2月10日は時之栖スポーツセンター裾野グラウンドへ。川崎フロンターレU-18は、先週に続いてジャパンユースプーマスーパーリーグに臨み、この日は奈良育英と対戦しました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 奈良育英】
2月10日(日)午後2時キックオフ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンドE1 くもり時々雪 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33藤田航大、最終ラインは右から5森璃太、15道間雄生、2栗田悠巨、27神橋良汰、ボランチは32山内日向汰、25戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF7中島大成、FW24鈴木大登、18宮城天。
晴れていれば、きれいに見える富士山は、頭に薄く雲がかかり、前週に比べれば雪のつもった場所が増えている様子。太陽も姿を隠しがちなあいにくのお天気。羽織るものを重ねていても身の縮むような寒さのなか、試合は始まりました。
立ち上がりからフロンターレは、ラインを高め、栗田や道間がよくボールに触れて、時には有田や宮城も中央に降り、その代わりに山内が高い位置へ上がるなど、流動的に動きながらゴールを目指していきます。
1分には中央、宮城のパスにエリア右へ森が抜け出すもGK77が阻み、シュートは打てず。
フロンターレはさらに栗田が時にはセンターラインよりも前に出たり、道間が左サイドの中島へサイドチェンジを入れたりするなど、最終ラインの選手たちも攻撃へつながるようなプレーを重ね、奈良育英がボールを後ろから回していこうという場面では、宮城や鈴木、有田、森らが高い位置でうまく連動し、相手陣内でボールを奪い取ったりするなどしていきます。
5分には左サイド、抜け出した中島がエリア内へ向かって仕掛け、奈良育英がクリアし、左コーナーキックに。左から宮城が右足でボールを入れると、エリア左、中島がシュートを打つも奈良育英のブロックに遭い、決まらず。
いい形でボールを回し、ゴールへ迫る場面をつくっていたフロンターレでしたが、6分最終ラインでのパス交換がうまくいかずに、バックパスのボールがゴールの中へ。0-1。
思わぬかたちで追いかける展開となったフロンターレは、直後には栗田の縦パスを受けた左サイド、中島のスルーパスにエリア左、抜け出した宮城がシュートを打つも、ボールは左のサイドネットに。
宮城や中島が中央でボールを受けるなどし、攻撃へ出ていくフロンターレ。9分には山内、戸水と中央でつながり、戸水のパスにエリア右へ鈴木が抜け出すもオフサイド。10分には山内から左に展開。ボールは中島へ。中島のパスに、宮城がエリア右へ。奈良育英がクリアし、右コーナーキックとなると、宮城が入れたボール、中島が遠いサイドで合わせますが上に。
さらにフロンターレは山内の浮き球のパスにエリア右へ有田が抜け出したり、山内、宮城と縦パスが入り、宮城がエリア内へ動き出す中島を狙い、パスを出したりするなど、ゴールへ迫るようなプレーを続けていきます。
14分には戸水のスルーパスに、鈴木がエリア内へ抜け出すもブロック。さらに16分にはパス交換から有田が左サイドへ流れ、有田から中央の山内へ。山内がエリア正面やや右へパスを送ると、宮城が奈良育英の守備を振り切り、シュート。GK77が弾いたところを鈴木が押し込みますが、判定はオフサイド。
攻め続けるフロンターレ、18分には戸水から左へ展開し、神橋が高い位置へ。リターンを受けた戸水がエリア左へ仕掛け、シュート。阻まれたところを、エリア内左で粘り強くボールを奪い返した中島がシュートを放つと、これが決まり、1-1。ついに同点に。
後ろからの組み立てを図りにいく奈良育英に対して、高い位置でうまくプレスをかけ、マイボールにしていくフロンターレ。
奈良育英が前線へボールを入れてくる場面でも、栗田が競ったボールを、高い位置で宮城がものにし、すばやく前を向いて、エリア左、抜け出した鈴木を狙い、パスを出すなど、切り替えよく攻撃へつなげていきます。
21分にはファールを受け、すばやいリスタートを選択。戸水の縦パスにエリア正面、宮城が抜け出しシュートを打つも左へ。直後には道間の縦パスを、正面で受けた中島からエリア右へ。鈴木が抜け出すも奈良育英はクリア。
流れを引き寄せていたかに見えたフロンターレでしたが、24分、エリア正面で奈良育英の60にボールが渡り、60がループシュートを打つとこれが決まり、1-2に。
再び追いかけることになったフロンターレは、直後に奈良育英のGK77がエリア内正面で6秒以上ボールを手で保持したとして、間接フリーキックを得ます。キッカー宮城がすらしたボール、戸水が放ったシュートは枠をとらえるもワンタッチあり、惜しくも決まらず。
さらに28分には、中央の有田の縦パスに、鈴木がエリア正面へ抜け出すもオフサイド。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレはGKが藤田から19川合我空、左SBは神橋から31小野寺瑠に代わってのスタート。
少し雪もちらつくなか、立ち上がりから攻勢に出るフロンターレ。1分には左サイドから攻めていくと、中島からエリア右へ。宮城が仕掛けて、高い位置から折り返すもボールはGK77がセーブ。
GKの川合もボールに触れ、山内や戸水、時には有田や宮城が中央へ下りながらボールを回していくフロンターレ。3分には宮城のスルーパスに、小野寺がエリア左へ抜け出すもクリア。左コーナーキックとなり、宮城からボールを受けた山内がエリア外左からミドルシュートを打つも上に。
高い位置で小野寺がボールを奪い、そこからエリア左に宮城が抜け出すなどゴール前での場面をつくっていくフロンターレ。栗田や道間もラインを高く保ってマイボールの時間を続けていきます。
5分には道間の浮き球を宮城がおさめ、宮城のパスにエリア正面へ中島が抜け出すも、奈良育英の守備も粘り強くシュートはブロック。
一方の奈良育英も6分には右サイドの20がエリア内へ走り出す70を狙い、浮き球を入れてきますが、栗田がカバー。シュートにはつながらせず。
再び攻勢に転じたフロンターレは、7分にはいったん右へ展開し、森からエリア正面の宮城へ。宮城のパスから、山内がエリア内へ仕掛けていきますが、奈良育英の守備に遭い、シュートは打てず。さらに山内、中島と縦にボールが渡り、中島のパスに鈴木がエリア内へ。しかし、ここでも奈良育英のクリアに遭い、シュートは打てず、左コーナーキックに。
このコーナーキックをしのいだ奈良育英はカウンターへ持ち込むと、最後はエリア左、70のシュートが決まり、1-3に。フロンターレは突き放されてしまいます。
森や小野寺が高い位置取りで、ラインを高くしてコンパクトに押し込みにいくフロンターレ。11分には栗田がボールを持ち上がり、正面へつけると、宮城のスルーパスに中島がエリア左へ。しかし、奈良育英の粘り強い寄せに遭い、シュートは打てず。12分には有田のスルーパスに、鈴木がエリア右へ。しかし、GK77が前に出て阻みシュートは打てず。
ゴールへ向かっていくフロンターレ。14分には、宮城がエリア右へパスを入れると、有田が抜け出しますがシュートは上に。
フロンターレはここで鈴木に代わり23常安澪。
フロンターレは栗田が左サイドへ宮城を走らせる浮き球を入れたり、道間の縦パスに、常安が右サイドの高い位置へ動き出したりするなどして、変化も交えながらゴールをうかがいに。19分には常安のスルーパスに、有田がエリア左へ。しかし、奈良育英の守備の前にシュートには持ち込めず。
直後には奈良育英、ルーズボールに70が正面へ抜け出すも道間が寄せ、シュートは打たせず。
しのいだフロンターレは、宮城が中央で山内や戸水とともに組み立てに加わり、栗田がエリア左、動き出した小野寺を狙ってパスを入れていき、森が高い位置で有田からボールを受け、クロスを入れるなど、両サイドがかかわってゴールを狙っていきます。
23分には道間のパスにエリア右へ有田が抜け出るも、GK77が阻み、ボールは77がキャッチ。直後にも道間のスルーパスに、常安がエリア右へ。シュートを打つもボールは右のサイドネットに。さらに山内や有田、宮城がエリア正面でボールを回していくと、山内がエリア内へ。しかし、シュートはGK77がセーブ。
そこから攻めに持ち込んだ奈良育英は、70のパスから60がエリア正面へ。しかし、戸水がカバー。しのいでいきます。
すると27分、フロンターレは山内の縦パスを、エリア正面でうまく宮城が受け、シュート。これが決まり、2-3に。
さらに28分、またも山内のパスをエリア正面やや右で宮城が受け、シュートを放つと、これが決まり、3-3。
立て続けのゴールで追い付いたフロンターレは、ラインを高め、栗田が宮城を狙って浮き球を入れたり、宮城の縦パスに有田がエリア内へ抜け出したりするなど、ゴールへ向かうプレーを続けていきます。
すると30分、山内が宮城とのパス交換からエリア正面へ。ファールを受けてフリーキックに。このフリーキック、山内がエリア内へ浮き球を入れると、抜け出したのは中島。シュートを放つと、ボールはゴールの中へ。4-3。試合はここでタイムアップ。
ややもったいないかたちで先行を許したこと。試合を通じてみれば、自分たちでボールを動かす時間帯をつくり続け、最後の3分で逆転したこと。それぞれが今後の糧にも、収穫にもなるような試合となりました。
前半1-2 後半3-1 計4-3
得点:中島大成2、宮城天2
フロンターレの先発:33藤田航大、5森璃太、15道間雄生、2栗田悠巨、27神橋良汰、32山内日向汰、25戸水利紀、11有田恵人、7中島大成、24鈴木大登、18宮城天
交代:藤田→19川合我空 神橋→31小野寺瑠 鈴木→23常安澪
(文中敬称略)
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