フロンターレU18 – 湘南ベルマーレユース / 新人戦2017

東日本大震災から7年を迎えた3月11日は、保土ヶ谷公園サッカー場へ。新人戦の準決勝で横浜F・マリノスユースに敗れた川崎フロンターレU-18は、湘南ベルマーレユースとの3位決定戦に臨みました。

【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦3位決定戦 vs 湘南ベルマーレユース】

3月11日(日)午前10時キックオフ　保土ヶ谷公園サッカー場　晴れ　

フロンターレの先発はGK40川合我空、DFは右から27森璃太、34高吉正真、28栗田悠巨、7戸水利紀、ボランチは30山内日向汰、25古岡佑斗、右MF37有田恵人、左MF24宮城天、FW9山田新、18宮代大聖

湘南の先発は、GK1高山汐生、DFは右から13菅原愛斗、32関大陽、14石澤善己、ボランチは6加藤賛、22柴田徹、右MFキャプテンの18蒔田陸斗、左MF20奥津玲太、2シャドーに23大嶌貴、9村上渉、FW2田中聡。

曇り空に次第に大陽が顔を出すようになり、暖かさも感じられるなか、始まった試合。立ち上がりには湘南がゴールへ迫る場面をつくりだしますが、フロンターレはそれをしのいで、ラインを上げ、山内のパスに、左サイドの高い位置へ抜け出した宮城がドリブルで仕掛けたり、栗田のフィードに宮代が右へ抜け出して、エリア前へボールを運ぶなどしていきます。

湘南もマイボールにすると、蒔田、奥津の両サイドがよく仕掛け、前線の3人とかかわって、ゴールの前に顔を出していきますが、戸水がパスをカットするなどし、8分には村上が頭で競ったボールに、エリア右へ大嶌が抜け出し、マイナスぎみにボールを折り返しますが、有田がエリア内でカバー。切り替えよく、フロンターレはシュートにはつなげさせず。

森、戸水が積極的に高い位置へ上がり、コーナーキックにつなげていくフロンターレ、菅原や石澤が奥津や蒔田を追い越す動きで攻撃に厚みを加える湘南の攻防が続いていきます。

14分にはフロンターレ、山内が中盤で競り、前線へこぼれたボールを宮代が拾い、エリア内へスルーパスを出すと宮城が抜け出しますが、湘南は関がカバー。20分には高い位置で有田がボールをカット。最後はエリア右へ山田が抜け出しますが、湘南も粘り強く守り、シュートを打つことはできず。それでもコンパクトに、山内、古岡が多くボールに触り、動かしていくフロンターレが次第にゴールへ迫る場面が増えていき、戸水がオーバーラップからエリア左へ迫ったり、有田のパスからエリア右へ山田が抜け出すなどしていきます。

27分には湘南のフリーキックをしのいで、高吉からボールを受けた宮代がドリブルで前へ。右サイドの有田へ展開し、最後はエリア右へ抜け出した山内が折り返しますが、ブロック。シュートとはなりませんでしたが、切り替えよく、ゴールの前へ。湘南にボールが渡っても有田や古岡らが球際に激しくいき、奪い返すなどしてよく対峙していきます。

31分にはフロンターレ、宮代のパスにエリア左へ抜け出した宮城。GK高山と1対1という好機に。これに後ろから迫った関のプレーがファールとなり、関は一発退場に。湘南は10人となります。

これで得たフリーキック、宮代は直接ゴールを狙いますが、ボールはクロスバーを叩いて惜しくも決まらず。それでも34分左サイドから戸水とのパス交換からエリア左へ宮城が迫り、ボールを受けた宮代が左からエリア前へ仕掛け、倒れ込みながらもシュートを打つと、GK高山の頭を越す形でゴールネットを揺らし、1-0。フロンターレが先制します。

湘南も運動量を上げ、反撃。35分にはエリア右へ田中が進入しますが、シュートはブロック。さらに蒔田がエリア左へ入り込みますが、栗田がカット。さらに湘南の攻勢は続き、エリア内へ大嶌が抜け出しますが、折り返しには川合が対応。

フロンターレは山田が中盤へプレッシャーをかけ、再びマイボールにして前へ。40分には宮代が中盤まで下り、右へ展開。有田、山田と右サイドからボールを運び、エリア前の宮代へ戻し、そのパスを受けた宮城がエリア外左からシュートを打ちますが、枠はとらえれず。

湘南も直後には奥津が左サイドから中へ切れ込む動きでエリア前やや左へ迫り、ファールを受け、フリーキックを得ると柴田が直接ゴールを狙いますが、サイドネットを叩いて枠はとらえれず。さらにコーナーキックを得ると、GK高山も前へ上がってゴールを狙いにいきますが、それをしのいで、前半はタイムアップ。1-0でハーフタイムへ。

後半、立ち上がりからゴールに迫ったのはフロンターレ。2分には山田が森とのパス交換からエリア右へ。シュートに持ち込みますが、ボールはサイドネットに。

直後には湘南、奥津が左サイドから仕掛けてゴールへ迫ると、エリア左へ蒔田が進入。川合は飛び出して対応しようとしますが、シュートに持ち込まれ、ボールはゴールの中へ入りそうに。しかし、戸水がライン上でクリアする好守。同点とはさせず。

しのいだフロンターレは、栗田、高吉が開いて森、戸水の両サイドが高い位置取りで攻勢に。6分エリア外左へ持ち上がった宮城のパスにエリア左へ抜け出した戸水が右足を振り抜くと、ボールはゴールネットを揺らして、2-0。

たたみかけるフロンターレは7分には山内がマイボールにして左へ展開。戸水がエリア外左の高い位置へ。右サイドにボールを振って、森がエリア外右へ。リターンを受けた山内がシュートを打つもブロック。

フロンターレは、ボールを失ってもポジショニングよく、切り替えよく奪い返す場面が続き、左サイドでは宮城、戸水に古岡も加わってボールを回し、右サイドでは有田、森の連係からゴールへ迫りに。

湘南も数的不利となって最終ラインに下りた加藤が縦へパスをつけて、そこからサイドへ展開しようとしますが、宮城が切り替えよく戻ってボールをカットし、起点をつくらせず。

14分にはフロンターレ、宮城のスルーパスに宮代がエリア左へ抜け出しシュートを上で打つもブロック。山内のコーナーキックのセカンドボールを拾い、森が右サイドから左足で入れたボールに宮代が飛び込みますが、GK高山がパンチング。

湘南はここで田中、村上に代わり、5広石英大、7中村龍雅がピッチへ。

フロンターレが前線の選手が連係してゴールに向かっていく場面は続き、18分には宮城が中央を仕掛けて右へ展開。山田が高い位置からクロスを送ると、宮代がゴール左へ飛び込みますが惜しくも触れず。さらに宮代、山田とパスをつなげ、山田からエリア右へパスが出ると抜け出した有田がシュート。ボールはゴールの中へ。3-0。

フロンターレは、戸水がボランチ、古岡が左SBとポジションを入れ換え。後ろで組み立てながらも、山内が有田とのパス交換からエリア前へ進入し、シュートに持ち込むなど、攻めに厚みを加えていきます。

25分にはフロンターレは山田に代わり、10鈴木大登。湘南も大嶌に代わり19本田壮弘、奥津に代わり4大西一光と選手を交代。

湘南は中村がエリア右を狙った縦パスを入れたり、蒔田の縦への仕掛け、石澤もサイドを駆け上がり、打開を図りに。しかし、森がパスカットやクロスをブロックするなど、よく対応。

しのいでいくと、32分には、山内のスルーパスに宮城が高い位置へ。エリア左の宮代へつなぎ、リターンをエリア外左で受けた古岡がエリア内へボールを入れると、鈴木が身を投げ出しながらもシュート。GK高山に対応されましたが、多くの選手がかかわってシュートへつなげていきます。

37分にはフロンターレは宮城に代わり20上野綜太が左MFに。

さらにゴールを狙いにいくフロンターレでしたが、湘南も38分、エリア右へボールを入れると、フロンターレがうまく処理しきれないところを突いて広石がシュート。ゴールの中へ決まり、3-1。

湘南はさらに菅原に代わり11オグヴァーグ翔星。1点を奪い、前へ人数をかけて攻めに出る湘南。41分には蒔田が右からエリア前へ切れ込み、シュートを打ちますが、左へ。さらにラインを上げ、浮き球を入れて攻勢に出ますが、高吉かルーズボールにうまく対応するなどして、さらなる攻撃にはつなげさせず。

42分には柴田がボールをカットしたところからエリア左へ展開しようとしますが、戸水がカバー。そこから攻撃へつなげ、ボールは右へ。宮代がエリア外右でボールをキープしエリア右へパスを出すと、抜け出した鈴木がワンタッチでシュート。GK高山をかいくぐる形でボールはゴールの中へ。4-1。突き放します。

フロンターレはさらに山内のパスにエリア左へ抜け出した上野がシュートを打ったり、ショートコーナーから高吉がゴールを狙うなど、次の1点を狙いに。ロスタイムには宮代のパスにエリア右へ抜け出した有田がこの日2つめのゴールを決めて、5-1。

試合はタイムアップとなり、5-1。フロンターレは、この大会を3位で終えることになりました。

新一年生の戸水、鈴木にもゴールが出て「新人戦」という大会名にふさわしい、今後にもつながるのではないか、という期待を抱かせる試合になったと思います。

前半1-0 後半4-1 計5-1