6月15日、コーエィ前橋フットボールセンターで行われた関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会4回戦、GRANDE FCに4-0で勝利。日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会の出場を決めた川崎フロンターレU-15生田。
試合後に久野智昭監督、ゴールを決めた吉田琉海、望月楓矢、土肥瑠星、川上翔の4選手に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15生田 – GRANDE FC / 日本クラブユース選手権関東予選4回戦
「全国大会は8月15日からなので。
そこまでの期間を大事に、全国大会を2連覇できるようにやっていければと思います」
久野智昭監督

〇お疲れさまでした。だいぶロングボールが多い中で、うまくできていたのかなと感じたのですが、いかがですか?
昨日もそうだったんですけど、天然芝の慣れだったりというのもあって。
今日のグラウンドは良かったんですけど、相手の圧がけっこうあったなか、ロングボールが増えてしまった。
一発勝負なのでね。本当はもう少しボールをつなげればいいかなというシーンがあったんですけど。
後半の途中ぐらいから、「あれが最初からできればな」と思いながら見ていたんですけど。
でも、選手が選択したプレーなのでね。ちょっと尊重しながら見ていました。
〇先制点は相手のキーパーが処理しきれないところからでしたけど、ああいうふうに詰めていくことがとても大事なんだなと感じました。
そうですね。昨日もそういう得点があったので。前線からの守備ということは言っているので。
相手がどっちが利き足なのかも含めて、守備のところは。僕からも発信しますけど。
選手たちの中で、そういう話もしてくれているのでね。自分たちから少しずつ成長しているところがみられるのかなと思っています。
〇今日は途中出場の川上君がゴールを決めたり、望月君もゴールを決めた場面以外でもいいプレーが多かったように思いました。
ちょっと腰が痛くて、望月楓矢は。昨日も時間が短かったんですけど。
もともとできる選手なので。あのぐらいはやってくれるのかなというのはありました。
〇だいぶチームの底上げというか、そこまで出ていなかった選手でもその力を出せるようになっているのかなと感じました。
そうですね、途中から出てくる選手が活躍してくれているのが、あるのかなと思っているので。
それも切磋琢磨しながら、先発の11人がうかうかしていられないという刺激にもなっているので。
チームとしての成長を感じる部分ではあります。
〇戸澤君や吉澤君、上野君は(シーズンの)最初から出ていましたけど。だいぶ2年生も力をつけているところもありますか?
今日は出ていない佐藤も昨日は途中から出ていいプレーをしてくれたので。
ある程度、こういう試合でも戦えるかなというところは見えてきたので。
まだまだ、「絶対レギュラーは取らせたくない」というところは、もっとグラウンドで表現してほしいなって思いますけど。
まだ2年生でこれからが楽しみな選手なので。3年生もうかうかしていられないのかなと思います。
〇この大会はまだまだ続いて、優勝を目指していると思うんですけど、これからどういったことをやっていきますか?
もう全国大会は決まったんですけど、ひとつひとつ、1試合1試合大事にしながら戦いたいなと思っていて。
去年は3回やって、そこで負けてしまったのかな?
〇そうですね、むさし(FC東京U-15むさし)に負けてしまって。(準々決勝で0-1で敗戦)
それを超えられるように、全国大会につなげられるようにやっていきたいと思います。
全国大会は8月15日からなので、結構期間はあるんですけど。
そこまでの期間を大事に、全国大会を2連覇できるようにやっていければと思います。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
今日も来ていただいて。昨日も来ていただいたんですけど。
本当に力になってくれているサポーターの一人だと思っているので。
ほかにもネットだったり応援してくれている方や、家族も。応援してくれている家族もいるし。
サポーターではないんですけど、家族の方も。
今日は前泊をしていて。もっとタフにやっていかないといけないという部分で、昨日は遅い時間の試合で(14日は午後1時キックオフ)。今日は朝が早かったんですけど。
そういうところで成長してタフになってくれたのも、選手たち自身の成長もあるし、家族の協力もあって、今日早く送ってくれたりとか。
そういうところもあるので。
本当にありがたいなと思っていて。家族も含めて。サポーターの方も含めて。
いつも応援していただいているので。これからも応援よろしくお願いします。
「引いてくるチームもあると思うので。15分ぐらいでしっかり、最初に点を決めて。
前半で試合を決めるような力が欲しいです」
DF5 吉田琉海

〇試合を振り返って、率直な感想をお願いします。
前半はけっこう苦しい時間が多くて。
相手がけっこう勢いを持ってきたので。それにけっこう呑まれちゃったなって。
前半はそうだったんですけど。前半の最後に土肥が決めてくれて。いい時間に決めてくれて。
後半はいい入りができて良かったです。
〇あのシュート(2点目のゴール)はすごかったなって思ったんですけど、自分で決めてみてどうでした?
大虎(中野大虎)が落としてくれて。「打つしかないな」って思っていて。
「絶対ふかすな」って思ったので。しっかり「下に、下に」っていうことを意識して打ちました。
〇けっこう点を決めていますけど、練習はかなりしているんですか?
そうです。けっこう湊海(吉田湊海、鹿島アントラーズユース)からも言われたり。
去年も一個上で出ていたんですけど。(2年生だった昨季も左サイドバックとして多くの試合に出場した)
公式戦ではゴールを決められずにけっこう悔しかったので。「自分で試合を勝たせたいな」「決めたいな」って思いでやっています。
〇今年やっていて、自分の成長したと思うところは?
去年一個上で出ていた分、メンタルとか経験がけっこう糧になっているので。
そこはけっこう成長したなって。大きいです。
〇左サイドで連係して、クロスまで持って行ってというシーンが今日もあって。いいなと感じたんですけど、そういう部分ではどうですか?
それは相手によって、という感じですね。今日はけっこう中が無理だったので。
外からというのは意識してやっていました。
〇全国大会が決まって。目指すのは連覇だと思うんですけど。連覇をするためにこのチームに必要だと思うことは?
けっこう引いてくるチームもあると思うので。15分ぐらいでしっかり、最初に点を決めて。
前半で試合を決めるような力が欲しいですね。
〇ずっと左サイドバックをやっていますけど、それが一番合っているポジションという感じですか?
練習ではけっこうセンターバックをやったりするんですけど。
自分はけっこう上がって点を決めたいタイプなので。とりあえず、点を決められるポジションができればいいかなって思っています。
〇まだこの大会も続いていきますけど、今後の意気込みなどをお願いします。
おととしも去年もこの次で負けてしまったりしているので。
絶対優勝して、いいかたちで全国大会に出たいです。
〇全国大会では自分としてはどんなプレーをしたいですか?
いや、もう点を決める一択ですね。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。ぜひ全国大会、2連覇するので。応援お願いします。
「全国優勝を目指すんですけど、チームだけではなくて
個人としてもいい成長をできるように頑張りたいと思います」
MF6 望月楓矢

〇まずは試合を振り返ってみて、率直な感想をお願いします。
最近けが明けで、あまりスタメンで出ることができていなかったので。
展開的にも1-0で押されたりしていたので。「自分が入って流れを変えよう」と思って入りました。
〇けっこうボールを取る場面も多かったと思うんですけど、やってみて自分のプレーの、自分自身の評価はどうですか?
けっこう球際が強い相手で。自分はその球際が武器なので。しっかりつぶすことができたので良かったかなと思います。
〇ゴールも決めましたけど、ゴールシーンについて振り返ってもらってもいいですか?
拓眞(渡邉拓眞)がいいボールをくれたので。合わせるだけだったので。結果的に4-0というかたちで勝てたので良かったです。
〇去年まではセンターバックでもプレーする機会も多かったと思うんですけど、どっちが、とかありますか?
ボランチのほうがやりやすいですね。
〇ボランチとしてお手本にしている選手はいたりするんですか?
トップチームだと山本悠樹選手です。
参考にしています。
〇パスとかを?
はい。
〇フリーキックも蹴る?
蹴る人がいなければ、蹴ってもいいのかなって思っています。
〇全国大会では自分ではどういうプレーをしたいですか?
結果は全国優勝を目指すんですけど、チームだけではなくて、個人としてもいい成長をできるように頑張りたいと思います。
〇だいぶ2年生も出てきて。チームの中での競争も高まってきてるように思うんですけど、それは実感しています?
はい。けっこう練習からいい感じで。煌士郎(上野煌士郎)とかも含めて、2年生がやってくれているので。
自分も負けないように頑張ります。
〇これから自分のどういったところを伸ばしたいですか?
自分は暑さに弱くて。体力も人よりないので。北海道で少し涼しいかもしれないですけど。
試合で体力をつけられるように、もっと人より走れるようにしたいです。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
サポーターのおかげで全国出場することができました。
北海道でも熱い応援お願いします。
「フォワードとして、今回の試合は消極的なプレーばかりになってしまって。
全国優勝するには、自分が化けないといけないかなと思います」
FW9 土肥瑠星

〇今日の試合について感想をお願いします。
先制点取れたことはすごくうれしいですし。結果的に点数がけっこう入ったので。
いい試合ではあるんですけど、自分的には自分の良さがあんまり出せなくて、悔いが残った試合でした。
〇これから全国大会で優勝するためには足りないものがあるという感じですかね?
はい。
〇どういったものが必要ですか?
フォワードとして、今回の試合は消極的なプレーばかりになってしまって。
全国優勝するには、自分が化けないといけないかなと思います。
〇どういう部分を良くしていきたいですか?
後ろからのボールをおさめきるだったり。センターバックに負けない体の強さとかも必要ですし。
ヘディングの空中戦のところも必要で。けっこう改善しないといけないところが多いと思います。
〇今日のゴールシーンについて振り返ってもらえますか?
煌士郎が蹴ったボールに反応して、プレスして、相手のキーパーのミスを、反応することができて。いいシーンではありました。
〇ミスするかもしれないと詰めたことで決めることができた?
はい。
〇前線からの守備は大切にしている部分ですか?
チームからも、今回の相手は蹴ってくる相手ではあったので、蹴らせないというところだったり。
自分の速さを生かした、前からのプレスというのはすごく必要とされていました。
〇全国大会ではどういったプレーをしたいですか?
自分は前回の試合も今回の試合もキーパーのミスからの得点で。あまり自分の力で決めることはできなかったので。
自分で持って、自分でシュートまで行って、たくさん取れるようにしたいです。
〇もっと個の部分を磨いて、それをピッチの上で出したい?
はい。
〇またフロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
これからクラブユースの全国大会や、高円(高円宮杯)もあったりするので。
すべて優勝して三冠とれるように、頑張ります。
「ゴールまでつながるドリブルとか、決定機をつくるパスとか、
そういうチャンスをもっとつくれるようになりたいと思います」
MF11 川上翔

〇今日の自分のプレーを振り返ってみて、いかがですか?
後半25分ぐらいからだったんですけど、短い時間だったんですけど、いいプレーはできたのかなと思います。
〇ゴールシーンについて振り返ってもらってもいいですか?
こぼれ球、自分で打てると思ったんですけど。
中野選手がとったので。外のキッカーの渡邉拓眞がフリーだったので。
「もう1回入り直せるかな」って思って。けっこう時間が空いたので、その間にフリーになっていい感じでボールが来た、という感じです。
〇自分の得意なプレーは、今日もドリブルで仕掛ける場面がありましたけど、ああいうところですかね?
はい。でも、もっとドリブルで相手を剝がしたり。ヘディングも、最近はけっこうヘディングで決めることができているので。得意になってきているのかなという感じです。
〇もっと自分の伸ばしたいところは?
一人は抜けるんですけど、ゴールまでは行けないので。
ゴールまでつながるドリブルとか、決定機をつくるパスとか、そういうチャンスをもっとつくれるようになりたいと思います。
〇これから全国大会に向けて、もちろんもっと試合に出たいという気持ちもあると思うんですけど、どういったことをしていきたいですか?
後半の25分だけでもけっこうばててしまったので。
70分間走れるような体力かな、と思います。
〇北海道で、全国大会でやりたいプレーなどがあれば。
チームの優勝に貢献したいし。個人ではたくさん点を決めて、勝利に貢献したいと思います。
〇チームの底上げがだいぶできているのかなと思うんですけど、それは実感しています?
はい。キャプテン(對馬羽琉)も含め、サッカー内もサッカー外もみんな仲良くやっていて。
いいコンビネーションとか、チームとしてすごいまとまっているのかなと思います。
〇サポーターにフロンターレ生田の見てほしいところは?
みんな、個人技もすごいし。後ろの人たちは競り合いも強いし。チームとしてゴールに行くまでのコンビネーションとか、見てほしいと思います。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
今日も昨日もサポーターの人が来てくれて。すごい力の源になったので。すごいうれしかったので。
スマホ越しからでも応援してくれたらうれしいなと思います。
◇
初戦のつくばFC戦を3-0、横須賀シーガルズ戦では4-0、GRANDE FC戦も4-0と複数得点、全ての試合を無失点で全国大会出場を決めた川崎フロンターレU-15生田。
しかし、それで満足することはなく、さらにチームとしても選手としてもそれぞれの力を高めようとしています。
関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会は、6月21日には準々決勝が行われ、フロンターレ生田はFC LAVIDAとの試合に臨みます。
現在関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部で1位につけるフロンターレ生田にとっては、昨年の覇者であり、今季も2位につけるLAVIDAは、タイトルを目指すうえでも、乗り越えるべき相手。
夏に向けて、そしてその先にも向けても大きな成長につながるような試合になることを願っています。
(文中敬称略)
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