11月18日は等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-13が関東ユース(U-13)サッカーリーグの第13節、田口フットボールアカデミー(FA)戦に臨みました。
田口FAとは7月21日の第6節で対戦。その際は1-1で引き分け。フロンターレは、第12節を終えて、8勝3分け1敗、勝ち点27、得点35、失点11、得失点差+24の首位でこの日の試合を迎えました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ2部第13節 vs 田口フットボールアカデミー】
11月18日(日)午後0時半キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 30分ハーフ
フロンターレの先発はGK33濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、4由井航太、6髙橋悠斗、20中原章雅、ボランチは7尾川丈、15藤野心魂、右MF8名賀海月、左MF11岡野一恭平、FW17髙橋宗杜、9岡崎寅太郎。キャプテンマークは髙橋悠斗。
やや雲が多く、少し肌寒さも感じられる等々力第一サッカー場。等々力陸上競技場を発着点に行われた川崎国際多摩川マラソンを終えた人々が、時折通りかかるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、縦へボールを運び、ゴールの前に迫るフロンターレ。1分には左サイドのスローインを受けた岡崎が高い位置へ仕掛け、左コーナーキックに。髙橋宗杜が右足でボールを入れると、ファーで由井が合わせますが、田口FAのブロックに遭い、ゴールとはならず。しかし、決定的な場面をつくり、いい形で試合に入っていきます。
フロンターレは後ろからの組み立てを図る田口FAに対して、岡崎や髙橋宗杜が高い位置からプレスをかけ、前を向かせず。マイボールにすると、中原が左サイドの高い位置へ動き出す岡崎を狙い、ボールを入れるなどして、揺さぶりに。ラインを高く保ち、由井や髙橋悠斗が藤野や尾川に、ボールを渡しそこから、サイドに展開するなどしていきます。
7分には藤野のパスに右サイドを駆け上がった江原がクロス。ニアで岡崎がシュートを打つもサイドネットへ。10分には高い位置でプレスをかけ、ボールをものにすると、エリア外正面で髙橋宗杜がミドルシュート。しかし、右へ。
フロンターレは岡崎が右サイドでボールを受け、エリア前に斜めに仕掛けたり、由井の縦パスを髙橋宗杜が頭でコントロールし、縦へ運んだりするなどして、エリア前に迫りに。
しかし、13分、右サイドから攻勢に出たのは田口FA。右SBの32が高い位置へ仕掛け、エリア外右から折り返すと、ゴール前に走り込んだ左SBの23のシュートが決まり、0-1。先制点は田口FAへ。
追いかける展開となったフロンターレは、直後には髙橋宗杜がエリア外左でファールを受けフリーキックを得ると、藤野が右足で直接狙いますが、枠をとらえたシュートはGK1がセーブ。
フロンターレは、髙橋悠斗がエリア前に動き出す岡崎を狙ってフィードを入れたり、GKの濱﨑も左サイドの中原へ正確にボールをつけたりするなど、攻撃の起点に。岡崎が左へ流れ、空けた中央のスペースを尾川が持ち上がるなどして、ゴールの前へ迫っていきます。
17分には藤野から右へ展開。岡崎がエリアに向かってしかけ、田口FAの選手が防ぐと、エリア外右でボールを拾った名賀がシュートを打つもGK1がセーブ。
前から連動してプレスをかけ、時には名賀や岡野一も中央に寄り、ボールをものにするなどしていくフロンターレ。24分には岡崎から左に展開すると、岡野一がエリア外左でファールを受け、フリーキックに。藤野が直接狙うもシュートは上に。
さらに由井がボールをカットし、縦へ運び、岡崎とのパス交換からエリア内に進入しようとしたところで、岡崎がエリア外右でファールを受け、再びフリーキックに。藤野が直接狙ったシュートは枠をとらえますが、GK1がセーブ。
ゴールの前での場面をつくりだし続けていくフロンターレ。27分には髙橋悠斗のフィードを髙橋宗杜が競り、エリア左に岡野一が抜け出そうとしますが、GK1に阻まれシュートは打てず。田口FAもサイドから斜めに仕掛ける動きでフロンターレのゴールに迫りますが、フロンターレもコンパクトにしてしのいで、決定的な場面にはつながらせず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは立ち上がりから中原が左サイドからパスを髙橋宗杜に入れたり、岡崎が名賀とのパス交換からエリア右に抜け出したりするなどしていきます。
5分には、由井が高い位置でボールをカットし、左サイドで縦パスを受けた岡野一が、斜めにエリア前に仕掛け、右へ展開。江原の浮き球のパスに、岡崎が抜け出すもオフサイドに。しかし、多くの選手がかかわって、決定的な場面をつくろうとしていきます。
7分にはエリア外に出てGK1がボールをクリアすると、エリア外正面でボールを拾った名賀がダイレクトでシュートを打つも右へ。
9分、フロンターレは左サイドからの攻めに。中原がエリア前にクロスを入れると、岡崎がうまくボールをおさめ、エリア左に。ゴール正面にボールがこぼれると、髙橋宗杜が倒れ込みながらも、放ったシュートが決まり、1-1。フロンターレが追い付きます。
フロンターレは岡崎や髙橋宗杜がボールをよくおさめ、田口FAの陣内でのプレーを続け、立て続けにコーナーキックを得るなどしていきます。11分には、右コーナーキックのこぼれ球をエリア正面で拾った尾川がシュートを打つもブロック。田口FAはそこからカウンターを狙いますが、フロンターレは切り替えよく戻り、ゴールには近づかせず。
尾川や藤野が中央でボールを動かし、田口FAの選手がボールを奪っても、名賀が中央に寄り、ボールを奪うなどして、流れを渡さず。
14分には髙橋悠斗の左サイドの高い位置を突くパスに、中原が抜け出し、ゴールに向かって斜めに仕掛け、折り返すとこぼれ球を拾った名賀がシュートを打つもブロック。さらに拾った藤野がミドルシュート。しかし、右へ。次々にゴールに迫っていきます。
そして16分、エリア前で前を向いた藤野がエリア正面にパスを送ると、抜け出したのは岡野一。田口FAの選手の寄せをかいくぐるようにして、シュートを打つと、ボールはゴールの中へ。2-1。勝ち越しのゴールはフロンターレへ。
フロンターレは、江原が中へしぼってボールをものにし、岡崎も田口FAの中盤にプレスをかけ、ボールを奪い取るなどして、攻撃の糸口を与えず。19分には田口FA、16が右サイドの高い位置へ仕掛けるも尾川が戻り、エリアへは近づかせず。さらに20分には左サイドから田口FAが攻勢に出るも、エリア右に戻った名賀が粘り強く寄せ、フロンターレはしのいでいきます。
21分にはエリア外左で田口FAがフリーキックを得るも、遠いサイドからの折り返しは濱﨑がキャッチ。すばやく攻撃へ切り替えていくと、22分には藤野の浮き球のパスにエリア右に抜け出した岡崎がシュートを打つも右に。さらに直後には江原の右クロスをエリア内で岡崎がコントロールし、シュートに持ち込もうとしますが、ハンドに。それでも次々に、意欲的にゴールを求めていきます。
26分にはエリア外正面で髙橋宗杜がファールを受け、フリーキックに。藤野から右に展開。エリア外右から名賀が地を這うような速いボールをエリア内に入れるもクリアされ、左コーナーキックに。髙橋宗杜のボールに、藤野がファーで合わせますが、上に。
28分には、藤野のパスから岡崎が左サイドの高い位置へ。ゴールに向かって仕掛けていくと、田口FAがしのいだところで、エリア正面でボールをカットした尾川がシュート。枠をとらえますが、GK1がセーブ。
さらに名賀が中央でマイボールにし、江原につなげたり、髙橋悠斗がエリア左に動き出す岡野一を狙い、浮き球を入れたりと、ゴールへ向かう姿勢を続けていったフロンターレ。試合はタイムアップ。2-1。逆転で勝利を飾ることになりました。
前半0-1 後半2-0 計2-1
得点:髙橋宗杜、岡野一恭平
フロンターレの先発:33濱﨑知康、2江原叡志、4由井航太、6髙橋悠斗(c)、20中原章雅、7尾川丈、15藤野心魂、8名賀海月、11岡野一恭平、17髙橋宗杜、9岡崎寅太郎
控え:45菊池悠斗 3深澤陽太 5栁沼俊太 13伊藤颯飛 10田中陸人 14志村海里 18瀬谷海斗 22岡田泰輝
リーグ戦残り1試合となったフロンターレは、9勝3分け1敗、得点37、失点12、得失点差+25、勝ち点は30に。2試合を残し、勝ち点差7で3位につける鹿島アントラーズノルテに抜かれる可能性はなくなり、2位以上が確定。来季の1部昇格が決まりました。
前線の選手も攻撃だけではなく守備でもいいプレーを見せるなど、今年のトップチームにも通じるような、攻守の一体感が印象的なフロンターレの選手たち。最後のリーグ戦もいい形で終え、これからにつなげていくことを願っています。
(文中敬称略)
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