東邦チタニウム – 足利御厨UNITED / 関東社会人サッカー大会準決勝


11月17日は味の素フィールド西が丘へ。J2リーグが最終節を迎えるなど佳境に入った各サッカーリーグ。西が丘では、JFLのひとつ下のカテゴリー、関東サッカーリーグの2部への昇格チームを決める関東社会人サッカー大会の準決勝が行われ、川崎フロンターレU-18出身の選手も出場しました。

関東社会人サッカー大会には、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の各都県の社会人リーグの上位に入った計16チームが出場。決勝へ進んだ2チームが、JFLや関東サッカーリーグ1部、2部の結果により、自動昇格、もしくは入れ替え戦に臨むことになります。

【関東社会人サッカー大会準決勝 東邦チタニウムvs足利御厨UNITED】
11月17日(土)午前11時キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ

第1試合は、神奈川県社会人サッカーリーグ1部2位、2年ぶりの関東サッカーリーグ復帰を目指す東邦チタニウムと、栃木県の第2代表、足利御厨UNITEDが対戦。

東邦チタニウムの先発はGK34内藤友康、最終ラインは右から11深沢早、3常盤祐介、20佐々木一磨、15下山隼平、ボランチは6羽生一郎、29鈴木将也、右MF2川崎晶弘、左MF16久保拓也、FW10宇都宮拓也、18和田直樹。川崎フロンターレU-18から加入2年目を迎えた川崎も先発。この大会では、準々決勝の南葛SC戦では決勝ゴールを挙げるなどチームを勝利に導くプレーも見せています。

足利御厨の先発は、GK1上園賢司、最終ラインは右から2黒岩巧、4赤堀哲也、16小林一貴、34山田聖也、ボランチは35安西理矩、8黒田裕太、右MF10金谷隼、左MF20佐藤亮介、FW9本島雄希、33三田尚央。

好天に恵まれた西が丘。バックスタンド側では、足利御厨のサポーターが太鼓を叩いて、チャントで声援を送り、メインスタンドでは多くの東邦チタニウムの会社のロゴが入った帽子をかぶった人々が見つめるなか、試合は始まりました。

立ち上がりは、足利御厨。エリア左で三田がファールを受けてゴールに近い位置でのフリーキック。しかし、金谷が直接狙ったシュートは力が入ってしまったのか大きく枠を外れ、ゴールをおびやかすようなものにはならず。

すると試合は、鈴木や羽生がうまくボールを動かし、下山が久保を追い越すなど、高い位置へタイミングよく出ていく東邦チタニウムがペースを握る展開に。8分には和田のパスをエリア正面で受けた川崎からエリア左に。宇都宮がシュートを打つもブロック。

なおもラインを高めて、押し込んでいく東邦チタニウム。14分には右コーナーキック、羽生が右足でボールを入れると、遠いサイドで川崎がシュートを打つもゴール左隅へ向かったボールはバーを叩いて、惜しくも決まらず。

東邦チタニウムは、足利御厨のGK上園のスローを起点に、左サイドを縦に仕掛けようとする佐藤に対して、佐々木と深沢がすばやく囲い込むなど、切り替えの良さで上回り、相手陣内でのプレーを続けていきます。

川崎も宇都宮や和田と高い位置で絡み、時にはエリア内に顔を出すなど、ゴールを狙うプレーを見せています。

22分には左へ流れた和田のリターンを受けた久保が、エリア左でシュート。しかし、右に。25分には宇都宮がエリア正面でボールを奪い、エリア内へスルーパス。和田が抜け出しますが、GK上園が前に出るのが速く、シュートは打てず。

攻められていた足利御厨は、27分、右サイドの高い位置でボールを受けた金谷がエリア右に。折り返しにエリア正面で三田がシュート。ブロックに阻まれたもののようやく東邦チタニウムのゴールをおびやかしていくと、直後にはエリア右で金谷がシュート。しかし、東邦チタニウムは下山が足で防ぐ好守を見せ、枠へは飛ばさせず。

さらにセットプレーからゴールを狙う足利御厨の攻めをしのいだ東邦チタニウム。再び後ろでボールを動かしつつ、羽生や鈴木もエリア近くに顔を出して、人をかけた攻めに持ち込んでいくと、44分には羽生の浮き球をエリア右で和田がおさめ、最後はエリア左で川崎がシュート。しかし、右に。

なおもゴールへ迫る場面をつくる東邦チタニウムでしたが、最後のところで精度がやや足らず。前半は0-0でタイムアップとなります。

後半立ち上がり、ロングボールをまじえて縦に速い仕掛けを見せてきた足利御厨の攻勢をしのいだ東邦チタニウムは、再びラインを高め、ゴールの前に。

1分には、パス交換からエリア内左へ抜け出した川崎が1対1に。決定的な場面でしたが、シュートはGK上園がブロック。さらに3分には、和田が左サイドから斜めにゴールへ向かい、最後はエリア正面で宇都宮がシュート。しかし、左に。

さらにロングスローをまじえて、距離感よくゴール前に出ていく東邦チタニウム。コーナーキックのセカンドボールを拾い、クロスに持ち込むなどしていきます。ここまでの2試合をPK戦で勝ち上がってきた足利御厨も、最後のところでは粘り強い守りを見せ、エリア正面での和田のシュートをブロックで阻むなどしていきます。

14分には、足利御厨、左サイドから斜めに佐藤が仕掛け、最後はエリア外左で三田がシュート。枠をとらえますが、内藤が横っ飛びで弾き出すすばらしいセーブ。足利御厨としては千載一遇というような決定的な場面でしたが、ゴールとはならず。

東邦チタニウムは再び深沢や下山も機を見て高い位置に上がるなど、距離感を保ちつつ、足利御厨陣内でのプレーを重ねていくと、20分には羽生がセカンドボールを拾い、エリア右の川崎へ。川崎が巧みに切り返してシュートを打つもここでも足利御厨の体を張った守備が上回っていきます。

23分には鈴木のスルーパスにエリア内へ川崎が抜け出そうとしますが、GK上園が阻み、シュートは打てず。

さらに25分には川崎からいったん左サイドの久保へ。エリア右で再びボールを受けた川崎、さらにはエリア正面で和田がシュートを打つも、ここでもエリア内へ多くの人が戻った足利御厨の粘り強さが上回りゴールとはならず。

23分にはフリーキックのセカンドボールを右サイドで深沢が拾い、エリア右にパスを送ると、川崎が抜け出してシュートを打つもまたまた足利御厨のブロックに遭い、得点とはならず。

34分、東邦チタニウムは久保に代わり27西尾太生が入りFW、宇都宮が左MF。さらに最終ラインの佐々木が負傷し14中村庄兵が入り左SB、下山がCB。やや切り替えもうまくいかなくなったところで選手を入れ換え、流れを取り戻しにいきます。

すると39分、東邦チタニウムは鈴木からエリア外右へパスが出ると、うまく受けた川崎が、仕掛ける姿勢を見せながらパスを出すと、西尾のシュートがGK上園をかいくぐるようにして決まり、1-0。ついに先制点を得たのは東邦チタニウム。

なおも東邦チタニウムは、宇都宮がエリア左でボールをキープし、ボールを失っても和田が高い位置で取り返すなどしていきます。川崎も和田が競ったボールを高い位置で受け、エリア左に仕掛けていくなど、次の1点を目指す姿勢も見せています。

42分、東邦チタニウムは宇都宮に代わり23平石哲也。さらに負傷した下山に代わり13工藤豪が入り、ボランチ、羽生が左SB、中村がCBに。

ロスタイムは4分。西尾が左サイドへ流れ、空けたスペースを平石が仕掛けるなど、相手陣内でのプレーを続けていく東邦チタニウム。

足利御厨は安西に代わり14大関聖を入れるも決定的な場面をつくることはできず。試合はタイムアップ。1-0。東邦チタニウムが決勝への進出を果たしました。

前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:西尾太生(東邦チタニウム)

東邦チタニウムの先発:34内藤知康、11深沢早、3常盤祐介、20佐々木一磨、15下山隼平、6羽生一郎、29鈴木将也、2川崎晶弘、16久保拓也、10宇都宮拓也、18和田直樹
交代:久保→27西尾太生 佐々木→14中村庄兵 宇都宮→23平石哲也 下山→13工藤豪
控え:30小石川正樹 4佐藤貴則 9加藤厚樹

足利御厨の先発:1上園賢司、2黒岩巧、4赤堀哲也、16小林一貴、34山田聖也、35安西理矩、8黒田裕太、10金谷隼、20佐藤亮介、9本島雄希、33三田尚央
交代:安西→14大関聖
控え:12福地将人 13萩原恵太 15久保康弘 5シャ ナセル 7須永真吾 11堀口亮輔

攻守一体となったいいプレーを積み重ねていった東邦チタニウムの選手たち。川崎も何度も決定的な場面を演出し、チームのなかで大きな役割を担っていることを、印象づけるものがありました。トップチームで出番を得つつある田中碧、また大学でプレーするフロンターレU-18の同期の選手たちとはまた違った道でのその進化をとても楽しみにしています。

※追記 東邦チタニウムは、11月18日の関東社会人サッカー大会決勝でCriacao Shinjukuと対戦。延長戦の末に2-3で敗れ、準優勝に。川崎晶弘は1-2とリードされた後半に同点ゴールを挙げています。

なお、本来であれば下位2チームが降格するJFLは、ヴァンラーレ八戸のJ3への昇格が確実になったため、下部リーグへ降格するチームが最下位の16位のみとなり、18日の最終節で15位となった流経大ドラコンズ龍ケ崎が、関東サッカーリーグ1部への降格を免れることに。

JFLから降格するチームがなくなったことで関東サッカーリーグ1部から2部へ降格するチームは9位と10位、2部から県リーグへ降格するチームも9位と10位のみとなり、2部の8位と入れ替え戦を行う可能性のあった東邦チタニウムは、関東サッカーリーグ2部へ自動昇格することになりました。

(文中敬称略)

東邦チタニウムの先発メンバー
川崎晶弘選手
円陣を組む足利御厨の選手たち
東邦チタニウムの選手たちも円陣を組む
J3リーグの福島ユナイテッドでもプレーしたGK内藤友康選手
宇都宮拓也選手
川崎晶弘選手

足利御厨は三田尚央選手らがゴールに迫るがなかなか決定的な場面をつくれず
鈴木将也選手がゴール前でボールをカットするなど、東邦チタニウムの切り替えのよさも目立った
後半に臨む足利御厨の選手たち
東邦チタニウムの選手たち
川崎晶弘選手
1対1となるがGK上園賢司選手が阻む

三田尚央選手がシュート
内藤友康選手が好セーブで防ぐ
川崎晶弘選手がシュート

こぼれ球を拾い、東邦チタニウムが攻めるも決まらない
川崎晶弘選手が仕掛ける
西尾太生選手がシュート
1-0に

最後まで攻める姿勢を見せた川崎晶弘選手
1-0でタイムアップ

 

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