筑波大 – 中央大 / 関東大学サッカーリーグ1部第17節(第62回中筑定期戦)


11月15日の味の素フィールド西が丘。中央大と筑波大による定期戦の2軍戦に続いて、中筑定期戦を兼ねた関東大学サッカーリーグ1部第17節、筑波大 vs 中央大が行われ、筑波大は川﨑フロンターレU-18出身の池谷祐輔、中央大はフロンターレU-15、星稜出身の髙岸憲伸が先発。フロンターレU-15までチームメートとしてプレーした2人が対戦しました。

 

【関東大学サッカーリーグ1部第17節(第62回中筑定期戦) 筑波大 vs 中央大】

11月15日(日)午後1時半キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ

 

ここまで4勝2分け7敗の筑波。先発は、GK1櫻庭立樹、最終ラインは右から2山原怜音、5井川空、3角田涼太朗、26鈴木瑞生、ボランチは4山内翔、17加藤匠人、右MF27瀬良俊太、左MF15池谷祐輔、前線には9小林幹、ゲームキャプテンの12田嶋翔。

 

前節専修大に9-2で勝利し、リーグ戦2勝目を挙げた中央大。先発は、GK45猪越優雅、最終ラインは右からキャプテンの3深澤大輝、4松本大輔、12塩﨑悠司、15岡井駿典、中盤の底に19村上達哉、その前に26田邉光平、7髙岸憲伸、右に8本間椋、左に25山﨑希一、前線には35栗山且梛。

 

青空が広がり、好天の西が丘はサッカー日和。定期戦の2軍戦のときと同様に、両ゴール裏にはメンバー外の選手らがつどい、バックスタンドからは選手の家族や多くのサッカーファンが見つめる、非常にいい雰囲気のなか、試合は始まりました。  

 

ボールをつないでいくサッカーを展開する両チーム同士の対戦。立ち上がりは、筑波がボールを回していく展開に。前線の小林や田島への浮き球も交えていき、左サイドでは池谷が厳しい寄せを見せるなど、高い位置でのプレーを試みていきます。

 

2分には、下がり目で前を向いた小林から右へ展開。山原が仕掛け、エリア外からシュートを打ちますが、ワンタッチありボールはポストに。右コーナーキック、山原が右足でボールを入れると、角田が頭で合わせますが、左へ。さらにセカンドボールを拾った筑波は、角田がクロスを入れていきますが、中央はしのいでいきます。  

 

さらに筑波が角田がパス交換から前をうかがい、池谷や瀬良が中へ寄り、両サイドを高い位置へ上げ、人をかけて前に出ていきますが、中央はコンパクトにして、対応。8分には池谷、加藤と中央でボールをつなぎ、右へ展開すると、山原のパスにエリア右へ瀬良が抜け出しそうになりますが、中央は最後にはクリア。さらに9分には山原が右から切れ込んでシュートを打ちますが、左へ。

 

中央も次第にラインを押し上げ、本間や山﨑が裏を狙う動きを見せるなどしながら、筑波の陣内へ。村上が右サイドを突く好パスを出すなど、揺さぶっていくと、14分には右サイドのパス交換から深澤がエリア右へ。筑波の櫻庭がカバーし、シュートまではいけなかったものの、エリア前での時間をつくっていきます。

 

深澤から左の岡井へ展開し、下がり目で受けた髙岸が右サイド、本間へつなげるなど、サイドを変えながら前に出ていく中央。15分には深澤の右サイドを突くパスに抜け出した本間が鋭いクロスを入れますが、ワンタッチあり、シュートまでは至らず。さらに髙岸のパスに抜け出した本間がエリア右へ仕掛けていくなど、筑波のゴールをおびやかしていきます。

 

20分にはカウンターに持ち込んだ中央、髙岸が持ち上がり、左へ展開。山﨑が仕掛けていきますが、井川が阻みシュートまではいけず。一方の筑波も角田の縦パスに、田嶋がエリア内へ抜け出しますが、松本の好守でシュートは打たせず。ともに最後のところでの堅さを見せていきます。

 

23分には中央の猪越が左サイドへ入れたパスを、筑波の山原がカット。エリア正面右へ仕掛けて、シュートを打ちますが左へそれて枠はとらえられず。

 

一方の中央も、髙岸のサイドチェンジを受けた本間から正面へ戻し、受けた髙岸がエリア右を突くパスを出しますが、シュートにはつながらず。さらに塩﨑のフィードに、山﨑がエリア左へ抜け出しますが、うまくおさめることができず、シュートは打てずにゴールキックに。

 

29分にはさらに中央、左サイドの高い位置へ開いた岡井のパスに、髙岸がエリア左へ。仕掛けて正面へ折り返しますが、筑波はクリア。30分には、中央でボールをカットした髙岸が前に持ち出し、グラウンダーのシュートを打ちますが、櫻庭がセーブ。

 

筑波も直後には、中央の池谷から右へ展開。山原へつながり、山原のパスに瀬良がエリア内へ抜け出しますが、これをしのいだ中央は左からの攻めに。しかし、池谷がファールとなりながらもこれを止める厳しさを見せていきます。

 

さらに中央大は、本間が鈴木からボールを奪い、田邉とのパス交換から右サイドの高い位置へ。クロスを上げると、エリア左へ山﨑が迫りますが、筑波もこれに対して、粘り強さを見せ、シュートには至らず。36分には深澤のボール奪取から田邉を経由して本間が高い位置へ。仕掛けていきますが、筑波はブロック。猪越も中盤の髙岸に鋭い縦パスを入れ、村上が最終ラインの間に下り、さらにボールを回す場面を重ねていく中央。40分には、中盤でのパス交換からエリア内へスルーパスが通ると、栗山が抜け出しますが、オフサイドに。

 

一方の筑波も、41分には小林が右サイドで体の強さを見せ、ボールをおさめ、パスを正面で受けた池谷がシュート。猪越のセーブに阻まれましたが、チャンスをつくっていきます。

 

筑波は、42分、鈴木に代わり28遠藤海斗が左SBに。

 

さらに中央がサイドからの攻めで迫る時間は続き、松本のサイドチェンジから本間、深澤とつながり、深澤がクロスを入れたり、田邉のリターンを受けた本間が鋭いクロスを送るなどしていきましたが、前半は両者ゴールには至らず。0-0でハーフタイムへ。

 

 

ともにコンパクトにして、ラインを高く保ちながら始まった後半。4分には、筑波、下がり目でおさめた小林から左の池谷へつながり、池谷から中盤で受けた加藤の縦パスに、田嶋が抜け出しそうになりますが、中央の守備が阻みシュートまでは至らず。

さらに左サイドで鋭いターンで、前に仕掛けた池谷がいったん田嶋へ預けて、エリア左へ抜け出しシュートを打ちますが、猪越がセーブ。

6分には、加藤の右サイドを突くパスに、山原が高い位置へ。遠いサイドに好クロスを入れていきますが、中央はクリア。7分には、角田から左へ展開。遠藤が速いクロスを入れると、猪越がパンチングしたところを正面で拾った瀬良がシュートを打ちますが、右へ。

 

さらに筑波が山内がボールを奪ったところから小林に預け、右サイドの高い位置へ抜け出し、クロスを入れるなど、中央の陣内でプレーを重ね、加藤が際どいクロスを入れたり、池谷のボールキープから遠藤が高い位置へ上がりクロスを入れるなどしていきますが、中央は猪越や松本、塩﨑らを中心に集中した守りを見せ、最後のところで体も張り、しのいでいきます。

 

中央は15分、本間に代わり23平尾拳士朗。直後には、中央、浮き球を左サイドで山﨑がおさめ、岡井が左サイドの高い位置へ。エリア内へ入れたボールに、栗山が飛び込みますが、さわることはできず、筑波の選手に当たり右コーナーキックに。髙岸が右足でボールを入れると、松本が頭で合わせますが、ボールはバーへ。こぼれ球を拾った栗山がシュートを打ちますが、筑波の守備が阻み、左サイドでのスローインに。

 

岡井がクロスを上げると、右サイドへ流れたボールを拾った平尾が仕掛け、またもや右コーナーキックに。髙岸がボールを入れると、正面へ深澤が迫りますが、筑波はクリア。

 

さらに筑波のGK櫻庭がエリア内でボールを持ったところ、寄せていった中央の山﨑がボールを奪い、ゴール前は無人となったところ、エリア外右でパスを受けた髙岸がシュートを打ちますが、ボールは左へ。決定的な場面でしたが、惜しくもゴールとはならず。

 

筑波はここで池谷に代わり33庄司夢ノ介。

 

19分には、筑波、エリア左へ抜け出した田嶋がシュートを打ちますが、枠外。右サイドで拾った山原がニアを狙い、シュートを打ちますが、猪越が阻み右コーナーキックに。山原が右足でボールを入れると、井川が合わせますが猪越がセーブ。猪越はすばやくリスタート。山﨑が前線へ動き出しますが、筑波はファールとはなりながらも、阻み、中央のフリーキックに。

 

これをしのいだ筑波は、カウンターに持ち込もうとしていきますが、髙岸がカバー。さらに山原から右サイド、高い位置の瀬良へつながり、瀬良がエリア内へ入れたボール、田嶋が抜け出しますが、シュートはワンタッチあり、右コーナーキックに。コーナーキックは猪越がパンチングで阻み、右サイドへ流れたボールを拾った山原がエリア右へ仕掛けていきますが、山﨑がブロック。さらに筑波がコーナーキックやクロスからゴールをおびやかす場面をつくりますが、中央は最後のところでしのいでいきます。

 

中央は26分、栗山に代わり32小島偉央。27分には正面で髙岸がカット。縦パスを受けた小島が右へ展開すると、抜け出した田邉がシュートを打ちますが、筑波はブロック。直後には、筑波、山原が仕掛けていきますが、中央は岡井がブロック。互いに球際の強さを見せていきます。

 

筑波は29分、田嶋に代わり8知久航介。知久がボランチ、加藤が左MFへ。

 

30分には、右サイドでフリーキックを得た中央。髙岸がボールを入れると、正面で山﨑がシュートを打ちますが、上に。直後には、筑波、フィードに左サイドの高い位置へ加藤が抜け出し、後ろへ戻すと、遠藤の鋭いクロスがエリア内へ入りますが、猪越がセーブ。

 

岡井が高い位置へ抜け出し、クロスを入れるなど筑波の陣内での時間を重ねていく中央。34分には、山﨑に代わり22鈴木翔太がピッチへ。35分には、左サイド、岡井が縦にボールを入れると、高い位置へ鈴木が仕掛け、正面へボールを戻すと、受けた髙岸はエリア内へ浮き球のパス。深澤がエリア内へ抜け出しますが、筑波はクリア。

 

ここで筑波は瀬良に代わり16石川吉輝。

 

中央が守備から攻めへの切り替えの速さを見せ、ゴールへ迫る時間は続き、38分には、髙岸の縦パスに田邉がエリア右へ。しかし、シュートは筑波がブロック。

 

一方の筑波も、加藤や知久の縦パスから迫りますが、中へしぼった岡井や猪越の対応で中央はしのいでいきます。

 

終盤になり、ともにゴール前での時間をつくっていく筑波と中央。44分には、村上の浮き球に、正面やや左へ抜け出した田邉がシュート。櫻庭の頭上を抜きそうになりますが、櫻庭が手を伸ばしてこれをセーブする好守。

 

ロスタイムは3分。46分には筑波。前に持ち出した角田がエリア右を突くパスを出すと抜け出したのは石川。シュートを打つとこれが決まり、1-0。先制点は筑波へ。石川を先頭にゴール裏の前に駆け寄り、沸き立つ筑波の選手たち。「まだ終わっていない!」と奮い立つ中央の選手たち。

筑波はここで小林に代わり24岡野匠真。

追いかける中央は松本を前線へ入れ、パワープレーに。浮き球を入れ、ゴールを目指していきますが、筑波はこれを跳ね返し、試合はタイムアップ。1-0。

 

筑波にとっては今後に勢いのつきそうな大きな白星。中央にとっては、好ゲームを演じながらも痛い敗戦に。この日は明暗が分かれましたが、伝統ある定期戦も兼ねた大切な試合で、フロンターレでかつてチームメートとしてプレーした2人が対戦するところを見られたことに嬉しさも覚えました。

リーグ戦の残りは筑波は8試合、中央は6試合。より上位を目指したい筑波、残留するためにはより多くの勝利が必要な中央、それぞれにとって大切な試合が続いていきます。池谷や髙岸が、それぞれのチームのために、応援する人たちのために、勝利を決めるような活躍を見せていきますように。活躍を楽しみにしています。

 

前半0-0 後半1-0 計1-0

 

得点:石川吉輝(筑波)

 

 

筑波の先発:1櫻庭立樹、2山原怜音、5井川空、3角田涼太朗、26鈴木瑞生、4山内翔、17加藤匠人、27瀬良俊太、15池谷祐輔、9小林幹、12田嶋翔(c)

 

交代:鈴木→28遠藤海斗 池谷→33庄司夢ノ介 田嶋→8知久航介 瀬良→16石川吉輝 

   小林→24岡野匠真

 

控え:21三沼慶太 18駒﨑光一 10生地慶充 19窪田翔

 

 

中央大の先発:45猪越優雅、3深澤大輝(c)、4松本大輔、12塩﨑悠司、15岡井駿典、19村上達哉、26田邉光平、7髙岸憲伸、8本間椋、25山﨑希一、35栗山且梛

 

交代:本間→23平尾拳士朗 栗山→32小島偉央 山﨑→22鈴木翔太 

 

控え:21坪井湧也 27牛澤健 28渡辺大智 13曾根大和 14和田悠汰 20三木結斗

 

 

(文中敬称略)

ゴール裏には、筑波のメンバー外の選手たちがつどった
中央大も幕やゲートフラッグなどで選手たちを鼓舞する
先発出場の髙岸憲伸選手
先発出場の池谷祐輔選手

球際に厳しさを見せた池谷祐輔選手

シュートやパスなどで攻撃の起点となった髙岸憲伸選手
池谷祐輔選手もシュートを放った

池谷祐輔選手
髙岸憲伸選手

何度も仕掛けていった中央大の本間椋選手
筑波もゴール前に何度も迫る
フリーキックのキッカーも務めた髙岸憲伸選手
池谷祐輔選手

ミドルシュートでゴールを狙った

髙岸憲伸選手もシュートを打つ
後半へ

池谷祐輔選手

後半もシュートを放ちゴールを狙った

コーナーキックのキッカーも務めた髙岸憲伸選手
池谷祐輔選手は後半途中で交代に

髙岸憲伸選手
田邉光平選手がシュートを打つ

櫻庭立樹選手が好守を見せる
石川吉輝選手が決め筑波が先制

ゴール前競り合う筑波の井川空選手と髙岸憲伸選手
1-0でタイムアップ。筑波が勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

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