4月29日は、等々力第一サッカー場へ。
関東ユース(U-15)サッカーリーグは前期の第6節を迎え、川崎フロンターレU-15は柏レイソルU-15との試合に臨みました。
この記事は、フロンターレに取材を依頼、了承をいただいて、書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック第6節 vs 柏レイソルU-15】
4月29日(金)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 雨 40分ハーフ
前節、アウェー前橋FC戦を、楠田遥希、山田留偉の得点で2-0で勝利。ここまで2勝1分け2敗のフロンターレ。
先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、キャプテンの5林駿佑、6関徳晴、ボランチは4楠田遥希、その前に10平塚隼人、8新堀翔、右に15佐々木雄基、左に7ステンパールカ大翔、前線には9小野口天。
レイソルは3勝1分け1敗。先発は、GK1ノグチピント天飛、最終ラインは右から4川本大善、23上原伶央、5栗島颯太、12酒井大輝、ボランチはキャプテンの10廣岡瑛太、右に7沼端隼人、左に19徳田波音、トップ下18小金谷優広、前線には15澤井烈士、2伊勢崎大和。
関東ユースの後に予定されていたメトロポリタンリーグが延期になるほど、荒天となることが予想されていたこの日の等々力。
その予報通りに、冷たくやや強い雨が降り、メモを取るノートの文字もにじんでいくなか、試合は始まりました。
立ち上がり、レイソルはラインを高め、最終ラインからつなぎながら前に。最終ラインの間に廣岡が下り、中央でテンポよく組み立てを図りながら、サイドに展開し、前に出ていきます。
フロンターレも、コンパクトに。小野口が中央の下がり目に下り、佐々木やステンパーも中央をケアするなどしながら対抗。楠田がエリア前で、ボールを奪い取るなどしていき、落ち着いた対応を見せていきます。
レイソルは、4分には栗島のフィードに、エリア内へ伊勢崎が抜け出していきますが、林やペイシェンスが囲い込むようにして対応。起点をつくらせずにしのいでいきます。
ともにコンパクトに、中盤での奪い合いがつづくなか、7分にはフロンターレ、藤田から右サイド、高い位置の佐々木へつながり、佐々木は切り返して正面へ向かう動きを見せ、そのパスに、小野口がエリア右へ抜け出し、ゴールの前に折り返しますが、ノグチピントがセーブ、
直後にはレイソル、左サイドからの攻めに。最後はエリア外左で、リターンを受けた廣岡のミドルシュートが枠をとらえましたが、松澤がセーブ。
さらに左サイドに開いた酒井のパスに、徳田が左から正面へ、斜めに仕掛ける動きを見せていきますが、楠田がカバーしていきます。
一方のフロンターレも、右サイドでカットしたところからサイドを変え、左に。関のパスに、ステンパーが高い位置へ仕掛けていきますが、レイソルはブロック。
コーナーキックをしのいだレイソルは、カウンターに持ち込もうとしていきますが、フロンターレの守備への切り替えの良さが出て、それを阻んでいきます。
12分にはレイソル、エリア正面でうまく前を向いた、澤井がシュートを打ちますが左に。
フロンターレも、13分には新堀から右サイドを突くパス、抜け出した平塚から、佐々木と動かして、佐々木のパスに、エリア右へ新堀が抜け出していきますが、おさめられず。
それでも多くの選手たちが連係して、崩していく姿勢を見せていきます。
正面でルーズボールをおさめようとする澤井に対して、ペイシェンスや林がうまく連係しながら、対応するなど、その攻めに向き合っていくフロンターレ。
15分には中央の平塚から左に展開、関のパスにステンパーが高い位置へ。クロスは、ノグチピントがセーブしましたが、うまく間を突きながらゴールを目指していきます。
レイソルがボールを回していこうとする場面で、小野口が左サイドに厳しく速い寄せを見せ、自分たちのスローインにするなど、球際の厳しさを出していくフロンターレ。
ペイシェンスや林が多くボールに触れ、左サイド、関が小野口やステンパーを走らせるように浮き球を入れるなど、長いボールも交え、揺さぶっていきます。
17分には正面でルーズボールを平塚がものにし、そのパスに、小野口がエリア外右へ、ミドルシュートは枠をとらえますが、ノグチピントがセーブ。
直後にはレイソル、最終ラインの間に、廣岡が下り、後ろから組み立てを図り、いったん左に展開し、ボールは右に。右サイド、高い位置、沼端が速いボールを入れていきますが、ペイシェンスがブロック。
19分には、左サイドに展開。廣岡が高い位置で折り返しますが、ペイシェンスがクリア。
レイソルの攻めをしのいだフロンターレは、21分、藤田のパスに、平塚が右サイド高い位置へ飛び出し、仕掛けていき、右サイドから中央へ。新堀につながり、いったんレイソルにボールが渡るも、正面でルーズボールをものにしたステンパーから左に展開。
関がクロスを入れていきますが、シュートにはつながらず。それでも、フロンターレは両サイドを使い、選手たちそれぞれが、かかわりあいながらゴールを目指していきます。
飲水タイムをはさんで、中央の下がり目で小野口がボールをおさめ、平塚や新堀らとかかわって人をかけた攻めに持ち込もうとしていくフロンターレ。
レイソルは22分には、沼端から左サイドを突くパス、徳田が抜け出そうとしていきますが、ペイシェンスがカバー。
さらに23分には、左サイドでパス交換、高い位置の澤井へわたり、そのパスに、エリア外正面、徳田がミドルシュートを打ちますが、松澤がセーブ。
26分には、またもレイソル、左サイドからの攻めに。徳田から酒井とつながり、酒井が左クロスを入れると、遠いサイド、伊勢崎が迫りますが、さわることはできず。
しのいだフロンターレは、直後には中央、平塚が左サイドを突く浮き球を入れると、小野口が抜け出して高い位置へ。中央に展開しようとしたところで、奪われたものの、長いボールで打開を図りに。
フロンターレは、最終ラインでペイシェンスがうまく体を入れ、マイボールに。中盤では楠田や新堀が位置取り良くボールを奪い取るなどしていきます。
ときには小野口が下がり目で、奪いにいき、佐々木も中央へすばやい寄せを見せるなどしていくフロンターレ。レイソルの浮き球に対しては、ペイシェンスが新堀につながるようにして対応。ボールを保持する時間をつくっていきます。
33分には、ペイシェンスが出足よくボールをカットし、右に展開。平塚から新堀とつながり、そのパスに小野口がエリア外正面へ。シュートを打ちますが、左へ。
フロンターレは、さらに左右に、ピッチを使いながら、人をかけた攻めに。奪われても、藤田が上がったスペースを、佐々木がカバー。中央をカバーし、カットしたステンパーから右の佐々木につなぐなど、守備から攻めに転じようとしていきます。
松澤が、左サイド、関に正確にボールをつけるなど、後ろからつなぐ姿勢も見せていくフロンターレ。レイソルがボールを回していく場面でも、前から連動して、追う姿勢を見せていきます。
38分には、平塚がカットし、そのパスに佐々木が右サイドの高い位置へ。レイソルの守りが阻んで右コーナーキックに。
キッカーは平塚。左足で入れたボールは、いったん跳ね返され、ふたたび右サイド、高い位置に残っていた佐々木のもとへ。佐々木がクロスを入れると、頭で合わせたのは佐々木。ボールはゴールのなかへ。1-0。
フロンターレが先制します。
畳みかけるフロンターレ。40分には左サイドからの攻めに。関のパスにステンパーが高い位置へ。精度の高いクロスを入れていきますが、レイソルはクリア。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、新堀に代わり14藤井漣祐。レイソルは伊勢崎に代わり3三村叶夢が入り、右SB。川本がボランチ、廣岡が左MF、徳田がトップ下、小金谷が前線へ。
雨脚がやや強まるなか、始まった後半。立ち上がりはフロンターレ、左サイド、関のパスに小野口が左サイド、粘り強く追っていき、左サイドでのスローインに。
スローイン。下がり目でおさめた小野口は正面へパス。藤井が枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、ノグチピントがセーブ。
レイソルが後ろからの組み立てを図るなか、前から連動して奪いに行くフロンターレ。藤井が寄せの速さを見せ、小野口がうまく体を入れ、マイボールにするなどしていきます。
レイソルがエリア前にボールを入れる場面では、ペイシェンスが右サイド、佐々木につながるようなかたちで対応。
後ろからボールを動かす場面もつくり、林から関とつなぎ、関が左サイド高い位置へ、小野口やステンパーを走らせるようなボールを入れるなど、揺さぶりに。
右サイドでは、佐々木や平塚、藤田がボールを動かし、佐々木のパスに、小野口がエリア右へ抜け出すなど、エリア近くで時間をつくっていきます。
8分には左サイドでのスローイン、ステンパーがおさめ、平塚へ。平塚のパスに、エリア外左、抜け出した関のミドルシュートは枠をとらえますが、ノグチピントがセーブ。
レイソルも直後には右コーナーキックを得ますが、しのいだフロンターレは、正面でカットしたステンパーから右に展開。佐々木が仕掛け、攻めへ。しかし、レイソルも戻りが速く奪い返していきます。
中央を小野口が戻り、ケア。マイボールにしていくフロンターレ。左サイド、抜け出したステンパーが仕掛けるなどしていき、ボールを奪った林が一気に高い位置へ抜け出すなど出足の良さを見せていきます。
レイソルは13分、徳田に代わり9越川翔矢が入り前線へ。小金谷がトップ下に。
レイソルは下がり目で越川がおさめ、右に展開。ふたたび中央へボールを入れ、縦につけていきますが、フロンターレは平塚がカット。左に展開し、ステンパーを走らせていきます。
中央に佐々木が寄るなどして、簡単にはレイソルに縦にパスを入れさせず、プレーを重ねていくフロンターレ。レイソルは、栗島のフィードを、大貫がおさめ、澤井が仕掛けていきますが、林がカバー。
左コーナーキックとなり、沼端が左足でボールを入れていきますが、しっかり寄せてレイソルのファールに。しっかり、その攻めに向き合っていきます。
前から連動して追い込みにいき、マイボールにしていくフロンターレ。左サイドでステンパー、関、平塚がテンポよく動かしていき、失っても林がすばやい寄せでフロンターレボールのスローインにしていきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは左に寄った小野口がボールをおさめ、そこから人をかけた攻めに持ち込んでいきます。
ところが、24分、レイソルは、うまく間を縫うようにして、エリア左に抜け出したのは澤井。シュートを打つとゴール右に決まり、1-1。レイソルが同点に追いつきます。
勝ち越しを狙い、レイソルはうまく右に展開。沼端が抜け出し、クロスを入れていきますが、ペイシェンスがエリア内で対応。さらに右から入れてくるボールに対して、藤田がしぼって対応していきます。
下がり目で藤井がボールをものにし、おさめた小野口から右に展開。人をかけた攻めに持ち込んでいくフロンターレ。右サイドでは佐々木が仕掛け、左サイドでは関、ステンパーが連係。正面で藤井がセカンドボールを拾って厚みのある攻めを見せていきます。
29分には、佐々木が仕掛けて右コーナーキックに。平塚が左足でボールを入れると、佐々木が合わせますが上に。
この場面で接触があった佐々木はピッチの外へ。代わって18平内一聖が入ります。
32分にはフロンターレ。右サイド、平内が中央へ持ち出す動きを見せ、左へ展開。関から中盤の平塚へわたり、平塚から左に展開。ステンパーが折り返しますが、レイソルはクリア。
レイソルはここで小金谷に代わり11鹿住拓登。
下がり目で小野口がボールをよくおさめ、平内や平塚が高い位置へ仕掛ける姿勢を見せていくフロンターレ。間で受けた藤井から右の藤田につなげ、高い位置へ平内が仕掛けるなどしていきます。
35分にはレイソル、ルーズボールを正面でおさめた沼端がシュートを打ちますが、フロンターレはブロック。
フロンターレは38分、平塚に代わり、41三上瑛大が入り、前線は小野口、ステンパー、右MF平内、左MF三上、ボランチは楠田、藤井に。
39分には正面でボールをカットしたフロンターレ。エリア外右、ステンパーにつながり、ステンパーはミドルシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
藤井が右足で入れたボール、クリアしたレイソルはカウンターに持ち込もうとしていきますが、三上がカバーしていきます。
アディショナルタイムに入り、レイソルのコーナーキックをしのいだフロンターレ。カウンターに持ち込むと、エリア左、抜け出した三上は切り返してシュートを打ちますが、レイソルはブロック。
さらに中央でボールをものにし、左に展開すると、関は左クロス。ステンパーが頭で合わせますが、ノグチピントがセーブ。
直後には、中央でボールをカット。エリア外正面へ楠田が持ち込むと、レイソルにファールがあり、フロンターレのフリーキックに。
キッカーは関。右足で直接狙うも、ノグチピントがセーブ。試合はタイムアップとなり、1-1。勝ち点1を分け合うことになりました。
レイソルに対し、守備から攻撃へうまくつなげていく場面をつくり、サイドを突くパスからチャンスを何度もつくっていったことが印象に残るフロンターレ。最後のところの精度を高めていけば、もっと多くのゴールを取れるようにも思えました。
この日はピッチに立つことはなかった選手も含めて、チームとしても、選手一人一人としても積み上げていき、さらなる結果につながっていくことを願っています。
前半1-0 後半0-1 計1-1
得点:佐々木雄基(フロンターレ) 澤井烈士(レイソル)
フロンターレの先発:1松澤成音、24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、5林駿佑(c)、6関徳晴、4楠田遥希、8新堀翔、10平塚隼人、15佐々木雄基、7ステンパールカ大翔、9小野口天
交代:新堀→14藤井漣祐 佐々木→18平内一聖 平塚→41三上瑛大
控え:16井澤明己 13佐藤壱隆 22榎本司 28山川陽平 31木下勝正 20木村重成
レイソルの先発:1ノグチピント天飛、4川本大善、23上原伶央、5栗島颯太、12酒井一輝、10廣岡瑛太(c)、7沼端隼人、19徳田波音、18小金谷優広、2伊勢崎大和、15澤井烈士
交代:伊勢崎→3三村叶夢 徳田→9越川翔矢 小金谷→11鹿住拓登
(文中敬称略)
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