川崎フロンターレが首位鹿島アントラーズを迎え、J1第22節が行われた8月13日、等々力陸上競技場ではフロンターレU-15と鹿島アントラーズジュニアユースの二年生たちによる前座試合も行われました。昨年も現在の三年生たちが前座試合を行っており、その際は1-1での引き分け。果たして今回は-。
【川崎フロンターレU-15 前座試合 vs 鹿島アントラーズジュニアユース】
8月13日(日)午後5時8分キックオフ 等々力陸上競技場 曇り 15分ハーフ
フロンターレの先発は、GK19青山海、DFは右から22高畠捷、31安江海ラウル、ゲームキャプテンの36田鎖勇作、27甲斐翔大、ボランチは25山田新己、30山本蒼己、右MF26田中幹大、左MF39久保匠未、FW28五十嵐太陽、38南暖。
この日はチケットが完売となった等々力陸上競技場。開門直後で両チームのサポーターが次々に競技場へ入っていくなか、試合は始まりました。
立ち上がり、前からプレッシャーをかけていく鹿島。フロンターレは青山や安江、田鎖に山本や山田がかかわって後ろから組み立て。激しいプレッシャーも次第にいなして前へ運べるように。田鎖や安江がラインを高く保ってコンパクトにし、山田がうまく前を向いて、前線へ動き出す南を狙ってパスを出し、右サイドでは田中幹大と高畠がうまくパス交換をして、高畠のクロスにつなげるなどして攻勢に出ていきます。
鹿島もコーナーキックをしのいだところからGKが前へすばやくスロー。切り替えよく攻撃に移ろうとしますが、フロンターレは久保が素早く寄せてボールを奪い取る好守。5分には南からエリア右へパスが通り、田中幹大が角度のあまりないところからシュートを打ちますが、これは枠をとらえられず。7分には山田からエリア右へのパスに再び田中幹大が抜け出しますがアントラーズの選手もねばり強く守りシュートにはつながらず。
さらに山田や山本がよく中盤でかかわってボールを回していくフロンターレ。いい距離感でエリア前でボールを失ってもすぐに取り返し切り替えよく守備から攻撃へつなげていきます。9分、右サイドからの攻勢、いったんはボールをカットされますが、奪い返して右へ展開。高い位置の高畠へ通り、高畠が右クロスを上げると、エリア内、南が合わせてゴールネットが揺れます。1-0。先制点はフロンターレへ。
11分には中央でのパスがずれて鹿島へボールが渡るも山本がカット。そこからエリア内へパスが通って五十嵐がエリア左から中へ切れ込みますが、鹿島の選手も体を張って守りシュートにはつながらず。さらに右サイド高い位置へ抜け出した田中幹大からリターンパスを受けた高畠からエリア前、山田へパスが出て、山田が前へ持ち出しミドルシュートを打つも左へ。さらにパスを回して左へ展開。五十嵐が仕掛けて中央の山田へ戻し、山田のスルーパスに南がエリア内へ抜け出しますがクリアされてシュートにはつながらず。
鹿島も14分には最終ラインのインターセプトからエリア前に。シュートを打ちますがワンタッチあり、ゴールとはならず。直後の鹿島のコーナーキックをしのいだところからフロンターレは再び攻めに転じ、甲斐の左クロスや田中幹大の右クロスなどからゴールへ迫り、最後はこぼれ球を拾った山本がミドルシュートを打ちますが、鹿島のGKもしっかり守り、追加点にはつながらず。それでも鹿島にボールが渡り、エリアへ迫られても田中幹大が自陣まで戻り、安江や高畠と囲い込むように対応。ロングボールに対しても田鎖がしっかり競り勝ち、こぼれ球をポジショニングよく山本が拾うなどして流れは渡さず。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半、メンバーを入れ換え、GK21長田澪、DFは右から29レオニ楓真、安江、田鎖、高畠、ボランチは32秋葉拡人、山田、右MF田中幹大、左MF甲斐、FWは五十嵐と37入江流星に。
立ち上がりには鹿島の高い位置からのプレッシャーを受けますが、それでも田鎖や安江に山田や秋葉がかかわって後ろから組み立てていくフロンターレ。
2分には交代で入ったレオニが右サイドの高い位置でボールをカットし、田中幹大へつなげて、田中からパスをエリア前で受けた秋葉がミドルシュートを打ちますが、これはGKに阻まれてゴールとはならず。さらに安江がロングボールに競り勝って、こぼれ球を秋葉が拾って左へ展開。左サイド高い位置へ仕掛けた甲斐がエリア左からミドルシュートを放つとこれがゴールネットを揺らして2-0。追加点はフロンターレへ。
畳みかけるフロンターレは、高畠が左サイドの高い位置へ出て、エリア右へパス。田中幹大が抜け出しますが、これはカットされシュートにはつながらず。さらに五十嵐が巧みな仕掛けでエリア左へ鹿島の選手をかわして進入。エリア右へパスを出すと田中幹大がシュートを打ちますがこれは右に。
一方の鹿島も最終ラインのインターセプトからエリア右へパスが通りますが、枠左をとらえたシュートは長田が触ってゴールは許さず。さらに鹿島は10分にも中央からうまくドリブルで持ち上がってシュートにつなげていきますが、ここも長田がよく反応してコーナーキックに。このコーナーキックをしのいだところからフロンターレはカウンターへ。秋葉から左へ展開。五十嵐のパスにエリア内へ入江が抜け出してGKと1対1となりますが、これはオフサイド。さらに入江から左へパスが出て、エリア左へ抜け出した秋葉がシュートを打つもこれは上に。しかし、中盤だけではなく攻守にさまざまな局面に秋葉が顔を出して厚みのある攻めを見せていきます。
鹿島も前線の選手がよく仕掛けてゴールへ迫っていきますが、秋葉や安江、山田がうまくエリア前で連係して守り、ミドルシュートに対しては長田がしっかりと止め、最後までゴールは許さずにタイムアップ。2-0。前座試合を勝利で飾りました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:南暖、甲斐翔大
フロンターレの先発:19青山海、22高畠捷、31安江海ラウル、36田鎖勇作(c)、27甲斐翔大、25山田新己、30山本蒼己、26田中幹大、39久保匠未、28五十嵐太陽、38南暖
交代:青山→21長田澪 山本→32秋葉拡人 久保→29レオニ楓真 南→37入江流星
試合後には一緒に写真におさまり、両チームのサポーターのもとへあいさつへ向かっていった選手たち。三年生となり、さらにはU-18やユースの選手となり、対戦を重ねていって、いつの日かトップチームの選手としてもフロンターレとアントラーズの歴史に残るような好ゲームを繰り広げる日がやってくることを願っています。
(文中敬称略)
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