11月14日、等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-13が関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aブロックの第8節、湘南ベルマーレU-13戦に臨みました。
フロンターレは、7試合を終えて4勝1分け2敗、得点11、失点13、得失点差-2で勝ち点13。8試合を終え、5勝2分け1敗、得失点差+11、勝ち点17で首位に立つ鹿島アントラーズつくばジュニアユース、6試合を終え、4勝2分け、得失点差+10、2位の大宮アルディージャU-13に続いての3位という順位でこの日の試合を迎えました。
この記事は、フロンターレに取材をお願いし、了承を得たうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aブロック第8節 vs 湘南ベルマーレU-13】
11月14日(日)午後6時10分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK51岡本栞汰、最終ラインは右から13小川翔太、5藤田明日翔、4菊池京、3長崎亘佑、ボランチは8木下勝正、キャプテンの15小川尋斗、右MF23三上瑛大、左MF7尾関悠太、前線には20玉木聖梛、18小林朝日。
湘南の先発は、GK61石塚幸之助、最終ラインは右から48畑野航来、42松村秀明、43毛利貴大、中盤の底にキャプテンの58松永悠輝、インサイドハーフに65黒須蒼平、50桺田陸斗、右サイドに57加藤悠貴、左サイドに59勝又悠月、前線には55瀬戸暖土、54阿久津悠真。
前日と比べると、やや雲が多かったものの、穏やかな天気だったこの日の等々力周辺。午後6時になり、すっかり日も落ち、秋が深まっていることを感じさせれるなか、試合は始まりました。
立ち上がりは、湘南がラインを高め、両サイドを押し上げて前に出る展開に。
2分には、左サイドから右へ展開。エリア外右、攻撃参加をした畑野にボールがわたると、少し持ち上がった畑野はミドルシュート。岡本は懸命に手を伸ばすも止めることはかなわず。これがゴールへ決まり、0-1。先制点は湘南に入ります。
さらに湘南は、中央をうまく使い、左へ展開。エリア外左から、折り返しますが、フロンターレはブロック。立て続けのコーナーキックとなり、最後は遠いサイド、松村が合わせますが、岡本がセーブ。フロンターレは粘り強く、しのいでいきます。
追いかけるフロンターレは、小川尋斗や藤田、小川翔太らがかかわりあいながら、背後を突くパスで打開を図りに。5分には、右サイドの高い位置へ三上が抜け出し、三上はエリア右へ向かって仕掛け、折り返します。
エリア内へ入ったボール、シュートを打ったのは小林。ボールはゴール左へ決まり、1-1。フロンターレが追いつきます。
直後にはスルーパスに、小林がエリア外左へ。リターンを正面で受けた木下のミドルシュートは枠をとらえますが、石塚がセーブ。
湘南も下がり目でおさめた瀬戸から右へ展開していきますが、長崎や木下が囲い込むようにして対応。さらに湘南がボールをつないでいこうとするところ、中へ寄った尾関がボールをカットするなど、マイボールに。下がり目でおさめた小林から受けた木下が、右サイド、三上を走らせるようなパスを出したりするなど、相手陣内で時間をつくれるようになっていきます。
11分には、小川翔太から右サイドの高い位置を突くパスが通り、小林が高い位置から折り返すと、エリア左、玉木がシュートを打ちますが、上にそれていきます。
14分には玉木のプレスバックから、小川尋斗につながり、小川尋斗の右サイドを突くパスに、三上が抜け出し、クロスを入れていきますが、湘南はクリア。決定機にはなりませんでしたが、高い位置からの守備で攻めにつなげていきます。
15分には、さらに菊池から左サイド、尾関へ。左サイドに開いた尾関は、エリア内へ速いボールを送り、小林が迫りますが、GK石塚がセーブ。
飲水タイムをはさんで、17分には左サイド、尾関がうまく間で受け、パス交換からエリア内へ進入した小川尋斗がシュートを打ちますが、湘南も体を張った守りを見せてゴールとはならず。
フロンターレは、湘南の攻撃時には、自陣でコンパクトに対応。下がり目の尾関のパスを、玉木がおさめ、左へ展開すると、長崎が高い位置へ上がるなど、つながりをもってプレーを続けていきます。
22分には、フロンターレ、左サイドで尾関がボールを粘り強くキープ。そのパスに、長崎が高い位置へ。長崎のパスに、エリア内へ抜け出したのは小林。シュートを打つとこれが決まり、2-1。フロンターレが勝ち越します。
湘南はエリア前に浮き球を入れ、打開を図りにいきますが、菊池が小川尋斗につながるようにして対応。さらに小藩は、毛利から右サイドに展開。セカンドボールを高い位置で拾った毛利が中央へ持ち上がっていきますが、フロンターレは体を張りブロック。尾関も自陣の右サイドに戻って対応するなど、切り替えの良さを見せて、湘南の攻めに向き合っていきます。
26分には、右サイドで小川翔太がボールをカット。中央で受けた木下がダイレクトで右サイドを突くパスを出すと、小林が抜け出し、仕掛けて折り返し、エリア内、玉木が迫りますが、湘南の守りに遭い、シュートにはつながらず。
28分には、木下のパスに、尾関が左サイドの高い位置へ。リターンを、正面やや左で受けた小川尋斗がミドルシュートを打ちますが、上に。
湘南も29分には、桺田のスルーパスに阿久津がエリア左に抜け出しますが、シュートはブロック。左コーナーキックとなり、こぼれ球に詰めた湘南は、ミドルシュートを打ちますが、フロンターレの体を張った守りが上回り、前半はタイムアップ。2-1でハーフタイムへ。
後半、湘南はGK石塚、最終ラインは右から瀬戸、松村、毛利、中盤の底に畑野、インサイドハーフに63大山穂琉土、黒須、右サイドに56星海里、左サイドに加藤、前線には松永、阿久津に。
後半立ち上がりは湘南、最終ラインから毛利が持ち上がり、エリア前に斜めのパスを入れていきますが、菊池が対応。変化をつける動きに対応していきます。
フロンターレも2分には、浮き球にエリア右へ小林が抜け出し、折り返すと正面で玉木がシュートを打ちますが、石塚がセーブ。右コーナーキックとなり、三上がマイナス気味に入れたボール、菊池がシュートを打ちますが、湘南はクリア。
左サイドからのスローインとなり、小林が高い位置へ抜け出し、折り返すと、エリア内へ木下、三上が飛び出しますが、ここでも湘南は体を張って守っていきます。
5分には湘南、エリア外右でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。桺田が直接左足で狙いますが、上に。
さらにラインを高く保ち、前に出てくる湘南。しかし、フロンターレはエリア前でセカンドボールをものにした小川尋斗が、尾関を狙い左サイドを突くパスを試み、湘南の左サイドからのロングスローにもエリア内でしっかり対応していきます。
8分にはフロンターレに交代、玉木に代わり11富田周平。
9分には湘南、右サイドからのパス交換、最後は畑野がシュートを打ちますが、岡本がセーブ。
さらにエリア前にきわどい浮き球を入れていきますが、岡本がここでもセーブしていきます。
フロンターレは、菊池や藤田、小川尋斗や木下が多くボールに触れ、木下が富田とのパス交換から左サイドの高い位置へ顔を出していくなど、つながりを見せていきます。
12分には、左サイドに開いた小林が斜めに仕掛け、そのパスにエリア内へ三上が抜け出しますが、湘南の守りが阻んでいきます。
湘南が後ろから組み立てていこうとする場面では、三上が1対1で厳しい寄せを見せるなどしていくフロンターレ。
14分には、正面でカットした小川尋斗が、いったん左サイド、尾関に預け、ふたたびエリア前で受け、左サイドを突くパスを出しますが、湘南はクリア。
さらに木下がボールをカットし、右へ展開。三上が仕掛けてクロスを上げると、遠いサイド、尾関が迫りますが、シュートは打てず。追加点こそなりませんでしたが、フロンターレが厚みのある攻めを見せる場面が続いていきます。
飲水タイム明け、湘南もサイドチェンジを受けた大山が、エリア左へ仕掛けていきますが、小川翔太が粘り強く対応。さらにエリア右へきわどい浮き球を入れていきますが、岡本がセーブ。
23分、フロンターレは右サイドの高い位置へ三上が抜け出し、そのパスに木下がエリア右へ。エリア内右に進入した尾関にいったん預けたボールを、ふたたび受けた木下のパスに、正面でシュートを打ったのは小林。ボールはゴールのなかへ。
トップチームを彷彿とさせる見事な連係で3-1。小林はハットトリック。
湘南はここで桺田に代わり60志村聖七。
25分にはさらにフロンターレ、小川尋斗から受けた富田とのパス交換から小林がエリア左に。シュートを打ちますが、左へ。
フロンターレはここで小林に代わり9白倉凜生。
直後には右サイドに流れた白倉のパスに、三上がエリア右へ。シュートはワンタッチあり、右コーナーキックに。
右コーナーキック、三上がマイナス気味に入れたボール、富田がシュートを打ちますが、湘南はブロック。
湘南がエリア前に入れてきたボールに対しても、藤田が競り、セカンドボールを三上や富田もものにしていくフロンターレ。湘南が後ろからの組み立てを図る場面では、白倉が、石塚にプレス。前に出そうとしたボールをブロックする場面をつくるなど、前から奪いにいく姿勢を見せていきます。
アディショナルタイムに入り、31分にはスルーパスに小川翔太が右サイドの高い位置へ。仕掛けて折り返すと、遠いサイド、尾関が詰めますが、惜しくも決めることはできず。
さらに32分、フロンターレは左サイド、尾関から小川尋斗とつないで、小川尋斗のスルーパスに、正面に抜け出したのは白倉。シュートを打つとこれが決まり、4-1。
最後まで攻めの姿勢を見せ、フロンターレらしさを感じさせるような、見事な連係からのゴールも生まれたことが印象的な勝利。ハットトリックを決めた小林が、まっさきにピッチ脇の控えの選手たちのもとへ駆けていき、チーム全体でゴールを喜んだことも、心に残る場面でした。
前半2-1 後半2-0 計4-1
得点:小林朝日3、白倉凜生(フロンターレ) 畑野航来(湘南)
フロンターレの先発:51岡本栞汰、13小川翔太、5藤田明日翔、4菊池京、3長崎亘佑、8木下勝正、15小川尋斗(c)、23三上瑛大、7尾関悠太、20玉木聖梛、18小林朝日
交代:玉木→11富田周平 小林→9白倉凜生
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.