9月23日、富士通スタジアム川崎ではJユースリーググループステージが行われ、川崎フロンターレU-18は第6戦目にあたる第8節、横浜F・マリノスユース戦との試合に臨みました。
フロンターレはJユースリーグを5試合終えて、5連勝。勝ち点15、得点18、失点7で首位。マリノスは、2勝1分け2敗、勝ち点は7、得点は15、失点は13で2位という成績。
なお、本来はグループステージを突破したチームによるノックアウトステージが行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中止となっています。
【川崎フロンターレU-18 Jユースリーグ第8節 vs 横浜F・マリノスユース】
9月23日(木)午後2時半キックオフ 富士通スタジアム川崎 晴れ
フロンターレの先発は、GK21菊池悠斗、最終ラインは右から27戸田将、ゲームキャプテンの22信澤孝亮、41髙橋悠斗、36江原叡志、ボランチは30由井航太、24吹田航晟、右MF23川口達也、左MF40瀬谷海斗、トップ下14大瀧螢、前線には34岡崎寅太郎。
マリノスの先発は、GK20福井大次郎、最終ラインは右から28舩木大輔、29梶原陽翔、30畑野優真、37池田春汰、ボランチはゲームキャプテンの8篠原佑岳、25細川颯、右に27松村晃助、左に13島田春人、トップ下40井川晴貴、前線には9内野航太郎。
秋分の日であることを忘れるような、夏のような汗ばむ陽気、青空の下、キックオフとなった試合。立ち上がりは、マリノスが福井に、梶原や畑野が開き、後ろからボールを動かす展開に。1分には池田の左サイドを突くパスに、島田が抜け出しそうになりますが、菊池が前に出てクリアしていきます。
一方のフロンターレも、セカンドボールを拾った吹田が左サイドを突くパス。瀬谷が抜け出しそうになりますが、マリノスは梶原がカバー。ともに、攻めにつながりそうなところを突き、それに守備がしっかり対応する、締まった展開での立ち上がりとなります。
後ろからじっくり回していこうとするマリノスに対して、フロンターレは大瀧が福井に厳しい寄せを見せ、マイボールのスローインにするなど、高い位置からボールを奪いに。
5分には、由井が中でボールをカット、右サイドに流れた大瀧へつなげ、大瀧は左サイドを突くパスを出すと、瀬谷が抜け出し、エリア外左でシュート。右にそれたものの、チャンスに。
一方のマリノスも、7分には篠原の右サイドを突くパスに、細川が抜け出し、エリア外右へ。折り返しはサイドネットをたたいたものの、うまく裏を取りに。それでもフロンターレは、マリノスが高い位置からプレスをかけてくる場面では、由井らがフォロー。うまく剝がして、前にボールを運ぶ場面をつくっていきます。
吹田のパスを岡崎がおさめ、受けた大瀧から右へ展開し、川口のパスに戸田が高い位置へ上がっていくなど、相手陣内での時間を増やしていくフロンターレ。8分には、左サイドから岡崎が持ち上がり、右へ展開。受けた川口が切れ込んで放ったシュートは左へそれたものの、うまく連係していきます。
マリノスも、切り替えの良さを見せ、攻めをしのいだところから、内野にボールを入れ、起点をつくろうとしていきますが、信澤が粘り強い対応を見せていきます。
すると14分、フロンターレは右サイドのスローインから、岡崎がエリア外右でファールを受け、フリーキックに。キッカーは川口。直接左足で放ったシュートは、ゴールネットを揺らして、1-0。先制のゴールはフロンターレへ。
マリノスは、間で井川が受け、前に持ち出そうとしますが、吹田がうまく体を入れ、前に生かせず。さらに左サイド、島田のパスに、池田が高い位置へ上がっていきますが、川口が戻り、体を張り、折り返しをブロック。さらに信澤が、内野にボールが入る場面では、出足の良い守備を見せ、そこから攻めにつなげていきます。
19分には、川口がカット。そのスルーパスに岡崎が抜け出しそうになりますが、マリノスのGK福井が前に出て、篠原につながるようなかたちで対応。そこから左サイド、島田が仕掛けていきますが、フロンターレは吹田、戸田がカバー。ともに攻守の切り替えの良さを見せていきます。
21分にはマリノス、左サイド、池田のパスに、島田が抜け出し、エリア外正面へ切れ込み、ミドルシュートを打ちますが、上に。
さらに細川のスルーパスに、右サイド、松村が抜け出しますが、高橋悠斗がカバーしていきます。
23分には、フロンターレ、吹田から由井とつないで、由井が中央から右へ。その浮き球に、エリア外左へ瀬谷が抜け出しそうになりますが、オフサイド。
さらに大瀧が高い位置でボールをカット。エリア左へ持ち込み、エリア内、岡崎へパスを出そうとしますが、マリノスの守備に遭い、左サイドでのスローインに。
受けた瀬谷から江原とつなげ、江原の折り返しはマリノスがブロック。左コーナーキックとなり、川口がボールを入れると、信澤が左足でシュートを打ちますが、これは上にそれていきます。
飲水タイムをはさんで、細川が内野に縦につけて、そこから攻めに持ち込もうとするマリノス。しかし、フロンターレは信澤がカット。すぐさま大瀧に入れて、攻めを試みに。
29分には、吹田のスルーパスに、岡崎が抜け出し、前に出て阻もうとした福井を交わしますが、シュートはマリノスの好カバーに遭い、追加点とはならず。
マリノスも直後には、高い位置でボールをカット。しかし、高橋悠斗が戻り、防いでいきます。
32分にはマリノス、フロンターレにハンドがあり、エリア外右でフリーキックを得ると、セカンドボールを拾い、島田や舩木が立て続けにクロスを入れていきますが、信澤や由井がエリア内で対応。さらに左から池田のクロスが入りますが、菊池がセーブ。
35分にはフロンターレ、由井が奪い、右サイドに流れた岡崎へ展開。前に持ち出した岡崎は、正面へ抜け出した大瀧へつなげようとしますが、マリノスの守備が阻み、攻めに転じたマリノスは、サイドチェンジに右サイドを松村が抜け出しそうになりますが、江原がカバー。
40分には、マリノス、右サイドから松村が入れたクロス、正面やや右、走り込んだ篠原がシュートを打ちますが枠外。
さらに左へ流れた内野が起点となり、抜け出した舩木がシュートを打ちますが、上。直後には篠原の縦パスに、井川がエリア右へ。フロンターレの守りが阻んだところ、ルーズボールを拾った細川がミドルシュートを打ちますが、左。
立て続けのマリノスの攻めにも、コンパクトにして対応していくフロンターレ。45分には左サイドのスローインから岡崎、大瀧とエリア近くでつなぎ、大瀧のパスに川口がエリア外右へ。福井と1対1の局面となりますが、池田がすばやく戻り、カバーする好守で追加点とはならず。
前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、大瀧に代わり42髙橋宗杜が入り、前線。吹田に代わり43元木湊大が入り、右MF、川口がボランチに。
マリノスは、井川に代わり、7白須健斗が入り右に。松村がトップ下へ。
立ち上がりには、中央で川口がボールをカット。左サイドを突くパスを出すと、瀬谷が抜け出し、瀬谷のパスに正面で岡崎がシュートを打ちますが、マリノスはブロック。
さらにフロンターレは由井が髙橋宗杜を走らせるように浮き球を入れ、拾った瀬谷のパスに、髙橋宗杜が走り込んでいきますが、マリノスの守りが阻み、シュートまではいけず。
すると、試合は左サイド、島田や池田を起点にマリノスの流れに。内野もボールをおさめ、起点となり、フロンターレのエリア近くに迫る時間が続いていきます。
4分には内野のパスに、松村がエリア左へ。しかし、菊池が前に出て、ボールをセーブする好守。直後には、右サイド、舩木が折り返すも、エリア内で信澤がクリア。正面で拾った篠原のミドルシュートは枠をとらえますが、菊池がセーブ。
10分には、左サイドからマリノス、島田が仕掛け、さらに高い位置へ上がった池田が折り返しますが、信澤がブロック。
12分にはフロンターレ、中央で受けた由井のスルーパスに、岡崎が抜け出しそうになりますが、福井がセーブ。
13分にはマリノス、立て続けにクロスを入れていきますが、江原がしぼり、最後には左クロスを菊池がセーブ。しかし、江原が足をつり、ピッチの外へ。
39中原章雅が入り、左MF、瀬谷が右MF、元木が右SBとなります。
16分にはマリノス、福井のフィードが、左サイドの高い位置へ開いた池田へ。池田が地を這うようなボールを入れると、正面で松村がシュートを打ちますが、右。
直後にもマリノス、池田から右へ展開。クロスが上がると、正面で細川がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、コーナーキックに。
キッカーの篠原が入れたボールは、菊池がパンチングで阻むも、エリア外左、こぼれ球を拾った島田のシュートが決まり、1-1。試合は同点に。
フロンターレはここで戸田に代わり44佐藤颯人が入り右SBに。
なおも福井がエリア外に出て、後ろからボールを動かしながら、正確なフィードなどでチャンスメークをいてくるマリノス。フロンターレは、なかなか中盤でボールを動かせない時間が続いていきます。
24分にはマリノス、福井のフィードに、島田が左サイドを抜け出し、エリア内へ仕掛け、フロンターレはこれに対してファール。フリーキックとなり、篠原が直接狙うと、ボールはポストに。ゴールにこそなりませんでしたが、おびやかしていきます。
飲水タイムをはさんで、30分にはマリノス。篠原から左へ展開。島田が折り返すと、エリア正面、内野がダイレクトでシュート。これがゴール右へ決まり、1-2。フロンターレは追いかける展開に。
フロンターレはここで瀬谷に代わり38志村海里。
32分にはフロンターレ。川口の左サイドを突く浮き球に、中原が抜け出し、仕掛けて折り返し。正面、走り込んだ由井がミドルシュートを打つも上に。得点とはなりませんでしたがチャンスをつくります。
岡崎が右サイドへ流れ、由井が前に出て、そのパスに志村が動き出すなどし、相手陣内での時間を増やしていくフロンターレ。
35分には、信澤の浮き球がエリア外右へ。これに走り込んだ岡崎が巧みにボールをおさめ、鋭いターンからシュートを打つと、これが決まり、2-2。フロンターレが追いつきます、
その直後には右サイド、仕掛けた岡崎が高い位置へ。折り返していくと、正面やや右で髙橋宗杜がシュート。これがゴールへ決まり、3-2。35分、36分と立て続けのゴールでフロンターレは逆転します。
その4分後にはフロンターレ、由井の浮き球を岡崎が競り、左サイドを抜け出したのは中原。鋭い仕掛けを見せ、エリア左へ向かっていき、折り返すと、遠いサイド、押し込んだのは志村。4-2。フロンターレがさらに突き放します。
直後にはマリノス、右コーナーキック、篠原のボールに内野が頭で合わせますが、上に。44分には、福井の左サイドを突くフィードに抜け出した島田がエリア外左、あまり角度のないところからミドルシュート。枠をとらえますが、菊池が好セーブを見せ、得点とはさせず。
フロンターレはさらに、由井のパスに岡崎がエリア右へ仕掛けていくなど、次の1点を狙う姿勢を見せ、髙橋宗杜が前からプレス。元木が出足の良い守りを見s留などしていきます。
47分には左サイド、島田のパスに、池田が左サイド高い位置へ。フロンターレの守りが阻んだところ、内野が仕掛け、左から折り返しますが、信澤がカバー。髙橋宗杜につなげ、相手陣内でプレーする姿勢を見せていきます。
49分委はパス交換から正面へ白須が顔を出しますが、元木が前に出てカット。シュートは打たせず。
試合はタイムアップとなり、4-2。いったんはマリノスに逆転されながらも、それを跳ね返した選手たちのたくましさを感じさせられる、楽しみなかたちで、フロンターレは勝利をおさめました。
ここまでゴールを重ねている岡崎(8ゴール)、川口(4ゴール)に加え、髙橋宗杜、志村に初得点が生まれたことも、これからに大きくつながるものになると思います。Jユースリーグは残すは横浜FCユース戦と柏レイソルU-18戦の2試合。実りの大きな試合になりますように。選手たちそれぞれの活躍を楽しみにしています。
前半1-0 後半3-2 計4-2
得点:川口達也、岡崎寅太郎、髙橋宗杜、志村海里(フロンターレ) 島田春人、内野航太郎(マリノス)
フロンターレの先発:21菊池悠斗、27戸田将、22信澤孝亮(c)、41髙橋悠斗、36江原叡志、30由井航太、24吹田航晟、23川口達也、40瀬谷海斗、14大瀧螢、34岡崎寅太郎
交代:大瀧→42髙橋宗杜 吹田→43元木湊大 江原→39中原章雅 戸田→44佐藤颯人 瀬谷→38志村海里
控え:16宮地健輔 28小林優仁
マリノスの先発:20福井大次郎、28舩木大輔、29梶原陽翔、30畑野優真、37池田春汰、8篠原佑岳(c)、25細川颯、27松村晃助、13島田春人、40井川晴貴、9内野航太郎
交代:井川→7白須健斗
控え:21関野喜平 32中尾洸稀 33清水春樹
(文中敬称略)
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