「個で打開する。どんな状況でも一枚、二枚はがせる選手になれるようにやっていきたい」 / 川崎そだちのアカデミー通信・DF13 柏村涼太 インタビュー


川崎フロンターレのホームゲーム開催時に、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuにて配布されている「みんなのチラ裏」。

2025年シーズンより、「川崎そだちのアカデミー通信」と題したコーナーを、川崎そだちは担当。

フロンターレのアカデミーに関する情報を伝えさせていただいています。

 

今回は、6月25日アルビレックス新潟戦の配布分、DF13柏村涼太選手のインタビューの詳細版です。

インタビューは6月4日に実施しました。

 

 

 

柏村涼太選手

 

〇自分のプレーの特長を教えてもらってもいいでしょうか?

まずは守備・攻撃のハードワークのところだったり、あとは縦への突破のところだったり。

縦への推進力。そのあとの仕事で終わるところだったり。そういうところだと思っています。

 

〇今年はどういった目標を立ててシーズンに臨んでいますか?

去年はあまり試合に、1試合しか出られなかったので。

試合に出るというところと、試合に出たときにチームにどれだけ貢献できるか。

経験がない上で、その分、試合の中でトライ・アンド・エラーは起こると思うんですけど。

ポジティブにとらえながら、自分の中で映像を見返したりしながら成長していくっていうのはプラン的には考えています。

 

〇今季はだいぶプレーする時間ものびたと思うんですけど、ここまで自分のプレーを振り返ってみて、どうですか?

最初はやっぱり経験がない分、慣れない部分というか、プレミアの強度というかそういう部分で慣れないところはあったんですけど。

3節目、4節目ぐらいからだんだん良くなってきて、自分のプレーをちゃんと出せるようにはなってきたんですけど。

でもまだまだなところも全然あるので。そこはこれからもちゃんと成長していけるように、自分の課題と向き合ってやっていきたいと思います。

 

〇今年からだいぶ左サイドバックでプレーする機会が増えたと思うんですけど、それは森監督から「やってみないか」と言われて?

そうですね。「右、左どっちもできるように」というのはJ-VILLAGE CUPの時から言われていたので。

そこはすごくいい経験になっているかなって。右、左どっちもできるっていうのは視野も広がるし。すごくいいことだと思っています。

 

〇両サイドバックをやる上で自分の課題だと思うところは?

左はやっぱり左のキックが重要になってくるので。左のクロスだったり。

左で蹴るときにちょっとタメが入っちゃうというか。右よりスムーズさはないので。

そこの慣れというか、蹴る本数はもっと。どんどん蹴って慣れていかないといけないと思っています。

右は、ビルドアップのところで相手の逆を取って。サイドバックははまるところなので。相手が狙ってくるところなので。

そこで一個、縦にはがす、だったり。相手をいなすっていうことにもっと重きを置いて。

これからそこを成長できれば、もっと特徴的な選手になれるんじゃないかって自分的には思っているので。やっていきたいです。

 

〇今年のフロンターレU-18のどういうところをサポーターの人に見てほしいですか?

粘り強く勝つ。

3-0、4-0とかで勝ちたいんですけど。それだけじゃなくて、1点を取られたときでも、みんなで一丸となって取り返して逆転して勝つところだったり。

そういう粘り強くみんなで勝つっていう。そういうところを見てほしいなって思っています。

 

〇プレミア、中断前に3連敗して。そのあとクラブユースの予選では2連勝をして。少し持ち直したのかなと思ったんですけど、何か変わったなって思うところってありますか?

そうですね。今日の練習を見てわかると思うんですけど、強度が全然違くて。

「自分たちで変えていかないと」「自分たちで声を出していかないと」「コーチたちからではなく、自分たちから発信してやろう」っていうのは意識してやっていて。

その中で要求する声だったり、守備の強度というのはより、意識してやっています。

 

〇ユースを卒業するころまでにこういう選手になりたいというのがあれば。

チームや森さんから求められているのは、個で打開する。個のところなので。どんな状況でも自分で一枚、二枚はがせるっていう。

そういう選手になれるようにやっていきたいと思っています。

 

〇オフの時はどういうことをしているんですか?

オフの時は友達と温泉に行ったり。ゲームとかはあんまりしないんですけど。ケアの部分というか。

疲れているので。日曜日なんかは。寝たり、テストの時はテスト勉強とか。

学校の友達と遊ぶ時もあるんですけど。温泉とか、リラックスできるようにって考えています。

 

〇お姉さんと妹さんが2人ともサッカーをやっていると思うんですけど、それはご両親に勧められて?

僕とお姉ちゃんが一緒に始めて。妹はずっと試合を見ていて。僕の試合だったりお姉ちゃんの試合を見ていて、最初はつられて始めた、という感じだったんですけど。

僕はいろいろ、親がスポーツをやらせたかったので。いろいろやっていたんですけど。

一番サッカーやっているときが楽しかったので。サッカーになりました。

 

〇互いにサッカーの話もしたりするんですか?

たまにいいプレーをした時とかは、互いに「これ、いいプレーでしょ?」みたいな感じに、動画を見せ合ったりはするんですけど。

そんなに詳しく、深掘りして話すことはあまりないですね。

それぞれ、自分で課題と向き合いながらやっている感じなので。

 

〇いずれは3人ともプロの選手になれるように?

そうですね。頑張りたいです。お父さんやお母さんに恩返しをできるように。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

今、3連敗中っていう状況なんですけど。

(その後の第9節の横浜FCユース戦は1-2、第10節のFC東京U-18戦は2-2。連敗は4で止まった)

これからクラブユースとかも始まっていく中で、チームとしてここからもう1回引き締めて勝っていけるように、それぞれ一人一人が強度高く、今練習をやっているので。

粘り強く勝つっていうところだったり。一人一人戦っていくところを、見ていてほしいなって思っています。

 

 

 

プレミアリーグEAST第5節、昌平高校戦では、2-3の後半31分、恩田裕太郎選手の右クロスから、美しいボレーシュートでプレミアリーグ初得点を決めるなど、左サイドバックとしても、結果を残しつつある柏村選手。

「トライ・アンド・エラー」を繰り返しながら、自分の課題を見つめながら、成長の階段を上っています。

小学生時代から過ごすフロンターレのアカデミーでのシーズンはあと半年ほど。

挑戦を続けながら、どれだけ目標とする選手像に近づいていくのか。とても楽しみにしています。

 

 

柏村涼太選手

 

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