日産カップ争奪神奈川県少年サッカー選手権中央大会最終日の2月18日、フロンターレU-10が低学年の部3位決定戦を戦ったあとは、高学年の部3位決定戦、低学年の部決勝に続いて、高学年の部の決勝が行われ、準決勝であざみ野FCに3-0で勝利した川崎フロンターレU-12は、横浜F・マリノスプライマリーとの決勝に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 日産カップ争奪神奈川県少年サッカー選手権中央大会高学年の部 vs 横浜F・マリノスプライマリー】
2月18日(日)午後1時キックオフ 日産フィールド小机 晴れ 20分ハーフ 8人制
全日本少年サッカー大会神奈川県大会の準決勝と同じ対戦となった試合。フロンターレの先発はGK33菊池悠斗、最終ラインは右から3藤野心魂、キャプテンの5由井航太、7深澤陽太、中盤は8田中陸人、右は9尾川丈、左は6前野康成、前線は10名賀海月。
青空が広がった日産フィールド小机。低学年の部を制したマリノスの選手たちが応援の声を上げ、「多摩川の明ける空から。聞こえる優しい鳥の歌♪」と、3位決定戦を終えたフロンターレU-10の選手たちが、川崎市民の歌を歌い、それぞれ、思い思いに選手たちを励ますなか、試合は始まりました。
立ち上がりはフロンターレのゴールの前にマリノスが迫ってくる展開。2分にはエリア前で5がシュートを打ちますが、左へ。さらにフリーキックのこぼれ球を拾い、エリア内へボールが入るとまたも5がシュートを打ちますが、上に。
しのいだフロンターレも深澤が左サイドへ抜け出して名賀へボールを戻すと、パス交換からエリア内へ名賀が抜け出すもクリアされてシュートを打つことはできず。
4分には再びマリノス。前線の12のボールキープから5がエリア右へ。シュートを打ちますが、菊池が触り、しのいでいきます。
さらにマリノスがセットプレーやセカンドボールを拾ったところからフロンターレのゴールの前に迫る時間帯が続きますが、藤野が体を張ってシュートを防いだり、由井も12からうまくボールを奪い、田中もエリア内へ進入した5に体を寄せてシュートを打たせないなど、落ち着いた対応を見せていきます。
10分にはフロンターレ、名賀から尾川と右でつないで、尾川がエリア前へ仕掛け、中盤の田中へ。田中のパスにエリア左へ抜け出した深澤がミドルシュート。枠をとらえますが、マリノスのGK1の好セーブに阻まれ、得点とはならず。しかし、ようやくゴールをおびやかせるように。
フロンターレは、左サイドへ流れた名賀が仕掛けたり、ボールが渡っても前野が前からプレスをかけたりして、ゴールの前に。深澤のフィードに右サイドの高い位置へ尾川が抜け出すなど揺さぶっていきます。
マリノスは前線の12にボールを集めていきますが由井がうまく対応。13分には左サイドからのマリノスの攻勢、またも12がエリア前に迫りますが由井がボールをカットし、シュートは打たせず。14分にはエリア外右から11がエリア内の12を狙い、折り返しますが菊池がカット。直後にはフロンターレ、田中のパスに深澤が左サイドの高い位置へ。クロスを入れるとエリア内右へ尾川が飛び込みますが、惜しくも触ることはできず。
マリノスの攻めに対して、藤野や由井、尾川もかかわってうまく対抗していくフロンターレの選手たち。19分には由井が高い位置でマイボールにして、エリア左へパスを送ると深澤がシュートを打つもクロスバーを叩いて決まらず。前半はタイムアップとなり、0-0でハーフタイムへ。
後半立ち上がりにはマリノス。5が右からクロスを入れるとファーで交代で入ったばかりの10が合わせますが菊池の好セーブで得点とはならず。さらに10の巧みなボールキープを生かして、高い位置で人数をかけたマリノスの攻勢が続いていきますが、粘り強くフロンターレは、守っていきます。
3分には13から左へ展開すると、10が仕掛けてこぼれ球を13が拾い、枠をとらえたシュートを打ちますが、菊池がしっかりキャッチ。さらに12がエリア内でボールを受け、シュートに持ち込みますが由井が寄せて、枠をとらえたものとはならず。
フロンターレはここで尾川に代わり13岡野一恭平が右へ。
6分には藤野の縦パスを受けた名賀から右へ。エリア右へ岡野一が抜け出してシュートを打つもブロック。
フロンターレのコーナーキックをしのいだマリノスもカウンターへ持ち込み、5が右からクロスを入れると10がエリア左からシュートを打つも上に。9分には再びフロンターレ、岡野一がエリア右へ抜け出してシュートを打ちますがGK1が対応。互いにゴールへ迫る時間帯が続き、10分にはマリノスが13がエリア内へ抜け出してシュートを打つも菊池が弾き、こぼれ球に詰めた5のシュートは田中がブロック。しのいでいきます。
フロンターレも12分には田中が高い位置でボールをカット。名賀へつないで、名賀の縦パスにエリア右へ岡野一が抜け出し、仕掛けてシュート。しかし、枠はとらえられず。直後にはマリノス、左からのコーナーキック、5が右足でボールを入れると直接ゴールへ入りそうになりますが、藤野がこれをクリアする好守。
15分にはフロンターレ、由井が高い位置でカット。エリア右へ動き出した名賀にスルーパスを送りますが、マリノスの守備も読みよくカットされてしまいます。
マリノスのサイドからの攻めに対しては岡野一がエリア内でクロスをクリアするなどしていくフロンターレ。18分には田中の縦パスにエリア外左へ深澤が抜け出しますがファーで詰めた岡野一には惜しくも届かず。直後にはマリノスも5のパスにエリア右へ11が抜け出しますが、ニアを狙ったシュートは菊池がよく反応。試合はスコアの動かないまま、タイムアップとなり、前後半計10分の延長戦へ進むことになります。
延長前半、由井や田中、深澤や藤野、時には菊池もかかわって後ろから組み立てていくフロンターレ。由井がそれまでと同様に12に厳しく寄せていき、ボールを奪い取るなどし、守備から攻撃へとつなげていきます。
2分には深澤がエリア外左から折り返すとエリア右へ抜け出した岡野一がシュートを打ちますが、マリノスの粘り強い守備に阻まれ、ボールは左へ。
さらに深澤が積極的に高い位置から折り返すなど、フロンターレがゴールへ迫る時間帯が続き、相手にボールが渡っても前野がフォローし取り返すなどしていきます。5分には10の左からのパスにエリア右へ13が抜け出しますが、深澤が寄せて最後は菊池がボールを抑え、シュートは打たせず。延長前半は0-0でタイムアップとなります。
延長後半は一転してマリノスがゴールへ迫る展開に。1分左コーナーキック、5がボールを入れると13がニアで合わせますが、シュートは上に。さらに2分にはエリア左から10がループシュート。菊池も外へ出ており、ひやりとする場面でしたが、クロスバーに救われます。さらにマリノスは4分にはエリア左から10が仕掛けるも岡野一が対応。5分には13がエリア外右からエリア前へ仕掛けてシュートを打ちますが、右へ。試合はタイムアップとなり、優勝チームはPK戦で決められることになります。
それぞれ3人によって競われるPK戦。先攻のマリノスは1人目が決め、1-0に。後攻のフロンターレ、由井の右を狙ったシュートをマリノスのGK1が決める対戦相手ながら見事なプレー。マリノスがリードとなります。2人目、マリノスが成功させたのに対し、フロンターレも田中が決めて1-2に。3人目、マリノスの12が右を狙ったシュートに、菊池は反応、ボールに触ったものの、ゴールの中へ決まり、1-3。勝負はついに決着。フロンターレは準決勝となりました。
前半0-0 後半0-0 延長前半0-0 延長後半0-0 計0-0 PK1-3
フロンターレの先発:33菊池悠斗、3藤野心魂、5由井航太(c )、7深澤陽太、8田中陸人、9尾川丈、6前野康成、10名賀海月
交代:尾川→13岡野一恭平
日産カップのタイトルには届きませんでしたが、1年間を通し、試合を重ねていくにつれて、どんどん選手としてもチームとしても成長し全日本少年サッカー大会にも出場するなど、輝かしい結果も残したフロンターレU-12を見られたことがとてもしあわせでした。選手たちが歩んでいく未来を見ていくことを楽しみにしています。
(文中敬称略)
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