アウェー広島での悔しい敗戦から帰宅した翌日。東京駅から高速バスで鹿島アントラーズクラブハウスへ。Jユースカップ1回戦でジェフユナイテッド市原・千葉U-18に勝利した川崎フロンターレU-18は2回戦で鹿島アントラーズユースに挑みました。
フロンターレが属するプリンスリーグ関東のひとつ上のカテゴリー、プレミアリーグEASTでは現在2位の鹿島アントラーズユース。昨年のJユースカップを制したディフェンディングチャンピオンでもあります。
鹿島のトップチームが直前まで練習をしていたグラウンドがこの日の試合会場。雲ひとつ見当たらない好天に恵まれ、両チームの家族や多くのサポーターが集まりました。

【川崎フロンターレU-18 Jユースカップ2回戦vs鹿島アントラーズユース】
10月18日(日)午前11時キックオフ 鹿島アントラーズクラブハウスグラウンド 晴れ
フロンターレの先発はGK1名良橋拓真、DFは右から5武田太一、4キャプテンの長谷川隼、26伊従啓太郎、3島崎竜、ボランチは18田中碧、32村田聖樹、右MF8渡邉啓太郎、左MF10三笘薫、トップ下9岸晃司、FW11瀬川ヤーシャ
鹿島アントラーズユースの先発はGK40隈元隆次、DFは右から2宮本健太、15松浦航洋、4町田浩樹、6大里優斗、ボランチは5キャプテンの千葉健太、8平戸太貴、右MF9吉岡樹利也、左MF18西本卓申、FWは7色摩雄貴、13垣田裕暉
町田、平戸、垣田とこの日はベンチからのスタートとなった10田中稔也の4人が来季鹿島のトップチームへの昇格が内定している選手
試合は立ち上がりはロングボールと両サイドの裏をついてくる鹿島が攻勢に。4分には左から色摩が折り返したボールに後ろから走り込んだ平戸がミドル。ここはブロックして難を逃れます。さらに10分には大里の右コーナーキックからネットを揺らされますが、鹿島にファールがありノーゴールに。
13分にはセンターサークル付近のフリーキックを垣田がエリア前で落としたところを吉岡が飛び込んでシュートを打たれますが名良橋がこれを防ぐ好守! しのいでいきます。
なかなか攻撃に出られなかったフロンターレは15分左サイドから三笘が中へボールを運び、右サイドをオーバーラップした武田へパスを送ると、武田はエリア内右へ低く速いクロス、これに反応したのは渡邉。スライディングしながら触ったボールはネットを揺らして1-0! 先制はフロンターレ。
直後に右サイドでボールを受けた瀬川を町田が手を使いながらも倒しますが笛は鳴らず。町田は10分にすでに岸へのファールで警告を受けていましたが、ぎりぎりのプレー。鹿島は球際で強さを見せます。
先制し田中、村田に三笘がかかわってボールを回せるようになったフロンターレ、20分には三笘と村田のパス交換からエリア右から瀬川がシュートを放ちますがこれはGK隈元のもとへ。さらに23分には長谷川の右コーナーキック、ニアで瀬川が合わせますがこれも隈元が抑えます。
セットプレーから同点を狙う鹿島の攻勢をしのいだフロンターレは28分にも武田がエリア前へ送ったボールを岸が受けてパス交換から瀬川がシュート、しかし、またも隈元が防ぎ追加点とはならず。
29分にも鹿島の攻勢をしのいだところからフロンターレが反撃に。エリア右でボールを拾った村田がクリアをせずにパスを送ると中盤で一人をかわした三笘からエリア前へボールがわたり、岸と瀬川のパス交換からオーバーラップした島崎がシュート。これはバーを叩き決まらず。しかし、いい場面が続いていきます。
一方の鹿島もセカンドボールを拾ったところから右からクロスを送るとこれにエリア内で合わせたのは色摩。しかし、再び名良橋がこれを防いでゴールを割らせず。直後にもコーナーキックから平戸にミドルシュートを打たれますが、これは左へ流れて決まらず。前半は1-0でタイムアップとなりました。
立ち上がりこそ、押し込まれたフロンターレでしたが、名良橋やロングボールにも体を張った伊従らの好守でしのぎ、鹿島にも負けずに球際で強くいけるようになり、次第にペースを握れるように。

後半はともに交代なしでのスタート。12分にはセカンドボールを拾った田中碧がドリブルでボールを前へ運びシュートに持ち込みますが、これはDFに当たりコーナーキックに。
直後の右コーナーキック、蹴るのは長谷川。エリア内へのボールは跳ね返されますが、こぼれ球はエリア正面の武田のもとへ。これをダイレクトで蹴るとネットを揺らして追加点はフロンターレ。2-0。大きな1点が入ります。ゴールを決めて跳び上がって喜ぶ選手たち。スタンドで応援していたサポーターとタッチをかわして武田は走っていきます。
さらに勢いにのったフロンターレ、直後に右サイドから渡邉がシュートを放ちますが、これは上へ。
15分には左コーナーキックからシュートを打たれますが名良橋の好守でこれをまたも防いでいきます。
21分には鹿島、吉岡に代わり10田中稔也が右MFに。
22分には田中碧のパスに抜け出した瀬川ヤーシャが左でボールをうまくキープしクロスをあげると頭で合わせたのは渡邉、しかし、DFに防がれて3点目とはならず。さらに長谷川の左コーナーキックが直接枠内をとらえますが、隈元に防がれて決まりません。
25分には鹿島、大里の右コーナーキック、エリア左で拾われますが名良橋がこれを防ぎ、最後は田中碧のライン上での体を張った守備でゴールを割らせません。
26分には鹿島は西本に代わり14戸田拓海が入り左SBに。大里は左MFに。戸田がロングスローを入れて左サイドから攻勢を強める鹿島に、32分に左クロスのこぼれ球から垣田にミドルシュートを打たれると名良橋はこれに反応したもののゴール左へ決められてしまい2-1。
勢いにのった鹿島は36分には右から攻めて再びシュートを枠内に放ちますが、この日何度も好反応を見せていた名良橋が防いで同点とはならず。
39分にはフロンターレ、渡邉に代わり38宮代大聖が右MFに。さらに武田に代わり24川崎晶弘が左SB、島崎が右SBへ。
守備で好プレーを見せるフロンターレはさらに攻撃でも長谷川のフリーキックをエリア左で収めた瀬川が中へ切れ込みシュートを放ちますがこれは隈元のもとへ。しかし、3点目を狙っていきます。
43分には鹿島、宮本に代わり3中野純が入り最終ラインへ。町田を前線へ上げてパワープレーを仕掛けてきますが、ロングボールを最後まで集中した守備でしのいだフロンターレ。ロスタイム、アバンテが流れると、主審の試合終了を告げる笛が鳴りました。
前年の王者を相手に球際で激しく応戦しつつも、随所にパス交換からの崩しなどフロンターレらしいサッカーをぶつけてのうれしい勝利となりました。
3回戦は24日午後1時半、時之栖スポーツセンターにてセレッソ大阪U-18との対戦となります。
前半1-0 後半1-1 計2-1
得点:渡邉啓太郎、武田太一(川崎) 垣田裕暉(鹿島)
フロンターレの先発:1名良橋拓真、5武田太一、4長谷川隼=cap、26伊従啓太郎、3島崎竜、18田中碧、32村田聖樹、8渡邉啓太郎、10三笘薫、9岸晃司、11瀬川ヤーシャ
交代:渡邉→38宮代大聖 武田→24川崎晶弘
リザーブ:21早坂勇希 34小川真輝 6柴原周平 30桝谷岳良 14猪狩和真
鹿島アントラーズユースの先発:GK40隈元隆次、2宮本健太、15松浦航洋、4町田浩樹、6大里優斗、5千葉健太、8平戸太貴、9吉岡樹利也、18西本卓申、7色摩雄貴、13垣田裕暉
交代:吉岡→10田中稔也 西本→14戸田拓海 宮本→3中野純
(文中敬称略)
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