常識とは…
 〜テルのカンボジア蹴記〜


カンボジアに来て、日本の常識は決して常識ではないことを肌で感じています。

例えば車やバイクの運転のとき信号が赤の時は止まる。これ常識ですよね。けどこの国は違います。赤信号でも平気で渡る車やバイク。むしろ止まってるほうが少ないくらいです。信号の意味がありません笑。

さらには大通りを逆走してくるバイクや車もあります。これが日常茶飯事です。警察は何をしているのか。。
この国の警察はある特定の場所でしか交通マナーの取り締まりは行なっていないのが現状です。さらには夜になると警察の取り締まりがほとんどありません。そのため夜のバイクの運転をしている人はヘルメットを着用しない人が多く、危ない運転をしている車やバイクがたくさんあります。日本の交通整備がどれだけ整っているか身に染みます。

サッカー面でも日本サッカーの常識的な事がそうではないことがあります。
例えば、試合で勝つためには味方との連携を攻守共に築き上げていく必要があります。そのため、試合中は声を出して指示をしたりジェスチャーで味方に伝えます。もしサボってる選手がいたら声を張り上げて怒る。怒るといってもそれはチームの勝利のため。11人全員がチームの勝利のために闘っていれば常識的な行動ですよね。さらには練習から100パーセントでプレーする。練習試合であろうと手を抜かない。こんなの日本のプロサッカー選手としては常識ですし、小さい頃から教わってきた事です。
ですが、この国ではそれが常識ではないのです。選手同士で怒鳴りあったり、試合中に指示し合ったりすることがほとんどありません。声を出す選手が少なすぎます。さらには練習中の球際の寄せが甘かったり全力でやっていない選手がいたりします。これがカンボジアリーグの現状です。
それに対して自分は声を張り上げてチームメイトに怒りました。しかし、それは逆効果でした。カンボジア人は強く言えば言うほど落ち込んだり、やる気が起きなくなったり、ふてくされてしまいます。これがカンボジアの国民性です。
とは言ってもこのままじゃいかん。このままのチーム状況だとリーグ制覇なんてできるはずがない。色々試行錯誤を繰り返し、辿り着いた答えが「褒めて伸ばす」ということでした。大したプレーじゃなくても大袈裟に褒めたりリアクションを大きく取るようにしました。さらに良くない選手には優しく歩み寄り「もっとこうしたほうが良くなると思うしチームとしても成長するよ」と必ずプラスの発言をするように心がけてみました。するとチーム状況が明らかに良くなってきました。
味方との関係性がうまくいかなければチームとしても個人としても結果は出ない。どれだけチームメイトとの関係性を深めチームとして成長していけるか。おそらく日本にいたらそこまで深く考えなかった事だと思います笑。
「伝え方」カンボジアにきて成長できた部分だと思います。

このようにカンボジアは日本に比べるとまだまだ発展途上です。
けれど、自分はこの国で成長し、結果を出さなければいけません。
バイクの運転には本当気をつけます笑。
そして、日本をリスペクトして少しでもチームが良くなるように頑張っていきます!

途中から熱くなってしまいすいません。笑
サッカーの事になるとすぐ熱くなってしまいます。少し冷静になることも覚えないといけませんね。笑

最後に、これは自分の部屋の壁の写真です。ユースまで在籍していたこのクラブ。本当に大好きなんです。フロンターレのサッカーも。フロンターレのサポーターの温かさも。川崎という街も。愛が溢れてます。戻りたいです。頑張ります^^

では👋

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常識とは…
 〜テルのカンボジア蹴記〜
」への2件のフィードバック

  1. 大学の授業で、今岡本さんが感じているようなことをよく考えていました。また3月に会いましょー!

    1. コメントありがとうございます。3月会いましょう😎

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