川崎フロンターレがFC東京との多摩川クラシコを2-0で制した翌11月25日は、小田原駅から徒歩20分ほどの城山陸上競技場へ。全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会は最終日を迎え、準々決勝で大豆戸FCに4-2で勝利した川崎フロンターレU-12は、横浜F・マリノスプライマリーとの準決勝に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会準決勝 vs 横浜F・マリノスプライマリー】
11月25日(日)午前11時キックオフ 城山陸上競技場 晴れ 20分ハーフ 8人制
バディーSCがJFC FUTUROを5-0で下した第1試合に続いての第2試合。
フロンターレの先発は、GK1太田陽彩、最終ラインは右から20柏村涼太、3山中大輝、7荒井颯太、中盤は5田所莉旺、右にキャプテンの10齊名優太、左に6五十嵐将、前線には11香取武。
好天に恵まれ、早朝の肌寒さからは一転して、暖かな陽気の城山陸上競技場。スタンドには多くの選手の家族らが集まるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、齊名のボール奪取から柏村が右サイドを縦に仕掛けていくフロンターレ。ここはマリノスの守備に阻まれ、シュートにはつながらず。そこからマリノスはラインを高め、左に入った5がエリアに向かい、仕掛けようとしますが柏村が対応。
フロンターレもマリノスもともにコンパクトに距離感を保ち、じりじりとした序盤に。
それでもフロンターレはマイボールにすると、柏村が機を見て、齊名を追い越すなど、切り替えのよさで次第に上回り、ゴール前に迫りに。柏村のボールカットから齊名、中央の田所に渡り、田所のスルーパスにエリア左へ五十嵐が抜け出すなどしていきます。
すると4分、フロンターレは高い位置で齊名がマリノスのパスをカット、すばやくエリア前に送ると、田所がシュートを決めて、1-0。先制点はフロンターレへ。
フロンターレは、直後には田所がボールを奪い、右サイドの高い位置へ。クロスを上げるもGK1がセーブ。さらに齊名が中央でボールを奪い、エリア右に柏村が仕掛けるなど攻勢に。田所が高い位置で何度もボールをカットするなどし、マリノスの陣内でのプレーを続けていきます。
7分には、自陣で山中がボールをカット、田所へつなぎ、田所のパスにエリア右へ抜け出した香取が1対1に。GK1の好守に阻まれましたが、決定機をつくってきます。
マリノスも5の左からの仕掛けで打開を図りますが、山中がカバーしクリア。前線の香取へつながるようなボールを入れ、流れを渡さず。9分には、柏村から田所、エリア前の齊名と渡り、浮き球のパスにエリア左に五十嵐が抜け出し、切り返すもシュートには至らず。人をかけて、迫っていきます。
フロンターレはさらに山中のフィードを香取が競り、エリア右に柏村が上がるなど、連動。荒井が五十嵐とのパス交換からエリア左に進入するなどしていきます。
マリノスにボールが渡っても、山中が上がったところを田所がカバーするなどし、うまい守りを見せていくフロンターレ。
12分には、荒井が香取とのパス交換からバーを叩くクロスを上げ、ボールが右へ流れ、拾った田所がクロス。こぼれ球を拾った山中がセンターサークル付近からシュートを放つも上に。
そして、14分。次の1点はフロンターレへ。田所が、タイミングよく、右サイドの高い位置へ上がっていく柏村にパスを出すと、柏村がエリア右からニアへクロス性のシュート。GK1がつかみきれずに決まり、2-0。
フロンターレはさらに荒井が右へ動き出す香取を狙い、浮き球を入れたり、田所が左へ動きだす五十嵐を狙い、スルーパスを出すなどして揺さぶりに。
16分には、田所がボールを拾い、エリア左へ動きだす荒井へパス。こぼれ球を拾った田所が持ち上がり、エリア右でシュートを打つも右に。
マリノスは18分には、GK1がエリア外に上がり、ロングシュート。しかし、太田がキャッチ。フロンターレは、左サイドから迫る18から山中がボールを奪ったり、前線から香取が戻り、ボールをものにするなど、コンパクトに守っていき、前半はタイムアップ。2-0でハーフタイムとなります。
後半マリノスは選手を2人入れ換え、フロンターレはそのままでのスタート。マリノスは10が中央でボールをおさめ、左サイドに展開し、15がエリア近くに迫ったり、5のパスに左サイドの高い位置で10がうまく切り返し、ゴールへ迫っていきますが、フロンターレは山中や田所がエリア内でしっかり対応。2分には、2のミドルシュートが枠をとらえますが、太田がセーブ。
しのいだフロンターレは、4分には、GK1のパスを齊名がエリア外正面でカット、シュートを打つも、GK1が粘り強くさわり、決まらず。それでもフロンターレはここからラインを高め、再び攻めに出ていきます。
5分には、五十嵐に代わり13新堀翔。
柏村が右サイドから斜めにエリア前に仕掛け、エリア左の新堀へパスを通すなどしていくと、6分には、ボールを高い位置でカットし、田所がGK1と1対1に。これを制して、シュートを決めて3-0。突き放します。
たたみかけるフロンターレは、田所がボールをカットし、香取にパスを通してシュートにつなげたり、香取のプレスバックからマイボールにし、山中のフィードを香取が競り、拾った齊名が、エリア内へ動きだす新堀を狙い、パスを出すなど、追加点を狙っていきます。
11分には、マリノス、左サイドからの攻めに。人をかけ、パス交換から迫っていくと、3がエリア外左でミドルシュート。しかし、太田がセーブ。
フロンターレは、12分香取に代わり25林駿佑が入り最終ラインの左へ。荒井が左の前に上がり、新堀が前線へ。
13分には、林が自陣の左でボールをカットし、縦へ持ち上がり、田所へつなぐと、田所が左サイドから中央へ持ち上がり、エリア右へパス。柏村が抜け出し、縦へ仕掛け、シュートを打つもブロック。切り替えよく、迫っていきます。
15分には、フロンターレは柏村に代わり15関徳晴。
16分には、田所のスルーパスにエリア左へ新堀が抜け出すもGK1がセーブ。
フロンターレは、さらに荒井に代わり2仲谷俊が入り前線へ。新堀が再び左へ。マリノスにシュートを打たれる場面はつくられながらも、田所がセカンドボールを拾ったり、仲谷も自陣の中央へ戻り、コンパクトに距離感を保っていきます。
19分には、齊名に代わり8山下耀翔。
ロスタイムは1分。マリノスの選手にボールが入ると、山中、林が囲い込むように寄せ、前を向かさずに対応していくフロンターレ。しかし、21分、マリノスは右サイドの高い位置へ動きだした27へボールが渡り、折り返すと、エリア正面で15がシュート。これがゴール左へ決まり、3-1に。
それでも試合はまもなくタイムアップ。3-1。フロンターレは2年連続で決勝への進出を果たしました。
前半2-0 後半1-1 計3-1
得点:田所莉旺2、柏村涼太
フロンターレの先発:1太田陽彩、20柏村涼太、3山中大輝、7荒井颯太、5田所莉旺、10齊名優太(c)、6五十嵐将、11香取武
交代:五十嵐→13新堀翔 香取→25林駿佑 柏村→15関徳晴 荒井→2仲谷俊 齊名→8山下耀翔
控え:19斎藤准也 17楠田遥希 9加治佐海
(文中敬称略)
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