3月18日、川崎フロンターレが豊田スタジアムにて、2016年までチームを率いた風間八宏監督が指導する名古屋グランパスとのアウェーゲームへ臨むのを前に、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグは第3節。前節横浜F・マリノスジュニアユース追浜戦に1-0で勝利し、2連勝中の川崎フロンターレU-15はホームにウィングスSCを迎えました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第3節 vs ウィングスSC】
3月18日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり時々晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK21青山海、DFは右から2高畠捷、6田中慶汰、5安江海ラウル、4佐々木輝大、ボランチはキャプテンの10小室愛樹、8秋葉拡人、右MF13山田新己、左MF11五十嵐太陽、前線は18入江流星、9田中幹大。前日の川崎カップ、FC湘南戦の前半のメンバーが先発に名前をつらねました。
少し黒い雲も見えるなか、始まった試合。フロンターレは立ち上がりからラインを上げ、佐々木が入江に縦パスを入れたり、山田が右サイドからエリア前へボールを運ぶなどして、攻撃の機会をうかがいに。
一方のウィングスも7分には右SBの8がやや高い位置まで上がり、エリア前へボールを入れると12がうまくエリア前で受け、ゴールへ向かう動きを見せていきますが、安江が寄せ、シュートは打たせず。しかし、サイドから連動した攻めを見せてくるウィングスが次第にゴールに迫る場面を増やしていきます。
9分には左サイドからウィングスの攻勢。リターンを受けたキャプテンの4のミドルシュートが枠をとらえますが、青山が反応。弾き出してゴールとはさせず。
フロンターレもすばやいリスタートから前線へボールを送り、佐々木が高い位置取りで田中幹大を狙ってクロスを入れ、打開を図りに。ウィングスもさらにゴールへ迫る場面をつくりますが、田中慶汰がクロスをブロックしたり、ショートコーナーの流れからのクロスには田中幹大が体を張りシュートにはつなげさせず。
しのいでいくと12分フロンターレはウィングスのエリア左へこぼれたボールに入江が詰め、シュート。GK31が見送りボールはゴールの中へ入りそうになりますが、5がクリアする好守で得点とはならず。コーナーキックのセカンドボールを拾い、エリア前で小室がシュートに持ち込みますが、最後はオフサイドをとられて攻めきれず。
フロンターレはさらに山田が右からエリア前へボールをうまく運び、左へ展開。佐々木の折り返しに小室がエリア内へ進入。シュートには至りませんでしたが、人数をかけた攻めにつなげていきます。しかし、19分センターライン付近からのウィングスのフリーキック、15がエリア内へボールを入れると、エリア右へ抜け出した11がゴール左へ決めて、0-1。先制点はウィングスがものにし、フロンターレは今季初めての失点で追いかける展開となります。
フロンターレは24分高畠の浮き球にエリア右へ抜け出した田中幹大が折り返し、入江がエリア正面でシュートを打つもワンタッチあり、決まらず。コーナーキックのこぼれ球をエリア正面で入江が拾い再びシュートに持ち込もうとしますが、ウィングスの体を張った守備にファールをとられ、ここでも攻めきることはできず。
ウィングスの攻勢にしっかり対応しながら同点を目指していくフロンターレの選手たち。30分には右からのスローインを受けた山田がエリア前へ斜めに仕掛け、エリア左へパスを出すと五十嵐がシュートを打つもブロック。さらに小室、五十嵐と中央でボールを動かし、右へ展開。高畠のクロスに田中幹大が頭で合わせますがここでもウィングスの守備に阻まれ、ゴールとはならず。
さらに小室や秋葉を中心にボールを動かし、五十嵐が左から折り返すなどしていくフロンターレでしたが、ゴールを決めることはできず。前半は0-1でタイムアップとなります。
前半は左サイドからの攻めがどちらかといえば目立ったフロンターレ。後半は立ち上がりから高畠が高い位置取りで山田や田中幹大との連係からクロスを上げたり、山田のエリア内への仕掛けなどにつなげていきます。
一方のウィングスも12がサイドからエリア前へ切れ込む動きで起点となり、フロンターレのゴールをおびやかし、フロンターレはエリア内へ入れたボールを佐々木がカットするなどして、しのいでいきます。
9分にはフロンターレ、秋葉の縦パスを受けた小室がエリア左へ仕掛け、シュートを打ちますが、ウィングスの粘り強い守備に阻まれ、枠へは飛ばせず。さらに佐々木が左サイドの高い位置へ上がり、小室を経由して右へ展開。高畠がクロスを入れますが、GK31がキャッチ。
直後にはウィングス。11のボールキープからエリア外正面から12がミドルシュート。枠をとらえたものとなりますが、青山が横っ飛びで反応。弾き出して防ぐ好守。しかし、ここでウィングスが得た右コーナーキック、4が左足でボールを入れると、ファーでのシュートはフロンターレは防いだものの、エリア右へこぼれたボールを8が押し込み、0-2。突き放されてしまいます。
14分、フロンターレは山田に代わり17レオニ楓真が右MFへ。
フロンターレは16分には左サイドからの攻勢。佐々木の縦パスから五十嵐が左から折り返すと、エリア内で田中幹大がおさめてシュート。これはブロックされ、こぼれ球を拾ったレオニがシュートを打つもGK31がキャッチ。得点とはならず。
小室、秋葉がよくボールにかかわり、ラインも上げて攻めに出ていくフロンターレ。20分、小室から左へ展開。佐々木がエリア前へボールを入れると、五十嵐がウィングスの選手に囲まれながらもシュート。ゴール左へ決まり、1-2。攻勢実り1点差に。
畳み掛けるフロンターレ、24分には右からのスローインを受けた秋葉がエリア正面へ。シュートを打つもブロック。さらに右コーナーキック、秋葉がボールを入れ、セカンドボールを拾った高畠が右からクロスを入れると、エリア内でうまくボールをおさめた五十嵐がシュートを打つもここでもブロック。
26分フロンターレは佐々木に代わり28浅岡飛夢が左SBへ。
ウィングスのエリア内へのボールには浅岡がしっかり対応し、青山が右サイドの高畠に正確にボールを入れるなどしながら同点の機会をつくりにいきます。
33分には入江に代わり、15南暖。35分には秋葉に代わり23高井幸大がCBに入り、田中慶汰がボランチに。
36分には高畠が前線へ送ったボールを田中幹大が競り、エリア右へ。南が抜け出しますが、ウィングスの守備も粘り強くシュートまではいけず。ウィングスはカウンターへ持ち込み、エリア左へ抜け出した12がまたもシュートを打ちますが、青山がセーブ。さらにウィングスがフロンターレのエリア前でのボール処理の遅れを突いて10がシュートに持ち込みますが、青山がまたもセーブ。
ロスタイム、小室のスルーパスにエリア内へ五十嵐や南が飛び込んだり、高畠の右クロスにエリア内へ南が抜け出すなど、ゴールをおびやかしていくフロンターレでしたが、ゴールにはつなげられず。試合は1-2でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:五十嵐太陽
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、6田中慶汰、5安江海ラウル、4佐々木輝大、10小室愛樹(c)、8秋葉拡人、13山田新己、11五十嵐太陽、18入江流星、9田中幹大
交代:山田→17レオニ楓真 佐々木→28浅岡飛夢 入江→15南暖 秋葉→23高井幸大
フロンターレの連勝は2で止まり、初めての敗戦とはなりましたが、佐々木が初めて先発でプレーし、二年生の浅岡や高井も初めての出場を果たすなどしたことは、これからが楽しみになるものでした。
次節は、3月25日午後3時半、ヴェルディグラウンドにてキックオフ。東京ヴェルディジュニアユースとの試合へ臨みます。
(文中敬称略)
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