1月26日は等々力第一サッカー場へ。新たなシーズンへ向けた大会、ジャパンユースプーマスーパーリーグは第3戦。川崎フロンターレU-18は、昨年の参入戦を制し、久しぶりにプリンスリーグ関東に戻ってきた帝京との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 帝京】
1月26日(土)午後3時15分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK19川合我空、最終ラインは右から20澤田泰大、15道間雄生、2栗田悠巨、27神橋良汰、ボランチは32山内日向汰、25戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF7中島大成、FW24鈴木大登、26平田流衣。
空には薄く灰色の雲が広がり、太陽の姿が見えない等々力第一サッカー場。時折強く吹いた強い風で、隣の等々力第二サッカー場から砂が入り込むなか、試合は始まりました。
立ち上がり、GKの川合や道間、栗田、神橋らが多くボールに触れ、後ろから組み立てを図りにいくフロンターレ。帝京もラインを高め、共にコンパクトに。互いに慎重な試合運びを見せていきます。
帝京は高い位置で連動してプレスをかけ、ボールをものに。左サイドの11がエリア前に斜めに仕掛けて、攻撃へつなげようとしていきますが、フロンターレは澤田が中へしぼってカバー。
そこからフロンターレも攻めに出て、山内から左サイドの中島へ。中島がエリア前に仕掛け、右に展開しようとするも、帝京も切り替えよく11がボールをカット。
8分には帝京、フロンターレが後ろから組み立てていこうとするところを突くように、11が左サイドの高い位置でボールをカット。エリア前にボールを送るも、フロンターレはブロック。
しのいだフロンターレは、栗田、道間が開いて、時には川合がエリア外に出て、積極的にボールを受けに。澤田や神橋がやや前に出て、道間が前線へ動き出す平田を走らせるように、フィードを入れるなど長いボールも交えて揺さぶりに出ていきます。
帝京も11の縦への仕掛けからゴールをうかがいにいきますが、フロンターレは山内がボールをうまくカット。フロンターレのボールになると、有田が高い位置へ動き出し、山内の浮き球のパスを引き出すなど切り替えの良さを出していきます。
栗田や戸水が縦へパスを入れ、鈴木が中央でワンタッチではたいて、平田が縦へ仕掛けていくなど、攻勢を強めていくフロンターレ。すると17分、フロンターレは栗田の縦パスを受けた平田から左へ。中島がエリア左へ仕掛けていくと、帝京にファールがあり、PKを得ます。
キッカーは中島。自らこれを決めて1-0。先制点はフロンターレへ。
たたみかけるように、直後には有田の縦パスをエリア正面で受けた平田がシュート。クロスバーを叩いて決まりませんでしたが、ゴールをおびやかしていくフロンターレ。山内や戸水がボールをよく動かして、有田が時には左サイドに顔を出すなど、ポジションを入れ換えながら、帝京のエリア前に迫っていきます。
すると19分フロンターレは、有田とのパス交換から中島がエリア外正面へ。ミドルシュートを放つとこれがゴールネットを揺らし、2-0。見事に突き放します。
栗田、道間の間に山内が下り、川合が縦パスを入れ、後ろからボールをつなぎ、有田が右サイドからエリア前に動き出すなどして、さらにゴールを狙いにいくフロンターレ。
23分には有田が右サイドでボールを受け、中央の山内へパスを入れて左へ。中島とのパス交換からエリア左、有田がシュートを放つとこれも決まり、3-0。
一方の帝京も、25分には右コーナーキックを得ると、11が左足でボールを入れるも、川合がパンチング。有田へしっかりつなげ、守備から攻撃へ転じようとしていきます。さらに9が右サイドの高い位置へ、顔を出しますが、神橋が粘り強くボールをカット。
フロンターレはボールを失っても鈴木が奪い返すなどして流れは渡さず。時には有田も中央に寄ってセカンドボールをものに。戸水が有田を走らせたり、栗田が中島を狙い、フィードを入れたりするなど、追加点を狙う姿勢を見せながら、試合を運び、前半はタイムアップ。3-0でハーフタイムとなります。
後半フロンターレは、澤田に代わり右SBに5森璃太、神橋に代わり左SBに30岡崎玄、平田に代わり23常安澪が入り右MF、有田が前線へ。
後半帝京はラインを高く保ち、コンパクトに。ボランチに前線の選手もかかわり、ボールを動かせるようになり、押し込みに。それでもフロンターレは、栗田や道間らがよく押し返し、山内や戸水がボールをものにして、常安や中島へ展開し、それぞれが両サイドの高い位置へ仕掛け、次のゴールを目指しながらの立ち上がりとなります。
3分には抜け出した鈴木が、エリア右あまり角度のないところからシュートを打つもブロック。
右サイドから斜めに仕掛け、ゴールをおびやかそうとしていく帝京の8に、道間が寄せにいき、中島も自陣のエリア近くに戻り、帝京のボランチの19の、右サイドの25を狙ったパスをカットするなど、集中した対応を続けていくフロンターレ。7分には帝京、20からエリア右、9に渡りますが、川合が前に出て、シュートは打たせず。
フロンターレは8分、鈴木に代わり17宮本ディアウ勇守歩が前線へ。
9分には帝京、エリア外右でフリーキックを得ると、8が右足で遠いサイドを狙ってボールを入れてきますが、フロンターレは体を張ってブロック。さらにセカンドボールをものにして、8からエリア左を狙ったパスが出るもフロンターレは道間がカット。
フロンターレは時には有田が中央に下り、宮本との連係からボールをものにするなどして、流れを引き寄せに。機を見て、森が高い位置へ動き出し、有田のパスを受けて仕掛けるなどしていきます。
15分には帝京、エリア外右に25が抜け出してニアを狙ってシュートを打つも道間がブロック。さらに18分にも25が右サイドの高い位置へ、抜け出しそうになりますが戸水がカバー。
有田が左へ、中島が中央へ、ポジションを時に変えながら攻めの機会をうかがっていくフロンターレ。21分にはエリア外右、森が折り返すも惜しくも合わせることはできず。
すると23分、帝京はエリア外左でのフリーキック、11が左足でボールを入れると川合が防いだものの、連係がうまくいかず、オウンゴールで3-1に。
右に流れた前線の20を起点にさらにゴールを目指していく帝京。フロンターレは岡崎や戸水、有田も囲い込むようにして、ボールを奪いに。24分には岡崎のパスを受けた山内がエリア前に持ち上がり、エリア左、中島へパスを出そうとしますが、帝京のカットに遭い、シュートは打てず。
さらに27分には戸水のパスを中央で受けた有田から右へ。常安がエリア前に仕掛けていきますが、ここでも帝京が寄せ、シュートは打てず。
試合はタイムアップとなり、3-1。見事な連係からゴールを立て続けに奪った前半。粘り強く流れの中からは帝京のゴールを許さなかった後半。それぞれが印象に残るかたちでフロンターレは勝利をおさめることになりました。
前半3-0 後半0-1 計3-1
得点:中島大成2=PK1、有田恵人
フロンターレの先発:19川合我空、20澤田泰大、15道間雄生、2栗田悠巨、27神橋良汰、32山内日向汰、25戸水利紀、11有田恵人、7中島大成、24鈴木大登、26平田流衣
交代:澤田→5森璃太 神橋→30岡崎玄 平田→23常安澪 鈴木→17宮本ディアウ勇守歩
(文中敬称略)
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