フロンターレU18 – 横浜FCユース / 新人戦準決勝


3月3日は東京都八王子市の日本工学院専門学校八王子キャンパスのグラウンドへ。神奈川県のクラブユースチームによって競われる新人戦が行われており、初戦のグラシア相模原戦を9-0で制した川崎フロンターレU-18は、横浜FCユースとの準決勝に臨みました。

【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦準決勝 vs 横浜FCユース】
3月3日(日)午後0時2分キックオフ 雨 日本工学院専門学校八王子キャンパスグラウンド

横浜F・マリノスユースがSC相模原U-18に8-0で勝利した準決勝の第1試合に続いての第2試合。

この試合から新背番号のフロンターレ。先発は、GK21川合我空、最終ラインは右から5森璃太、3道間雄生、4栗田悠巨、2神橋良汰、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MF20鈴木大登、左MF7中島大成、FW10宮城天、9宮本ディアウ勇守歩。

今季からプリンスリーグ関東に戻ってきた横浜FCユース。先発は、GK16深宮祐徳、最終ラインは右から37安西晃輝、39森本義輝、38花城怜志、24小林佑煕、中盤の底に17小倉陽太、右MF25中川敦瑛、左MF14、インサイドには18宮原輝、23奥村周太、前線には19佐々木翔。

朝から降りしきる雨が芝を濡らし、肌寒さを感じる日本工学院グラウンド。ピッチを見下ろすスタンドから多くの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。

立ち上がり、フロンターレは宮城が下がり目の位置で組み立てにかかわり、森が高めのポジションを保ち、攻めに出る姿勢を見せに。ボールを失ってもすばやい寄せで、森や鈴木が取り返すなど、切り替えの良さを見せていきます。

横浜FCも奥村が、フロンターレの最終ラインと中盤の間でボールをうまく受け、エリアへ向かって仕掛けていきますが、道間がうまく寄せ、セカンドボールは山内がものに。再びマイボールにしたフロンターレは、攻め急がず、道間や栗田、時には川合もエリア外に出て後ろからボールを動かしていきます。

横浜FCのサイドからの攻めに対しても、精度のよいクロスを川合がパンチングで逃れるなどして決定的な場面にはつながらせないフロンターレ。10分には、神橋の縦パスを受けた中島が、エリア前に仕掛けていき、中島のパスから山内がエリア右へ。横浜FCの選手の寄せに遭いながらも放ったシュートは、ワンタッチあり、決まりませんでしたが、右コーナーキックとなります。

11分、戸水が右足で入れたボール、こぼれ球を拾った宮城のシュートは横浜FCユースのブロックにあうも、さらにエリア外やや右でセカンドボールを拾った戸水がミドルシュートを放つと、ゴールネットを揺らして、1-0。先制点はフロンターレへ。

フロンターレは、中央でうまく山内や戸水、宮城らが囲いこむようにして、ボールを奪いとる場面が続き、横浜FCユースは宮原がミドルシュートを放つなどして揺さぶりにきますが、フロンターレのゴールをおびやかすようなものとはならず。

畳み掛けたいフロンターレは、後ろからボールを回していこうとする横浜FCに対して、高い位置から連動してボールを奪いに。16分には、エリア正面でボールをカットした中島がエリア左へ。横浜FCの守備に遭い、シュートには持ち込めませんでしたが、決定的な場面をつくりに。さらに中央で宮城、山内の連係からマイボールにし、パス交換から山内がエリア内へ顔を出すなど、ゴールの前に迫っていきます。

横浜FCも19分には、奥村がボールをカット、エリア左へパスを出すと、佐々木が抜け出るも山内がすばやい寄せでカバー。さらに横浜FCは中川がエリア内へ動き出す佐々木に浮き球を入れていきますが、神橋や栗田が寄せてシュートは打たせず。

攻勢をしのいだフロンターレは、23分には、中島から右へ展開。宮城からボールを受けた森が高い位置からクロスを上げると、エリア内で宮本がボールをおさめ、リターンを受けた山内がエリアへ向かって仕掛けていくもシュートまでは至らず。それでも人をかけた厚みのある攻めを見せていきます。

直後には横浜FC、スルーパスにエリア内へ奥村が抜け出るも、栗田がボールをうまくカット。さらに中央でボールを奪った横浜FCは、宮原が枠をとらえたミドルシュートを打つも川合がセーブ。

道間が右サイドの高い位置へ森を走らせるなどし、さらにゴールを取りにいくフロンターレ。28分には、川合が前線へボールを送ると、エリア正面でセカンドボールを拾った宮城が右へ展開。森がクロスを上げると、ボールはクロスバーへ。ここでもシュートにこそつながりませんでしたが、もう一歩詰めていればと感じさせられるような惜しい場面をつくりだしていきます。

戸水が道間、栗田の間に下りて、ラインを高め、森や神橋が機を見て高い位置へ上がるなどして攻めの機会をうかがっていくフロンターレ。31分には、エリア右、抜け出した鈴木がボールを折り返すと、エリア内、宮本が迫るも横浜FCの守備に阻まれ、シュートは打てず。

横浜FCもうまくプレスがかかない位置でボールを受け、そこからサイドに展開して攻めにつなげる場面を次第につくりに。クロスを上げられても栗田がボールをおさめる形でそこから攻めにつなげるなど、落ち着いた対応を見せていきます。

43分には、中央から持ち込もうとした横浜FCから、山内がボールをカット。山内が縦へ持ち上がり、エリア左、宮城へ。宮城が地を這うようなボールをエリア内へ送ると、エリア右、山内がシュートを打ちますが、横浜FCも守備への切り替えがよくブロック。

さらに自陣でマイボールにした宮本が、左サイドの高い位置、宮城を狙ってパスを送ると、宮城がエリア左へ持ち込み、シュートを打ちますが、ここでも横浜FCの体を張った守備に遭い、ゴールとはならず。そこから横浜FCも切り替えの良さを見せ、中川が右からエリア内へ持ち込みますが、栗田が粘り強く対応。44分には、右から安西が精度のよいクロスをエリア内へ入れると、横浜FCの選手は二人が飛び込みますが、触ることはできず。

前半は1-0でタイムアップとなります。

後半フロンターレは鈴木に代わり、11有田恵人が右MFへ。

立ち上がり、栗田のフィードに宮本が高い位置へ抜け出していくフロンターレ。ファールとなりシュートには持ち込めませんでしたが、ゴールへ迫りにいきます。

一方の横浜FCも直後にはエリア左へ奥村が抜け出るも、フロンターレは道間が寄せ、ブロック。左コーナーキックとなり、宮原が左足で入れたボール、こぼれ球を拾った小倉がシュートを打つもフロンターレはブロック。さらに中川が右サイドからエリア前に持ち込んでいきますが、フロンターレは有田がうまく体を入れ、マイボールに。そこから前へ仕掛けて、ゴールへ迫る場面をつくりだしていきます。

フロンターレは川合が左サイド、中島へボールへつなげるなど、最終ラインからも攻めを試みに。宮城が右サイド、やや下がり目でボールを受けながら攻めにつなげていきます。

3分には、右サイドに開いた宮城から中央、山内へボールが渡ると、山内のスルーパスにエリア左、中島が抜け出しますが、ややボールが足につかず、惜しくもシュートには持ち込めず。

直後には横浜FC、左に展開し、14がエリア内へ低いクロスを入れていきますが、道間がクリア。そこから攻めに転じたフロンターレ。宮城が持ち上がり、右へ。有田が折り返しますが、横浜FCの守備に阻まれ、クリア。右コーナーキックに。戸水が入れたボール、栗田が頭で合わせますが、右へ。

さらに6分には、宮城が右サイドでボールをものにし、宮城のパスにエリア外右、山内が抜け出し、ミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、守備から攻撃へつなげていきます。

ラインを高め、宮城がうまく間で受け、そこからエリア内へ走り出す山内を狙い、スルーパスを出すなど攻めに出ていくフロンターレ。しかし、山内が負傷し、7分28小室愛樹がボランチに入ります。

13分には横浜FCも14に代わり、36佐々木柊真が左MFに。

14分には、横浜FCがゴールへ迫った場面で、戸水が高い位置の宮本を狙い、ボールを入れると宮本がボールをおさめ、左へ展開。宮城が高い位置へ仕掛け、エリア内へ抜け出した宮本を狙い、クロスを入れるも横浜FCの守備に遭い、シュートは打てず。そこから横浜FCは攻めに転じ、右から中川が持ち込みますが、栗田がブロック。

コーナーキックをしのいだフロンターレは有田がうまく中央でマイボールにし、縦へ仕掛けて左へ展開。宮城がエリア左から折り返しますが、ここでも横浜FCの戻りが速く、ボールはカット。そこから再び横浜FCがエリア前に持ち込み、右から中川が折り返すも、フロンターレも切り替えの良さを見せ、ブロック。軌道が変わったやや難しいボールがエリア前にこぼれますが、川合がしっかりキャッチ。

横浜FCがボールをものにして、エリア内へクロスを入れてくる場面を立て続けにつくっていきますが、フロンターレは川合が何度もボールをセーブし、神橋が有田へつながるような形で対応するなど、うまくプレーを重ねていきます。

26分には、フロンターレ、道間に代わり、34田鎖勇作が右のCBへ。

さらにクロスを入れ、シュートにつなげていこうとする横浜FC。しかし、フロンターレは川合がボールをキャッチし、すばやく前へボールを送り、有田の高い位置への仕掛けにつなげ、攻めに転じようとしていきます。

28分には、横浜FC、佐々木翔に代わり、26堀越拓馬。

29分には、エリア正面でファールを受け、フリーキックを得た横浜FC。宮原が左足で直接狙ったシュートはゴール右をとらえますが、川合の好セーブが飛び出し、同点とはさせず。

さらに32分には横浜FC、佐々木柊真のパスにエリア内、堀越が抜け出しますが、田鎖の粘り強い対応でシュートには持ち込ませず。

33分、フロンターレは宮本に代わり、13常安澪が前線に。

フロンターレは常安や宮城が高い位置からうまくプレスをかけ、相手陣内での時間を増やせるように。小室の縦パスから常安がエリアへ向かって仕掛けていくなど、ゴールへ向かうようなプレーを増やしていきます。

36分には栗田がボールをカットし左へ展開。常安が左サイドから中央へ仕掛け、有田とのパス交換からエリア正面へ。常安がシュートを打つも右へ。さらに常安の高い位置でのプレスからボールをものにしたフロンターレ。宮城がエリア前に動き出した有田を狙い、スルーパスを出しますが、横浜FCの守備も粘り強く、ボールをカット。惜しくもシュートには持ち込めず。

ボールをカットした横浜FCは、そこから縦パスを入れ、堀越がエリア前に抜け出そうとしますが、フロンターレは田鎖、栗田が囲いこむようにして、対応。さらに有田がボールをカットし、いったん小室ですボールを預け、右サイド高い位置へ抜け出し、人をかけた攻めにつなげていくフロンターレ。39分には宮城がエリア正面やや右でシュートを打ちますが左へ。

42分には有田がボールをカットし、カウンターへ持ち込んだフロンターレ。宮城へボールが渡り、エリア右、有田が抜け出しますが、横浜FCのブロックに阻まれ、追加点とはならず。

すると43分には横浜FC、エリア正面左で宮原が枠をとらえたシュートを放ちますが、川合がすばらしい反応を見せ、得点は許さず。

ロスタイムに入り、さらにゴールに迫るのは横浜FC。46分にはエリア左、佐々木柊真が持ち込み、ニアを狙いシュートを打つもまたもや川合がセーブ。

フロンターレは宮城や中島が横浜FC陣内でプレーする時間をつくり、試合はタイムアップ。1-0。横浜FCの時間帯もあったなかで、川-1024×683.jpg” alt=”” width=”768″ height=”512″ />合を中心に粘り強さを見せていったフロンターレ。決勝への進出を果たしました。

前半1-0 後半0-0 計1-0
得点:戸水利紀

フロンターレの先発:21川合我空、5森璃太、3道間雄生、4栗田悠巨、2神橋良汰、8山内日向汰、18戸水利紀、20鈴木大登、7中島大成、10宮城天、9宮本ディアウ勇守歩
交代:鈴木→11有田恵人 山内→28小室愛樹 道間→34田鎖勇作 宮本→13常安澪
控え:33青山海 22岡崎玄 31高畠捷

横浜FCユースの先発:16深宮祐徳、37安西晃輝、39森本義輝、38花城怜志、24小林佑煕、17小倉陽太、25中川敦瑛、14、18宮原輝、23奥村周太、19佐々木翔
交代:14→36佐々木柊真 佐々木翔→26堀越拓馬

(文中敬称略)

試合を前にした選手たち

円陣を組む選手たち
鈴木大登選手
戸水利紀選手
山内日向汰選手
中島大成選手
宮城天選手
栗田悠巨選手
道間雄生選手
川合我空選手

戸水利紀選手のシュートが決まり、1-0

栗田悠巨選手
山内日向汰選手
神橋良汰選手
神橋良汰選手
中島大成選手が持ち込むもPKとはならず
宮本ディアウ勇守歩選手
栗田悠巨選手
鈴木大登選手
鈴木大登選手
道間雄生選手

栗田悠巨選手

有田恵人選手
岡崎玄選手
高畠捷選手
青山海選手
後半へ

有田恵人選手
宮本ディアウ勇守歩選手
道間雄生選手
宮城天選手

栗田悠巨選手が合わすも追加点とはならず
道間雄生選手
有田恵人選手
宮城天選手
宮城天選手
森璃太選手
川合我空選手

有田恵人選手
宮城天選手
川合我空選手
小室愛樹選手

戸水利紀選手
道間雄生選手
宮本ディアウ勇守歩選手
栗田悠巨選手
森璃太選手
中島大成選手

川合我空選手
森璃太選手
田鎖勇作選手

川合我空選手が好守を見せる

有田恵人選手
中島大成選手
有田恵人選手
田鎖勇作選手
常安澪選手
森璃太選手

常安澪選手
小室愛樹選手
常安澪選手
田鎖勇作選手
有田恵人選手
宮城天選手
川合我空選手
栗田悠巨選手
川合我空選手
戸水利紀選手
宮城天選手
宮城天選手
1-0でタイムアップ

試合を見守った家族やサポーターのもとへ

 

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