川崎フロンターレが、サンフレッチェ広島とのJ1リーグ第17節を、5-1で制した9月13日。等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-15が関東ユース(U-15)サッカーリーグ第3節、FC多摩ジュニアユース戦に臨みました。
フロンターレは、第1節の横浜F・マリノス追浜ジュニアユース戦を3-1で勝利。第2節はアウェーでGRANDE FCと対戦し、先制点を許したものの、岡野一恭平、岡崎寅太郎のゴールで逆転し、2-1。開幕から2連勝とし2位。
FC多摩は、開幕戦は、東京武蔵野シティFCに3-2、第2節はワセダクラブForza’02に4-1で勝利し、得失点差で首位に立つという戦績で、この日の試合を迎えました。
なお、この記事はフロンターレの了解を得た上で、新型コロナウイルス感染対策のためのソーシャル・ディスタンスを保ったうえで、メモや写真をとり、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部B第3節 vs FC多摩ジュニアユース】
9月13日(日)午後6時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり一時雨 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1濱﨑知康、最終ラインは右から17瀬谷海斗、2年生の25田所莉旺、4髙橋悠斗、3江原叡志、ボランチは14田中陸人、6由井航太、右MFキャプテンの11岡野一恭平、左MF8名賀海月、トップ下10尾川丈、前線には9岡崎寅太郎。
夕方に差し掛かり、通り雨もあったことでやや肌寒さを感じる等々力第一サッカー場。ピッチの脇では、控えの選手だけではなく、フロンターレU-15の2年生やフロンターレU-13の選手たちも見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりはFC多摩。1分には右サイドを突破。エリア内へいい折り返しのボールが入りますが、田所がクリアし右コーナーキックに。さらに今度は左サイドに展開すると、35が仕掛け、エリア外左に入れたボールを、18がダイレクトで縦につけていきますが、フロンターレは、由井がこれをカット。髙橋悠斗に展開し、ラインを高めながら、ボールを動かしていきます。
田所のフィードのこぼれ球を拾った尾川が高い位置へ運び、FC多摩の陣内で時間をつくれるようになっていったフロンターレ。FC多摩も最終ラインの4が右サイドを突くフィードを入れ、2がそれに抜け出そうとしますが、江原が対応し、それをさせず。時には岡崎も自陣の深い位置まで下がり、コンパクトに守り、対峙していきます。
7分には岡野一が自陣でボールをカット、右の尾川へ展開。尾川が高い位置で折り返すと、正面で岡野一がシュート。ボールはやや軌道が変わり、ゴール右をとらえますが、FC多摩のGK1が好セーブを見せ、惜しくも決まらず。それでも守備から攻撃へつながるかたちで、フロンターレはチャンスをつくっていきます。
9分には、中央でうまくボールをカットしたFC多摩、15が縦に仕掛けていきますが、瀬谷が中へしぼりブロック。最後は濱﨑がセーブ。
10分には、再びフロンターレ、尾川が中央でボールをカット。そのまま持ち上がり、右へ展開すると、岡野一がエリア右へ仕掛ける姿勢を見せ、シュート。左へそれてしまいますが、ここでも決定機に。
14分には、尾川から左へ展開。江原の高い位置からのクロスが右へ流れ、岡野一がこれを拾い、エリア外右右で瀬谷から由井とつなぎ、由井が中央へ持ち出し、正面の名賀へ。名賀のパスに、エリア右へ抜け出した岡崎が、ニアをとらえたシュートを打ちますが、GK1がセーブしていきます。
一方のFC多摩も最終ラインの4や9がボールを持ち出しながら、サイドに展開したり、中央で14や18がうまい位置取りで前を向いて、縦に持ち込みながら、フロンターレのエリア前に迫り、こちらも自分たちの時間帯をつくり、左サイドで35がフリーでボールを受け、仕掛ける場面が目立ちますが、フロンターレは瀬谷や岡野一が粘り強く対応。
18分には、フロンターレ、岡野一がボールをカット、由井、最終ラインの田所へつなぎ、田所の縦パスをおさめた岡崎が縦に持ち出し、左へ展開。名賀とのパス交換から江原がエリア左へ仕掛けていきますが、FC多摩はボールをカット。カウンターに持ち込み、左へ展開すると、18が左サイドの高い位置へ仕掛けていきますが、瀬谷が対応。
20分には、14の左サイドの高い位置を突くスルーパスに、35が抜け出しますが、瀬谷がここでもいい守りを見せ、エリア内へは近づかせず。ここでこの日最初の飲水タイムになります。
飲水タイム明けもフロンターレのゴールへFC多摩が迫る場面は続き、22分には15が右サイドを突くパスを出すと、2が駆け上がりますが、江原がカバー、落ち着いて濱﨑に、つなげていきます。
23分には、FC多摩がカウンターに。左に展開し、35がエリア左へ折り返しますが、フロンターレはブロック。さらに14のスルーパスに、27が正面へ抜け出しますが、髙橋悠斗がブロックし、左サイドでのスローインに。その流れからエリア外右でミドルシュートを打ってきますが、これは左に。26分には右サイドでのパス交換から2が高い位置へ。しかし、折り返しでエリア内へ入ったボールは、由井が、カバー。最後のところでフロンターレは集中力を保ったいい守りを見せていきます。
27分には、フロンターレ、岡崎がボールを奪いカウンターに。岡野一が仕掛け、エリア右へ。シュートに持ち込みますが、左へ。
ここから、フロンターレは再びボールを動かせるようになり、田所や瀬谷、由井や田中、髙橋悠斗、江原がピッチを左右に使いながら、攻めの糸口を探っていきます。
28分にはボールをおさめた岡崎から左へ展開。左サイドで名賀がエリア正面を突くパスを出すと、尾川が抜け出しそうになりますが、ボールは惜しくも足元につかず。
FC多摩も、さらに右サイドから2が持ち込んだり、15がうまくプレスをかいくぐり、前に持ち出したりしながらフロンターレの陣内へ。34分には、エリア外左でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。35が左足でボールを入れると、最後は正面で26がシュートを打ちますが、右へ。
35分には、さらにFC多摩、正面の14のパスに、抜け出した35が左サイドを仕掛け、高い位置で折り返しますが、田所がクリアし左コーナーキックに。26が右足で直接ゴールへ向かってくるボールを入れていきますが、濱﨑が触り、これをしのいでいきます。
37分には、フロンターレ、田所のフィードを岡崎が粘り強くおさめ、右へ展開。尾川がエリア外右へ抜け出し、エリア内へボールを入れていきますが、エリア内でFC多摩もしっかり守っていきます。
38分には、さらにフロンターレ、正面へ持ち出した由井から左へ開いた岡崎へ。岡崎のパスを受けた江原がエリア左へ仕掛けていきますが、ここはFC多摩もうまく体を入れ、シュートまではいかせず。
FC多摩も、39分にはうまく間で受けた18が前に持ち出していきますが、髙橋悠斗が田中につながるようにして対応。さらに26が右サイドを突くパスを出していきますが、江原がカバー。シュートまでは持ち込ませず。前半は0-0でタイムアップとなります。
フロンターレは後半、名賀に代わり13岡田泰輝が入りトップ下に。尾川は左MFへ。
次第に雨が降り始めるなか、始まった後半、立ち上がりにはフロンターレ、岡崎がボールをおさめ、そのパスに岡野一がエリア右へ。FC多摩の守備に阻まれましたが、ゴールに迫っていくと、フロンターレは高い位置で岡田や岡崎らが囲い込むようにして、プレスをかけ、ボールを奪い取ろうとしていきます。
FC多摩も、中央の18から左へ展開し、35が仕掛けていきますが、フロンターレも体を張った守りで対応。さらに3分には左サイドからエリア内を突くスルーパスが出ますが、髙橋悠斗が対応していきます。
由井がセカンドボールをものにし、尾川や髙橋悠斗、濱﨑も加わり、ボールを動かしていこうとするフロンターレ。5分には左に開いたFC多摩、18からエリア内を狙ったスルーパスが出ますが、濱﨑がしっかり対応していきます。
6分には、由井から左へ展開。岡崎が前に仕掛けて、左サイドでのスローインに。これを受けた岡崎はエリア内へ仕掛けていき、こぼれ球を拾った尾川が左サイドからエリア内へ仕掛けていきますが、2が体を張り、カバー。
さらに田中がうまく自陣で前を向いて、受けた髙橋悠斗が浮き球を入れ、岡崎を走らせるなど、長いボールをまじえて、フロンターレは攻めていきます。
7分には、FC多摩、再びサイドからの攻めに。2が右サイドの高い位置へ仕掛けていきますが、江原が粘り、右コーナーキックに。このコーナーキック、26が右足でボールを入れると、遠いサイドでFC多摩は合わせますが、フロンターレはこれをしのいでカウンターに。岡崎、尾川とエリア前に迫り、最後はエリア右、岡崎が持ち込みますが、FC多摩はこれも守備の強さを見せていきます。
次第に強くなる雨のなか、フロンターレはさらに岡田や岡崎が前から強くうまいプレスをかけるなどして、相手陣内でボールをものにできそうな時間をつくっていきます。
11分には、FC多摩、左に流れた27がエリア外左へ。ミドルシュートを打ちますが、これは右に。
12 分には、フロンターレ、岡田が下がり目でボールをおさめ、ボールは正面の尾川へ。尾川のパスに、岡崎がエリア左へ抜け出しますが、最後は岡崎のファールに。さらにエリア前で岡田、岡野一とつながり、正面の岡崎がシュートを打ちますが、FC多摩はブロックしていきます。
FC多摩も13分には、左サイドを仕掛けた35が折り返しますが、田所がしっかり対応。フロンターレも、FC多摩も、天気が変わるなか、集中力を保っていきます。
14分には、フロンターレ、ボールをカットした岡崎から右の岡田へ。岡田はうまく前に持ち込み、エリア正面やや右を狙ったパス。これに岡崎が飛び出しますが、ボールをおさめきれず。
さらにFC多摩、最終ラインの4が持ち上がり、左に展開しようとしたところを、岡野一がカット。そのパスに岡崎が正面へ抜け出し、一気にエリア内へ仕掛けていきますが、FC多摩の挟み込むような厳しい守りに、シュートまではいけず。
FC多摩も、17分には、右に展開すると、2がまたもや高い位置へ。右サイドからエリア内へ折り返していきますが、フロンターレはここでもエリア内での強さを見せ、シュートには持ち込ませず。19分には、4の正面への縦パスをダイレクトで右にはたくと、2が右サイドからエリア内へ仕掛けようとしていきますが、江原が対応。さらに14が右クロスを上げていきますが、濱﨑がセーブ。両チーム、ゴール前での攻防が続いていきます。
FC多摩の中央と両サイドを使ったいい攻めをしのいだフロンターレは、23分には正面に抜け出した尾川がエリア内へ。しかし、FC多摩のGK1らが粘り強く守り、シュートには至らず。
フロンターレは24分、岡野一に代わり2年生の27柴田翔太郎が入り右SBに。瀬谷が右MF、ゲームキャプテンは由井に。
27分には、FC多摩、右サイドへ流れたボールを拾った、途中出場の10が浮き球を入れると、エリア外左で拾い、シュートを打ちますが、ここでもフロンターレは体を張った守備を見せ、右コーナーキックに。コーナーキックのセカンドボールを拾った由井の縦パスに、岡崎が抜け出し、仕掛けていきますが、FC多摩も切り替えの良さを保ち、守っていきます。
FC多摩も選手交代を重ねると、フロンターレは31分、岡崎に代わり15髙橋宗杜が前線へ。尾川に代わり7中原章雅が左MF。
32分には、FC多摩、途中出場の13から左へ展開。35の左クロスが入りますが、髙橋悠斗のクリアでシュートは打たせず、右コーナーキックに。35が左足でボールを入れると、エリア左でこぼれ球を拾った13がシュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。濱﨑はすばやく前にボールを送り、髙橋宗杜が正面でマイボールに。髙橋宗杜のパスに左から正面へ、岡田が切り返しながら持ち込みますが、FC多摩の守りが阻んでいきます。
さらに35分には、やや右サイドで前を向いた髙橋宗杜が、前に持ち出し、エリア左を狙ったパス、岡田が抜け出しそうになりますが、触ることはできず。
直後にはFC多摩、右サイドへ流れた10がボールをおさめますが、髙橋悠斗が厳しく寄せにいき、中へは行かせず。さらに人をかけた攻めから最後はエリア左、13がシュートを打ちますが、上に。
38分にはフロンターレ、正面でマイボールにしたところでファールを受けますが、主審はアドバンテージを取り、カウンターに。エリア右へ抜け出した瀬谷がシュートに持ち込みますが、FC多摩はブロック。この際に前半で警告を受けていた34に2回目の警告が提示され、FC多摩は10人となります。
数的不利に陥ってもフロンターレ陣内で交代で入った5が、ゴールへ向かっていこうとするなど、攻めの姿勢を見せていくFC多摩。それをしのいだフロンターレは、40分には、左サイド、中原のパスに江原が高い位置へ。縦パスにエリア左へ抜け出した岡田がシュートを打ちますが、GK1がここでもセーブしていきます。
試合はロスタイムに差し掛かり、41分にはフロンターレ、中央に寄った瀬谷から右へ展開すると、柴田がこれに駆け上がり、右サイドの高い位置で粘りコーナーキックを得ます。
キッカー、柴田がボールを入れると、頭で合わせたのは髙橋悠斗。ボールは、手をのばしたGK1をかいくぐるようにゴール右へ。ついに先制したのはフロンターレ。ときには声をかけながら、試合を見守っていたピッチ脇の選手たちのもとへ、髙橋悠斗を先頭に、次々に選手たちが飛び込み、喜びを爆発させるように分かち合います。
フロンターレは、FC多摩の陣内へ髙橋宗杜を走らせ、岡田もボールをうまくおさめ、中原が高い位置で厳しくボールを奪いにいくなどして、時間を重ね、ついに試合はタイムアップ。1-0 。
首位攻防戦にふさわしい濃厚な好ゲームを制して、フロンターレは開幕からの連勝を3に伸ばしました。
最後の最後でゴールをものにしてのこの勝利は、試合の行方を見守り、喜びを分かち合った2年生や1年生も含め、これからのフロンターレをさらに強くしてくれるようなものになるのではないでしょうか。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:髙橋悠斗
フロンターレの先発:1濱﨑知康、17瀬谷海斗、25田所莉旺、4髙橋悠斗、3江原叡志、14田中陸人、6由井航太、11岡野一恭平(c)、8名賀海月、10尾川丈、9岡崎寅太郎
交代:名賀→13岡田泰輝 岡野一→27柴田翔太郎 岡崎→15髙橋宗杜 尾川→7中原章雅
(文中敬称略)
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