前節に続き,今節も麻生グラウンドへ。前日までの冷たい雨とはうって変わり,風もなく蒸し暑い天気に。
リーグも終盤とあって,麻生グラウンドは川崎フロンターレU-18の選手の家族やサポーターだけではなく,三菱養和の応援にも多くの方が駆けつけた中での試合となりました。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第16節 vs 三菱養和SCユース】
11月24日(日) 13時キックオフ 麻生グラウンド 曇り
フロンターレの先発は,GK33 青山海,最終ラインは右から31 高畠捷,3 道間雄生,4 栗田悠巨,5 森璃太,ボランチは18 戸水利紀,27 田中慶汰,右MF 11有田恵人,左MF13 常安澪,前線には26 五十嵐太陽,10 宮城天。前節と同じスターティングメンバーで,この日は栗田がキャプテンマークを巻きました。
対する三菱養和の先発はGK21 平井一徹,最終ラインは右から14 田村進馬,5 岩﨑陽也,3 清水雅仁,4 望月海輝,ボランチに16 田中雄大,32 影山秀人,右MFに11 樋口陸,左MFに8 上田英智,前線に8 上田英智,10 栗原イブラヒムジュニアとなりました。栗原は来シーズンから清水エスパルスへの入団が内定しています。
この時点で勝ち点で並ぶ両チーム。残留確定へ向けてどうしても勝ち点を積み上げたい気持ちが選手たちからも伝わるように,緊張感が漂う中キックオフ。
開始直後にペースを掴んだのはフロンターレ。
5分,10 宮城天が右サイドでボールを受けるとドリブルで仕掛けコーナーをえぐります。シュートコースの狭い中,鋭く放ったシュートは養和GK21 平井一徹が弾きますが,ボールがこぼれた先には川崎26 五十嵐太陽。バランスを崩しながらもこれを押し込み先制点。いきなり試合が動きます。
出鼻をくじかれた養和は9分,左サイドからのFKを得ます。8 上田英智の放ったシュートは川崎27 田中慶汰がブロックし事なきを得ます。
10分にはフロンターレ。中盤でボールを受けた18 戸水利紀は素早く左サイドの13 常安澪へ。左サイドをえぐってクロスをあげようと試みますが,ここはDFにブロックされチャンスとはなりません。
12分には養和。4 望月海輝のロングスローは上田がすらしますが,これは川崎4 栗田悠巨がブロックしCKへ。このCKは川崎守備陣が弾き返しますが,こぼれ球は養和11 樋口陸の足元へ。樋口は少し遠い位置でしたが右足を振り抜きシュート。これがゴール右上隅に突き刺さり試合を振り出しに戻します。
14分にも養和。CB5 岩﨑陽也からのロングパスは前線の栗原へ。これをうまく落として後方に走り込んだ16 田中雄大がシュートを放つもゴール上へ。フロンターレは肝を冷やします。
しかし18分にまたも養和。左サイド樋口からのクロスに中央で栗原が競り川崎GK33 青山と接触するもノーファウル。こぼれたところに詰めたのはまたも樋口。連続得点で逆転されてしまいます。
対するフロンターレは24分,戸水が左に流れて入れ替わるように中央に移動した常安へ柔らかいクロス。これをヘディングで合わせますがシュートはGKの正面でセーブされてしまします。
続けて28分にもフロンターレ。右サイドでボールを受けた11 有田恵人から中央への折返しに走り込んだのは戸水。思い切りよくミドルシュートを放つと,これがDFの手に当たりハンドリングのファウル。これで得たFK,ゴールに向かって少し右寄りの位置からゴールを狙ったのは宮城。正面の壁を巻き枠へ飛んだと思われましたが,クロスバーに嫌われゴールとはならず。
攻勢を強めるフロンターレは33分。左サイドを駆け上がった5 森璃太が常安とのワンツーで深い位置までえぐってクロスを上げようとするもここはDFがブロック。しかし浮いたそのこぼれ球をみやぎが直接ボレーシュート。これは惜しくもゴール左に外れます。
更に35分,中央でボールを受けた27 田中慶汰がミドルシュートを放つもこれは味方に当たってしまいます。更に常安もミドルシュートを狙いますが決まらず。
守勢にまわっていた養和は37分にチャンス。右サイドをえぐった14 田村進馬がクロスを上げますがここは川崎DF森がブロックして得点はさせず。
前半最後のチャンスはフロンターレ。43分,DFラインとの駆け引きで裏を取った宮城にボランチの底から素晴らしいロブパスが通り,これを宮城はハーフボレーでゴールの上へ突き刺します。前半終了間際の同点ゴールに選手たちも喜びを爆発させ,後半に臨みます。
フロンターレは後半の開始から五十嵐に代えて20 鈴木大登を投入。
4分,フロンターレは中盤でボールを受けた有田から中央の宮城へスルーパス。しかしこれは合わず。逆にそこから受けたカウンターで養和は樋口から上田へ。これが難なく決まり2-3。フロンターレは後半の出鼻をくじかれます。
続けて6分,養和はGK平井のロングフィードを川崎陣内で栗原が落とすとタイミングよく抜け出したのはまたも上田。GK青山との1対1を制し2-4。突き放されます。
しかし7分にはフロンターレ。センターサークル付近でドリブルを始めた宮城はそのままバイタルエリアへ侵入し左へ流れます。身体を翻してエリア中央へ向いたところから柔らかいクロス。誰も触れぬまま逆サイドに流れると思われたボールはファーサイドにすごい勢いで走り込んだ31 高畠捷がダイレクトで合わせゴール。3-4と諦めない姿勢を見せます。
しかし得点ラッシュはまだ終わりません。
11分,養和が得た左からのCK,蹴るのは田中雄大。低いボールにニアで合わせたのは望月。長身を生かした高さで競り勝ち,ヘディングでのゴール。フロンターレは再び突き放されます。
諦めないフロンターレは14分。右サイドでボールを受けた宮城は中央へ切れ込みつつDFとGKの位置を見てループシュート。見事に枠へ入ると思われましたが、これはゴールポストに嫌われます。
16分にもフロンターレ。左サイドへ流れながらボールを受けた20 鈴木大登が巧みなボールキープから中央の宮城へ。宮城はうまくDFをかわしてシュートを放ちますがこれはGKがビッグセーブ。得点を奪うことができません。
17分には養和。ディフェンスラインからのロングフィードに抜け出したのは上田。GK青山との1対1になりかけますが,ここは青山が素早く出てセーブ。事なきを得ます。
対するフロンターレは21分,右サイドをドリブルで駆け上がった有田はファーサイドに詰めた常安へ。常安はなんとかシュートを放ちますがこれはGKがセーブ。
逆に24分の養和の攻撃。左サイドに流れながらボールを受けた栗原はしぶとくキープしてねばり,ファーサイドに樋口が走り込んだのを見てクロス。これがGK青山の頭上を越え,樋口の頭にドンピシャリ。6度目のネットを揺らされ3-6とこの日最大のリードを取られます。
25分,フロンターレは田中慶汰に代えて29 田中幹大を投入。田中幹大がFWに入り,鈴木がボランチへとポジションチェンジします。養和もここで選手交代。前線で獅子奮迅の活躍を見せた栗原に代えて9 宮﨑楓吾を投入します。
29分にはフロンターレ。鈴木から宮城への浮き球のパスが通ります。宮城はこれをシュートしますが惜しくもGK正面。更にその直後,栗田からディフェンスラインの裏を取ろうとした田中幹大への鋭いパスは残念ながらオフサイド。攻勢に出ますが得点には至りません。
35分から両チームに選手交代。養和は上田,田中雄大,樋口に代えて26 櫻井佑樹,2 古舘陸大,6 井上太一,フロンターレは3 道間雄生に代えて15 松永竜之介を投入します。
終盤のフロンターレ。39分,左サイドでボールを受けた森が宮城へパス。宮城はDFをかわし中央の鈴木へ。しかしシュートはうまく当たらずGKがセーブ。更に再び森から鈴木へ繋ぎ,これもシュートにもっていきますが再度GKにセーブされ得点は奪えません。
44分,フロンターレは戸水に代えて14 平田流衣を投入し,最後の攻撃に出ます。アディショナルタイムは4分の表示。宮城の左CKからニアサイドで高畠が合わせますがこれはゴール左へ。
47分,鈴木からのパスを田中幹大が落として宮城がシュートを放ちますがGKが身体でブロック。ここでタイムアップとなりました。
幸先の良い先制点から連続失点。一度は追いつくもブレイク明けからまた連続失点と,落ち着いた時間のなかなか作れない中での敗戦となりました。残留圏攻防戦での敗戦は非常に痛いですが,最後まで得点を狙っていった姿勢には勇気づけられました。
残り2試合,残留に向けて非常に大切な試合です。選手もスタッフもサポーターも,笑顔で今シーズンを終えられるよう最後までできる限りの後押しをしていきましょう。
写真はかんちさんからいただきました。いつもありがとうございます!
前半 2-2 後半 1-4 計 3-6
得点:五十嵐太陽,宮城天,高畠捷(フロンターレ) 樋口陸3,上田英智2,望月海輝(三菱養和)
フロンターレの先発:33 青山海,31 高畠捷,3 道間雄生,4 栗田悠巨(c),5 森璃太,18 戸水利紀,27 田中慶汰,11 有田恵人,13 常安澪,26 五十嵐太陽,10 宮城天
交代:五十嵐→20 鈴木大登 田中慶→29 田中幹大 道間→15 松永竜之介 戸水→14 平田流衣
控え:16安福祐一 34田鎖勇作 7中島大成 9宮本ディアウ勇守歩 2神橋良汰
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