「自分の特長である左足のキックをやっぱり見てもらいたくて。ゴールに直結するプレー、あとは相手のプレスを打開するプレーを見てほしいです」 / 川崎そだちのアカデミー通信・DF24 長崎亘佑 インタビュー


川崎フロンターレのホームゲーム開催時、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで配布されている「みんなのチラ裏」。

川崎そだちは、2025年シーズンより「川崎そだちのアカデミー通信」と題したコーナーを担当し、フロンターレのアカデミーについての情報を伝えさせていただいています。

今回は、10月18日のJ1リーグ第34節、清水エスパルス戦の配布分。U-18での2年目のシーズン、日本クラブユース選手権以降、左SBとして出場時間を伸ばしている DF24長崎亘佑選手のインタビュー詳細版です。

インタビューは10月15日に実施しました。

 

長崎亘佑選手



〇自分の武器としているものを教えてもらってもいいですか?

自分は左利きなので、それを生かしたキックやロングパス。ショートパスも含めて左足でのキックというのが自分の得意としているところです。


〇今シーズン始まるにあたって目標などは立ててましたか?

最初は去年試合に絡めなかったので。

最初からどんどんプレミアに絡んでいこうという思いはありました。


〇ここまで振り返ってみてどうですか?

最初は思うような結果が出せなくて苦しかったんですけど、

途中から自分のプレーにだんだん自信を持てるようになってきたので。

そこから少しずつ変わってきたかなという思いがあります。


〇クラブユースあたりから試合に出られるようになってきて、プレミアリーグの後半戦に入って点も決めることができて、成長を感じる部分もあると思うんですけど、どうですか?

そうですね。クラブユース、初戦で負けてしまって。あとがないなかで、スタメンということでそこから緊張はしたんですけど。

そこで3年生の先輩から助けてもらって。そこから公式戦に慣れていったというのはあります。



〇自分のプレーを出せるようになったきっかけは何ですか?


練習試合で森さんにプレーのアドバイスをもらって。そのときに「どう運ぶか」っていうのを教わったんですけど。

そこから選択肢に運ぶっていうのが増えて。そこからプレーに幅が生まれ出して、そこからプレーに余裕ができたっていうのはありました。



〇サポーターの人に見てほしいのは?

さっきも言ったんですけど。自分の特長である左足のキックとかをやっぱり見てもらいたくて。

ゴールに直結するプレーとか、あとは相手のプレスを打開するプレーとかを見てほしいです。




〇もともと右利きだったんですよね。

はい。


〇何歳ぐらいから左利きになったんですか?

小6ぐらいからだんだん左になり始めて。そこから左利きということになっています。


〇意識して左足を練習して?

一応練習はしていたんですけど。最初は右を主に使っていたんですけど。途中から左をメインで使うようになり始めて。

そこから左利きになりました。


〇変えてみようと思ったきっかけはあったんですか?

きっかけは特になくて。試合をやっている中でだんだん左足でシュートを打つ場面が増えてきて。それがきっかけかなと思います。


〇公式サイトのプロフィルを見ると、三浦颯太選手と家長昭博選手の名前をあげていますよね。それもやっぱり左利きだから?

そうですね。参考にはさせていただいています。



〇右足もけっこう使えたりするんですか?


左よりはコントロールが。止まらなかったりするので。

意識してワンタッチとかでは、使えるレベルではあると思うんですけど。試合中に右足を使ってパスを出したりとかはけっこうあります。




〇今年は平塚君(平塚隼人)がいないときに、試合前の声掛けをやっていますけど。あれはみんなで決めたりしているんですか?

チームの中でなんとなく。平塚さんがいないときに誰がやるんだってなったら、まずは僕だったので。

そこからちょっとずつやるようになりました。



〇どういうふうに、何を言おうって決めているんですか?

まだ全然慣れてはいないので。平塚さんのほうが全然うまいんですけど。

やっぱりチームが緊張している中で和ませたいっていうのはあります。



〇ヴェルディ戦の時の良かったですよね。あの試合でゴールも決めて。(プレミアリーグEAST第12節東京ヴェルディユース戦が行われた9月6日が誕生日。試合前に「ハッピーバースデー、俺」と声をかけ、途中出場。プレミアリーグ初ゴールとなる同点ゴールを決めた)

はい。


〇プレミアリーグの残りに向けての目標は?

一聖さん(平内一聖)やノリさん(関德晴)が戻ってくる中で、そのなかでいかに試合に絡んでいけるか、プレミアに出られるかというのが重要だと思っているので。

そこからまたポジション争いになると思うので。

食らいついていけるように頑張りたいと思います。



〇自分としてはゴールとかアシストが、やはりほしい?

そうですね。ゴールに直結するプレーという。結果が欲しいですけど。

自分の課題である守備であったり。そこを鍛えていって、もっと高いレベルの選手になりたいと思います。


〇お手本にしている選手はいたりするんですか?

同年代ですか?



〇同年代でもいいですよ。

同じポジションの関德晴選手っていう素晴らしい選手がいるので。

そのプレーは参考になるべくしたいんですけど。

うまかったりするんですけど。追いつけるように頑張りたいです。



〇同じ左サイドバックからみて、関君はどんなところがすごい?

スピードとかフィジカル面とかもあって。

そこも優れているんですけど。足元とか打開力もあって。簡単に取られないというのもあるし。

サイドチェンジも、ワンステップでサイドに展開して局面を変えられたりするので、本当にすごいと思います。



〇サッカー以外で普段の生活で趣味にしていることは?

趣味は温泉に行ったりとか友達と遊んだりとか。うちでゲームをやったりとかしていますね。


〇ゲームはどんなものを?

サッカー系とかアクション系とかいろいろです。


〇チームとかほかのチームで仲がいい選手は?

ほかのチームだったら(フロンターレU-15生田出身の)平尾玲旺。法政二高にいった。
けっこう遊んだりしていて。

FC東京の友松(友松祐貴)とかはけっこうしゃべったりしています。



〇友松選手はプレミアで対戦したときに17番をつけて出ていましたね。ちっちゃいころから知っていた?

いや、去年の国体で一緒になって。けっこうしゃべるようになりました。


〇この先の試合でも対戦する可能性がありますよね。

はい。対戦できるように、楽しみにしています。


〇だいぶチームも結果が出るようになりましたけど、その要因はどんなところにあると思います?

クラブユースの敗退からみんなの意識がちょっとずつ変わり始めたというのがあって。

そのあとに和倉があって、いろいろな状況の中でけっこう鍛えることができたので。

そこの二つの大会がきっかけで意識が変わり始めたのかなっていうのはあります。


〇プレミア、後期は負けなし(3勝3分け)で来ていますけど、個人的に順位をここまで上げたいというのがあれば。

やっぱりもっともっと上にというのはあって。

それは個人だけじゃなくてチーム全員が思っていることだと思うので。

今の順位じゃ物足りないので一個でも上に行けるように頑張っていければと思います。


〇これから横浜FC、鹿島と、前期に敗れた相手との対戦が続いていきます。やり返したい気持ちがある?

そうですね。個人的にはまだやったことがないので。そこはしっかりと自分のやるべきことをやればいいかなと思います。


〇ユースは今年と来年がありますけど、ユースが終わったときにどんな選手になっていたいですか?

ひとつでもノリさんに近づけるように、頑張れればと思っています。


〇左サイドバックのポジションをがっちりつかみたい?

はい。



〇将来どういうサッカー選手になりたい?

足元での技術面で相手を上回って、チームの中でも重要な選手になっていければと思います。


〇だいぶフロンターレのサポーターの方から応援されることが多くなってきたと思うんですけど、そういった場でやれることはどうですか?

ありがたいですし。苦しい時にサポーターの人達の応援が聞こえるとけっこう走れたりするので。

本当にありがたいと思っています。


〇そういったサポーターの人にメッセージをお願いしてもいいでしょうか?

前期勝てなかったぶん、後期やり返したいと思っているので。引き続き応援よろしくお願いします。




シーズン当初は、なかなか出場の機会を得られなかった中、森勇介監督からのアドバイスをきっかけに、プレーの選択肢を増やし、自分のプレーに少しずつ自信を持てるようになったという長崎選手。

インタビューでも触れた、プレミアリーグEAST後半戦の初戦となった第12節の東京ヴェルディユース戦では、自らの誕生日に同点ゴールとなるプレミアリーグ初得点を記録。

インタビュー後に行われた10月19日のプレミアリーグEAST第18節、横浜FC戦を2-1で勝利し、4勝3分けと後半戦に入り、チームが負けなしを継続するなか、出場時間を伸ばしながら、チームに貢献し、成長を続けています。

残り4試合となったプレミアリーグEAST、タイトルを目指すJユースカップの中で、その左足を武器に、どんなプレーを見せていくのか。

とても楽しみにしています。

 

通りかかった恩田裕太郎選手の提案でポーズを決めてくれました

 

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