込んで折り返し。しかし、Jリーグ選抜はコンパクトに、粘り強い守り。自陣の左サイドでボールを収めた吉田が前に持ち出し、攻撃へ転じていきます。

Jリーグ選抜も、最終ラインの大川や林、GKの小川もかかわり組み立てを図り、うまく中央を使いながら、サイドに展開するなどしていくと、11分には小林の斜めのパスを正面で吉田がキープ。相手を振り切った吉田はシュートを試みますが、日本高校選抜は体を張り、ブロック。

直後には、左サイド、開いて受けた吉田が高い位置へ持ち込み、折り返し。日本高校選抜の守備の対応があったところ、こぼれ球を拾った森が右クロス。
セカンドボールを拾ったJリーグ選抜は、左サイドからクロス。エリア正面右、うまく抜け出した大西がシュート。右にそれ、枠こそとらえられなかったものの、Jリーグ選抜が出足の良さと、前線の選手たちのいい動き出しも交えて、チャンスをつくっていきます。

藤原や奈須、山禄がかかわってボールを動かす姿勢を見せる日本高校選抜に対し、大西・吉田が前から厳しくプレス。高い位置でボールをものにしていくJリーグ選抜。
13分には、右サイド、下がり目でマイボールにした森が、ダイレクトでエリア前に浮き球のパス。吉田が飛び出しますが、さわることはできず。

しかし、いい守備からいい攻撃へ、つなげていきます。


日本高校選抜も、15分には、正面に抜け出した柚木が枠をとらえたシュート。しかし、小川がセーブ。

さらに中央で畑がカット。右サイドに展開。しかし、Jリーグ選抜はここでもしっかりカバー。チャンスはつくらせずに対応していきます。


すると18分には、Jリーグ選抜、右サイドでうまくボールを持った小林から森へつながり、森はエリア外右から地を這うようなラストパス。
これにエリア左、飛び出したのは吉田。シュートを打つとこれが決まり、1-0。Jリーグ選抜が素晴らしい連係から先制点をものにします。

 

吉田湊海選手がゴールを決め、1-0。U-18 Jリーグ選抜が先制する

 

 

日本高校選抜は、GK藤原がエリア前に正確なボールを入れていきますが、林がしっかり、セカンドボールを自分たちで拾えるような形で対応し、流れは渡さず。
すると24分には、Jリーグ選抜、大川のフィードを起点に、エリア外正面へうまく持ち込んだ小林がスルーパス。これにエリア右、抜け出したのは大西。
シュートを打つとボールはゴールの中へ。素晴らしいラストパスと、素晴らしい動き出しからJリーグ選抜が突き放します。


林や大川がフィード。吉田や大西がうまい動き出しを見せるなど、日本高校選抜の陣内でプレーする時間をつくっていくJリーグ選抜。
左サイド、高い位置で吉田がキープ。日本高校選抜がそれに対応しても、すぐさま吉田が前からプレス。簡単には前には行かせずに、対応。

日本高校選抜も、Jリーグ選抜が中央にパスを差し入れてきたところを狙い、カット。そこからエリア前にパスを出していきますが、林がカバー。

林から受けた森のフィードに、動き出した吉田に対しては、日本高校選抜のカバーがあり、チャンスにはつながりませんでしたが、ここでも守備から攻撃へ、転じようとしていきます。

31分には、長南から左サイド、流れた吉田へ。吉田のクロスに、エリア正面右、飛び込んだ大西がヘディングシュート。右にそれ、得点とはなりませんでしたが、決定的な場面をつくっていきます。


なかなかゴールに迫る場面をつくることのできなかった日本高校選抜も、32分には、大谷が前にもち運び、そのパスに上原がエリア左へ。Jリーグ選抜のクリアに遭い、シュートには至りませんでしたが、ようやくエリア近くでプレーする時間をつくると、34分には、左サイドでの連係から、畑がスルーパス。
エリア右、柚木が抜け出しますが、Jリーグ選抜は大川がカバー。


追加点を狙うJリーグ選抜も、35分には、大西から小林とつながり、小林はサイドチェンジ。エリア外左、おさめた新川のシュートは左。

日本高校選抜も、間で畑や大谷がうまく受けながら、時間をつくり、大谷のパスに柚木が左サイド、高い位置へ持ち込もうとしますが、森がカバー。
さらに右サイド、高い位置へ展開していきますが、Jリーグ選抜は、吉田が自陣の低い位置をカバー。献身的な姿勢を見せ、守備でもチームに力を与えていきます。

アディショナルタイムは1分。40+1分には、Jリーグ選抜、森のミドルシュートは、ワンタッチあり、左コーナーキックに。
キッカーは小林。セカンドボールを林が拾い、最後は和田がクロスを入れていきますが、藤原がセーブ。
前半は2-0でタイムアップとなります。

 

 

 

 

後半Jリーグ選抜はGKが小川から萩裕陽(名古屋グランパスU-18)、右SBが森から2千田遼(ファジアーノ岡山U-18)に交代。

日本高校選抜は、上原、森田に代わり左SBに5田中佑晟(佐賀東)、前線に11加藤隆成(帝京大可児)。

2点差を追いかける日本高校選抜は、2分植木が左サイドに振り、正面でシュートを打つも、GKの萩がセーブ。
こぼれ球を拾い、田中が左クロスを入れますが、林が対応していきます。


一方のJリーグ選抜も、中央を吉田がうまく持ち上がり、右サイドに展開。千田がエリア外右でミドルシュート。しかし、藤原がセーブ。

大西のプレスバックから、中央で和田が持ち、攻撃の機会をさぐるJリーグ選抜に対し、日本高校選抜は間を締め、ここぞというところで厳しい寄せを見せ、そこから前に出る機会を増やしていきます。

5分には、柚木のパスに、山野が左サイドからエリア左を狙う動き。しかし、大川がカバー。

Jリーグ選抜も6分には、大川のフィードに、長南がエリア左へ、いい動き出しを見せますが、これはオフサイド。

日本高校選抜は、中央で畑や大谷がボールを動かし、大谷はエリア前に浮き球のパス。しかし、林が対応。林はそのまま前に持ち上がり、攻撃へつなげようとしていきます。

9分には、Jリーグ選抜に交代。今井に代わり13野口蓮斗(サンフレッチェ広島F.Cユース)。


12分には、Jリーグ選抜、うまく間で受けた新川がエリア外正面へ持ち込むと、日本高校選抜にファールがあり、Jリーグ選抜のフリーキックに。
キッカーは小林。右足で直接狙いますが、藤原がセーブ。

すると13分には、日本高校選抜、左サイドに展開すると、柚木が正面へドリブルで持ち運び、そのパスに黒沢がエリア右へ。しかし、萩がすばやく前に出て、シュートをブロックする素晴らしい守り。日本高校選抜がゴール前での場面を増やすなか、Jリーグ選抜も素晴らしい守りで対抗していきます。

Jリーグ選抜は、大西に代わり、川崎フロンターレU-18の11恩田裕太郎、吉田に代わり18佐々木将英(FC東京U-18)。恩田が前線。小林がトップ下、長南が右MF、佐々木は左SBに。

 

恩田裕太郎選手

 

GKの藤原に、山禄や奈須がかかわり、フィードも交えながら、前に出ようとする日本高校選抜。GKの藤原がうまく右サイドに展開。
長いボールをうまく使いながら攻撃の機会をうかがっていきます。

18分には、Jリーグ選抜にファールがあり、エリア外右でフリーキックを得た日本高校選抜。柚木が右足で入れたボールは、左サイドに流れ、それを拾って日本高校選抜は前に出ようとしますが、林が対応していきます。

すると19分にはJリーグ選抜、千田のフィードに、恩田がエリア外左へ。エリア外正面やや左へ持ち込んだ恩田は、ミドルシュートを打ちますが、上にそれていきます。

ここで日本高校選抜は、山野に代わり19粕谷悠(流通経済大柏)が前線へ。

日本高校選抜は25分、中央から右サイドに展開。新垣がエリア右へ抜け出しクロス。これを田中が頭で折り返すと、エリア正面、飛び出した粕谷がシュート。
ボールはゴールの中へ。2-1。日本高校選抜が1点を返します。

 

流通経済大柏の粕谷悠選手が決め、2-1に

 

Jリーグ選抜は、新川に代わり10坂井倖大(東京ヴェルディユース)。

Jリーグ選抜は、28分には、林がやや前に出てボールをカット。右サイドに振り、そのままエリア内への飛び出し。
ここは藤原のカバーに阻まれましたが、果敢にゴールを狙う攻撃参加を見せていきます。

さらに29分には、長南がドリブルで仕掛け、その縦パスに坂井がエリア左へ。しかし、日本高校選抜は体を張った守り。
右コーナーキックとなり、小林がボールを入れると、セカンドボールを拾ったJリーグ選抜は、中央からのパスに恩田がエリア左への動き出し。
しかし、日本高校選抜、新垣がカバー。シュートにはつながらず。

最終ラインから間にボールを差し入れ、組み立てを図るJリーグ選抜に対し、33分には日本高校選抜、中央でボールをカットし、柚木から受けた田中は左クロス。
しかし、萩がセーブ。

すると、直後にはJリーグ選抜、中央で恩田がカット、左サイドに展開すると、クロスに小林がエリア内への飛び出し。ここは高校選抜が体を張りブロック。
左コーナーキックとなり、小林がニアに入れると、うまく頭ですらしヘディングシュートを打ったのは林。これがゴールへ決まり、3-1。
Jリーグ選抜が突き放します。

 

コーナーキックから林駿佑選手が決めて、3-1に

 

直後にはさらにJリーグ選抜、小林がエリア正面へ持ち込み、そのパスに恩田がエリア左へ。

しかし、日本高校選抜は体を張り、阻んでいきます。

恩田裕太郎選手

 

日本高校選抜は黒沢に代わり20大内完介(尚志高校)。

37分には、Jリーグ選抜、上手く中央へ持ち出した小林のパスに恩田がエリア左へ。しかし、日本高校選抜、新垣がカバー。
さらにJリーグ選抜は、佐々木が斜めに持ち運び、右サイドに展開。高い位置で千田が折り返しますが、日本高校選抜の守りも集中しており、これに対応。
そこから攻撃に転じた日本高校選抜は、大内が右サイドの高い位置へ。大内はカットインからエリア内へ持ち込もうとしていきますが、Jリーグ選抜は、和田がカバー。

アディショナルタイムは3分、
45+1分には、Jリーグ選抜、左サイドを仕掛けた長南がエリア正面左へ持ち込み、左足を振り抜くと、ゴールネットが揺れ、4-1。
素晴らしい一撃が決まり、さらにJリーグ選抜が突き放します。

 

長南開史が決めて、4-1に

日本高校選抜も、45+3分には、Jリーグ選抜にファールがあり、エリア外正面でフリーキックを得ると、エリア正面右、柚木がシュートを打ちますが、これは右にそれ、得点とはならず。

試合はタイムアップとなり、4-1。

最後のNEXT GENERATION MATCHを制したのは、Jリーグ選抜となりました。

Jクラブと日本の高校サッカーそれぞれを代表する選手たちが相まみえた、国立という大きな舞台で

の試合に立った2選手。フロンターレU-18でのラストシーズンとなる今季にもかならずつながるものになるはずです。


前半2-0 後半2-1 計4-1

得点:吉田湊海、大西利都、林駿佑、長南開史(U-18 Jリーグ選抜) 粕谷悠(日本高校選抜)


U-18 Jリーグ選抜の先発:1小川煌(サンフレッチェ広島F.Cユース) 5森壮一郎(名古屋グランパスU-18) 4林駿佑(川崎フロンターレU-18) 3大川佑梧(鹿島アントラーズユース) 16長南開史(柏レイソルU-18) 8今井健人(東京ヴェルディユース) 6和田直哉(浦和レッズユース) 7小林志紋(サンフレッチェ広島F.Cユース) 15新川志音(サガン鳥栖U-18) 9大西利都(名古屋グランパスU-18) 17吉田湊海(鹿島アントラーズユース)

交代:小川→12萩裕陽(名古屋グランパスU-18) 森→2千田遼(ファジアーノ岡山U-18) 今井→13野口蓮斗(サンフレッチェ広島F.Cユース) 吉田→11恩田裕太郎(川崎フロンターレU-18) 大西→18佐々木将英(FC東京U-18) 新川→10坂井倖大(東京ヴェルディユース) 

控え:14仲山獅恩(東京ヴェルディユース)

 

日本高校選抜の先発:23藤原優希(前橋育英) 2新垣陽盛(神村学園) 3奈須琉世(流通経済大柏) 4山禄涼平(東福岡) 16上原悠都(昌平高校) 10大谷湊斗(昌平高校) 8畑拓海(大津) 6黒沢佑晟(前橋育英) 12柚木創(流通経済大柏) 14山野春太(流通経済大柏) 9森田晃(帝京) 

 

交代:上原→5田中佑晟(佐賀東) 森田→11加藤隆成(帝京大可児) 山野→19粕谷悠(流通経済大柏) 黒沢→20大内完介(尚志高校)

控え:1ギラマエス ニコラス(市立船橋) 21佐藤夢真(流通経済大柏) 22福本一太(阪南大学高校)

 

(文中敬称略)

 

先発出場の川崎フロンターレU-18、林駿佑選手

鹿島アントラーズユースの吉田湊海選手
吉田湊海選手がゴールを決め、1-0。U-18 Jリーグ選抜が先制する

ボランチを務めた浦和レッズユースの和田直哉選手
サガン鳥栖U-18の新川志音選手
川崎フロンターレU-18の恩田裕太郎選手はベンチスタート
声をかけ、後ろから統率する姿勢を見せた林駿佑選手

 

後半から出場のファジアーノ岡山U-18、千田遼選手
1ゴールを決めた名古屋グランパスU-18の大西利都選手
好パスで得点を演出したサンフレッチェ広島F.Cユースの小林志紋選手
恩田裕太郎選手は途中出場

 

恩田裕太郎選手

林駿佑選手

 

流通経済大柏の粕谷悠選手が決めて、日本高校選抜が1点を返す。2-1

途中出場のサンフレッチェ広島F.Cユース、野口蓮斗選手
恩田裕太郎選手

柏レイソルU-18の長南開史選手
追加召集の東京ヴェルディユース、坂井倖大選手
恩田裕太郎選手
林駿佑選手

 

コーナーキックから林駿佑選手が決めて、3-1に

小林志紋選手
恩田裕太郎選手

長南開史選手がシュート。4-1に

4-1でタイムアップ。最後のNEXT GENNERATION MATCHを制したのは、U-18 Jリーグ選抜となった

インタビューを受ける林駿佑選手

 

 

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