ゴールデンウィーク最終日を迎えた5月6日。等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-15の関東ユース(U-15)サッカーリーグ第8節、大宮アルディージャ戦に続いて、二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグが行われました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 大宮アルディージャU-15】
5月6日(月)キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK19濱﨑知康、最終ラインは右から22伊藤颯飛、24栁沼俊太、23髙橋悠斗、26中原章雅、ボランチはキャプテンの25藤野心魂、32尾川丈、右MF28名賀海月、左MF27瀬谷海斗、前線は34岡田泰輝、35髙橋宗杜。
大宮の先発は、GK30斯波佑太、最終ラインは右から35面田稜、24生駒匡吾、キャプテン22浅井一彦、12向井俊貴、中盤の底に26鈴木義仁、その前に28田村幹太、14本間翔太、右に33濵田昂希、左に34岡本聡吾、前線には29石川颯。
向井、本間と三年生が二人先発に。
関東ユース(U-15)サッカーリーグが行われていた頃に比べると、雲間から青空も顔を見せ始めた等々力第一サッカー場。関東ユースを終えたフロンターレの選手たちがチャントやコールで、声援を送るなか、試合は始まりました。
立ち上がりは大宮、左サイドからエリア正面へボールが入ると、石川がおさめてシュート。しかし、フロンターレは体を張ってこれを阻み、枠へは飛ばさせず。
マイボールにしたフロンターレはボールを受けた名賀が右から中央へ仕掛ける姿勢を見せながらも後ろへ戻し、攻め急がずに。大宮にボールが渡った4分には、右サイドで伊藤がカットしたところから名賀へつけ、名賀から受けた藤野が、中央から右サイドの高い位置を突くパスを出すと、髙橋宗杜が抜け出して、折り返すもGK斯波がセーブ。
さらに瀬谷が左サイドへ流れ、中原が左から中央へ持ち込む姿勢を見せるなどしていくフロンターレ。6分には、大宮、生駒のフィードに、うまく石川が抜け出るも濱﨑がセーブ。好守で引き締めていきます。
名賀や髙橋悠斗が囲い込むようにしてボールを奪ったり、髙橋宗杜も自陣に下りて、コンパクトに大宮に対峙していくフロンターレ。大宮が最終ラインからボールを動かす時間をつくるも、中央への縦パスを髙橋宗杜がカットし、右へ開いた石川に対して、髙橋悠斗が粘り強く寄せ、ボールを奪うなど、攻めにはつなげさせず。
マイボールにすると、濱﨑も加わり、髙橋悠斗や栁沼が開いて、両サイドを押し上げ、岡田や髙橋宗杜に縦パスを入れ、瀬谷や伊藤が追い越して、攻めに厚みを持たせに。9分には藤野が中央でボールをものにして、左へ展開。尾川のパスにエリア外左で瀬谷がシュートを打つもブロック。
さらに縦パスにうまく前を向いた岡田のパスに左サイド、瀬谷が顔を出すなど選手たちがうまくかかわりながら前へ出ていきます。
15分には、左へ髙橋宗杜が開き、中央へ下りた岡田の縦パスに、前へ出た尾川がファールを受け、エリア外左でのフリーキックに。藤野が遠いサイドを狙うと、エリア外右でこぼれ球に詰めた名賀がシュートを打つもブロック。一方の大宮も、16分には斯波が前に送ったボール、石川がうまくマークを振り切り、前に持ち出し、1対1に。しかし、濱﨑が前に出てこれを阻む好守でゴールは許さず。
フロンターレは、濱﨑が右サイド、伊藤にパスを入れ、伊藤の縦パスを髙橋宗杜がおさめ、追い越した名賀が仕掛けていったり、髙橋悠斗が前線へ動き出す岡田を狙い、フィードを入れるなどして、攻めの機会をうかがいに。藤野が中央でボールを落ち着かせ、左に展開し、瀬谷を中原が追い越して高い位置へ上がるなどしていきます。
一方の大宮も岡本がパス交換からエリア前に。シュートを打つも栁沼がブロック。左コーナーキックとなり、向井が際どい軌道のボールを入れていきますが、岡田がクリア。さらに右サイドの高い位置で石川が寄せを振り切り、シュートに持ち込むも左へ。
22分には、中央を本間が仕掛けていくも、尾川がカット。直後には、石川から左へ展開。岡本が仕掛け、折り返すと、ニアに石川が抜け出るもシュートは打てず。
さらに大宮は後ろからボールを回し、機会を探りにいきますが、フロンターレは髙橋宗杜や岡田、名賀や瀬谷が前から連動してプレスをかけ、前に入れさせず。25分には、中央て尾川、藤野がボールを奪い、ボールを回し、最終ラインにボールを戻すと、髙橋悠斗のフィードに、岡田が抜け出して1対1となりますが、オフサイド。
直後には大宮、中央でのパス交換から鈴木がエリア正面へ。シュートはゴール右をとらえますが、濱﨑が手を伸ばし、これを防ぐ好セーブ。これで大宮が得た右コーナーキック、向井が入れたボール、ニアで浅井が合わせ、枠をとらえるもまたも濱﨑が好守。阻んでいきます。
さらに右へ開いた石川を起点にしようとする大宮。フロンターレは髙橋悠斗が粘り強く対応し、それを許さず。
32分にはフロンターレ、藤野の縦パスを岡田がダイレクトではたくと、エリア右へ髙橋宗杜が抜け出しそうになりますが、ファールを取られ、シュートまでは至らず。
一方の大宮も生駒の縦パスに、濵田が右サイドの高いへ。しかし、中原がうまくボールを奪い取り、芽を摘んでいきます。
フロンターレも、瀬谷が高い位置でカットしたところから岡田が仕掛けたり、藤野、伊藤の連係でボールを奪い、受けた髙橋宗杜がキープし、右の名賀、左の瀬谷、いったん中央の尾川へ戻し、中原が高い位置からクロスを上げようとしたりするも、大宮もしっかり守り、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムとなります。
後半大宮はGKが31菊地新太、向井に代わり19櫻井稜、本間に代わり20種田陽。フロンターレはメンバー変更なし。
次第に日の光もさし始めるなかでの開始直後。フロンターレは藤野がボールを奪い、右へ。岡田が右へ流れるもブロックされ、シュートには至らず。さらに左サイド、高い位置から中原がエリア前に縦パスを入れたり、髙橋悠斗の縦パスを受けた瀬谷が左サイドから斜めに仕掛け、髙橋宗杜がボールをキープし、右の伊藤のクロスにつなげるなどしていきます。
大宮も、マイボールにするとラインを高め後ろでボールを動かしながら押し込みに。4分には左サイドへ上がった種田がクロスを入れると、正面で田村幹太がシュートを打つも左へ。さらに6分には櫻井がセンターライン付近、左サイドから斜めに一気に仕掛けると左へ流れた濵田がシュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
さらにたたみかける大宮は、中央でボールをカットしたところから、エリア外右、石川がシュート。ここでもまた濱﨑がセーブ。大宮の時間帯にも最後のところで落ち着いた守りを見せていきます。
フロンターレは10分、GKが濱﨑から33菊池悠斗に。
ピッチの左右を広く使い、揺さぶりにくる大宮に、尾川がボールを奪い取るなどして、対峙し、自分たちでボールを動かす時間をつくり、伊藤が名賀へ縦パスを入れたり、岡田が右へ開いて、伊藤が高い位置に上がり、大宮の陣内で回しながらも攻め急がずに、後ろに戻して探っていきます。
13分、フロンターレはエリア正面で髙橋悠斗が左サイドを突くパスを出すと、駆け上がったのは中原。エリア左へ向かい仕掛け、正面へ折り返すとボールは髙橋宗杜のもとへ。髙橋宗杜がシュートを放つと、ボールはゴール左へ決まり、1-0。トップチームにも負けない鮮やかなかたちでフロンターレは先制します。
直後には、大宮、種田が縦パスを入れるとこぼれ球に反応した田村がシュートを打つも上に。
フロンターレはここで瀬谷に代わり31志村海里。ピッチに入ると、志村も自分のサイドで厳しく粘り強く寄せ、ボールを奪い取りに。いいかたちで試合へ入っていきます。
尾川の浮き球に、岡田が前へ走るなどしていくフロンターレ。19分には左サイドからエリア前に中原が仕掛け、折り返すと岡田、髙橋宗杜が立て続けにシュート。最後は名賀がゴール左へ決め、2-0。
大宮の右SB、面田が高い位置に顔を出しても志村がサイドへ追い込むようにして、エリア内へは近づかせず。高い位置でボールを奪う場面も続いていきます。
20分には、志村がマイボールにし、受けた尾川が左からエリア前正面へ持ち込み、シュート。しかし、菊地がセーブ。
21分、フロンターレは自陣で髙橋悠斗がエリア前にフィードを送ると、うまく抜け出したのは髙橋宗杜。1対1となり、これを制してシュートが決まり、3-0。
クロスにも栁沼がエリア前でしっかり対応し、尾川がセカンドボールをものにし、左サイドでは志村がボールをカットするなど流れを渡さないフロンターレ。25分には藤野がうまくターンをして大宮の選手を振り切り、右へ展開。名賀が右クロスを上げると、遠いサイドで後ろに倒れ込みながらも頭で合わせたのは岡田。ボールはゴールの中へ。4-0。
フロンターレはここで岡田が右MF、名賀が前線へ。ピッチの脇で応援を繰り広げる三年生らが次々にチャントを歌い、盛り上げるなか、岡田のスルーパスから名賀が右クロスを上げ、左へ流れたボールを、志村が拾い、中央へ持ち込み、右に流れた髙橋宗杜を走らせるようなボールを入れ、追加点を狙いにいきます。
フロンターレは29分、GKが菊池から21新渕七輝に。
31分には大宮、自陣でパスをカットしたところから前に持ち込み、ミドルシュートを打つも新渕がセーブ。直後には藤野から左へ展開。志村のパスにエリア左へ名賀が抜け出すもオフサイド。さらに藤野のパスから左サイドの中原が、志村が左へ流れて空いたスペースを突いてエリア前に仕掛けていくもブロック。
大宮もフリーキックなどからゴールを狙いにいくと34分、左サイドからの攻めからシュート。新渕は防いだもののこぼれ球を濵田が押し込み、4-1。
試合はロスタイムに入り、いつ主審が笛を吹くかという時間になり、攻めに出たのはフロンターレ。藤野から右の岡田、岡田のパスに伊藤が高い位置へ。クロスを上げると、エリア内へ髙橋宗杜、そして、藤野が飛び込み、藤野が背中で押し込み、5-1。試合はここでタイムアップとなり、5-1。
選手たちがさまざまなかたちでかかわり、次々に得点をものにし、守備でも何度も好プレーを重ねた見事な試合運びで、フロンターレは勝利をおさめました。
前半0-0 後半5-1 計5-1
得点:髙橋宗杜2、名賀海月、岡田泰輝、藤野心魂
フロンターレの先発:19濱﨑知康、22伊藤颯飛、24栁沼俊太、23髙橋悠斗、26中原章雅、25藤野心魂(c)、32尾川丈、28名賀海月、27瀬谷海斗、34岡田泰輝、35髙橋宗杜
交代:濱﨑→33菊池悠斗 瀬谷→31志村海里 菊池→21新渕七輝
大宮の先発:30斯波佑太、35面田稜、24生駒匡吾、22浅井一彦(c)、12向井俊貴、26鈴木義仁、28田村幹太、14本間翔太、33濵田昂希、34岡本聡吾、29石川颯
交代:斯波→30菊地新太 向井→19櫻井稜 本間→20種田陽
(文中敬称略)
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