U-18 Jリーグ選抜 – 日本高校選抜 / NEXT GENERATION MATCH(選手インタビュー)


2月8日、国立競技場でFUJIFILM SUPER CUPの前座試合として行われたNEXT GENERATION MATCH、日本高校選抜戦に、U-18 Jリーグ選抜として臨んだ川崎フロンターレU-18の恩田裕太郎、林駿佑の2選手。試合後にNEXT GENERATION MATCHに出場しての感想や、フロンターレU-18の新シーズンに向けての想いなどを聞きました。

試合の記事は◇U-18 Jリーグ選抜 – 日本高校選抜 / NEXT GENERATION MATCH

 

「前期でしか決めることができず、後期は全然決められなかったので、後期も点を決めて、得点王になりつつ、優勝を狙っていきたいと思います」 

FW 恩田裕太郎

 

恩田裕太郎選手

 

恩田裕太郎選手

〇今日はどんな気持ちでピッチに入りました?

相手もプレミアリーグとかで戦ったことのある相手で、とてもやりづらいのは分かっていましたし、その中で自分がどう点を決められるのか。

そのことをずっと考えていました。

〇試合を振り返ってみて、どうでしたか?

後半の途中からの出場で、時間はあまりなかったんですけど、もっと自分にできたことがあったかなと思って。

得点もそうですし、守備の部分もまだ全然できていなかったので、すごい後悔というか、もっとできたかなという心残りがありますね。

〇自分の中で、どんなところが課題で、どんなところが良かったというところがあれば、教えてもらってもいいですか?

シュートが2本ほど、打てたんですけど、どっちも相手に防がれて、1本目は自分の足に当たらなくて、変なところに飛んでしまったり。

2本目は相手に防がれてしまって。ゴール前の決定力というのが全然足りないので。

今後のプレミアリーグで点を決められるように、練習していきたいなと思います。

守備のところは自分の得意なところですし、やんなきゃいけないところなので、多少はできたと思うところがあったので、続けていきたいと思います。

〇フロンターレの練習も始まっていると思うんですけど、今シーズンはどういったチームにしていきたいですか?

まずは去年悔しい思いをしたクラブユースで勝ちたいですし。その中で、プレミアリーグも去年後期、落ちてしまったところがあったので、前期は良かったけど、後期は落ちてしまった。前期も良くて、後期もいい、みたいな。1年通して、勝てるチームにしていきたいと思っています。

〇監督が長橋さんから森さんに代わりましたけど、森さんはどういう監督ですか?

とてもチームの雰囲気を大切にしていて。練習行っても、チームの雰囲気、すごくいいですし。

あとは勝つところもすごい大切にしている監督なので。

自分たちも監督に付いていけるように、絶対に勝ちたいと思います。

〇プレミアの開幕に向けて、意気込みを教えてもらってもいいですか?

去年プレミアリーグ、自分は得点を前期でしか決めることができず、後期は全然決められなかったので、後期も点を決めて、得点王になりつつ、優勝を狙っていきたいと思います。

 

〇Jリーグ選抜に選ばれると聞いたのはいつごろで、どういったかたちで聞きました?

(トップチームの)キャンプ前に森さんから教えてもらって、「参加したいか?」って聞かれたんですけど。

即答で「参加させてください」と言いました。

〇そのときの気持ちはどういった気持ちでした?

代表とかトップの人たちが集まる場にあまり呼ばれたことがなかったので、とてもうれしい気持ちと、そこで結果見せて、自分の評価を上げていきたいという気持ちになりました。

〇森監督からは何か声をかけられたりしました?

森さんからはもちろん「頑張って」と言葉をいただきましたし、憲剛さんからも柿谷曜一朗さんがいるので、「柿谷さんからいろいろ教わってきな」と言われたので。

その中で柿谷さんから教えてもらったところもあったので、とてもいい経験になったかなと思います。

 

〇柿谷さんからはどういったことを教わったんですか?

シュート、ですかね。自分は強いシュートが得意なんですけど、柿谷さんはコースに流し込むシュートとか、見本を見せてくれながら、やってくれたので。

とても分かりやすかったですし、自分も1回でもそういうシュートを決めることができたので、練習の中で決めることができたので、とても良かったと思います。

 

〇トップチームのキャンプにも参加したということを聞いたんですけど、参加してみてどうでしたか?

もちろんレベル高いですし、トップの中でも家長さんとか主力の選手たちとやるのが初めてだったので。家長選手とかすごい足元がありましたし。

大島選手も気軽に話しかけてくれて。とてもいい話を聞けたので。自分の今後につながるいい経験になったと思います。

〇練習の中で、今トップのコーチには大黒さんがいますけど、何か教わったりしました?

大黒さんは自分にとてもいいものを見せてくれて。ストライカーとしての基本みたいなものを教えてくれて。

自分はまだそこに全然足りていなくて、すごい気づかされた部分がありましたし。今後のまだ成長するために、どうすればいいかとか、教えてくれたので。

とてもいい経験になりました。

〇シーズン始まるまでに、参考になるものがありました?

はい。もう柿谷さんも大黒さんもそうですけど。とても選手時代に活躍した選手で。

その何て言うんですかね。その人たちの言うことをすればうまくいく、じゃないですけど、その人たちを参考にして、自分のオリジナルなものを入れて、そうしたら絶対点を決められると思うので。今後に生かしていきたいですね。

〇また、サポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

4月からプレミアリーグが始まって、また厳しい戦いになると思うので、その中で応援というのはとても、自分たちの力になるので。

ぜひ、また応援よろしくお願いします。

〇キャンプで長橋さんと佐原さんがいたのは、心強い存在でした?

そうですね。佐原さんや長橋さん以外は、面識のあまりないコーチたちなので。とても、いなかったら不安だったと思うんですけど。

佐原さんとか気軽にしゃべりかけてくれて。チームにもちょっとずつですけど、溶け込めたので。とても心強かったです。

 

〇あと、土屋君はどうでした?

やっぱり成長しているなと思って。自分たちがユースで最後見た時よりも、全然うまくなっていて。体も強くなっていますし。

やっぱりそういう選手たちに勝たないといけないので、自分ももっと成長していきたいと思いました。

 

 

 

「率直に今回参加できて、楽しかったですし。自分のプレーを見直すという意味でも、いいゲームになったかなと思います」 

DF 林駿佑

 

林駿佑選手
林駿佑選手

〇まずは試合の振り返りからお願いします。

入りからみんなでしっかり、みんなではっきりした入りの中で、自分たちのペースに持っていこうという話があったので。

いい入りができて、2点得点も取れて、無失点で前半終えることができたのは、すごく良かったですし。

後半苦しい時間帯もあって、失点してしまったんですけど。自分も得点というかたちでチームに貢献できましたし。

守備の部分でもできた部分が大きかった。全体として、自分たちの特長だったりとか、もちろん即席のチームではありますけど。

いいゲームができたかなと思います。

〇短い期間のチームでしたけど、林選手はスタメンで、どういった気持ちで今日は臨みました?

国立で、こういう舞台で多少緊張はしていたんですけど、柿谷さんからも「楽しんでこい」と言ってもらえましたし。

憲剛さんにも、「プレッシャーをかけるわけじゃないけど、そういう舞台で何ができるかというところが、自分の価値を示す」っていう意味でも、すごい大事なゲームだと思っていたので。緊張しつつ、でも気合も入っていて、いいプレーをできて良かったかなと思います。

〇短い期間でも周りとの連係とか難しい部分もあったと思うんですけど、それについてはどうでした?

そうですね。初めてやる選手もいましたけど、前行った代表で一緒になった人とか。選抜で一緒になった人が多くいた中で、積極的にコミュニケーションを取りながら、やれたことは良かったですし。

対戦相手としてもよくやっていたので、特徴とかは分かっていて。うまくそのへんを生かしたり、逆に補ったりしながら。

いいところを出して、自分たちのゲームにできたかなと思います。

〇得点について、非常にいい場面でのゴールだったと思うんですが、得点の振り返りをお願いします。

時間帯的にもけっこう自分たちが押されている時間帯で、その前に自分がミスしたところもあったんですけど。

ここで決めれば、一個試合も落ち着くし。2点差というところで「楽になるかな」と思っていて。

自分はそんなに背が高い方ではないので。相手の前に入って、うまくすらして、というところは「できたらいいな」と思っていましたけど。

うまく自分の当て感だったりというところがあって、いいところに決まったかなと思っています。

〇決めた後、チームメートとか監督ともハイタッチをされたんですかね? 何か言われたこととかあったんですか?

いや、特に言われたとか、特別なことは言われていないですけど、もちろんセンターバックとして、大川選手(大川佑梧)と「無失点に抑えよう」という話をしていましたし。1失点してしまいましたけど、いい守り方ができたかなと思いますし。

監督とかコーチには、やっぱり自分たちが後ろから声をかけて、締めるところは締めるし、もちろんプレーの指示もそうですけど、そういったタスクも担っていたと思うので。

そこもしっかりキーパー含め、ディフェンスラインが連係しながら、前も動かして。

悪い時間帯というか、自分たちのサッカーができない時間もありましたけど、そういったところはできたんじゃないかと思います。

〇林選手にとって、どんなチームでしたか? このJリーグ選抜は。

最初の練習をやったときはみんなの緊張もあったんですけど、最初からレベルが高いな、というか、強度の部分だったり、プレースピードのところは「レベル高いな」というふうに思っていましたし。

もちろん、今回は仲間でしたけど、ライバルっていうふうになると思うので、これから。

そういった人たちと一緒にサッカーができて、自分も刺激になりましたし。これから盗んでいかなきゃいけないところだったり、自分の現在地を知る意味では、すごくいいチームだったと思います。相手も、去年もプレミアでやっていたりとか、レベルが高い相手ということは知っていたので。

率直に今回参加できて、楽しかったですし。自分のプレーを見直すという意味でも、いいゲームになったかなと思います。

 

〇フロンターレのユースの方も始動していると思うんですけど、今シーズン、どんなチームにしていきたいと思っていますか?

去年はクラブユースとプレミアともに、Jユースもそうですけど、残念な結果に終わってしまったので。

それを自分たちの中で何が悪かったのか、何が足りなかったのかっていうところをうまく整理しながら。

今年はプレミアもそうですし、クラブユース、Jユースと、タイトルがたくさんあると思うので、そこを全部取ることを目指して、チームづくりしていけたら、と思いますし。

もちろん、「フロンターレって攻撃」ってイメージしてくださる方がいると思うんですけど、それでも守備のところだったり切り替えのところ、球際のところっていうのは絶対にやらなきゃいけないところだと思うので。

そういうところは自分がリーダーシップ持って、そういったところもしっかりできるチームにしていきたいと思います。

〇キャプテンは決まったんですか?

いや、まだ決まっていないです。来週ぐらいに決まると思います。

〇監督が決めるんですかね。

そうですね、基本、監督が決めたことに対して、多分コーチも話し合ったりすると思うんですけど。

〇なんとなく林選手がなりそうな気が…。

誰がキャプテンかというのはもちろんありますけど、自分がやることは変わらないですし。

自分がキャプテンになっても、自分じゃない人がキャプテンになっても、自分の声だったり、チームを鼓舞するところ、締めるところというのは変わらないと思うので。

そういうところはキャプテン、キャプテンじゃないというのは関係なくできたらと思います。

〇今シーズンの意気込みをお願いします。

プレミアリーグだったりクラブユースだったり、去年得た悔しさというのを返す1年にしたいですし。

そういったタイトルを取っていきながら、チームの成長とともに自分も成長して、キャンプに行かしていただいたときには、差を感じる部分というのが多かったので、そういった差を埋めて、追い越せるように、今年1年、チームとしても個人としても成長できる1年にしたいと思います。

〇トップチームのキャンプに行ってみて、印象に残ったことなどはありますか?

まずプレースピードが全然違うなと思いましたし。

守備のところ、球際のところっていうのがまずは違って。攻撃のところも、全てにおいて、止める蹴るの質が高いですし。

「できるな」というふうに感じたところもありましたけど、差を感じた部分もたくさんあったので、そういたところの改善はしていかなければと改めて思ったキャンプでした。

〇フロンターレにはすごいディフェンダーが多くいて。何か参考になるものはありました?

もちろん、去年までやっていた土屋選手もそうですし、高井選手はA代表に入っていたりとかしていて、すごく参考になる選手が多いと思っていたんですけど。

一番、印象というか、印象深かった選手は丸山選手で。

周りの声掛けもそうですし、1対1の強さもそうですし、全てにおいて能力が高い選手だなっていうふうに思って、差も感じたので。

やっぱりああやってチームをまとめたりとか、自分も負けないという選手になれたらと思います。

〇丸山選手、足元の技術も高くて、フィードの質も高いっていうイメージもあるんですけど、そういったところも参考に?

フロンターレのサッカーというところでも、そういうところは自分も求められますし。

丸山選手は右も左もすごいいいパスが出せてっていうのをすごいキャンプで感じて。

クリアとか一個一個の技術もそうですけど、声とかあらゆる面において、「まだまだ足りないな」って丸山選手を見て、思ったので、そこは突き詰めていきたいと思います。

〇トップチームのディフェンダーとして、活躍するための基準を感じたような感じですかね?

もちろんセンターバックとしてもそうですけど、キャンプでは普段やったことのないサイドバックだったり、ボランチっていうのをやらしていただく機会も多くて。

ボランチでもサイドバックでもあんまり、こう、何ができたかと言われると、そうでもなかったので、いろんなところをできるに越したことはないと思いますし。

そういうときでも対応できる適応能力だったりとか、技術の高さというのは、全然まだまだ足りなかったので、そういったところをもう1回見つめ直してやっていければ、と思います。

〇また、サポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

まずはいつも応援ありがとうございます。今年もプレミア、クラブユース、Jユースと厳しい戦いが続いていくと思いますし。

そういうときにサポーターのみなさんの声援というのが、すごい力になるので、ぜひ今年も熱い応援をお願いします。

〇佐原さんと長橋さんがトップにいることは心強かったですか?

そうですね。キャンプとか行ってもすごい話しかけてくれましたし。知っている方がいるのはやりやすいと思いました。

〇ユースのころとは変わらないですか?

そうですね。同じ感じで接してくれて。すごいやりやすかったです。

 

 

今季のフロンターレU-18において、チームの軸になるであろう、2選手。

NEXT GENERATION MATCH、さらにトップチームのキャンプで大きなものを得て、それをさらなる飛躍につなげていくに違いない。そんな期待が膨らみます。

森勇介新監督が就任し、新たなスタートを切った川崎フロンターレU-18とともに、どんな活躍を見せていくのか、どう成長していくのか。とても楽しみにしています。

 

 

(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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