フロンターレU18 – 東京武蔵野シティFC U18 / クラブユース関東予選順位決定戦


日本クラブユース選手権関東予選は、11月1日、順位決定戦が行われ、川崎フロンターレU-18は東京武蔵野シティFC U-18との試合に臨みました。

 

関東から日本クラブユース選手権に出場できるのは11チームで、ノックアウトステージの2回戦を勝利した8チームの出場がすでに決定。トーナメント方式で行われる順位決定戦の1回戦を勝利した4チームが、11月3日の第9、第10代表決定戦に進出し、その勝者と、敗者2チームによって行われる第11代表決定戦を勝利したチームの計3チームが出場権を得ることができます。

 

なおこの記事は、距離に気を配ったうえで写真やメモをとり、書かせていただいています。

 

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権関東予選順位決定戦 vs 東京武蔵野シティFC U-18】

11月1日(日)午後0時50分キックオフ コーエィ前橋フットボールセンター 晴れのちくもり

 

フロンターレの先発は、GK1青山海、最終ラインは右から2高畠捷、ゲームキャプテンの3松永竜之介、13田鎖勇作、5神橋良汰、ボランチは8田中慶汰、31大関友翔、右MF11鈴木大登、左MF7平田流衣、前線には18五十嵐太陽、9田中幹大。

 

好天に恵まれた前橋フットボールセンター。武蔵野は立ち上がり、浮き球をエリア前に入れていきますが、松永や田鎖が対応。最後は武蔵野のファールとなり、攻めにはつながせず。

 

フロンターレは高畠の浮き球を田中幹大がおさめ、右へ展開。鈴木が高い位置へ仕掛け、右サイドでのスローインに。その流れからエリア右へ抜け出した高畠がシュートを打ちますが、GK1がセーブ。

 

フロンターレはラインを高め、田鎖の浮き球を田中幹大がおさめたり、松永のフィードから神橋が高い位置でクロスを入れたりするなど、相手陣内でプレーを継続。大関や田中慶汰が中央でボールを動かし、大関の右サイドを突くパスに、抜け出した五十嵐が右サイドからクロスを入れるなど、攻勢を強めていきます。

 

武蔵野がボールを持つ場面では、「ノーファールだぞ」と声を掛け合いながら、厳しく寄せにいき、ボールをものにしていくフロンターレ。高畠が鈴木との連係から高い位置へ上がり、神橋も左サイドの高い位置で、エリア内へ鋭い縦パスを入れたりするなど、ゴールの前に。松永や田鎖がそれぞれのサイドに開いて、青山も加わり、後ろからボールを動かしていきます。

 

一方の武蔵野も、9分には左サイドからの攻めに持ち込み、7が高い位置でクロスを入れますが、田鎖がクリア。さらに続けて、10が折り返しますが、田鎖がまたもやクリア。セカンドボールを拾った武蔵野はエリア外右で5がミドルシュートを打ちますが、青山がセーブしていきます。 

 

しのいだフロンターレは、再び攻勢に。田鎖から左の神橋へ展開し、神橋がエリア左へ動き出す平田へスルーパスを出し、揺さぶり、セカンドボールもものにして、今度はサイドを変えて右からの攻めに。12分には、大関から高畠とつなぎ、高畠のパスに鈴木が右サイドの高い位置へ。クロスに五十嵐が飛び込みますが、さわることはできず。

 

武蔵野も15分には、10がエリア外左へ抜け出し、エリア内へ向かっていきますが、田鎖がブロックし左コーナーキックに。キャプテンの8が、右足で精度の高いボールを入れていきますが、青山がパンチング。最後は田鎖がクリア。

 

神橋が中へしぼりマイボールにしたり、相手に渡っても田中慶汰が前にいかせないように、うまい寄せを見せたりするなどしていくフロンターレ。鈴木も大関との連係からマイボールにするなど、距離感よくプレーを重ねていきます。

 

19分には田鎖が高い位置で寄せにいき、左サイドからの攻めに。最後はエリア左へ五十嵐が仕掛けていきますが、武蔵野がブロックし、左コーナーキックに。鈴木が右足でニアにボールを入れると、武蔵野が跳ね返したところ、拾った田中慶汰は右サイドへ浮き球を入れていくと神橋が折り返しますが、GK1がセーブしていきます。

 

22分に取られた飲水タイム明け。「入りだぞ、入りだぞ」と声を掛けながら臨んでいくフロンターレ。武蔵野のフリーキックにも、松永がクリアしたこぼれ球に鈴木がすばやく寄せにいくなど、しっかりプレーを続けていきます。

 

29分には大関の縦パスを田中幹大がおさめ、左へ展開。神橋が高い位置で折り返しますが、武蔵野はブロック。

 

さらにセカンドボールを渡さず、五十嵐が下がり目でパスの出し手にもなる一方で、大関が高い位置へ上がるなど位置を入れ替えながら、前に出ていくフロンターレ。33分には、大関のスルーパスに、鈴木がエリア右へ。シュートを打ちますが、左へ。

 

35分には、細かく左右にボールを動かし、五十嵐がエリア正面やや右へ。シュートを打ちますが、武蔵野はブロック。ボールを拾ってたたみかけるフロンターレは、高畠のパスにエリア右へ鈴木が抜け出しますが、武蔵野はクリア。右サイドのスローインとなり、高畠がクロスを入れると、遠いサイドで神橋が頭で合わせますが、上に。

 

40分には、さらに高畠が縦パスを入れ、武蔵野がクリアしきれず、右コーナーキックに。高畠が右足で入れたボール、遠いサイドで田中幹大がシュートを打ちますが、武蔵野はブロック。

 

さらに大関、田中慶汰を中心にボールをものにし、田鎖や松永も多くボールに触れながら、前に出ていくフロンターレ。鈴木が右サイドから斜めに仕掛けたり、神橋のパスに左サイドへ抜け出した五十嵐が折り返しを入れたりするなど、ゴール前に迫りますが、得点には至らず。前半は0-0でタイムアップとなります。

 

 

空には雲が広がり、肌寒さも感じるなか始まった後半。立ち上がりのフロンターレは、1分には大関が五十嵐とのパス交換から左サイドから折り返し。武蔵野はクリアし、右コーナーキックに。セカンドボールを拾ったフロンターレは、田中幹大がエリア右へ。シュートが左に流れたところを拾った神橋のクロスは武蔵野がクリア。立て続けに迫り、いいかたちで後半も試合へ入っていきます。

 

武蔵野も4分には前からの連動したプレスでボールを奪い、フロンターレの陣内へ。立て続けにコーナーキックを得ますが、フロンターレは青山を中心にしのいでいきます。7分にはフロンターレの縦パスをカットしたところからループシュートを打ちますが、これは上に。

 

8分にはフロンターレ、神橋の浮き球を田中幹大が競り、五十嵐が縦に仕掛けてエリア前に。武蔵野はこれをクリアし、左サイドからのスローインに。ラインを高く保ち、攻めていきます。そして、9分、フロンターレはエリア前で鋭い切り返しで、持ち込んだ鈴木がシュート。いったんは武蔵野が阻んだところ、すばやく寄せてシュートを打ったのは平田。ついにボールはゴールへ。1-0。フロンターレが先制します。

 

直後にもフロンターレは、中央を持ち上がった大関が縦にパスを出すと、正面へ抜け出した平田がシュート。GK1がセーブしたものの、U-15のときの武蔵野戦では2ゴールを記録したことも思い出される平田のプレーで、迫っていきます。

 

12分には、五十嵐が大関とのパス交換から正面へ。五十嵐は左へパスを出すと、エリア外左、抜け出した平田がまたもシュートを打ちますが、武蔵野はブロック。

 

さらに中央に寄った鈴木から右へ展開。高畠のパスに田中幹大が高い位置へ。武蔵野はブロックし右コーナーキックに。コーナーキックのルーズボールを拾ったフロンターレは、右サイドからの折り返しに平田が飛び込みますが、さわることはできず。セカンドボールを左サイドで拾った神橋、大関とつないで、大関から受けた平田が正面でシュートを打ちますが、GK1がセーブ。

 

16分には、さらに神橋のフィードに五十嵐が前に動き出し、左サイドからの攻めに。平田から左サイドを上がった神橋へ展開。神橋の折り返し、正面へ鈴木が迫りますが、武蔵野の守備が阻んでいきます。

 

17分には、田中慶汰のスルーパスに、田中幹大がエリア外右へ。武蔵野はこれに対してファール。フリーキックを得たフロンターレは、高畠が正面へグラウンダーのボールを入れ、平田がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

 

武蔵野は選手を入れ替え、布陣も変え打開を図りに。それでも折り返しのボールを神橋がクリアしたり、田中慶汰がうまくボールを奪い取ったりするなど、よく対応していきます。

 

フロンターレは田中慶汰のパスを、間でうまく田中幹大が受け、正面へ五十嵐を走らせたり、中央の鈴木のスルーパスに、正面へ五十嵐が仕掛けていくなど、ゴールへ向かうプレーを続けていくと、24分には平田から神橋とつながり、神橋のクロスにエリア内、鈴木が頭でシュート。しかし、ボールはポストに。

 

 

25分に取られた飲水タイム明けも、粘り強く高い位置でボールをものにし、攻勢を続けていくフロンターレ。大関や神橋がセカンドボールを拾ったり、平田もうまく体を入れるなどしていきます。

 

30分には、大関が中央でマイボールに。そのパスに田中幹大が抜け出しますが、オフサイド。一方の武蔵野も、直後には左サイドからの攻めに持ち込むと、16がミドルシュートを打ちますが、右へ。32分には、エリア外左でフロンターレにファールがあり、フリーキックを得た武蔵野。8が右足で直接狙いますが、枠はとらえられず。

 

フロンターレは、ここで田中幹大に代わり35五木田季晋。35分にはその五木田が高い位置でプレス。ボールを奪い、左へ展開。平田が正面へ仕掛けてシュートを打ちますが、ブロック。

 

ところが36分、武蔵野は正面でボールをものにすると、 20がミドルシュート。ボールはゴールのなかへ。1-1。試合はワンチャンスを武蔵野が生かし同点に。

 

たたかけるように迫る武蔵野は、直後には、エリア外右でフリーキックを得ますが、フロンターレはこれをしのいで、前に持ち出して再び攻めに。

 

39分には松永から中央の大関、大関から右の鈴木とつなぎ、鈴木のパスに平田が正面へ。シュートがブロックされたところ、さらに右サイドから攻めていくのはフロンターレ。高畠の縦パスを、エリア外右で大関が受けると、武蔵野にファールがあり、フリーキックに。

 

キッカーの高畠がボールを入れると、遠いサイド、飛び込んだのは神橋。頭で合わせたボールはゴールのなかへ。2-1。フロンターレが勝ち越します。

 

しかし、ロスタイム、左右にボールを動かしながら、前に出ていこうとする武蔵野。サイドからの攻めに持ち込み、フロンターレの陣内へ迫っていきます。

 

フロンターレは人をかけて守っていきますが、なかなか高い位置でボールをキープできず。47分には、右サイドの高い位置で武蔵野がスローインを得ると、8はロングスローを選択。遠いサイドで頭で合わせたボールはゴールのなかへ。2-2。再び試合は同点に。

 

後半はタイムアップとなり、勝ち上がりのチームを決めるPK戦へ。

 

先攻は武蔵野、後攻はフロンターレで行なわれたPK戦は、武蔵野のGK1が2度のセーブを見せる活躍を見せ、1-4で決着。フロンターレの日本クラブユース選手権関東予選はここで終わることになりました。

フロンターレの全国での戦いを見られないことを悲しく思います。しかし、攻守に好プレーを何度も見せ、新型コロナウイルスによる活動休止を経て臨んだリーグ戦から、積み重ねてきたものが実りつつあるとも感じさせられました。プリンスリーグ関東は残り4試合。2020年のフロンターレU-18が、悔しさを乗り越えてどうなっていくのか、とても楽しみにしています。

 

前半0-0 後半2-2 計2-2 PK1-4

 

得点:平田流衣、神橋良汰

 

フロンターレの先発:1青山海、2高畠捷、3松永竜之介(c)、13田鎖勇作、5神橋良汰、8田中慶汰、31大関友翔、11鈴木大登、7平田流衣、18五十嵐太陽、9田中幹大

 

交代:田中幹大→35五木田季晋

 

控え:19藤田航大 6岡崎玄 25松長根悠仁 26高井幸大 14秋葉拡人 15入江流星

 

 

(文中敬称略)

 

控えに入った東京武蔵野シティFC U-15出身のGK藤田航大選手。U-15時代にプレーした古巣との試合となった
岡崎玄選手
青山海選手

控えの選手たちが先発メンバーを送り出す

ゲームキャプテンを務めた松永竜之介選手

青山海選手

五十嵐太陽選手
田中幹大選手
高畠捷選手
大関友翔選手
神橋良汰選手
鈴木大登選手

松永竜之介選手
田中慶汰選手

松永竜之介選手
田鎖勇作選手
青山海選手
田鎖勇作選手

田中幹大選手
平田流衣選手
田中慶汰選手
飲水タイムへ

大関友翔選手
田中慶汰選手
鈴木大登選手
高畠捷選手
ハーフタイムへ

岡崎玄選手
入江流星選手
秋葉拡人選手
高井幸大選手
松長根悠仁選手
五木田季晋選手
秋葉拡人選手

久野智昭コーチ
久野コーチのクロスに合わせてシュート練習に臨む五木田季晋選手
後半へ
田中幹大選手
大関友翔選手
五十嵐太陽選手
神橋良汰選手

田中慶汰選手

田中慶汰選手
鈴木大登選手がシュート

こぼれ球に平田流衣選手が詰める

先制点はフロンターレへ

控えの選手たちと喜びを分かち合った
平田流衣選手

何度もゴールに迫った
大関友翔選手

高畠捷選手

五十嵐太陽選手
田中慶汰選手

平田流衣選手
五十嵐太陽選手
鈴木大登選手がシュート

高畠捷選手

大関友翔選手
田鎖勇作選手
松永竜之介選手
田中幹大選手
神橋良汰選手
青山海選手
田中幹大選手に代わり五木田季晋選手が入る
五十嵐太陽選手
平田流衣選手
五木田季晋選手

平田流衣選手
武蔵野が追いつく
鈴木大登選手
五十嵐太陽選手
鈴木大登選手
平田流衣選手

神橋良汰選手が頭で合わせる

勝ち越しのゴールはフロンターレへ

武蔵野がロングスローから追いつく

PK戦へ

青山海選手
平田流衣選手

神橋良汰選手
松永竜之介選手

日本クラブユース選手関東予選はここで終わりに

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