早稲田ユナイテッド – 東邦チタニウム / 関東サッカーリーグ2部後期8節


川崎フロンターレがIAIスタジアム日本平で清水エスパルスを3-0で下し、ACLでの敗退からリスタートを切った翌日、9月17日は味の素フィールド西が丘へ。
関東サッカーリーグは残り2試合。川崎フロンターレU-18で育った選手たちもそれぞれのシーズン終盤を迎えています。

この日の西が丘では1部の東京23FC vs ヴェルフェたかはら那須に続いて、2部の早稲田ユナイテッド vs 東邦チタニウムが行われました。

【関東サッカーリーグ後期8節 早稲田ユナイテッド vs 東邦チタニウム】
9月17日(日)午後2時5分キックオフ 味の素フィールド西が丘 雨(

7勝3分け6敗、5位の早稲田ユナイテッドに対し、東邦チタニウムは5勝2分け9敗、県リーグへの降格圏の9位。

早稲田ユナイテッドの先発は、GK21康成宇、DFは右から2土田康太郎、88山口翔太、29神庭勇人、ボランチはキャプテンの14副田大雅、フロンターレU-18出身、8今野昭、右MF24倉下勝行、左MF11森翔平、トップ下20高橋健哉、FW4長井章浩、3小川弘志

東邦チタニウムの先発は、GK31森谷祐治、DFは右から11深澤早、4佐野正典、14中村庄兵、15下山隼平、ボランチは27森川泰臣、3常盤祐介、右MF16久保拓也、左MFはフロンターレU-18出身、2川崎晶弘、FW10宇都宮拓也、キャプテンの18和田直樹。

台風の影響を受けて、雨が降り続く西が丘。前日の関東大学サッカーリーグも含めて直前に3試合が行われたためか、芝の傷みが目立ち、あちらこちらに土も見えるというコンディションの中、試合は始まりました。

試合は立ち上がりから、副田、今野、高橋がよく中盤でかかわり、倉下、森の両サイドがよく仕掛けて、早稲田ユナイテッドが攻勢に。しかし、東邦チタニウムも中村や佐野が小川、長井の両FWにねばり強く対応。最後のところでは決定的なものとはさせない場面が続いていきます。5分には早稲田ユナイテッド、高橋がエリア右へ進入。シュートに持ち込むも、東邦チタニウムはGK森谷が好セーブ。さらに右サイド高い位置の倉下のリターンをエリア前で受けた今野が左サイドを狙ってスルーパスを出すと、森が抜け出すも東邦チタニウムはクリア。

東邦チタニウムはスローインを得ると、高い位置の川崎らへボールを入れて前線に起点をつくろうとしますが、最後はファールになり、なかなかそれはかなわず。17分には早稲田ユナイテッド、森の縦パスを小川が折り返し、長井が抜け出すもオフサイドに。さらに倉下のドリブルや副田のクロスなどから攻勢に出ていく早稲田ユナイテッド。副田が中盤でボールを持つと、今野も積極的に前線へ動きだし、攻撃に厚みを加えていきます。しかし、東邦チタニウムも中村や佐野を中心にクロスにはよく対応。ピッチコンディションも合ってか、早稲田ユナイテッドのパスもやや精度を欠いたものに。

東邦チタニウムも24分には深澤から左へ展開。下山が左サイドの高いへ持ち込んでクロスを上げようとしますが、早稲田ユナイテッドも切り替えが速くこれをブロック。シュートには結びつかせず。直後には早稲田ユナイテッド、土田の浮き球に小川がエリア右へ抜け出して、折り返すと森がシュートを打つも東邦チタニウムもよく体を張ってこれをブロック。さらにセカンドボールを拾って高橋のパスを受けた倉下がクロスを右から上げますが、クリアされてゴールには結びつかず。

一方の東邦チタニウムも深澤、久保と右からつないで久保の右クロスに和田がエリア内、飛び込みますが、早稲田ユナイテッドのGK康がこれをクリア。31分には和田のリターンを受けた川崎が左サイドの高い位置からクロスを上げますが、これはGK康がしっかりキャッチ。32分にはエリア外右で東邦チタニウムにフリーキック、川崎が直接狙いますがこれもまた康にキャッチされてゴールへは結びつかず。ここから東邦チタニウムがゴールへ迫る場面が続き、36分にはエリア前やや左でのフリーキック、川崎がエリア内へボールを入れると、こぼれ球を拾った宇都宮がエリア外右からクロスを上げるもこれもゴールには結びつかず。

少し攻め込まれる場面が続いていた早稲田ユナイテッドも高橋がよく今野や副田をフォローし、再びまたボールを握れるように。倉下や森の両サイドがクロスを上げたり、積極的に前線へ仕掛けていくなどしてゴールへ迫っていきますが、東邦チタニウムの守りも変わらない堅さ。前半は0-0でタイムアップとなります。

後半立ち上がり、東邦チタニウムは左へ宇都宮が流れて前を向き、エリア内へパスを送るも早稲田ユナイテッドは今野がこれをよくカット。さらに下山や宇都宮がエリア内へスルーパスを送るもいずれも通らず。早稲田ユナイテッドも今野のパスを受けた高橋がエリア外左から仕掛けていきますが、シュートはブロックに阻まれてゴールへは結びつかず。

東邦チタニウムは8分には負傷した久保に代わって26老川嵐士が入りボランチに。森川が右MFへ。9分には早稲田ユナイテッド、倉下のフリーキックのこぼれ球を高橋がエリア左で拾ってシュートに持ち込むも上に。ゴールを奪うには至らず。

すると最初のゴールは東邦チタニウムへ。右サイドの森川からエリア前にパスが通ると宇都宮がボールをキープしてエリア左へパス。これを受けた川崎が左足を振り抜くとこれがゴールネットを揺らして0-1。大きな大きな先制点に。川崎は今季7ゴール目に。ゴールを決めた川崎はベンチ前の控えの選手たちのもとへ一目散に。喜びをパフォーマンスで露わに。

追いかける展開となった早稲田ユナイテッドもラインを高く上げ、コンパクトにして対抗。12分には右クロスをエリア内でおさめた小川がシュートを打つもGK森谷の正面。さらに神庭のパスにエリア右へ倉下が抜け出しますが東邦チタニウムは中村がねばり強く寄せて前を向かせず。18分には小川のリターンを受けた副田がエリア右へ。シュートを打つもボールは右へ。20分には早稲田ユナイテッド、長井に代わって12森田晶彦がFWに。22分には東邦チタニウムも交代、川崎に代わって6羽生一郎が左MFに。22分には老川から左へ展開。羽生のクロスに宇都宮が反応するも追加点には結びつかず。

駿足のFW森田がよく動きだし、小川もよくボールをおさめて攻勢を強めていく早稲田ユナイテッド。中盤で倉下がボールを持つと、今野や高橋も前線へ顔を出して人数をかけてゴールへ迫っていきます。27分には倉下のスルーパスに森田がエリア右へ抜け出すもシュートは下山がブロック。さらに神庭のクロスのこぼれ球を拾った高橋がエリア右からシュートを打つも枠はとらえられず。

ここで早稲田ユナイテッドは高橋に代わって16藤原裕太がピッチへ。後ろからボールを回してく早稲田ユナイテッドにたいして、東邦チタニウムは和田らが前線から連動してプレス。「相手をよく見て」「バランスをとって」。ベンチに下がった川崎も声を張り上げてピッチの選手へ指示を出していきます。

しかし、32分ついに同点に追いついたのは早稲田ユナイテッド。左コーナーキックを得ると、倉下のボールに土田が合わせて1-1。同点に。

ここで東邦チタニウムは宇都宮に代わって24杉本啓輔がピッチへ。

なおも攻勢を強めていく早稲田ユナイテッド。36分にはパスに小川が抜け出しエリア内でGK森谷と交錯。そのままボールはゴールの中へ吸い込まれますが、主審はPKを早稲田ユナイテッドへ与えます。キッカーの副田がシュートを放つとこれが決まって2-1。

ついにリードを奪った早稲田ユナイテッドは、PKを得た際の接触でプレーを続行することができなくなった小川に代わって25小脇健太郎が入りボランチに。今野が前線へ。コンパクトに保って前線では森田がよく裏へ動きだしてなおも攻勢を強めていきます。

ロスタイムは5分。47分、副田のフィードに抜け出した森田がエリア内で倒されて得たPKを森田が自ら決めて早稲田ユナイテッドが3-1。突き放すと、49分には右クロスを今野が競り勝って、エリア右へ抜け出した森田が決めて4-1。東邦チタニウムもエリア外右でファールを受けると、森川のフリーキックが枠左をとらえるもGK康がパンチング。さらに左クロスからエリア右へ森川が抜け出してシュートを打つもこれも阻まれて決まらず。試合は1-4でタイムアップ。早稲田ユナイテッドは順位をひとつ上げて4位に。東邦チタニウムは9位以下が確定し、来季は県リーグで戦う、ということになりました。

前半0-0 後半1-4 計1-4
得点:土田康太郎、副田大雅=PK、森田晶彦=PK、森田晶彦(早稲田ユナイテッド)川崎晶弘(東邦チタニウム)

早稲田ユナイテッドの先発:21康成宇、2土田康太郎、88山口翔太、29神庭勇人、14副田大雅(c)、8今野昭、24倉下勝行、11森翔平、20高橋健哉、4長井章浩、3小川弘志
交代:長井→12森田晶彦 高橋→16藤原裕太 小川→25小脇健太郎

東邦チタニウムの先発:31森谷祐治、11深澤早、4佐野正典、14中村庄兵、15下山隼平、27森川泰臣、3常盤祐介、16久保拓也、2川崎晶弘、10宇都宮拓也、18和田直樹(c)
交代:川崎→6羽生一郎 宇都宮→24杉本啓輔

リーグ戦は残り1試合。残念な結果となった東邦チタニウム、見事にホーム最終戦を飾った早稲田ユナイテッド、川崎と今野らそれぞれの選手にとっても次へつながるいい試合となることを願っています。

(文中敬称略)

 

円陣を組む早稲田ユナイテッドの選手たち
川崎晶弘選手
今野昭選手
早稲田ユナイテッドの先発メンバー
川崎晶弘選手
早稲田ユナイテッドが攻勢に出るも東邦チタニウムは森谷祐治選手らが好守を見せる
今野昭選手

今野昭選手、川崎晶弘選手
フリーキックのキッカーもつとめた川崎晶弘選手

後半へ
東邦チタニウムの選手たち

シュートを放つ川崎晶弘選手
7ゴール目に
ゴールパフォーマンスも見せた
今野昭選手
ゴールを重ね早稲田ユナイテッドが逆転勝利をおさめた

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