3月1日等々力第一サッカー場で行われた神奈川県U-15サッカーリーグ2部第3節、横浜ジュニオールJY戦を2-0で勝利。開幕からの連勝を3にのばした川崎フロンターレU-15等々力。
試合後に玉置晴一監督と、ゴールを決めた初音虎次郎、小嶋遼介の2選手に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15等々力(3年) – 横浜ジュニオールJY / 神奈川県U-15サッカーリーグ2部第3節
「みんな、すごく意識をもってやってくれていると思います。
だけど、その基準というのをもっともっと上げていかないといけないと思います」玉置晴一監督

〇お疲れさまでした。まずは今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか?
前半、すごく苦しい展開でした。
相手の守備の仕方とかそういうところがすごく難しくてですね。考えさせられましたけど。
ただ、後半「こういうことが大事なんじゃないの」ということに対して、選手がすごくやってくれて。
ゴールも取って、勝つことができて。勝って学ぶことができたのは、すごく大きいことなんじゃないかなと思います。
〇ここまで3試合やってきて、これで3年目になりますけど、ここまでフロンターレ等々力として積み上げてきたものは何か、感じるものはありますか?
矢島コーチ、それから吉田コーチがですね。築き上げたものを等々力ではやっていますけど。
選手たちは本当にフロンターレとして、しっかり後ろからビルドアップをしながら、ゴールに迫っていくというところ、そのマインドはしっかり持ってくれていて。
攻撃的なところはすごく意識高くやってくれているんじゃないかと思います。
ただ、これから公式戦続いていって、彼らとも、目標をですね。確認し合ったんですけど。「頂点目指してやっていこう」ということになりましたので。
そのためにはやっぱり守備のところは、しっかりと築き上げていかないと、なかなか難しくなるよ、というところを共有してですね、やってきたんですけど。
そういう意味だと、みんな、すごく意識をもってやってくれていると思います。
だけど、その基準というのをもっともっと上げていかないといけないと思います。
〇今日の試合でも、けっこう体を張って、高い位置でも中盤でもボールを奪う場面が多かったと思うんですけど、そういうところも続けつつ、もっともっと基準を上げていかなければ、ということですね。
やはりそれぞれがいいものを持って、ここにいるのは間違いないですし。
特に攻撃のところは2年という間にすごく向き合ってくれたところなんじゃないかなと思います。
ただ、その良さをですね。良くしていこうと思ったときに、やっぱり守備というものをもう1回見直そうということでスタートしたんですけど、
そういう意味ではみんなすごく反応してくれました。そういうゲームが3試合、できているんじゃないかなと思います。
〇次戦以降に向けては、攻撃のところはある程度選手の自主性に任せて、という感じですか?
そうですね。アイデアだったりそういうところは彼らの頭の中にあると思いますし。もちろん伝えることはありますけど。
選手が判断してやっていくということが一番だと思いますので。そういうところはある程度見守りながら。
今日も、苦しかったですけど。「取ってくれるんじゃないか」という期待は常に持ちながら、見れました。
〇ゴールもふたつ見事なかたちで、小嶋君、スローインからうまくおさめて、すごかったですね。
はい。相手のジュニオールさんがすごい高いラインを積極的に敷いてきた中で、まずは自分が加えることは何だろうということで入って、そういうところをうまく突いてくれて。そこで空いてきました。そういうところが良かったんじゃないか、と思います。
〇平野君のパスから初音君が決めて、平野君のあのパスもすごく見えていたんじゃないか、という感じがしました。
そうですね。そこを見えていたというのが、途中から入った選手がですね、ああやって発揮してくれたことはすごく素晴らしいことですし。
ただ、それとともにやっぱりあの背後を走った、ランニング。仲間のパスを信じて走ったことが、やっぱりつながったんじゃないかなと思います。
〇今年のチームの目標としてはやっぱり神奈川の1部への昇格。あとは全国大会の予選もあると思うんですけど、それについては?
掲げた目標は頂点ということで、選手たちからも「目標」という言葉が返ってきましたので。
しっかり全国にまずは出てですね、頂点を目指せるように頑張っていきたいと思います。
リーグ戦のほうはもちろん1部昇格というのを、優勝して1部昇格というのを目指してやっていきます。
〇また、フロンターレのアカデミーを応援しているサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
今日は等々力のトップチームのゲームと重なっていましたけど、彼らも本当に等々力という地で一生懸命頑張って、上を目指してやっていますので。
ぜひ、お時間が空いたときには熱い声援をいただければ、助かります。よろしくお願いします。
「チームを勝たせられるような選手になるっていうことと、自分のプレーを見て、観客が楽しめるようなプレーというのを目指しています」
MF10 初音虎次郎

〇お疲れさまでした。まずは今日の試合を振り返ってみていかがですか? どんなことを考えながら、プレーをしていました?
常にゴールを考えてプレーをしていました。
〇1年生の時からボランチでも右サイドでも前線でも出ていたりしましたけど、自分なりにこのポジションでというのはありますか?
トップ下が本職。トップ下が一番やりたいですね。
〇やっぱり自分の持ち味が出るような感じですかね。
はい。トップ下は右サイドより、ゴールに近いので、そのゴールにかかわる回数も増えるかな、というのでトップ下をやってみたいです。
〇等々力はチーム立ち上げから3年目になりましたけど、チーム全体で成長したなって思うところってありますか?
ビルドアップとか、攻撃力もそうなんですけど、その守備もしっかり強度高く。切り替えはまだ課題がありますけど、全体的にはレベルアップはできていると思います。
〇今日の得点シーンを振り返ってもらってもいいですか?
9番の平野からいいボールが来たので。「決めないと」という責任感も感じて、決めれて良かったです。
〇自分としては得点とアシスト、どっちがうれしいとかあったりしますか?
得点ですね。
〇自分自身では、この2年間でこういうところが成長したって思うところって何かありますか?
チームというよりかは個人で打開する力だったり。そういうのはレベルアップできていると思います。
〇どのポジションにいても、得点を狙うようなプレーをしているのかなと思うんですけど、それについてはどうでしょう?
とにかく結果を残したいので。ゴールは常に狙っています。
〇今年のチーム、立ち上げから3年目でシーズン終わったときにはこうなっていたい、とかどんな結果を残したい、とかありますか?
目標は高円宮杯。クラブユースも優勝して、どんなチームにも圧倒して勝てるようなチームになっていたいです。
〇個人としてはどういう目標がありますか?
個人としてはチームを勝たせられるような選手になるっていうことと、自分のプレーを見て、観客が楽しめるようなプレーというのを目指しています。
〇参考にしている選手はいたりするんですか?
メッシですね。
〇動画とかも見て、参考にしているような感じですか。
はい。しています。
〇フロンターレのアカデミーを応援している方に、メッセージをお願いできますか?
高円宮杯とか、クラブユースとか、優勝できるように頑張るので、応援よろしくお願いします。
「走り勝つとか、粘り勝つとか。あとは崩しのところとか。
フロンターレらしいサッカーを見ていただけたらなと思います」
MF8 小嶋遼介

〇お疲れさまでした。今日は途中出場でしたけど、どんなことを考えてピッチに入りました?
前半立ち上がりが悪くて、あんまり良くない状況だったので。
自分が入って変えたいなと思ってピッチに入りました。
〇今日はゴールも決めましたけど、ゴール場面について振り返ってもらってもいいですか?
リスタートを考えていて。タイチ(渡部泰地)がスローイン、飛ぶってわかっていたので。
そこを狙って走って。あとはいいトラップをできたので。決めることができて良かったです。
〇じゃあ狙い通りのかたちだったような感じですかね。
はい。
〇これで3連勝になりましたけど、神奈川の2部のチームとやってみて去年までと違うと感じるものはありますか?
強度がさらに高くなってますね。
〇チームは立ち上げ3年目になりましたけど、最初は中3の選手ともやって苦労したところもあったと思うんですけど、ここまでチームのこういうところが成長したというところはありますか?
1年目で3年生と対戦した時もあって、そういうところから体の強さにも慣れて、今はそういうのを全然感じることがないぐらいに成長できたのかなと思います。
あとは技術とかもみんなレベルアップして、崩しの場面とかで自分たちの思い描いていたような崩しができるようになってきているので。
そういうところが成長していると思います。
〇サッカーやっていて、楽しさも感じるようになったんじゃないですか?
やっぱりこういう緊迫した場面でゴール決めるのが一番楽しいですね。
〇今年は個人としてはこういったプレーを見せたいとか、何かありますか?
体もそんなに大きくはないので。チャンスメークとか。
ゴールを奪うのはもちろんですけど、味方をうまく使う。チャンスメークをたくさんしていきたいです。
〇今日はポジションとしてはトップ下。
はい。トップ下から左サイドハーフになりました。
〇どっちのポジションがいいですか?
どちらもあんまり変わらないんですけど、やりやすさは左サイドハーフですね。
〇真ん中にいるよりもプレッシャーを感じないとか?
トップ下の方が難しいので。自分としては。
〇左サイドで得点も狙いつつ、チャンスメークというプレーのほうが?
はい。そうしたいです。
〇ドリブルもけっこう得意な感じですか?
はい。
〇では、これから自分の得意なプレーを磨き上げていきたいような感じですかね。
はい。
〇個人としてこういう数字を残したいというものはありますか?
去年は公式戦でも練習試合でも得点とかアシストをしたので、それをさらに多く、得点とアシストを残したいなと思います。
〇チームとしての目標は?
チームは、まずはこのリーグ戦を1位で突破して、ほかの大会を、優勝を目指して頑張りたいと思います。
〇フロンターレのアカデミーを応援しているサポーターの方に、フロンターレ等々力のこういうところを見てほしいところはありますか?
けっこう走るサッカーなので。走り勝つとか、粘り勝つとか。あとは崩しのところとか。フロンターレらしいサッカーを見ていただけたらなと思います。
〇フロンターレを応援している方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
いつもあたたかいご声援をもらっているので。自分たちももっと努力して、練習して結果残せるように頑張ります。
◇
神奈川県の1部への昇格。そして、全国大会での頂点。大きな目標を掲げて、新たなシーズンに臨んでいるフロンターレ等々力。攻守に成長を重ねながら、前へ進もうとしています。
多くの試合を重ね、多くの練習を積み重ねて、チームがどうなっていくのか。選手たちそれぞれが、どう成長していくのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.