4月24日は、麻生グラウンドへ。
プレミアリーグEASTは第4節を迎え、川崎フロンターレU-18は、横浜F・マリノスユースとの試合にのぞみました。
フロンターレは前節、JFAアカデミー福島U-18と対戦し、先制されるも五木田季晋のゴールで追いつき、1-1。ここまで2勝1分け、得点は4、失点2。
一方のマリノスは、2勝1敗、得点はプレミアリーグEAST最多の12、失点は4。前節は流通経済大柏に2-3で敗れ、この日の対戦を迎えました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第4節 vs 横浜F・マリノスユース】
4月24日(日)午後1時キックオフ 麻生グラウンド 雨
フロンターレの先発はGK21濱﨑知康、最終ラインは右から22江原叡志、5浅岡飛夢、3松長根悠仁、29元木湊大、ボランチはキャプテンの10大瀧螢、18由井航太、右MF17尾川丈、左MF11岡野一恭平、前線には20岡崎寅太郎、9五木田季晋。
マリノスの先発は、GK1髙橋太陽、最終ラインは右から24舩木大輔、2髙橋謙豪、22畑野優真、25池田春汰、ボランチは8篠原佑岳、14細川楓、右に10松村晃助、左にキャプテンの6島田春人、トップ下7磯ヶ谷佳心、前線には9内野航太郎。
鳥たちのさえずりが聞こえ、穏やかな春の雰囲気が漂いながらも、空には雲がたちこめる麻生グラウンド。
両チームの選手たちのアップが始まるころに降り始めた雨が、ピッチを濡らすなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高め、細川や篠原がうまくサイドにボールを配給し前に出てくるのはマリノス。
うまく長いボールも交えて、フロンターレのゴールの前に出ていきます。
1分には、フィードに内野がエリア外右へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、濱﨑がセーブし、右コーナーキックに。細川が左足でボールを入れると、遠いサイド、内野が迫りますが、フロンターレは体を張って守っていきます。
マリノスはラインを高く保ち、3分にはCBの髙橋謙豪が右サイドを突くパス。松村が抜け出しそうになりますが、松長根がカバーしシュートは打たせず。
さらに細川のパスに、左サイドから斜めに島田がエリア前に抜けていきそうになりますが、尾川が寄せていき、エリア内へは近づかせず。
5分には、左右から立て続けに折り返しが入りますが、フロンターレは、エリア内でクリア。
7分には、ふたたび髙橋謙豪を起点に、今度は磯ヶ谷が右サイドを抜け出して、エリア内へ仕掛けていこうとしますが、松長根が厳しくいき、シュートは打たせず。
フロンターレは、マリノスの攻勢が続くなかでも、落ち着いた対応を続けていきます。
9分には、フロンターレ、浅岡のフィードに、岡崎が正面へ。ボールをおさめることはできませんでしたが、次第につながりを持ってプレーを重ねる時間をつくれるように。
由井が中央でカットしたボールを、パスを受けた岡崎がおさめ、右の尾川につなげたり、間で受けた大関が右サイドを突くパスを出したりしながら、攻めの糸口をさぐっていきます。
11分には、松長根から左に展開。ボールは元木へ。元木のパスに岡野一が左サイドへ開いて、ボールは中盤の大関へ。大関が浮き球のパスを出すと、岡崎が抜け出し、シュートを打ちますが、髙橋太陽がセーブ。
さらにこぼれ球を拾った岡崎は、エリア左へ仕掛け、シュートを打ちますがサイドネット。決定的な場面をフロンターレがつくっていきます。
マリノスも、髙橋太陽や髙橋謙豪、畑野がかかわり、中盤にうまくボールを差し入れ、外と中をうまく使って動かしていきますが、フロンターレは松長根が厳しく前に出て、奪いにいくなど対抗。
球際の厳しさを見せながら、対峙していきます。
14分には、フロンターレ、左サイド、岡野一へ。岡野一は由井にいったん預け、左サイドの高い位置へ持ち出していき、リターンをやや左サイド、低い位置で受けた元木は遠いサイドを狙い、クロス。
岡崎が抜け出しますが、オフサイド。
16分には、ボールはふたたび、左サイド、岡野一へ。岡野一のパスに、岡崎がエリア左へ抜け出しますが、マリノスはブロック。
18分には、右に寄った大関から中央の由井へ。由井から岡崎とつながり、岡崎のパスに、五木田が正面へ抜け出すもオフサイド。いい距離感でつながりを持ってプレーを続けていくフロンターレ。オフサイドを取られても、焦れずにプレーを積み重ねていきます。
最終ラインの浅岡がクリアしたボールを、岡崎がおさめ、左に開いた岡野一につなげるなど、守備から攻めへの切り替えの速さも見せるフロンターレ。
マリノスも、細川や篠原に、島田が斜めにいい動き出しを見せるなどして迫っていきますが、左サイドに展開した場面では、江原が厳しく出足の良いプレスを見せ、自分たちのスローインにするなど、厳しく出足の良い寄せから、流れを渡さず。左サイドでは、元木、岡野一、由井がかかわって、岡野一がオフサイドを取られながらもエリア左に抜け出す場面をつくるなどしていきます。
岡野一や尾川が中央に寄り、マイボールに。また、マリノスが右サイドに展開する場面では、元木が粘り強く体を入れるなどしていくフロンターレ。
失っても、中央から持ち込もうとしていく内野に対し、すばやく囲い込んで取り返すなど、切り替えの良く守備に戻っていきます。
26分には、マリノスの攻めをしのいだところから、右に展開。開いた江原から大関とつながり、大関は左サイドを突くパス。岡野一が抜け出し、折り返すと、五木田が頭でシュートを打つも、マリノスの守備に遭い、得点とはならず。
さらにフロンターレは、尾川や岡崎が高い位置へ仕掛けるなど、マリノスのエリア近くでプレーを続けていきます。
マリノスも、間で細川や篠原が受け、島田や松村がそれぞれのサイドで動き出し、攻めを試み、高い位置で連動してボールを奪いにいくと、33分には、磯ヶ谷がカット。中央で受けた細川は右を突くパス。受けた松村が仕掛けていきますが、シュートは打てず。
さらに髙橋謙豪の背後を突くパスが、右サイドの高い位置へ通り、エリア外右で受けた内野が切り返してシュート。しかし、濱﨑がセーブ。
裏を突くパスで、揺さぶりにいくマリノス。それでもフロンターレは、濱﨑が集中力を保って、カバー。クロスを入れられる場面では、浅岡が詰めにいったところ、エリア内で松長根がしっかりカバーするなどしていきます。
37分には、フロンターレ、左サイド、岡野一が抜け出し、そのパスに尾川がエリア左へ。尾川が正面へ戻したボール、岡崎がミドルシュートを打ちますが、枠外。
直後には、中央、由井から左に展開。受けた岡野一はエリア外左でミドルシュートを試みるも、マリノスはブロック。正面へのこぼれ球、反応した尾川がヘディングシュートを打ちますが、髙橋太陽がセーブ。
フロンターレは、さらに五木田や岡崎、尾川や岡野一が連動してプレス。高い位置でボールをものにする場面をつくっていきます。
40分には、中央、尾川から左サイドを突くパス。岡野一が抜け出し、高い位置で折り返すと、ニアで岡崎がシュート。マリノスの体を張った守りが阻んだところ、拾った岡崎がふたたびシュートを打ちますが枠はとらえられず。
すると41分、マリノスは、フロンターレがボールを失ったところ、右サイドに展開し速攻に。エリア外右から折り返すと、正面へ抜け出した島田がシュート。これは濱﨑が止めるも、こぼれ球を内野が押し込み、0-1。先制点はマリノスへ。
追い掛ける展開となったフロンターレは、中へ寄った尾川のパスに、正面へ岡崎や五木田が動き出し、マリノスの攻めに対しても、中央の大関が五木田につながるようにして対応。
気持ちを落とさず、追加点を狙ってくるマリノスに、向き合い、ゴールに向かっていきます。
45分、フロンターレは、正面からダイレクトでエリア左を突くパス。抜け出した岡崎のシュートは、髙橋太陽がセーブするも、由井が詰め、こぼれ球はエリア左、岡崎のもとへ。岡崎が右足でシュートを打つと、これが決まり1-1。厚みのある攻めから追いついたフロンターレ。
ゴールを決めた岡崎は、すぐさまボールを拾い上げセンターサークルへ。1点で満足をしない姿を見せ、すぐさま試合を再開させようとしていきます。
直後にはマリノス、左サイドからの攻めに。切れ込んだ島田は正面へ。シュートを試みますが、浅岡がブロック。しかし、浅岡がここで負傷しピッチの外へ。代わって13信澤孝亮が入り、マリノスのコーナーキックをしのいだところで、前半はタイムアップ。1-1でハーフタイムへ。
試合の状況を記していくメモ帳の文字がにじむほど、細かい雨が降り続けるなか、始まった後半。
立ち上がり、フロンターレは右サイドでボールを奪い取ると、大関、尾川、江原がかかわりあいボールを動かす時間をつくっていきます。マリノスは、ボールをカットすると、下がり目から内野が持ち出し、左へ展開。磯ヶ谷から受けた島田が、エリア前に持ち出していきますが、信澤がうまく寄せ、最後は島田のファールに。
攻守にいいかたちでフロンターレは後半へ入っていきます。
信澤がボールをカット。すぐさま、岡崎へ預け、攻撃へのつながりを見せていくフロンターレ。マリノスが右サイドを突くパスを出し、松村がゴールをうかがう動きを見せていくのに対しても、松長根が粘り強く体を入れ、守備から流れをつかんでいきます。
7分には、由井から右に展開。江原が尾川とのパス交換から高い位置へ。クロスを上げると、遠いサイド、岡野一が折り返し。正面で五木田がシュートを打ちますが、マリノスはブロック。
マリノスも、直後には中央でボールをカット。松村のパスに、左サイドへ磯ヶ谷が抜け出しますが、大関がすばやく寄せてクリア。
フロンターレは、厳しいプレスから自分たちのスローインにしていき、信澤や松長根、大関や由井が触れながら、左右にボールを動かす時間をつくっていきます。
9分に大関から左に展開。元木から岡野一とつながり、由井に預けた岡野一は、エリア左へ。
オフサイドとはなりましたが、テンポよくボールを回し、相手エリア内へ進入していきます。
マリノスも、10分には、左サイドに展開。島田が仕掛けて、折り返すと、遠いサイド、磯ヶ谷がシュートを打ちますが、右に。さらに右に流れた内野がゴールへ向かっていきますが、松長根が奪い、岡崎へつなげる好守。
14分には、マリノス、高い位置で磯ヶ谷がカット。中央を持ち上がり、左に展開。島田が仕掛けていきますが、江原が追い込んでいき、エリア内へは近づかせず。球際の厳しさを見せ、対応していきます。
フロンターレはさらに左サイドで元木が出足よくカット。右サイドの裏を突くパスに対しても、江原がカバーするなど、いい対応を続けていきます。
17分には、右サイド、高い位置へ抜け出した岡崎が右クロスを入れると、遠いサイド、岡野一が折り返し。エリア内、おさめた五木田が後ろに戻したボール、正面で大関がシュートを打ちますが、マリノスもエリア内で好守を見せ、惜しくも決まらず。
フロンターレは、さらに、由井や信澤、江原らがボールを回し、エリア前へのルーズボールに対し、岡崎がすばやく寄せるなどして、ゴールをおびやかしていきます。
18分には、松長根から左に展開。岡野一につながり、岡野一のパスに、松長根はエリア左へ。マリノスの守備に遭い、シュートにこそいけませんでしたが、意表を突く攻撃参加で、ゴールに向かっていきます。
マリノスも20分には、左サイドへ。池田、島田とつながり、磯ヶ谷が高い位置へ仕掛けていきますが、尾川が粘り強く寄せていき、ブロック。
左コーナーキックとなり、篠原が右足でボールを入れると、遠いサイド、畑野が合わせますが、枠はとらえられず。
22分には、磯ヶ谷が中央を運び、中盤の篠原から右サイドにパスが通り、エリア外右から松村が速いボールをエリア内へ入れていきますが、濱﨑がセーブ。
フロンターレは、人をかけ、前に出てくるマリノスに対し、コンパクトに。大関や由井がエリア前で体を張った守備を見せ、五木田や岡崎も守備に戻るなど、献身的にプレーを重ねていきます。
ふたたび攻めに転じたフロンターレ。中央の尾川から岡崎、岡崎から右の尾川に展開し、ふたたび正面を経由して今度は左サイド、高い位置の岡野一へつながるなど、左右を使って、前に出ていきます。
25分には、信澤から右に展開。江原が高い位置へ。江原のクロスを遠いサイド、岡野一が折り返しますが、マリノスはクリアしていきます。
フロンターレはここで大関に代わり14大瀧螢。
マリノスは、27分、中央の篠原から左を突くパスが出て、島田が抜け出しそうになりますが、ここでも江原がカバー。
大瀧や由井、岡野一や尾川も中央に時には寄りながら、ボールを回していく時間をつくるフロンターレ。五木田や岡崎がパスを呼び込む動き出しを見せ、マリノスにボールが渡りそうになっても、厳しく前から追い込んでいきます。
29分には、左サイドの裏を突くパスに、岡崎が抜け出し、岡崎のパスに五木田が正面へ。シュートはブロックに遭い、左コーナーキックに。
キッカーは大瀧、右足でニアにボールを入れると、こぼれ球に足を伸ばしたのは信澤。右足で決めて、2-1。交代で入った2人がかかわるかたちで、フロンターレが勝ち越しのゴールをものにします。
マリノスは篠原に代わり40望月耕平。
31分にはマリノス、左サイドに展開。クロスに正面に抜け出した内野が、シュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
フロンターレは、マリノスが攻めに持ち込んでくる場面でも、間でうまく由井や大瀧がカット。背後を突くボールを入れ、攻めに転じようとしていきます。
マリノスは35分、畑野が負傷し、ピッチの外へ。一時10人になったマリノスに対して、フロンターレは36分、左サイドからの攻めに。
元木のパスに、左サイドの高い位置で入れ替わった岡野一が仕掛けていき、マリノスの守備に遭ったところ、セカンドボールを拾った大瀧から尾川とつながり、尾川のパスに、岡崎が正面へ。
切り返してシュートを打とうとしたところ、マリノスは体を張って阻み、セカンドボールを拾った由井はエリア左を突くパス。岡野一は仕掛けていきますが、ここでもマリノスがブロックし、左コーナーキックに。
キッカーは大瀧。ニアに直接ゴールへ向かっていく精度の高いボールを入れると、マリノスは対応しきれず、オウンゴールを誘い、3-1。フロンターレが突き放します。
ここでマリノスは畑野に代わり18三橋拓真が入り、右SB、舩木がCBへ。
高い位置から岡崎や、五木田を先頭に、連動して奪いに行くフロンターレ。岡野一がカットして、高い位置へ仕掛けるなどしていきます。
38分には、エリア外正面、抜け出した細川が枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
直後にはフロンターレ、由井がパス交換から中央を運び、セカンドボールを拾った大瀧は、岡崎にいったん預け、エリア外右へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、髙橋太陽がセーブ。
フロンターレは、マリノスに対して、右サイドで江原や尾川らが囲い込んでボールを奪うなど、いい距離感でプレーを重ね、松長根のフィードを、左サイドの高い位置で岡野一がおさめるなど、ピッチの幅を使いながら、攻めに転じていきます。
43分には五木田に代わり28髙橋宗杜。マリノスは細川に代わり30中原彈。
直後にはフロンターレ、中央でボールを奪うと、尾川が持ち上がり、そのスルーパスに正面へ髙橋宗杜が迫りますが、髙橋太陽がセーブ。
フロンターレは、髙橋宗杜が、ベンチのスタッフや選手からの声で背中を押されるように、高い位置からプレスをかけに。
45分には尾川がカット。そのパスに、エリア正面へ岡崎が抜け出しそうになりますが、髙橋太陽が飛び出して、クリアする好守。シュートにこそつながりませんでしたが、フロンターレは、相手をおびやかすプレーを続けていきます。
アディショナルタイムに入り、フロンターレは岡野一に代わり8川口達也。
信澤の背後を突くボールに、岡崎が動き出し、髙橋宗杜もエリア前に走り込むなどしていくフロンターレ。サイドに入ったボールも川口や元木が競り、最終ラインでは松長根や信澤がすばやく寄せにいき、岡崎も低い位置でマイボールにし仕掛ける姿勢を見せるなどしていきます。
試合はまもなくタイムアップとなり、3-1。
フロンターレはリーグ戦、3勝1分けに。他会場の結果、首位に立つことになりました。
先制点を許し、また、アクシデントがあったなか、フロンターレはたくましさと、気持ちの強さを感じさせられるかたちで、プレミアリーグEASTでは初めての逆転勝利をおさめました。
前半1-1 後半2-0 計3-1
得点:岡崎寅太郎、信澤孝亮、オウンゴール(フロンターレ) 内野航太郎(マリノス)
フロンターレの先発:21濱﨑知康、22江原叡志、5浅岡飛夢、3松長根悠仁、29元木湊大、10大関友翔(c)、18由井航太、17尾川丈、11岡野一恭平、20岡崎寅太郎、9五木田季晋
交代:浅岡→13信澤孝亮 大関→14大瀧螢 五木田→28髙橋宗杜 岡野一→8川口達也
控え:19菊池悠斗 31田所莉旺 35土屋櫂大
マリノスの先発:1髙橋太陽、24舩木大輔、2髙橋謙豪、22畑野優真、25池田春汰、8篠原佑岳、14細川楓、10松村晃助、6島田春人(c)、7磯ヶ谷佳心、9内野航太郎
交代:篠原→40望月耕平 畑野→18三橋拓真 細川→30中原彈
控え:20福井大次郎 3石井琉晟 17川村舞弥 26桑原颯太
試合後、長橋康弘監督、松長根悠仁、勝ち越しのゴールを決めた信澤孝亮、同点ゴールの岡崎寅太郎の3選手に話を聞きました。
(総括)
選手たちは同じ神奈川のライバルチームということで、本当に気合が入ったんですけど、最初から戦う気持ち、負けたくないっていう気持ちが出てて、非常に立ち上がり、危険なシーンはありましたけど、いい入りができたと思います。
マリノスさんの上手な、しっかりオーガナイズされた攻撃というところで、手こずる場面は多々ありましたが、戦う気持ちというところで上回れたゲームだったのかな、というふうに思います。
・今日はまた違った相手ということで、事前に準備してきたことは、この1週間あるんでしょうか。
マリノスさんのやってこようとしているサッカーを分析しながら、ハイラインでハイプレスというところでどういうふうにかいくぐろうか、というところで、今日は立ち上がりは特に長いボールが増えるかもしれないけれど、「セカンドを拾えた時には逆にチャンスになるよ」ということで、選手たちはそこのところを目を合わせながらやってくれたと思います。
・前半の失点、ちょっと前にチャンスがあって、決められなかったあとに点を取られた。その直後に点を取り返して、1-1で前半を終えられた。そこらへんで余裕ができたようにみえた。前半で同点に追いついたのが大きかったように思えた。
前節、アカデミー福島とやったときに、先制点を取られて、ただ先制点を取られたなかでも追いついて、「勝ち点1を持って帰れたというところはプラスに考えていいよ」ということで、今日の選手たちは失点しても、まだ時間があるということで、「追いつけた」という前節の自信が見られたのかな、と感じました。
・途中で浅岡君が下がって、代わりに入った信澤君が、落ち着いてプレーをしていて印象に残った。ハーフタイムに何か声をかけたりしたんですか?
いや、もう選手たちは自分たちで話はしていて。前半を受けて、相手が狙ってきているところは、私が思っていたことは、選手たちで、話をしていました。
・交代で入った選手が活躍をした。その点については?
前節先発で出ている選手がサブに回って、本来だったら下を向いてしまうような状況だったかもしれないんですが、彼ら2人(信澤孝亮、大瀧螢)は1週間自分がサブに回りそうだな、ということを受けても、本当に前向きにトレーニングにトライしてくれていました。
やっぱりそういった姿勢が出るな、ということと、彼らなら途中から出てもやってくれる、という自信が、私にもありました。
・次節が青森山田とのアウェーでのゲームになりますけど、それに向けてまた1週間どういったことをやっていきますか?
青森山田さんは特徴的なサッカーをやってきますので、ロングスロー対策とか、もちろんそういったことはやっていきたいと思うんですけど。やはり自分たちのサッカーというものを見失わないように。
去年から選手たちが言っていたんですけど、「青森山田の強度の高いプレスを、私たちの技術でどれだけできるか」と言い続けてきたところがありますので。そのへんを思い切りトライさせたいなと思います。
・サポーターに向けて。
選手たちは本当にマリノスを相手に気持ちを出してくれたゲームだったと思います。
また成長した姿をぜひサポーターのみなさんに見せたいということで。
等々力競技場のゲームの印象が選手たちにもあって、「まだまだできる、俺たちは」ということを言っているので、そのへんのところを、成長した姿を見せたいと思いますので、応援をよろしくお願いします。
・今日は先に点を取られてしまいました。失点を振り返ってどうですか?
サイドを崩されて、中であわされて、そのこぼれ球というところだったんですけど、そこのサイドの対応やキーパーがはじいた後というのは、これから改善していきたいと思います。
・ 前半追いつくことができた。失点した後、声をかけたりとかはしたんですか?
前回JFA(アカデミー福島)のときも、先に失点をして、そのときに自分たちのパワーが全然足りなくて。1点入ったんですけど、「後半またやるぞ」という気持ちとか、勝ちに持ってくるパワーが足りなかったので、そこは全員が意識してやれたと思います。
・マリノスというライバルチームとどういった意識で試合に臨んだか?
神奈川ダービーと勝手に意識していたんですけど、トップチームも負けたりしていたので、「借りを返す」じゃないですけど「絶対に負けないぞ」という気持ちはありました。
・ジュニアのころからやっている選手もいたと思うんですけど、実際やってみてどうでしたか?
大体みんなトレセンとか、マリノスのジュニアで、一緒に戦ってきて、お互いここまで成長して、この舞台で戦えたことがうれしいです。
・プレミアリーグ、ここまでやってきて手ごたえは?
自分自身は全然だめなんですけど、チームが勝てているので。内容にこだわってやっていきたいですし、勝ちを積み重ねながら、自分たち自身成長して、自分もチームにもっと貢献したいと思います。
・相手チームで今日は内野くん(内野航太郎)とマッチアップ、戦う場面が多かったとおもうんですけど、どうでしたか?
内野もちっちゃいときからやってきて、「負けたくない」というのはありましたし、けっこう点を決めてて、プレミアでも点を決めていて、「やられたくない」というのはあったんですけど、1点決められちゃって、そこは悔しいです。
・後半に入って、交代で入った選手が2点を取ったんですけど、(3点目は大瀧螢のゴールと速報されていた) そのへんのライバル関係とか、負けたくないというのはチーム内でもあるんですか?
監督からも言われているんですけど、「これからチーム内競争が激しくなるよ」というのはずっと言われていることなので。
練習でもサブ、スタメン関係なく、みんなアピールするつもりで練習しているので、そういうところが今日の結果に出たのかな、と思います。
・浅岡君に代わって、信澤君が入って組むCBが代わった。やはり違うものか?
特徴が2人は違うので、合わせる必要があったんですけど、多少は意識できて、信澤が入ってからはゼロで抑えられたので、そこは良かったと思います。
・今年のチームはどんなチームか?
今年は去年より全員がしゃべれて、意見交換ができるチームなので。改善点だったり、いいことだったり、すごい活発に話し合えて、もっと上を目指せるチームだと思います。
・今日うまくできたところはありますか?
自分は良くなかったんですけど、サイドのカバーだったり、サイドバックのカバーだったりとかは多少できたと思います。
・ これからについて。
これからも厳しい戦いが続いて、先制点を取られることもあると思うんですけど、まず、戦うというところで、どこのチームにも負けなければ、自分たちは負けないと思うので、そこでまず勝って、優勝を目指していきたいです。
・次は青森山田とやる。意気込みやこういったプレーをしたい、とかはありますか?
去年三冠をして、注目度が高いチームだと思いますし、青森はけっこうアウェーな感じだと思うので、自分はチームが勝てるように、プレーもそうですけど、声だったりで貢献できたらいいと思います。
・ サポーターに向けて。
いつも声援だったり、そういうもので自分たちは最後まで走ることができるので。これからも応援よろしくお願いします。
・今日は途中出場でした。途中から入って、どういう気持ちでやりましたか?
飛夢(浅岡飛夢)が怪我で交代だったので、飛夢の分も戦おうと思いましたし、何より負けている (先に点を取られ、追いついた) 状態だったので、絶対に逆転してやろうと思って、後半に入りました。
・マリノスとやってみて、どうでしたか?
すごいハイプレスだったので、チームとしてやりたいサッカーがあまりできなかった印象だったので、こういうハイプレスのなかでも自分たちのサッカーができるようにやってきたいと思います。
・途中出場で落ち着いてプレーをしているように見えました。
自分は技術で勝ったり、技術でプレーする選手ではないので、誰よりも気持ちを持って、戦う姿勢は持ってやろうと思いました。
・勝ち越しのゴールについて。
ボールは見えていなくて、ボールが来たので足だけを伸ばした、みたいな感じで。運が良かったです。
・マリノスという神奈川のチームが相手だった。思うところは?
マリノスは同じ神奈川として戦うことが多くて、「絶対に負けたくない」とい気落ちは、今日だけではないですし、ずっと持っているところはあるので。みんな、この試合に対する思いというのはあったと思うので。勝てて良かったです。
・前半1-1で終われたところで、「いけるぞ」という声も出ていた。後半に向けて、なにか声をかけたりとかはしていたんですか?
後半に対して何かというのはないんですけど、チームとしてはハードワークだったり、球際だったり、セカンドボールの反応だったり戦うというのは徹底してやっていたので。そういうところで相手にまさったから逆転できたんだと思います。
・1週間準備をしてきて、ピッチでできたことは?
前節のアカデミー福島戦で守備のとこだったり、一歩寄せることだったり、守備の部分の個人個人のところでやられる部分が多かったので、今週1週間、その寄せるところだったり、1対1で離れない守備のところはいつもより徹底してやったと思います。
その成果が出て、点も取れた部分があったと思うので良かったです。
・ プレミア初シーズン、ここまで振り返って。
去年の先輩方がプリンスで優勝して、プレミアに上げてもらったので、自分たちはまずこのプレミアでやれることに感謝して、1試合1試合大切に取り組んでいますし、チームとして優勝を目標に掲げているので、1試合1試合大事に戦っていくという感じですね。
・次節、三冠チームの青森山田が相手。それに対する思いは?
みなさん知ってのとおり、青森山田はすごい強いので。あとはフィジカルだったり、強いと思うので、そこで球際の部分だったり、チームで戦うところは当たり前のようにやって、その上で自分たちのサッカーができるように。
どれだけ通用するのか、とかそういうところで結果が決まってくると思うので、そこを突きつめてやりたい、と思います。
・サポーターに向けて。
自分たちは優勝を目標に掲げてやっているので、1試合1試合大事に戦っていきますし、みなさんの応援がすごい力になっているので、引き続き応援よろしくお願いします。
・ 試合を振り返ってみて。
前半のほうで、自分が決めなきゃいけないところで外してしまって、相手に先制点をとられてしまって難しいゲームにしてしまったというところはあるんですけど。
そのあと、仲間がつないでくれて、自分の目の前にボールが転がってきてくれて、あとは押し込むだけという内容で追いついたんですけど。
そのあとチーム全員が戦うというところに重点を置いて、しっかり目の前の相手に負けないっていうのを徹底したことがセットプレーと、泥臭く点を取ることにつながったと思います。
・失点の前にもチャンスがあって、このまま前半終わりかなというところで、点を取った。その1点が大きい同点ゴールだったと思うんですが。
前半のうちに追いついておくというのと、後半0-1でスタートするというのは全然違うと思うので、そこは自分のゴールというのはかかわらず、追いつけたというのは大きいと思います。
・今日はこういったプレーをやろうとか、そういったものはありましたか?
入る前は自分がチームの決められたポイントのところに顔を出して、ボールを引き受ける役をやろうとは思っていたんですけど、流れのなかでそれは厳しい流れになってしまったところがあったので、9番の五木田選手が競ったボールを、セカンドを拾ってマイボールにして攻撃につなげていくというふうに、試合中にちょっと変えていきました。
・勝ち越す前にもチャンスがつくれたが取れなかった。焦りはなかった?
何度も外してはいたんですけど、チャンスはまた来ると思いながら、常にゴールは狙っていて、その結果が自分じゃないですけど、信澤選手とか、あとオウンゴールですか? 信澤選手が2得点?
‐直接大瀧君が決めたというふうになっています。(のちにオウンゴールに訂正された)
3点目直接とか、そういう感じの泥臭いゴールなんですけど、そういうのにつながったのかな、と思っています。
・内野君に決められた。守備については?
自分が外したか、ボールをロストしたところから始まったカウンターを受けて、やられてしまっているので、自分が決めきっていれば、なかった失点だと思っているので、そこは自分の仕事ができなかったところは反省して、次につなげたいと思います。
・プレミア初のシーズン、3勝1分け。上々の滑り出しだと思います。そのへんのところは?
チーム内でも「やっていくぞ」っていう気持ちの込もった練習だったり、一人一人がやる気じゃないですけど、バチバチでやるというところがあって、もちろん怪我はしないように、というところは監督さんからも言われているんですけど、そこは意識しながら激しくやっているというのが今の結果につながっていると思います。
・長橋監督はやるからには優勝と言っている。
そうです、優勝です。去年の先輩方が強くて強くて、という感じだったのでやっぱり誇りとか、初めてプレミアに上がったというのを昇格させてもらったのを、1年で降格ではなくて、さらにそこでも優勝して、強さを証明する、じゃないですけど、トップチームのような強さは出していきたいと思います。
・ トップチームから代表で活躍する選手が出ている。意識してやっていることは?
自分はまだトップチームの練習に参加したことはないんですけど、参加した選手の話を聞くと、全然強度が違うとか、そういうところは話でいっぱい聞くので、自分もそこのところに、万が一呼ばれたときに、必ず適応できるくらいにレベルを、自分の技術を上げていかなきゃいけないな、と思っています。
・次は青森山田戦。意気込みやこういったプレーを見せたいというものがあれば。
中学1年生ぐらいのときから、埼スタで高校サッカー選手権の決勝も見に行ったりしていて、自分のなかでは、けっこう本当にサッカーがうまい選手の集まりというイメージがあったので。
そこと自分がやれるというのは、まず自分の実力がどれくらいなのかは意識しつつ、そこでやっぱり複数得点、もちろんチームが勝つことは第一ですけど。
そのうえで、自分が点を取って青森山田に勝てたら最高かな、というふうに思っています。
勝利の喜びを分かち合いながらも、試合後のコメントからは「もっともっとやらなきゃいけないことがある」「まだまだ、こんなものではない」と選手たちもスタッフたちも、強く感じていて、さらに高みを目指すチームの姿が、垣間見えました。
次の1週間も、いいトレーニングをして、ここまで培ったものに、さまざまなものを積み重ねて、試合に臨んでいくのだと思います。
次節は昨年の王者、青森山田とのアウェーゲーム。いいプレーを重ね、大きなものを得て、川崎へ帰ってくることを願っています。
(文中敬称略)
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