川崎フロンターレが洗足学園音楽大学で新体制発表を行った1月27日は、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドへ。前日の帝京戦続いて、川崎フロンターレU-18はジャパンユースプーマスーパーリーグに臨み、前橋育英、JFAアカデミー福島の2チームと対戦しました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 前橋育英】
1月27日(日)午前11時17分キックオフ 時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンド4 晴れ 30分ハーフ
初めの試合は、長年プリンスリーグ関東で競ってきた前橋育英との一戦。
フロンターレの先発は、GK33藤田航大、最終ラインは右から5森璃太、15道間雄生、2栗田悠巨、30岡崎玄、ボランチは32山内日向汰、20澤田泰大、右MF23常安澪、左MF7中島大成、FW26平田流衣、17宮本ディアウ勇守歩
前日の等々力第一サッカー場とは打って変わり、雲ひとつ見えない晴天の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンド。雪化粧を施した富士山も見下ろすなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高め、道間、栗田が多く触れながらボールを動かしていくフロンターレ。前橋育英にボールがわたっても出足よく寄せ、奪い返し、そこから攻撃を試みていきます。
4分には、右サイドに開いた澤田の縦パスを、宮本がエリア前ではたいて、ボールはエリア左へ。平田がシュートに持ち込みますが、わずかに左へ。決定的な場面をつくっていきます。
直後には前橋育英もボランチの57がボールをカット、エリア右に抜け出した17を狙い、パスを送りますが、栗田がカット。再びマイボールにしたフロンターレは、前橋育英の厳しいプレスをうまくかわし、ボールを奪われても中央で澤田が奪い取り、そこからすばやく縦へパスをつけて、切り替えよく攻撃へつなげていきます。
7分には左サイド、岡崎のパスを中島がエリア外左で受け、エリア内へパスを出すと、常安が右サイドから斜めに動き出し、エリア内へ抜け出しますが、これはオフサイド。
フロンターレは、時には道間が宮本に鋭い縦パスを入れるなど、最終ラインからも攻撃へつながるようなボールを入れ、常安や森がそれぞれ高い位置へ。前橋育英にボールがわたっても、エリア前で森が中へしぼって好カバーを見せたり、中島も自陣のエリア近くに戻ってボールをうまく奪うなど、守備でもよくプレーを重ねていきます。
11分には前橋育英、左SBの2がエリア前に浮き球のパスを入れますが、道間が頭で常安につながるようにして対応。さらに6が左サイドからエリア前に斜めに仕掛けていきますが、山内がボールはカット。落ち着いて対峙していきます。
高い位置で森がプレスをかけ、ボールをものにするなど、前橋育英陣内での時間をつくりにいくフロンターレ。13分には常安が右サイドからエリア内へ。ボールを折り返すと、平田がエリア左でシュートを打ちますが、これもまたわずかに左へ。
澤田が粘り強く足をのばして、ボールを奪い取ったり、前橋育英がボールを奪い、エリア右、17につなげようとしても岡崎が粘り強く寄せ、エリア内へは近づかせないなど、球際でも厳しくプレーしていくフロンターレ。前線でも宮本や中島がうまく連動してプレスをかけ、ボールをものにするなどしていきます。
24分には岡崎からエリア外左、中島へボールがわたると前橋育英にファールがあり、フロンターレのフリーキックに。山内が右足でボールを入れると、遠いサイドで中島が競り、エリア正面でこぼれ球を拾った森がシュート。枠をとらえますが、GK61が弾きながらセーブ。
一方の前橋育英も27分には、中央でボールをカット、エリア左、64が抜け出しますが、シュートは森がブロック。さらにコーナーキックのセカンドボールを拾った前橋育英は、64がエリア外左へ仕掛け、エリア内へ折り返しますが、岡崎がクリア。直後には32が縦へ仕掛け、ミドルシュートを打ちますが左へ。
さらに29分にも前橋育英、右からクロスをエリア内に入れてきますが、道間が頭で処理しボールは常安へ。ここでもしっかりマイボールにして、前橋育英に流れは渡さず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは右SBは森に代わり29内海太瑚、常安に代わり11有田恵人が右MFへ。平田に代わり25戸水利紀が入りボランチ。山内がトップ下へ。
1分には、前橋育英。左サイドからエリア前、17に縦パスが入り、17からエリア左へ。64のシュートは枠をとらえますが、藤田がセーブ。決定的な場面でしたが、しっかり対応し、しのいでいきます。
さらにラインを高くして、選手間の距離を保ち、前橋育英は押し込んできますが、フロンターレは時には中島が中央に寄ってボールを奪い取り、右サイドの内海も左から仕掛けてくる前橋育英の選手に対して、スライディングでボールをものにするなどして、攻撃の芽を摘んでいきます。
再びボールを回せるようになったフロンターレは、5分には、澤田の縦パスに中島がエリア左へ。ダイレクトでループ気味にシュートを打つも枠はとらえられず。たたみかけるフロンターレはさらに山内が中央を持ち上がり、スルーパスを出すと、宮本がエリア正面でシュート。ここはワンタッチあり、右コーナーキックに。
6分右から戸水が右足でボールを入れると、ニアで栗田がボールを競り、ボールはゴール左へ。これに詰めた宮本が頭で押し込み、1-0。先制点はフロンターレへ。
フロンターレはさらに澤田や戸水、山内がよくボールを拾い、そこから攻めに。有田や宮本も前橋育英の選手に献身的にプレスをかけ、ボールを奪い取りにいきます。
10分には栗田の縦パスを中央で受けた中島がスルーパスを送ると、エリア内へ抜け出した山内がシュート。いったんは前橋育英の選手に阻まれましたが、山内が自らこぼれ球を拾い、ゴールへ流し込み、2-0。最終ラインからシュートまでつながった、鮮やかな攻めでフロンターレが突き放します。
さらに12分には、エリア内に有田が動き出すのとほぼ同時に、中央の澤田が浮き球のパスを入れると、有田が1対1に。エリア左へ抜け出し、ゴールへ流し込んで3-0。受け手と出し手の息の合ったすばらしいゴールで、追加点がさらに入ります。
前橋育英の攻めに対して、コンパクトにして体を張り、守っていくフロンターレ。前橋育英のプレスもうまくかわして、戸水がエリア左へ抜け出した宮本を狙い、浮き球のパスを入れたり、パス交換から有田がエリア左へ顔を出すなど、位置も流れの中で変えながら、さらにゴールを目指していきます。
15分には岡崎に代わり27神橋良汰が左SBへ。
中央で澤田や戸水が縦パスを入れ、エリア内に顔を出していくなど人をかけ、前に出ていくフロンターレ。20分には前橋育英、19がエリア外右に抜け出しますが、折り返したボールは栗田が対応。さらにセカンドボールを拾い、前橋育英がエリア内へ攻めに出てきますが、山内が戻り、ボールをものに。有田が高い位置でボールをカットし、後ろに戻して再びボールを回す時間をつくりにいきます。
27分には、フロンターレ、栗田がエリア前に入れた浮き球を山内が競り、拾った中島がエリア左へ仕掛けていくと、前橋育英に、中島に対してのファールがあり、フロンターレはPKを得ます。
キッカーは中島。しかし、左を狙ったシュートは前橋育英のGK61がセーブ。惜しくも追加点とはならず。
神橋が高い位置へ出て、ボールを奪い、縦へつけようとするなど首尾から攻撃へつながるようなプレーを試みていくフロンターレ。前橋育英もコーナーキックなどからゴールを狙いにいきますが、それをしのいだフロンターレ。試合はタイムアップとなり、3-0。
これからがとても楽しみになるような、いいかたちでゴールを重ね、フロンターレは勝利をおさめました。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:宮本ディアウ勇守歩、山内日向汰、有田恵人
フロンターレの先発:33藤田航大、5森璃太、15道間雄生、2栗田悠巨、30岡崎玄、32山内日向汰、20澤田泰大、23常安澪、7中島大成、26平田流衣、17宮本ディアウ勇守歩
交代:森→29内海太瑚 常安→11有田恵人 平田→25戸水利紀
(文中敬称略)
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