川崎フロンターレが、セレッソ大阪との富士ゼロックススーパーカップを戦った翌日、2月11日は時之栖スポーツセンター裾野グラウンドへ。川崎フロンターレU-18は、ジャパンユースプーマスーパーリーグの4戦目を迎え、この日は愛知県の東邦との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 東邦】
2月11日(日)午後1時半キックオフ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンドF 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK16安福祐一、DFは右から17小川達也、32澤田泰大、29道間雄生、23島崎元、ボランチは25古岡佑斗、36黒川海翔、右MF38安田捷人、左MF39常安澪、トップ下14古屋雄帆、FW22宮本ディアウ勇守歩。
東邦の先発はGK61野田大智、DFは右から59林壮太郎、78河邉雄大、67仲井涼太、68、ボランチは60藤原颯、79和田佳大、右MF76三浦壮太、左MF70河合康太郎、FW62豊嶋宥達、74石川璃偉。
好天に恵まれ、暖かな日差しが照らすなか、始まった試合。立ち上がりからラインを高く上げてコンパクトにして、東邦がゴールの前に。2分にはカウンターから石川がエリア内に持ち込むも、澤田が粘り強く寄せて、ブロック。直後のコーナーキック、左から石川が右足でボールを入れるとファーで68が合わせるも枠はとらえられず。
フロンターレは道間、澤田が開き、黒川が間に下りたり、古岡も最終ラインに下りるなどして後ろでボールを回しながら組み立て。黒川がエリア内へ動き出す宮本に浮き球のパスを出したり、古岡も左サイドから中へ入り込む常安へスルーパスを送るなどして、攻撃を試みていきます。
11分には左サイドでパスを回し、宮本のパスにエリア左へ島崎が抜け出すもオフサイドに。東邦も13分には中盤の和田が競ったボール、エリア左へ石川が抜け出してシュートを打つも枠はとらえられず。
フロンターレは常安や安田がそれぞれのサイドに寄るだけではなく、黒川や古岡と近い位置で関わって中央から組み立てに。16分にはエリア外正面で黒川、常安がパスを回し安田へ。安田がスルーパスを送るとエリア右へ古屋が抜け出してシュート。しかし、GK野田の好セーブに阻まれて右コーナーキックに。
そのコーナーキック、小川が右足でボールを入れると頭で合わせたのは古屋。ゴール右へ決まり、1-0。フロンターレが先制します。
フロンターレは、常安がドリブルで東邦の選手を振り切ったり、島崎が高い位置へ抜け出したりと攻勢に。安田が宮本を狙ってスルーパスを出すなどしてゴールをうかがい、安福も古岡に縦パスを入れるなど、後ろからサポートしていきます。25分には黒川のサイドチェンジを右サイドの高い位置で小川が受け、クロスを入れると古屋がエリア内へ飛び込みますが、わずかに触れず。
さらに黒川、古岡と中央でパスを回し、島崎が積極的に高い位置へ上がり、常安のパスを引き出すなどしてゴールをうかがっていきます。30分には澤田のフィードにエリア内へ安田が抜け出すも東邦の選手に寄せられてシュートは打てず。
東邦も32分にはエリア外左でマイボールにすると、豊嶋がミドルシュートを打つも枠外。
フロンターレは安田が中央へ寄り、古屋が右へ流れるなどポジションチェンジを交えながらさらに揺さぶりに。35分にはエリア前で人数をかけてパスを回していくと、黒川の縦パスを受けた安田が右から中へ切れ込み、左へ展開。エリア左から島崎がシュートを打つも右へ。
高い位置へ抜け出してよく仕掛けてくる石川に対しては澤田や島崎が囲い込むようにうまく対応し、エリア内へ近づかせずにしのいでいくと、36分には黒川の浮き球のパスに宮本がエリア内へ抜け出すも河邉に寄せられ最後はGK野田がボールをキャッチ。シュートを打つには至らず。
さらにフロンターレは小川や島崎がそれぞれ高い位置へ顔を出して攻勢に出ていくも決定的な形はつくれず。東邦も39分には石川からボールを受けた河合が左クロスを入れますが、澤田がブロックし、最後は安福がキャッチ。こちらもシュートには至らず。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりから黒川が澤田や道間とかかわり、常安が中央から縦へ仕掛けるなどして追加点を狙っていくフロンターレ。ところが4分、東邦にボールが渡ると、エリア右から豊嶋が放ったシュートが決まり、1-1。同点に。
フロンターレは5分、島崎が高い位置へ仕掛けてリターンを受けた常安がエリア前へ切れ込み、ミドルシュート。枠をとらえますが、GK野田が弾き出し勝ち越しとはならず。これで得た右コーナーキック、フロンターレはショートコーナーに。安田からパスを受けた小川がクロスを上げると古岡が頭で合わせますが、ミートしきれず。ボールは上へ。
ラインを上げコンパクトにして、前から石川や豊嶋がうまく連動して東邦はプレスをかけていきますが、フロンターレは安福までボールを戻し、黒川や古岡がうまくサポートし、道間がボールを持ち上がって高い位置へ上がる島崎へパスをつけるなどしていきます。
11分には左サイドで島崎が古屋へ縦パスを入れ、エリア前へ迫るとリターンを受けた古岡がミドルシュートを打つもGK野田がセーブ。こぼれ球を拾いエリア右へ宮本が迫るもシュートはブロック。
15分フロンターレは安福に代わり40川合我空がGKへ。
フロンターレは安田が中盤まで下り、そのパスに小川が高い位置へ上がったり、常安が左サイドから中へ切れ込んでそこから右へ展開するなどボールを動かしながら、攻めを試みていきます。
22分には常安がボールを中盤でキープ。リターンを受けた黒川のスルーパスにエリア右へ安田が抜け出しますか、東邦の寄せも速くシュートに持ち込むことはできす。23分には東邦も中盤でマイボールにして左へ展開すると、河合が左クロスを入れますが、川合がしっかりキャッチ。シュートにはつながらず。
さらに東邦がボールをカットしたところから攻撃へとつなげる場面が続きますが、島崎らが粘り強く対応し、流れの中では決定的な形とはさせず。27分には東邦の右コーナーキック、ファーで河邉が合わせるも勝ち越し点とはならず。さらに石川が右からクロスを入れると、河合がエリア内へ抜け出すも川合が対応。
32分にはエリア右へ石川が抜け出し、川合もかわしてシュートを打ちますが、ライン上で道間がブロックする好守を見せ、しのいでいきます。
フロンターレはここからラインを上げ、澤田が縦へパスを入れたり、道間も時にはセンターラインを越えて、ボールを持ち上がって高い位置へ顔を出すなどし攻撃へ厚みを持たせようとしていきます。37分にはエリア外左でファールを受けると、古岡から左へ展開。島崎が高い位置からボールを入れるとエリア左へ宮本が抜け出るもボールに触ることはできず。
さらに常安がエリア前へ仕掛けて右へ。安田から高い位置へ上がった小川へとパスを入れようとしますが、うまくつなぐことはできず。試合はタイムアップ。1-1。引き分けとなりました。
前半1-0 後半0-1 計1-1
得点:古屋雄帆(川崎) 豊嶋宥達(東邦)
フロンターレの先発:16安福祐一、17小川達也、32澤田泰大、29道間雄生、23島崎元、25古岡佑斗、36黒川海翔、38安田捷人、39常安澪、14古屋雄帆、22宮本ディアウ勇守歩
交代:安福→40川合我空
東邦の先発:61野田大智、59林壮太郎、78河邉雄大、67仲井涼太、68、60藤原颯、79和田佳大、76三浦壮太、70河合康太郎、62豊嶋宥達、74石川璃偉
ここまでのジャパンユースでは、あまり見られなかった組み合わせで選手たちが多くプレーをする場面を見られ、これから経験を積み重ねてどうなっていくのか、楽しみになる試合となりました。
なお続いて30分行われた練習試合、フロンターレはGK川合、DFは右から27森璃太、34高吉正真、28栗田悠巨、島崎、ボランチは30山内日向汰、黒川、右MF9山田新、左MF20上野綜太、トップ下24宮城天、FW37有田恵人というメンバーで臨みました。
12分に山内のミドルシュートで1-0。18分に右サイドの攻勢から有田がエリア右へ抜け出してゴール左へ決めて2-0。さらに宮城のスルーパスに抜け出した有田がGKとの1対1を制して、3-0。28分には山内がPKを決めて、4-0。さらに高吉がボールをカットしたところから高い位置へ上がったり、宮城がエリア右へ抜け出すなど追加点を狙いながら、4-0で終えました。
ジャパンユースは中断となり、2月17日は等々力第一サッカー場で行われる新人戦に臨むことになります。
(文中敬称略)
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