「出続けたい、けがをしない。もっとチームを勝たせられるようなキーパーになりたいです」 / GK宮地健輔


2月11日、駒澤補助競技場では、天皇杯の東京予選につながる東京都社会人サッカーチャンピオンシップの1次戦、AブロックとBブロックの準決勝があり、Bブロックの準決勝第2試合では、ともに東京都社会人サッカーリーグ1部の八王子FC と 早稲田大学ア式蹴球部FCが対戦。

川崎フロンターレU-18出身、早稲田大のGK宮地健輔が、早稲田大学ア式蹴球部FCの選手として、先発しました。

この日は、Anker フロンタウン生田で川崎フロンターレU-12の長谷工プレミアリーグがあったため、筆者としてはそのプレーを見ることができたのは、最後の20分ほどでしたが、後ろから声をかけ続け、決定的なシュートを止める場面も。最後尾からチームを引き締め、早稲田大学ア式蹴球部FCは4-1で勝利。Bブロックの決勝に進出しました。

 

 

宮地健輔選手



試合後に、宮地健輔に大学2年目だった昨年について、また3年目の今季について、話を聞きました。

宮地健輔選手



〇お疲れ様です。まずは去年、1年間振り返ってみて、どうでした?


去年はずっと1年通して、けがをしていて。腰のけがが長引いてしまって。サッカーができなかったシーズンでした。


〇腰のどんなけがを?

椎間板炎、ヘルニアの一歩手前みたいな感じなんですけど。それがなかなか良くならなくて、っていう感じですね。


〇今は大丈夫ですか。

はい、今は大丈夫です。

〇じゃあ、去年はリハビリをして、という感じだったんですね。

そうですね。

〇今年は、ここまで手ごたえなどはどうですか?

去年試合に出ていなかったので、今年試合を経験積んで、試合勘がまだ戻っていないので、もっと経験を積めればな、と思っています。


〇ここまで社会人で2試合 (2月2日の準々決勝、FC KOREA戦、〇3-0でも先発) プレーしてみて、どうですか?

試合勘のなさが前回で顕著に出たというか、背後の対応とかけっこう不安定だったので、今日はそこを意識して、背後の対応とかはうまくできたんですけど。

最後にいらない失点してしまったりとか、そういった詰めの甘さがまだまだ個人としても、チームとしてもあるので。

「もっと練習から気を引き締めてやっていかないと」っていう感じです。


〇大学に行って、こういうところがのびたとかそういうところってあります?

ロングキックの、キックの飛距離とか、サイドハーフの背後に出すボールとか、そういったキックの部分、ですかね。

〇早稲田のキーパーは、コーチも専門の方がいて、という感じで?

いや、OBの方で、土日に来てくださる方がいるんですけど、基本平日は学生主体で、考えたりしているので、キーパーコーチの指導を受けられる回数は少ない感じですね。


〇じゃあ、逆に自分で考えてやるような感じも?

そうですね、自分に足りない部分を練習メニューに、力をそそげるというか、なので。自分で考えて、動画見たり、「どんな練習メニューがいいか?」というのを考えたりしています。


〇去年はフロンターレの同期の選手が、けっこう、頑張っていましたけど。高井君が代表行ったり、大関君もたくさん試合に出たり。それは何か感じるものってありました?

何かもう、別世界というか、「もう遠い存在になってしまったな」っていう印象はあるんですけど、その同期の活躍もあって、リハビリも頑張れましたし。

今も、全然比べ物にはならないんですけど、そういった恥のないように、頑張りたいと思っています。


〇今年はどういったシーズンにしたいですか?

けがをせずに、試合に継続的に出続けたいなと。出続けたい、けがをしない。で、もっとチームを勝たせられるようなキーパーになりたいです。


〇大学と社会人、どちらが主体となりそうな感じとか、あるんですか?

大学リーグがあって、社会人、Iリーグ(インディペンデンスリーグ)っていう感じだと思うんですけど。

今年は多分社会人のほうでやっていくと思うので。

けっこう大学と社会人チームだと、戦い方が全然違ってくるので、そういうのも対応しないといけないなって思っています。


〇チームとしての目標は何かあったりするんですか?

早稲田全体でいうと、日本一。2部昇格っていうのがありますし、社会人リーグも関東2部に昇格する。Iリーグも日本一目指しているので。 

ずっと勝ち続けないといけない集団なので。プレッシャーとか重圧もけっこう、100周年というのもあって。そういうのも楽しみながらやっていければと思っています。


〇フロンターレを応援している方に。アカデミーを応援している方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

今ユースも昨年はプレミア優勝とかにはならなかったですけど。

すごい若い選手たちが、いろんないい選手たちが出てきて。自分も後に続かないといけないと思っていますし。

高校ではなかなか活躍するところは見せられなかったんですけど、もっと、早稲田でいろんな活躍をして、自分の名前をいっぱい、サポーターの方々に知ってもらえるように、日々努力していきます。これからも応援よろしくお願いします。

 

昨年苦しんだけがを乗り越えて、ゴールを守る宮地健輔。

屈指の伝統を誇る早稲田にいるからこそ、味わうことのできるプレッシャーを、逆に楽しもうとしながら、新シーズンのここまでを送っています。

目標通りに、試合に出続けて、多くの勝利をチームにもたらすような存在になれますように。

これからの活躍をとても楽しみにしています。

 

 

 

(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す