専修大 – 日本文理大 & 静岡産業大 – IPU・環太平洋大 / 全日本大学サッカー選手権1回戦


12月7日は味の素フィールド西が丘へ。大学サッカーのシーズンを締めくくる全日本大学サッカー選手権(インカレ)が開幕。この大会ではこの記事にある11人のフロンターレU-18出身の選手が出場選手に登録され、西が丘では専修大と静岡産業大の3選手がそれぞれ初戦を迎えました。

【全日本大学サッカー選手権1回戦 専修大vs日本文理大】
12月7日(水)午前11時5分キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ

プレーオフを制して2年ぶりのインカレ出場となった専修大は九州大学サッカーリーグ2位の日本文理大と対戦。専修の先発はGK21蔦颯、DFは右から2飯田貴敬、15田口圭介、26鹿沼直生、32小林岩魚、ボランチは8野田卓宏、14岡本勇輝、右MF11佐藤遵樹、左MF27中山克広、トップ下7三沢直人、FW4柳育崇。フロンターレU-18出身、キャプテンの5小口大貴と23岸晃司はベンチスタートで1玉永大地はメンバー外。ゲームキャプテンは清水エスパルス加入内定の飯田。

日本文理大はGK1甲斐宏志、DFは右から30渡邉鷹也、6濱田和希、4西村大吾、2村上聖稀、ボランチに8藤田恭輔が入り、2列目に右から17吉川心、24上山俊介、7吉田旭陽、キャプテン11中山佑樹、FW10児玉怜音

試合は立ち上がりから岡本と野田がボールによく触り、後ろからパスを回しながら長身の柳をターゲットにゴールを狙っていく専修に対して、日本文理も前線の選手がきれのある動きを見せ、チャンスをつくっていきます。

20分にはカウンターから日本文理、児玉がエリア右へ進入しゴール前へ折り返すと上山が反応しますが惜しくも触れず。専修は直後には佐藤や飯田、中山のクロスから飯田が立て続けに決定機を迎えますが、決めることはできず。37分には日本文理、人数をかけて攻めるとエリア前、上山がシュートを打つもGK蔦の正面。すると専修はすばやくリスタート、前へボールが出ると柳がエリア左でボールを受けシュートを打つとゴールネットを揺らして1-0。先制します。

日本文理も40分には左から吉田がパスを出すとエリア内中山がシュートを打つもGK蔦が好守。さらに右から児玉が送ったボールに中山がエリア内合わせるなど好機を迎えていくと、45分吉田、中山とエリア前中央でつないで最後は上山がシュートを打つとゴールへ決まり1-1。前半は同点でタイムアップとなります。

後半の専修は小林に代わり、小口が左SBに入り、キャプテンに。

立ち上がりから佐藤、中山、三沢がよく仕掛け、右から飯田が積極的にクロスを上げて専修が押し込んでいきます。小口も機を見て前へ。切り替え速くボールを失うとすばやく寄せて好守。8分には日本文理、カウンターからエリア右、中山が迫るも小口がカバーリング。

11分には専修。飯田の右クロス、ニアで柳が合わせるもラインを割りますが、直後にもまたも飯田がクロスを上げると今度は柳がゴールネットを揺らして2-1。専修が再びのリード。

日本文理も児玉を起点に上山がまたも決定機を迎えますが決めることはできず。19分には高い位置で小口がエリア左へ仕掛けてボールを送るとこぼれたボールに佐藤が詰めるもボールはポストに阻まれてしまいます。

日本文理は20分には吉川に代わり18松尾祐希、さらに濱田に代わり5荒木拓磨。専修は野田に代わり岸が入り、FW。柳がCB、鹿沼がボランチとポジションを入れ換えます。さらに追加点を狙う専修は岸、中山に佐藤が絡んで前へ。28分には飯田のクロスを岸がニアですすらして中山が合わせるも日本文理も好守。決めることはできず。すると32分、日本文理は人数をかけて前へ出るとエリア右こぼれ球を拾った渡邉のシュートが柳のオウンゴールを誘って2-2。再び同点に。

専修もこの日きれのある動きを見せていた三沢のドリブルを起点に折り返しにニアで岸が合わせるもまたも日本文理の好守。それでも次の1点は専修へ。飯田がクロスを上げると頭で合わせたのは岸。今度はゴールネットを揺らして3-2。

中山に代えて9小野征太郎を入れた日本文理に対して専修は岡本に代えて18大戸岬。終盤には日本文理、吉田のフリーキックなどからゴールを狙うも専修は柳らを中心にしのぎきってここでタイムアップ。2回戦へ進むことになりました。

岸はこれでインカレのプレーオフに続いて2試合連続の勝ち越しゴール。ちょうど1年前のプリンスリーグ最終節でも見せていたような、試合を決める勝負強さを大学でも発揮しつつあります。

専修はこの結果、10日午前11時、大和スポーツセンター競技場で行われる関西学院大との2回戦へ進みました。

前半1-1 後半2-1 計3-2
得点:柳育崇2 岸晃司(専修) 上山俊介、オウンゴール(日本文理)

専修の先発:21蔦颯、2飯田貴敬=cap、15田口圭介、26鹿沼直生、32小林岩魚、8野田卓宏、14岡本勇輝、11佐藤遵樹、27中山克広、7三沢直人、FW4柳育崇
交代:小林→5小口大貴 野田→23岸晃司 岡本→18大戸岬
控え:28上村侑大 25丸野了平 17私市一樹 19氣田亮真 33長岡克憲 24中杉雄貴

日本文理の先発:1甲斐宏志、30渡邉鷹也、6濱田和希、4西村大吾、2村上聖稀、8藤田恭輔、17吉川心、24上山俊介、7吉田旭陽、11中山佑樹=cap、10児玉怜音
交代:吉川→18松尾祐希 濱田→5荒木拓磨 中山→9小野征太郎
控え:16山本祥輝 3丸山琉人 25山内祐弥 27舛田勇士郎 15濱上征也 29廣井隼人

アップをする専修の選手たち
アップをする専修の選手たち
専修の源平貴久監督と岩渕弘幹コーチ
専修の源平貴久監督と岩渕弘幹コーチ
岸晃司選手はベンチからのスタート
岸晃司選手はベンチからのスタート
専修の先発メンバー
専修の先発メンバー
日本文理大の先発メンバー
日本文理大の先発メンバー
飛行機事故で亡くなったシャペコエンセの選手やスタッフらを悼んで黙祷が捧げられた
飛行機事故で亡くなったシャペコエンセの選手やスタッフらを悼んで黙祷が捧げられた
日本文理大も決定機を迎える
日本文理大も決定機を迎える
岡本勇輝選手
岡本勇輝選手

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先制点は専修の柳育崇選手
先制点は専修の柳育崇選手
飯田貴敬選手
飯田貴敬選手
日本文理大も上山俊介選手のゴールで追い付く
日本文理大も上山俊介選手のゴールで追い付く
小口大貴選手は後半からの出場
小口大貴選手は後半からの出場
コーナーキックからゴールを狙う専修
コーナーキックからゴールを狙う専修
出場に備える岸晃司選手ら
出場に備える岸晃司選手ら
小口大貴選手
小口大貴選手
柳育崇選手がこの日2点目を決めて2-1
柳育崇選手がこの日2点目を決めて2-1
小口大貴選手
小口大貴選手
機を見て積極的に攻撃参加
機を見て積極的に攻撃参加
岸晃司選手
岸晃司選手
小口大貴選手
小口大貴選手
岸晃司選手
岸晃司選手
岸晃司選手
岸晃司選手
小口大貴選手
小口大貴選手
日本文理大が再び追い付く
日本文理大が再び追い付く
ゴールを狙ってエリア内へ
ゴールを狙ってエリア内へ
勝ち越しゴールは頭で決めた
勝ち越しゴールは頭で決めた

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3-2。専修が勝利した
3-2。専修が勝利した

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【全日本大学サッカー選手権1回戦 静岡産業大vsIPU・環太平洋大】
午後1時半キックオフ

続いて味の素フィールド西が丘で行われたのは東海学生サッカーリーグで優勝した静岡産業大と中国地区の王者、環太平洋大の対戦。

静岡産業の先発はGK1中村圭佑、DFは右からキャプテン4新村一輝、6朝香竜悟、5諏訪部徹、ボランチは8名和太陽、14藤池翼、右MF10斉藤要、左MF17藤田脩人、トップ下19佐藤啓太朗、FW9遠山拓民。フロンターレU-18出身の諏訪部が左のCB。

フロンターレOBでもある桂秀樹監督が率いる環太平洋大の先発はGK1美野佑太、DFは右から18本間快斗、5利田将人、3安田拓馬、16中峯正博、ボランチはキャプテン23福田雅斗、その前に8竜田貴弘、7横山勝が入り、右に10片田拓、左に14梶山勝矢、FW6坂東亘樹

試合はともに切り替えが速くせめぎあう展開に。静岡産業も環太平洋もなかなかシュートまではいけないものの、緊張感のある見ごたえのある攻防が続いていきます。静岡産業は新村、朝香、諏訪部の3人は後ろで構え、いいポジショニングをとってサイドを起点にしようとする環太平洋に対して対応。環太平洋も後ろから丁寧にボールを回して打開を図ろうとしていきます。

20分には静岡産業、右クロスに藤田が合わすも枠外。さらに名和のスルーパスに遠山が抜け出してシュートを打つもポストをたたいて決めることはできず。32分には諏訪部のフィードに遠山が左から抜け出てクロスを入れるもさわることはできず。

環太平洋も中峯が左サイドから駆け上がり、片田のドリブルなどもいいアクセントになって次第に静岡産業をおびやかしていきますが、静岡産業もしっかり守って対応。諏訪部も1対1になるとファールをおかさずにボールを奪い取る安定感のある守備を見せます。38分にはエリア正面で得たフリーキック、環太平洋の福田が直接狙いますが、GK中村はしっかりキャッチ。前半は0-0でタイムアップとなります。

後半は静岡産業が佐藤に代わり13小寺将意が入って左MFに小寺、藤田はFW、遠山がトップ下へ。

左サイドの小寺の仕掛けを起点にする静岡産業ですが、やはり環太平洋も切り替えもよく、なかなかしゅーとまではいけず。環太平洋は11分には竜田が片田との連係から迫るも名和のカバーリングでシュートを打つことはできず。18分には環太平洋は坂東に代わり15赤木直人。直後にエリア左、環太平洋の梶山が仕掛けたところを静岡産業、斉藤がファールで止めますが、梶山のフリーキックはシュートにはつながらず。

21分には静岡産業、遠山に代えて18鴨井勇が入り、FW。藤田はトップ下へ。21分にはエリア左から仕掛けた栗田が枠右をとらえるシュートを打つもGK美野が好守。しかし、直後に名和がエリア右へ浮き球を上げ栗田が頭で折り返すと最後は藤田がシュートを打つと遂にゴールネットが揺れて1-0。静岡産業が先制します。

26分には環太平洋、片田に代わり30柴本慎也を入れて前線へ入れて打開を図っていきますが諏訪部らがしっかり対応。身体能力の強さをうかがわせる柴本のロングスローもしのいでいくと、35分静岡産業は斉藤が小寺とのパス交換からエリア右へ抜け出してシュートを打つとゴールネットを揺らして2-0。突き放します。

ここで静岡産業は名和に代えて2櫻井豪流。環太平洋は竜田に代えて26伊藤鐘太。本間と中峯を最終ラインに下げ、利田と安田を前線へ上げて前へ圧力を強めていきますが、新村や諏訪部らがしっかり跳ね返し、決定機はつくらせず。すると42分静岡産業はカウンターでさらにゴールへ迫るとエリア右から栗田が右足で決めて3-0。

ロスタイムになってもあきらめることなく、ゴールへ迫る環太平洋大の攻めをしのいだ静岡産業。試合は3-0でタイムアップ。

10日午後1時半、大和スポーツセンター競技場で行われる日本体育大との2回戦へ駒を進めました。関東大学サッカーリーグの得点王、高井和馬らを擁する日本体育大を相手に、諏訪部ら堅守が光った静岡産業大がどういった戦いぶりを見せるのか、楽しみです。

敗れた環太平洋大でしたが、最後まで闘う姿勢を見せたことに好感を覚えました。桂秀樹監督がこうしたチームを作り上げたことにも嬉しさを感じました。

前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:藤田脩人、斉藤要、栗田マーク(静岡産業)

静岡産業の先発:1中村圭佑、4新村一輝=cap、6朝香竜悟、5諏訪部徹、8名和太陽、14藤池翼、10斉藤要、17藤田脩人、19佐藤啓太朗、9遠山拓民
交代:佐藤→13小寺将意 遠山→18鴨井勇 名和→2櫻井豪流
控え:16三ツ谷佑太 3森本匠 26濱本拓也 29森康太 7山本祐輝 11額賀優斗

環太平洋大の先発:1美野佑太、18本間快斗、5利田将人、3安田拓馬、16中峯正博、23福田雅斗=cap、8竜田貴弘、7横山勝、10片田拓、14梶山勝矢、6坂東亘樹
交代:坂東→15赤木直人 片田→30柴本慎也 竜田→26伊藤鐘太
控え:31宮野光雄 12西原悠晟 13平松遼太郎 29成合湧一 11池田凌哉 9春岡優宏 

全日本大学サッカー選手権1回戦、他会場では高知大に6-0で勝利した法政大では11高田一輝が途中出場で1ゴール。仙台大に1-2で敗れた金沢星稜大の西原樹が一時同点となるPKを決め1ゴール。岸と合わせてフロンターレU-18出身の3選手がゴールを決めることにもなりました。

(文中敬称略)

アップをする静岡産業大の選手
アップをする静岡産業大の選手
多くの選手らが詰めかけた環太平洋大のゴール裏
多くの選手らが詰めかけた環太平洋大のゴール裏
試合を前に笑顔を見せる諏訪部徹選手
試合を前に笑顔を見せる諏訪部徹選手
静岡産業大の先発メンバー
静岡産業大の先発メンバー
IPU・環太平洋大の先発メンバー
IPU・環太平洋大の先発メンバー
栗田マーク選手が仕掛ける
栗田マーク選手が仕掛ける

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斉藤要選手と中峯正博選手
斉藤要選手と中峯正博選手

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諏訪部徹選手
諏訪部徹選手

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フリーキックに備える静岡産業大
フリーキックに備える静岡産業大
IPU・環太平洋大の桂秀樹監督
IPU・環太平洋大の桂秀樹監督
諏訪部徹選手
諏訪部徹選手

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頭でもしっかりつなぐプレーを見せた
頭でもしっかりつなぐプレーを見せた

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栗田マーク選手のシュートは枠内をとらえるが美野佑太選手が対応
栗田マーク選手のシュートは枠内をとらえるが美野佑太選手が対応
諏訪部徹選手
諏訪部徹選手
藤田脩人選手がきめて静岡産業大が先制する
藤田脩人選手がきめて静岡産業大が先制する
斉藤要選手が決めて2-0
斉藤要選手が決めて2-0

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栗田マーク選手がだめ押し点を決める
栗田マーク選手がだめ押し点を決める
桂秀樹監督
桂秀樹監督
スタンドにあいさつをする静岡産業大の選手たち
スタンドにあいさつをする静岡産業大の選手たち
2回戦へ静岡産業大が進んだ
2回戦へ静岡産業大が進んだ

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