11月1日は保土ヶ谷公園サッカー場へ。佳境を迎えつつある関東大学サッカーリーグ、川崎フロンターレU-18出身の選手が在籍するチーム同士が対戦しました。
この日の第1試合の対戦は専修大学vs桐蔭横浜大学。昨年まで4連覇を果たした専修大学にはいずれもフロンターレU-18でキャプテンを務めたDF萩間大樹、小口大貴らが在籍。監督はフロンターレOBの源平貴久。今季は残念ながらすでに優勝の可能性はなくなり、この時点で8位。全国大会である全日本大学サッカー選手権(インカレ)に出場できる5位、あるいはインカレ出場を懸けたプレーオフに出場できる6位を目指すためにはひとつも落としたくないところ。
一方の桐蔭横浜大学には岡本一輝、坂口正高の2選手が在籍。坂口はトップチームではなく社会人リーグのTUYでプレーしており、岡本はこの日はメンバー外。天皇杯に神奈川県代表として出場した桐蔭横浜はリーグ戦では下位に低迷し、この時点では10位。前日に12位中央大学の14年ぶりの2部降格が決まり、降格するチームは残りひとつに。すぐ下に11位神奈川大学が迫ってきており、こちらもひとつも落とせない状況でこの日を迎えました。
【関東大学サッカーリーグ1部第20節 専修大学vs桐蔭横浜大学】
11月1日(日)午前11時半キックオフ 保土ヶ谷公園サッカー場 晴れ
専修の先発はGK1福島春樹、DFは右から2飯田貴敬、キャプテン3萩間大樹、30大西拓真、5小口大貴、中盤の底に33三沢直人、その前に7北出雄星、20中村駿介、FWは右に42松山友弥、左に19深澤知也、センターに9山川翔也。福島は来季浦和への加入が決まっており、静岡学園ではフロンターレに内定している長谷川竜也とチームメートという間柄。なお、控えのGKにはフロンターレU-18出身、28玉永大地が入りました。
桐蔭横浜はGK1田中雄大、DFは右から8佐々木俊輝、25尾崎快斗、4佐々木宏樹、2中島優、ボランチはキャプテン5金子雄祐、20山下優人、右MF33依田隆希、左MF7山根視来、FW10石川大地、9今関耕平
好天に恵まれ、ともに神奈川県を本拠とするチームだったこともあってか多くの観客が集まり、いい雰囲気のスタンド。立ち上がりから攻めたのは専修。3分には山川のポストプレーからエリア左、深澤が狙いますが枠外。さらに5分高い位置で飯田が奪い右サイド松山へボールが渡るとエリア右へ仕掛けていき、折り返したボールに合わせたのは深澤。今度はしっかりゴールネットを揺らして1-0。専修が先制します。
直後には桐蔭横浜も山川を起点に攻め上がった佐々木俊輝が狙いますが、萩間がブロック。好守を見せます。
さらに攻めに出た桐蔭横浜は9分エリア右から今関が決定機を迎えますが、シュートは左へ。
一方の専修は14分に小口の左クロスにエリア内右で飯田が合わせますがボールはサイドネットへ。22分には桐蔭横浜。佐々木宏樹の精度の高いフィードを中島優が高い位置で受け、ラストパスを送ると石川が反応しますが今度も専修DF陣がブロック。
すると次の1点も専修へ。27分中村駿介が左うらへボールを送ると受けた深澤が仕掛けていき、エリア前へ送ったボールを押し込んだのは山川。2-0。
直後にも専修。松山の右クロスのこぼれ球を拾った小口がミドルシュートで狙いますが、これは枠外。
すると高い位置で仕掛けてくる専修の裏を取って反撃に出た桐蔭横浜、30分山下からエリア右でボールを受けた依田がうまく前を向いて放ったシュートが決まり2-1。ゲームは分からなくなっていきます。専修は中盤の底の三沢がよくボールを拾っていきますが、桐蔭横浜は佐々木宏樹が精度の高いフィードで裏へよくボールを通して起点に。今関が専修の大西をうまく翻弄してフィニッシュに持ち込んでいき、GK福島の好守でしのぐ時間が続いていきます。
43分にはその福島のフィードを受けた北出が右サイドでボールをうまくコントロールし一人をかわしうきだまのパスに山川が抜け出しますがオフサイド。前半は2-1でタイムアップとなります。
前半は2-1でタイムアップとなります。
後半は専修は中村駿介に代えて8私市一樹。立ち上がりは専修。小口のクロスをエリア内で山川がキープし起点となりますが、シュートは打てず。一方の桐蔭横浜も5分に細かいパス回しから山下のラストパスに依田が抜け出しますが体を入れられてシュートは打てず。しかし、ともにゴールへ迫り後半も試合が動く空気が漂います。
8分にはエリア左、ボールを受けた石川のシュートは福島が防ぎ、それに続く桐蔭横浜のコーナーキックに佐々木が合わせますがまたも福島が好守。さすがのプレーを見せます。
15分専修は松山に代えて24中山克広。23分桐蔭横浜は山下に代えて35打越大樹。26分には依田に代えて36佐藤碧。27分には桐蔭横浜、またも佐々木宏樹の精度の高いフィードに打越がう巻く抜け出し1対1となりますがここは専修GK福島の足で止める好守が飛び出します。
何とかしのいでいた専修でしたが、ゲームの流れは前へ積極的に出てきた桐蔭横浜へ。32分桐蔭横浜が右サイドを押し込んだところは小口が粘り強く対処しますがクリアボールを高い位置で金子が奪いエリア前へラストパス。これを今関が決めて2-2。ついに桐蔭横浜が同点に。
36分には桐蔭横浜、石川に代えて11鈴木国友がFWに。専修は深澤に代えて32下田悠哉。こちらも勝ち越しを狙って攻撃的な選手を入れていきます。
どちらも勝ちが欲しい試合。43分には専修、クロスに山川が合わせますがここは田中がキャッチ。するとここから桐蔭横浜が逆に攻めに出ると専修の選手たちが戻りきれないところを佐藤が突き、最後は鈴木へパス。これをエリア左から決めて2-3。勝ち越し点は桐蔭横浜へ。
専修としてはインカレ出場が厳しくなる逆転負け、桐蔭横浜にはシーズン終盤へ向けて勢いのつく勝利となりました。
専修も確かにいい時間帯はありましたが、桐蔭横浜の交代出場した選手たちがうまくゲームに入りゴールに絡むプレーを見せたのが印象にとても残りました。
なお、ロスタイムに桐蔭横浜の応援の選手たちが歌ったのはフロンターレでお馴染みのアバンテ。第2試合でも駒澤大学に2-1で勝利した神奈川大学がアバンテを歌い、保土ヶ谷公園サッカー場には2回のアバンテの歌声が流れることになりました。
前半2-1 後半0-2 計2-3
得点:深澤知也、山川翔也(専修) 依田隆希、今関耕平、鈴木国友(桐蔭横浜)
専修の先発:1福島春樹、2飯田貴敬、3萩間大樹=cap、30大西拓真、5小口大貴、33三沢直人、7北出雄星、20中村駿介、42松山友弥、19深澤知也、9山川翔也
交代:中村→8私市一樹 松山→24中山克広 深澤→32下田悠哉
控え:28玉永大地 35中嶋優佑 34小林岩魚 43坂井惇
桐蔭横浜の先発:1田中雄大、8佐々木俊輝、25尾崎快斗、4佐々木宏樹、2中島優、5金子雄祐、20山下優人、33依田隆希、7山根視来、10石川大地、9今関耕平
交代:山下→35打越大樹 依田→36佐藤碧 石川→11鈴木国友
控え:21三浦和真 34小田島怜 15名畑典樹 14宮尾孝一
(文中敬称略)
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