6月10日は栃木県日光市の湯西川温泉近くにある西川運動場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部は第14節。前節、横浜F・マリノスジュニアユース追浜に2-0で勝利し、連勝を7まで伸ばした川崎フロンターレU-15は、ウィングスSCとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第14節 vs ウィングスSC】
6月10日(日)午後2時キックオフ 西川運動場 くもりのち雨 40分ハーフ
フロンターレはこの日は数人の選手が学校行事のため、不在。先発は、GK21青山海、DFは右から18入江流星、23高井幸大、6田中慶汰、7甲斐翔大、ボランチに14山本蒼己、28浅岡飛夢、右MF17レオニ楓真、左MF13山田新己、FW11五十嵐太陽、9田中幹大。
弱い雨が時折降り、羽織るものがいるような肌寒い西川運動場。ウィングスのメンバー外の選手たちが、にぎやかにチャントを歌い、声援を送るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、田中幹大がおさめたボールを拾った五十嵐から右へ展開し、レオニがゴールへ向かっていくフロンターレ。しかし、3分、ウィングスがエリア外右でフリーキックを得ると、8が右足で入れたボールに、青山は反応したものの、ゴールの中へ吸い込まれてしまいます。0-1。先制点はウィングスへ。
フロンターレは、直後には、五十嵐が左サイドからエリア前へ斜めに仕掛ける動きでウィングスの選手を振りきり、エリア内へパス。うまく裏を突いたレオニが抜け出しますが、ウィングスの寄せに遭い、シュートには至らず。
フロンターレはラインを上げて、コンパクトに。山本がセカンドボールをものにして、田中慶汰に戻し、入江や高井らが後ろでボールを回しながらうまくウィングスの選手を引き付けて、組み立てを図りに。高井が田中幹大を狙ってフィードを入れるなど、時には中盤を飛ばしながら、ゴールを目指していきます。
8分にはウィングス、10が中央でボールを奪うと、10のパスに、エリア外右へ抜け出した2がエリア内へ折り返しますが、田中慶汰が対応し、シュートは打たせず。さらに10が左サイドから縦へ仕掛け、エリア内に。ここは高井がうまく寄せて、シュートは打たせず。
フロンターレは、左サイドのボールを山本を経由して右へ変え、入江やレオニとの連係から右サイドからエリア内へ近づいていったり、浅岡がエリア内へ動き出す田中幹大を狙い、浮き球のパスを入れるなど、サイドからも中央からも攻めていきます。
水を含んだピッチに少し苦労し、なかなか思うようにボールをおさめられない場面もありましたが、それでも浅岡や山本が多くボールにかかわり、ボールを持つ時間を増やしながら同点を目指していきます。
13分には、山田とのパス交換から甲斐が左サイドの高い位置へ。コーナーキックにつなげると、セカンドボールを拾い、甲斐の左クロスをエリア内で高井が折り返しますが、シュートにはつながらず。さらに攻撃は続いて、甲斐が再びクロスを入れ、田中幹大が抜け出しますが、ウィングスはクリア。
そこからウィングスが前線へボールを運び、4がエリア外右から仕掛けていきますが、甲斐が戻ってこれに対応。切り替えよくボールをものにしていきます。
15分には入江の右サイドの裏を突くパスにうまくレオニが抜け出し、高い位置へ。クロスはGK31がキャッチされましたが、うまい動き出しでウィングスを揺さぶりに。
山本や浅岡、田中慶汰や高井が後ろでボールを動かし、ラインを上げ、コンパクトにしていくフロンターレ。20分には浅岡の縦パスにエリア内へうまくレオニが抜け出していきますが、GK31の前にシュートは打てず。直後にはウィングス、11の縦パスに2がエリア内へ抜け出していきますが、田中慶汰がうまくボールを奪い取り、シュートは打たせず。
ラインを高く保ち、高井の縦パスにエリア前に田中幹大が抜け出したり、山本の浮き球のパスにエリア左へ五十嵐が抜け出すなどしていくフロンターレ。ウィングスも前からプレスをかけ、ボールを奪いにいきますが、高井や入江、青山も加わってうまくいなしていきます。
29分には、田中慶汰のパスに左サイドの高い位置へ上がった甲斐がクロスを上げると、五十嵐が頭で合わせますが、上へ。さらにレオニが中盤に下り、空けた右サイドのスペースを駆け上がる入江を狙い、高井がパスを入れるなどしていきます。
31分にはウィングスの10、左サイドからエリア前へ仕掛けて、ミドルシュート。しかし、青山がしっかりキャッチ。直後にはエリア外左でファールを受け、ウィングスがフリーキックを得るも、エリア内で折り返したボールにはしっかり対応していき、セカンドボールを拾い、左から仕掛けていく8にはレオニが寄せ、しのいでいきます。
36分には入江のパスにエリア外右へレオニが抜け出し、右コーナーキックに。甲斐がゴールの中へ向かっていくボールを入れていきますが、GK31がパンチング。GKがこの際に痛めて、治療のための少しの中断を経て、ウィングスも中盤でボールを奪い、エリア内へ22が仕掛けていくも高井が寄せ、最後は青山がキャッチ。
41分にはエリア外左で入江やレオニが粘り強く寄せにいったところでファールを受け、フリーキックを得ると、山本がセカンドボールを拾い、エリア前の甲斐に縦パス。甲斐がうまく切り返してミドルシュートを打つも枠外。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレはレオニが右SB、入江が左SB、甲斐が右MFとポジションを入れ換え。次第に雨足が強まるなかでのキックオフに。
2分にはフロンターレ、右サイドの甲斐から左へ展開。山田のパスを受けた五十嵐がエリア前で前を向いて、ミドルシュートを打とうとしますが、ウィングスの選手の体を張った守備に阻まれ、枠へは飛ばせず。
フロンターレは、山田や甲斐が中盤にも顔を出し、山本や浅岡とかかわり、高井や田中慶汰もボールを積極的に受け、ラインを上げ、高井が右サイドの高い位置へレオニを走らせたり、縦へパスを続けて、浅岡の右サイドのスペースを突いたパスにレオニが上がるなどしていきます。
9分にはウィングスが高い位置でボールをカット。エリア右に43が迫るも田中慶汰がカバー。しのいだフロンターレは、高井の縦パスを中央で受けた甲斐のパスに入江が高い位置へ上がるも、これは惜しくもつながらず。それでも両サイドから厚みのある攻めへとつなげようとしていきます。
13分には山田に代わり、15南暖が左MF。さらに浅岡を前線に上げ、田中幹大と並ぶ形に。五十嵐がトップ下へ。
ますます雨足が強まる西川運動場。フロンターレは、田中幹大がボールを受けに戻り、南もかかわってのプレー。16分には4のボールカットからウィングスの43が、エリア右に迫りますが、南が自陣に戻り、うまく体を寄せていきます。
18分には甲斐が中央から運び、右へ。レオニがクロスを上げると、浅岡が折り返しますが、ボールに詰めることはできず。19分には高井の縦パスを田中幹大がおさめ、エリア左へパスを送ると、浅岡がシュートを打ちますが左へ。
ウィングスも左MFの10がうまくボールを運び、最終ラインの5が時には前線へ持ち上がり追加点を狙いに。21分には10が左サイドを仕掛け、リターンを受けた18がミドルシュートを打つも右へ。
フロンターレは田中慶汰の縦パスを受けた五十嵐が左サイドからエリア前へ斜めに仕掛け、再び前に。24分には右サイドの高い位置でのスローインの流れから、エリア外正面で南がファールを受け、フリーキックを得て、浅岡が直接狙うも枠はとらえられず。さらに甲斐のサイドチェンジから右サイドの入江、南との連係から攻撃を試みるも、シュートにはつながらず。
すると、26分センターサークル付近で、ウィングスの選手が倒れ、フロンターレにファールがあったとの判定に。ウィングスの5が右足で入れたボールは直接ゴールに吸い込まれ、0-2。
突き放されたフロンターレは、前線に高井を上げ、3トップに。田中慶汰らがさかんに前に浮き球を入れていきます。35分には甲斐の左クロスのこぼれ球をエリア右で南が拾い、シュートを打ちますが、GK31がセーブ。直後にはレオニが右サイドから入れたボールを高井がエリア内でおさめ、浅岡がシュートを打つも左へ。
38分にはさらにフロンターレに交代、入江に代わり4佐々木輝大。左MFに入り、甲斐は最終ラインへ。マイボール時には佐々木も高い位置へ上がり、ボールを競りに。
39分にはレオニがクロスを入れると、五十嵐が頭で合わせるもGK31がキャッチ。
ウィングスのカウンターにもうまく対応しながら、ゴールを目指していくフロンターレ。ロスタイムに入り、41分には右サイドのスローイン、ボールをうまく受けた南がエリア右で切り返すも、ウィングスの選手に阻まれ、シュートは打てず。
さらに山本の浮き球を田中幹大が競り、拾った五十嵐が仕掛けていくもここでもウィングスの守備に遭い、シュートには持ち込めず。
田中慶汰のロングボールを佐々木がおさめ、田中幹大とのパス交換から高い位置へ上がるなどしていくフロンターレ。43分には南の右クロスから佐々木がシュートを打つも左へ。
試合はタイムアップとなり、0-2。第3節に続いてウィングスSCに敗れることになり、フロンターレの連勝は7で止まることになりました。
前半0-1 後半0-1 計0-2
フロンターレの先発:21青山海、18入江流星、23高井幸大、慶汰、7甲斐翔大、14山本蒼己、28浅岡飛夢、17レオニ楓真、13山田新己、11五十嵐太陽、9田中幹大
交代:山田→15南暖 入江→4佐々木輝大
関東ユース(U-15)サッカーリーグはこれで中断となり、フロンターレは日本クラブユース選手権の関東予選に臨むことになります。
この日のように追いかける展開となり、普段とは違った形でゴールを狙いにいったことは、きっとこれからに生きるものになると思います。全国大会出場をかけた大会でどんな試合を見せていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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