川崎フロンターレがガンバ大阪とのJ1第32節を1-0で勝利し、優勝への望みをつないだ翌日、11月19日は相鉄線いずみ野駅から徒歩15分ほどのかもめパークへ。神奈川県内の128チームによって競われる全日本少年サッカー大会の県大会は3回戦。2011年以来の全国大会出場を目指す川崎フロンターレU-12は、この日初戦を迎えました。
【川崎フロンターレU-12 全日本少年サッカー大会神奈川県大会3回戦 vs 田名SC】
11月19日(日)午前11時52分キックオフ かもめパークB くもり時々晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK33菊池悠斗、FPは最終ラインに3藤野心魂、キャプテンの5由井航太、中盤に8田中陸人、右MF9尾川丈、左MF7深澤陽太、前線は10名賀海月、13岡野一恭平。対戦相手は相模原市中央区を拠点に活動する田名SC。
多くの各チームの家族、またサッカー少年らが集まったかもめパーク。冬が確かに近づいていることを思い起こさせる冷たい空気と、時折降り注ぐ日差しの中、試合は始まりました。
フロンターレは、立ち上がり、エリア左に抜け出した田中のシュートでコーナーキックを得ると、右から深澤が左足で入れたボールに藤野が合わせますが、これは上に。直後には田名も11がエリア外左へ仕掛けてシュート。しかし、こちらは菊池がしっかりセーブ。
フロンターレは、由井、藤野が高い位置に上がり、田中とよくかかわってコンパクトに。時折名賀が下がってボールを受けパスの出し手にもなり起点に。2分には名賀がエリア外左でボールをキープし、エリア左へパスを出すと、深澤が抜け出しシュート。これはブロックされてコーナーキックに。左から名賀が右足でボールを入れると、最後はこぼれ球を由井が押し込み、1-0。3分、フロンターレが先制します。
フロンターレはさらに由井や田中がよく縦パスを入れ、時折藤野がフィードを入れるなどして、変化をつけながら追加点を狙いに。尾川や深澤も積極的に高い位置へ上がっていきます。
田名も7分には前線の12が縦パスに抜け出すも、これには由井がしっかり対応。切り替えよく藤野が前線で動き出す岡野一へ縦パスを入れるなど、守備から攻撃へつなげようとしていきますが、田名も切り替えが速く一進一退の攻防に。11分には田名の4が最終ラインでボールを奪取したところから持ち上がり、エリア外正面からミドルシュートを打つもブロック。フロンターレは、田中がボールをいったん預けたところから左サイドへ上がるなど、ポジションを入れ替えながら打開を図りに。一方の田名も13分には12を起点にエリア外右へ7が抜け出しますが、ここは由井がブロック。
すると次の1点もフロンターレへ。田中のスルーパスに、うまくエリア前へ抜け出した名賀がシュートを打つとゴールネットを揺らし、2-0。
フロンターレは藤野がいったん田中に預けると、前線へ上がっていくなど攻撃に厚みを加えていきます。15分には岡野一、田中とつないで最後はエリア外左から深澤がシュートを打つもこれはGK1が対応。さらに尾川が右サイドからエリア前へ仕掛けて左へ。深澤につなげるなど幅広く両サイドを使って揺さぶっていきます。
16分には田名もエリア外右でファールを受けると、5が右足で直接枠をとらえるフリーキックを打ちますが、これは菊池が落ち着いてキャッチしゴールは許さず。さらに右サイドから7が仕掛けていきますが、名賀が自陣まで戻ってうまく由井と連係してボールを奪い返す好守。
18分には田中のパスに左サイド高い位置へ抜け出した深澤、左足を振り抜くとシュートはバーへ。惜しくも阻まれて追加点とはならず。それでもさらに尾川が右サイドから仕掛け、中盤へ預けて田中のミドルシュートにつなげるなど、積極的に前に出ていったフロンターレ。前半は2-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは深澤に代わって14永田滉太朗が左サイドに入ってのスタート。1分尾川が右サイドから縦パスを入れるとエリア右へ抜け出したのは岡野一。右足を振り抜くとシュートはセーブしようとしたGK1が手に当てながらもゴールネットを揺らして、3-0。突き放します。
フロンターレはさらに由井が右サイドへ抜け出す尾川へ正確にボールをつけたり、田中が岡野一とのパス交換からエリア正面へ顔を出すなどしてエリア前に人数をかけて出ていきます。3分にはエリア内中央でボールを受けた岡野一がうまく前を向いてシュートを打つと、ゴール左へ決めて4-0。
ここでフロンターレは名賀に代わって6前野康成、岡野一に代わって5年生の17香取武がピッチへ。直後には前野とのパス交換からエリア外左へ永田が仕掛けていくもこれは阻まれてシュートにはつながらず。さらに前野がエリア外正面でうまく前を向いてパスを出すと、香取が抜け出していきますが、GK1の好守に阻まれてシュートは決めることはできず。
フロンターレはここで尾川に代わって11志村海里が右サイドへ。直後には田中のスルーパスにエリア外右へ志村が抜け出し折り返しますが、これはGK1が抑えてシュートにはつながらず。6分にはさらに香取のリターンを受けた前野から右へ。志村がエリア右へ抜け出すもこれはオフサイド。7分には永田のパスにエリア外右へ志村が抜け出して折り返すと、エリア左へ抜け出した永田がシュートを打ちますが決めることはできず。それでも、選手を交代しても良い距離感でうまく連係してゴールヘ迫る場面をつくっていきます。
8分には田名も12がボールをうまくおさめて前を向き右サイドから仕掛けてきますが、藤野がよく戻ってカバー。シュートを打たせず。直後にはフロンターレ。前野のパスにエリア外右へ志村が抜け出しますが、GK1が前に出てシュートは打てず。ここでフロンターレは田中に代わって4相ヶ瀬亮太が中盤へ。さらに9分には藤野に代わって2伊藤颯飛が最終ラインへ。相ヶ瀬に、前野が前線から中盤へ下りていろんな場面に顔を出してボールをよく触って、動かしていくフロンターレ。永田がドリブルで仕掛けてコーナーキックを得るなど、さらにゴールを目指していきます。14分には相ヶ瀬の縦パスに香取が抜け出しますが、ここもGK1に阻まれてゴールとはならず。
15分には伊藤の縦パスに、再び香取がエリア右へ抜け出してシュートを打ちますがこれは左に。伊藤や由井が相ヶ瀬とよくかかわりながらボールを回していくフロンターレ。16分には相ヶ瀬のパスにエリア右へ志村が抜け出してシュートを打つもこれも右へ。追加点とはならず。ここでフロンターレは菊池に代わって1畠山泰輔がGKに。18分にはさらに前野と相ヶ瀬が中盤でボールを回し、相ヶ瀬のスルーパスに香取がエリア内へ抜け出してシュートを打ちますが、これは左に。
田名も7や11のサイドからの仕掛けでフロンターレのゴールへ迫っていきますが、フロンターレも切り替えよく守備に転じるとコンパクトにうまく守っていきます。守備から攻撃へつなげて、前野や相ヶ瀬がさらによくかかわって香取のシュートにつなげるなど、最後まで攻めの姿勢を崩さず。試合は4-0でタイムアップ。追加点こそなりませんでしたが、いい形をつくり続けてフロンターレは初戦を突破することになりました。
前半2-0 後半2-0 計4-0
得点:由井航太、名賀海月、岡野一恭平2
フロンターレの先発:33菊池悠斗、3藤野心魂、5由井航太(c)、8田中陸人、9尾川丈、7深澤陽太、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:深澤→14永田滉太朗 名賀→6前野康成 岡野一→17香取武 尾川→11志村海里 田中→4相ヶ瀬亮太 藤野→2伊藤颯飛
(文中敬称略)
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