小学生年代のサッカー選手にとって世界へ通じる大会であるダノンネーションズカップ2016 in Japanが3月26日、駒沢オリンピック公園で始まりました。昨年の大会は川崎フロンターレU-12が2011年以来、5回目の優勝を果たしモロッコで開かれた世界大会に出場、9位という結果をおさめました。
今年も日本各地から48チームが参加、初日は4チームによってグループリーグを行い、決勝リーグへ進むことができる上位2チームとチャレンジリーグに回る下位2チームをきめ、翌日行われる決勝リーグの1位のみが決勝トーナメントへ進むことができます。
川崎フロンターレU-12はグループH、ブレイズ熊本ジュニア、戸塚フットボールクラブジュニア、府ロクサッカークラブと対戦することになりました。
【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップグループリーグvsブレイズ熊本ジュニア】
3月26日(土)午前9時31分キックオフ 駒沢補助競技場 8人制 20分 くもりのち晴れ
フロンターレの先発はGK19長田澪、FPは最終ラインにキャプテンの5高井幸大、3松長根悠仁、右に11山下陽生、左に9松尾凛久、ボランチに4戸田将、前線は8茅野直希、10城田優。長田は昨年もこの大会に主軸として出場しており、大会優秀選手に選ばれています。
立ち上がりはややブレイズが押し込んで始まりましたが、高井、松長根を中心にボールを奪い、シュートには持ち込ませず、攻勢をしのいでいくと、次第にフロンターレがペースをつかんでいきます。
4分には左コーナーキック、茅野のボールを拾った松長根がシュートを放ちますがこれはバー。さらに茅野の右コーナーキックから松長根、さらにセカンドボールを拾い茅野がシュートを打ちますが、ブレイズの選手たちがクリア。なかなか決まりませんが、押し込んでいきます。
6分には右への展開から茅野が裏へボールを出すとうまく城田がエリア正面で1対1に。これを決めて1-0。フロンターレが先制します。
さらに7分には最終ラインからボールを持って上がった松長根が一気にエリア前へ。混線のうちにシュートを放つとこれも決まって2-0。突き放します。
その後も6北村健や7塩澤延有、18名賀海月らが交代で出場しながらゴールをうかがったフロンターレ、追加点こそなりませんでしたが、2-0でタイムアップ。白星で初戦をスタートさせることができました。
2-0 得点:城田優、松長根悠仁
【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップグループリーグvs戸塚フットボールクラブジュニア】
3月20日(土)午前11時54分キックオフ 駒沢補助競技場 晴れ
続いての対戦は埼玉県のサッカークラブ、戸塚フットボールクラブジュニア。1試合目は府ロクサッカークラブと対戦し2-1で勝利しています。
フロンターレはGK19長田澪、最終ラインにキャプテン5高井幸大、3松長根悠仁、ボランチが4戸田将、右に11山下陽生、左に9松尾凛久、前線は8茅野直希、10城田優
立ち上がりからボールを保持し後ろから組み立てていくフロンターレ。しかし、時には長いボールで打開を図っていきます。4分には高井のフィードに松尾が抜け出してエリア右からシュートを放ちますがこれは右に。さらに直後にも高井のフィードから松尾がシュートにつなげて、戸塚フットボールクラブに揺さぶりをかけていきます。
5分には高井がボールを持ち上がりドリブルで右サイドを突破、折り返したボールを受けた茅野がエリア右からシュートを放つといったんはGK1宇都宮良偉に止められますがこぼれ球に詰めた山下が押し込み1-0。フロンターレが先制します。
ドリブルとパスを交えて攻勢に出るフロンターレ。うまく左サイドから中へ松尾が顔を出しながらゴールを狙っていきます。11分には人数をかけていくと、エリア左から松尾が狙いますがここは戸塚フットボールクラブの選手たちがブロック。
13分には山下に代わり7塩澤延有。
その後も茅野や城田が裏へ飛び出しますが、戸塚フットボールクラブのDFラインも集中しており何度もオフサイドにかかってしまいます。終盤には戸塚フットボールクラブもフロンターレのゴールへ迫りますが、松長根らが体をはってこれを止めフロンターレは2連勝となりました。
1-0
得点:山下陽生
【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップグループリーグvs府ロクサッカークラブ】
3月26日(土)午後2時23分キックオフ 駒沢補助競技場 晴れ
グループリーグ最後の対戦相手は1勝1敗の府ロクサッカークラブ。中村憲剛が小学生時代に所属したクラブで卒業生にはほかには澤穂希もいる伝統のあるチーム。
フロンターレはここまでと同じくGK19長田澪、最終ラインにキャプテン5高井幸大、3松長根悠仁、右に11山下陽生、左に9松尾凛久、ボランチに4戸田将、前線は8茅野直希、10城田優というメンバーで臨みました。
立ち上がりから押しぎみにペースをつかんでいったフロンターレ、2分にはセカンドボールを拾った茅野がミドルシュートを放つとこれを府ロクのGK1浅岡昇吾は反応しましたがこぼれ球につめたのは山下、押し込んで1-0。戸塚フットボールクラブジュニア戦でも反応の鋭さが光った山下のプレーでフロンターレが先制します。
直後にはカウンターから数的不利の形を作られますが、ここは長田が前へ出てカバー、シュートには持ち込ませず。
9分にはエリア右、茅野がまたもミドルシュートを打ちますが、これはバーに。セカンドボールを拾い松尾がクロスを上げますがここは決めきることができず。12分には城田に代えて7塩澤延有が入り、左に。松尾が前線へ。
すると直後に塩澤が前線へ縦パスを入れワンタッチでボールが左へ出ると松尾がエリア左へ抜け出してゴール右へシュートを放つとこれが決まり2-0。さらに直後にも同じように左からの展開で松尾がエリア左へ抜けるとまたもゴールを決めて3-0。立て続けに追加点を奪います。
フロンターレは次々に選手が代わり、GK1中山智稀、FPも高井、松長根、7塩澤、6北村健、15藤野心魂、18名賀海月、松尾に。ここまで出番のなかった中山、藤野もピッチへ。
16分には右サイドに人数をかけたところ、名賀からスルーパスが出ると左から北村が飛び出てGKと1対1に。これを決めて4-0。途中出場の二人がかかわった見事な形で突き放します。
終盤には府ロクもゴール前へ迫ってきましたがここは松長根がしっかり足を伸ばしてシュートを打たせず。フロンターレは無失点、3連勝で決勝リーグへ進むことになりました。
4-0
得点:山下陽生、松尾凛久2、北村健
(文中敬称略)
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