2月11日は、前日に続いて時之栖スポーツセンター裾野グラウンドへ。この日も川崎フロンターレU-18はジャパンユースプーマスーパーリーグに臨み、四日市中央工業と試合を行いました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 四日市中央工業】
2月11日(月)午前8時57分キックオフ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンドE1 くもり 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK19川合我空、5森璃太、15道間雄生、27神橋良汰、31小野寺瑠、ボランチは20澤田泰大、25戸水利紀、右MF23常安澪、左MF7中島大成、FW18宮城天、17宮本ディアウ勇守歩。
この日も空にはうっすらと雲が広がり、厳しい寒さの時之栖スポーツセンター裾野グラウンド。選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりからゴールへ迫ったのはフロンターレ。
1分、宮城のパスに小野寺が左サイドの高い位置へ。小野寺からエリア内、宮本へボールが渡り、宮本がダイレクトでボールをはたくと、エリア左へ抜け出した戸水がシュート。四日市中央工業のGK41が阻みましたが、人が多くかかわった好連係で決定的な場面をつくっていきます。
四日市中央工業は、中央でボールを奪い攻撃へつなげていこうとしますが、フロンターレは澤田がカバー、そこから道間や神橋がラインを上げ、戸水や澤田、さらには宮城も中央で組み立てに加わり、ボールを回していきます。
攻めの機会をうかがっていくと3分、神橋がエリア前にフィードを送り、エリア内へ抜け出したのは宮本。四日市中央工業の選手の寄せに遭いながらもシュートを放つと、これが決まり、1-0。先制点はフロンターレに入ります。
前に人をかけ、サイドにボールをつけてゴールへ向かっていこうとする四日市中央工業に対して、コンパクトに対応し、ボールを奪い返し、道間や神橋の間に戸水が下り、そこからよく縦へボールをつけて攻撃を試みていくフロンターレ。5分には宮城のパスに中島が左サイドの高い位置へ。エリア右へ折り返すと、常安が反応するも惜しくも触れず。
さらに中島や澤田、小野寺が左サイドで細かくボールを回し、四日市中央工業がボールをものにしても、宮本がチェックにいき、道間のフィードにつなげていきます。高い位置で四日市中央工業がボールを奪い、左へ展開しても森がカバーしボールをおさめ、攻守の切り替えよくプレーを続けていきます。
9分には神橋がボールを持ち上がり、中央からスルーパスを送るとエリア内へ宮本が抜け出るもオフサイド。
10分には四日市中央工業、ボールを奪ったところから右へ展開。38が駆け上がるもフロンターレは小野寺が粘り強くカバー。川合に戻して再びマイボールの時間をつくっていきます。14分には四日市中央工業、10から右へ展開し、38がクロスを上げるも、エリア内へ入ったボールは、川合がしっかりキャッチ。
川合も加わり、後ろからボールを回していくフロンターレ。澤田がエリア内へ動き出す宮本を狙い、浮き球のパスを出すなどしていきます。
四日市中央工業もサイドからの攻めで、フロンターレのゴールに向かう場面をつくり、18分には38から10と右サイドからの攻めに。10が折り返すも、エリア内へ入ったボールは戸水がカバー。さらに再び10が右サイドの高い位置へ。エリア内へ向かい仕掛けていきますが、中島が粘り強くついていき、最後は四日市中央工業のファールに。
21分にはまたも四日市中央工業、35が右サイドからエリア前に仕掛け、エリア内へ縦へボールを入れようとしますが、中島がブロック。左コーナーキックとなり、35が右足で入れたボール、遠いサイドで43が反応するも、うまく合わせられず。
25分にはカウンターへ持ち込んだ四日市中央工業。エリア正面で35が枠をとらえたシュートを放つも、川合がセーブ。
後ろでボールを回す一方で、あと一歩のところで息が合わずエリア前での場面をつくることができなくなっていたフロンターレも、27分には澤田の浮き球のパスに、宮城が反応。エリア左へ。エリア内へ地を這うようなボールを送ると、抜け出した常安がシュートを打つも右へ。
29分には四日市中央工業、高い位置でボールをカット。エリア正面の35にボールが渡りますが、フロンターレは戸水や道間が粘り強くついていき、シュートは枠外へ。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、GK16安福祐一、最終ラインは右から29内海太瑚、22松永竜之介、2栗田悠巨、30岡崎玄、ボランチは戸水、32山内日向汰、右MF11有田恵人、左MF26平田流衣、FW24鈴木大登、宮本。
四日市中央工業は立ち上がりからラインを高め、押し込んでいこうとしていきますが、フロンターレは有田も自陣のエリア近くへ下り、コンパクトに。後ろからつなぎつつ、栗田が鈴木を走らせるようなボールを入れ、セカンドボールを山内がものにして、流れを引き寄せていきます。
1分には、平田のパスを受けた山内がエリア前に。エリア左、宮本を狙い、パスを出すも四日市中央工業はカット。
四日市中央工業も、2分には25がエリア前でボールをものにして、エリア右、37へボールが渡るも、うまくミートできず、シュートは右へ。さらに35が左サイドを仕掛け、エリア右へ展開。シュートに持ち込もうとするもフロンターレの守備も粘り強く、これをブロック。
4分にはまたも四日市中央工業、カウンターへ持ち込み、37がエリア左へ。シュートは枠をとらえますが、安福がセーブ。
四日市中央工業のゴール前での場面をしのいだフロンターレは、6分には、山内の縦パスを受けた鈴木がエリア前に。エリア左、宮本を狙い、パスを試みますが、四日市中央工業の守備に阻まれ、シュートには持ち込めず。さらに栗田が宮本を狙い、フィードを入れるも四日市中央工業のGK41がクリア。
フロンターレは、パス交換から有田が中央へ。山内が右サイドの高い位置へ上がるなど、流れの中で位置を入れ替えながら、攻めを試み、内海も機を見て、右サイドの高い位置へ上がるなど、人をかけて迫っていきます。
7分には、セカンドボールを高い位置でものにした戸水から左へ。岡崎のクロスに、エリア内、宮本が抜け出して合わせるもオフサイド。
四日市中央工業が後ろからボールを動かしていこうとする場面でも、鈴木や宮本がうまくプレスをかけ、ボールを奪いにいくフロンターレ。9分には、山内が高い位置でボールをカット。そのパスに抜け出したのは有田。エリア内で1対1に。これを制してシュートが決まり、2-0。
11分には、さらに山内が四日市中央工業の縦パスをカットし、右へ展開。内海が右サイドからエリア前に縦パスを入れると、鈴木が切り返してエリア内へ進入しようとするも、ここは四日市中央工業の寄せに遭い、シュートには持ち込めず。それでも追加点の場面に続いて、守備から攻撃へつなげていこうとしていきます。
一方の四日市中央工業も、直後にはラインを高め、左サイドからの攻めに。7がクロスを上げるも安福がセーブ。さらに四日市中央工業のエリア前での場面は続き、ファールを受け、すばやいリスタートから7がエリア外左へ。しかし、有田が粘り強く寄せにいき、ブロック。左コーナーキックとなり、ショートコーナーから35がエリア内へボールを入れるも、栗田がしっかり攻撃へつながるようなかたちで、対応し、流れを引き戻しにいきます。
四日市中央工業の攻勢にもしっかり対峙していったフロンターレは、松永がボールを持ち上がり、前線へ動き出す鈴木を狙い、浮き球を入れるなどして、再び攻撃を試みていきます。15分には鈴木のチェックからボールをものにし、山内から右へ展開。有田が右サイドからエリアに向かって斜めに仕掛け、再び左へ展開。エリア外左から山内がループシュート。右へそれましたが、ここでも守備を呼び水に、切り替えの良さを見せて、決定的な場面をつくっていきます。
前へ人をかけ、ボールをものにしようとする四日市中央工業に対しても、松永から安福と低い位置でつなぎ、安福から前線へ動き出す有田へボールを入れたり、安福から左サイドの岡崎へつなげるなど、攻めにつなげようとする姿勢を見せて、打開を図りにいくフロンターレ。高い位置で四日市中央工業がボールを奪い、クロスにつなげても岡崎がエリア内へしぼり、カバーするなど、よく対応していきます。
18分には山内から右サイドを駆け上がった内海へ。内海がクロスを上げると、エリア左、平田がシュートを打つもGK41がセーブ。
さらにパス交換から有田が左に移るなど、ポジションを入れ換えながらゴールへ迫っていくフロンターレ。22分には、左サイドで鈴木が四日市中央工業のスライディングをかわし、高い位置へ。中央の有田へパスが入り、有田のスルーパスに抜け出した宮本がシュート。しかし、GK41の好守が阻み、惜しくも決まらず。右コーナーキックとなり、戸水のボールに山内が頭で合わせるも左へ。
四日市中央工業も高い位置でボールをものにしていきますが、クロスを上げられても、内海がエリア内で好カバーを見せたり、山内がうまく体を入れ、松永と囲い込むようなかたちでボールを奪い取ったりするなどして、攻撃の芽を摘んでいきます。
27分には四日市中央工業、37のパスを受けた25がエリア内へ。しかし、シュートは戸水がブロック。さらにエリア左へ抜け出した37がシュートを打つも安福がセーブ。
粘り強く守り、しのいだフロンターレは、再びラインを高め人をかけた攻めに。29分には戸水が左サイドの高い位置へ宮本を走らせ、セカンドボールをものにした山内がエリア正面でシュート。四日市中央工業の守備に阻まれ、左コーナーキックに。
コーナーキックのセカンドボールを平田が拾い、エリア左へ戸水が仕掛け、折り返すと宮本がシュートを打つもわずかに左へ。
直後には四日市中央工業、右に展開し、クロスを入れるも安福がしっかりセーブ。試合はここでタイムアップ。2-0。
もっともっと、精度や連係が高まれば、もっともっと自分たちで流れを決められるような、いいチームになる。そう感じさせられるような試合となりました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:宮本ディアウ勇守歩、有田恵人
フロンターレの先発:9川合我空、5森璃太、15道間雄生、27神橋良汰、31小野寺瑠、20澤田泰大、25戸水利紀、23常安澪、左MF7中島大成、18宮城天、17宮本ディアウ勇守歩
フロンターレの後半のメンバー:16安福祐一、29内海太瑚、22松永竜之介、2栗田悠巨、30岡崎玄、戸
水、32山内日向汰、11有田恵人、26平田流衣、24鈴木大登、宮本
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.