6月25日は、柏の葉総合公園競技場へ。
U-15年代の夏の全国大会、日本クラブユースサッカー(U-15)サッカー選手権大会の関東予選、関東クラブユースサッカー選手権(U-15)サッカー大会は4回戦を迎えました。
関東クラブユースサッカー選手権には、関東地区の8都県の予選を勝ち抜いた50チームと、関東ユース(U-15)サッカーリーグに属する30チームの計80チームが出場。4回戦の勝者8チームと、敗者復活戦を勝ち抜いた7チームの計15チームが全国大会に出場することができます。
フロンターレは1回戦をシードされ、2回戦から登場。2回戦のフォルトゥナSC戦を関徳晴のゴールで1-0で勝利すると、3回戦の横河武蔵野FC U-15戦は、0-0、PK7-6で制し、全国大会出場を懸けた4回戦ではFC東京U-15深川と対戦することになりました。
【川崎フロンターレU-15 関東クラブユース(U-15)サッカー大会兼日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会4回戦 vs FC東京U-15深川】
6月25日(土)午前11時キックオフ 柏の葉総合公園競技場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から2柏村涼太、23ペイシェンス海翔、キャプテンの5林駿佑、6関徳晴、ボランチは18平内一聖、14藤井漣祐、トップ下に8新堀翔、右に15佐々木雄基、左に7ステンパールカ大翔、前線には9小野口天。
関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部では9勝1敗で首位に立つFC東京深川。先発は、GK1有竹拓海、最終ラインは右から20田中遥大、5牧野歩、キャプテンの6二階堂凛太郎、15井口泰智、中盤の底に8四海星南、その前に14森露羽安、10中屋光廉、右に18髙橋裕哉、左に11友松祐貴、前線には9江口海渡。
梅雨前線が遠ざかり、日本各地が猛暑に見舞われたこの日は、柏の葉総合公園も、青空が広がり、厳しい日差しが照り付けて、気温が上昇。その一方でやや強い風が吹きつけるコンディションに。
競技場のメインスタンドでは、両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、右サイドからの攻めに持ち込むフロンターレ、右サイドの高い位置、小野口が抜け出すと、エリア外右でミドルシュート。これは、ゴールをおびやかすようなものにはならなかったものの、意欲的に試合に入っていきます。
フロンターレは、直後には、浮き球を右サイドに流れた小野口がおさめ、右サイドで佐々木、柏村とつなげ、柏村のパスに、平内が右サイドの高い位置へ。これはオフサイドとなり、チャンスにはつながらなかったものの、うまく連係を図りながら、相手陣内で時間をつくっていきます。
一方のFC東京深川も、2分には、正面へ江口が抜け出し、中央を経由して右に展開。田中が高い位置へ。クロスを入れていきますが、エリア内で林が頭で処理。新堀につながるようにして、守備から攻めへつなげようとしていきます。
FC東京深川は、直後には最終ラインの牧野が持ち上がり、右サイドを突くパスを出すと、髙橋が仕掛けていきますが、関がうまく寄せ、最後にはカット。
ふたたび奪い返したFC東京深川は、中央から攻めに持ち込もうとしていきますが、フロンターレは平内が奪い返し、その縦パスに小野口が前線へ。
しかし、FC東京深川は、牧野が出足よくボールを奪い、フィードに江口がエリアの前に。オフサイドとはなりましたが、フロンターレもFC東京深川も、ともに攻守の切り替えが速く、序盤から好ゲームを展開していきます。
5分にはFC東京深川、中央でボールを奪い、正面の江口のスルーパスに、友松がエリア正面やや左へ。1対1となり、シュートを打ちますが、松澤が好セーブを見せ、しのいでいきます。
直後のFC東京深川の左コーナーキックをしのいだフロンターレは、カウンターへ。
前に残っていた佐々木が仕掛ける姿勢を見せ、追い越した柏村につながると、柏村は右クロス。ニアにステンパーが迫りますが、有竹がセーブ。
攻めにふたたび転じたFC東京深川は、中屋、四海、森がボールをテンポよく動かしていき、間でうまく受けた髙橋のスルーパスに、田中が右サイドの高い位置へ。しかし、関が厳しく寄せにいき、体を入れて、前にいかせず。ゴールキックにしていきます。
中央でボールが奪った森が右サイドに展開し、髙橋、田中との連係からゴールを狙いにいくFC東京深川。
しかし、フロンターレも、ステンパーが下がり目で粘り強く対応していき、左サイドでボールをものにした関がうまく中央へ持ち出していき、平内、藤井につなげ、藤井が右サイドを突くパスを出すなど、うまく連係しながら攻めに持ち込もうとしていきます。
11分には、FC東京深川、中央の四海から間で森が受け、森のパスに井口が高い位置へ。クロスを入れていきますが、松澤がセーブ。
すばやくリスタートしたフロンターレは、平内が右サイドの高い位置へ。平内がサイドを変え、ボールは左サイドへ。左サイドでステンパー、関が連係し、中央の藤井につなげ、藤井が浮き球をエリア内に入れると、ボールをおさめた小野口が反転からシュートを打つも上に。
互いに球際の厳しさを見せ、そこから前にうまく差し込んでいくフロンターレとFC東京深川。
14分には、FC東京深川、中央で奪い、そのパスに友松がエリア外左へ。シュートを打ちますが、フロンターレの体を張った守りで、枠へは飛ばさせず。
左コーナーキックとなり、二階堂が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾ったFC東京深川はふたたび左に展開。クロスを入れていきますが、松澤がセーブ。
松澤はすぐさまリスタート。ボールを右サイド、高い位置へ動き出した佐々木へ。FC東京深川も戻りが速く、クリアされたものの、正確なキックからチャンスになりそうな場面をつくっていきます。
直後にはFC東京深川、四海のパスが右に通り、髙橋が仕掛けていきますが、ここでも関が粘り強くいき、前へいかせず。FC東京深川は中央を経由して、今度は左からの攻めに持ち込もうとしていきますが、柏村が前へいかせず。
18分には中央から細かく縦パスを入れていき、エリア内へ森が抜け出しますが、フロンターレはエリア内へ多くの選手が戻り、最後はステンパーがカット。FC東京深川の攻めに対し、集中力を保ったすばらしい守りを見せ、フロンターレはしのいでいきます。
暑さのため、取られた3分間のクーリングブレーク明けは、FC東京深川、25分にはサイドチェンジを受けた髙橋が仕掛け、エリア外右へ。しかし、関が体を張ってブロック。
右コーナーキックとなり、二階堂がボールを入れると、左サイドに流れたボールを拾った髙橋が仕掛けていきますが、藤井がブロック。
今度は左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾ったFC東京深川は、友松がエリア左に進入していきますが、小野口がカバー。
ふたたび左コーナーキックとなり、こぼれ球を拾ったFC東京深川は、縦パスに友松が抜け出しますが、オフサイド。
フロンターレの守りが、最後に上回っていきます。
なおも、FC東京深川は切り替えの良さを見せ、右に展開。髙橋が仕掛けていきますが、関がブロック。前に行かせず。
フロンターレも33分には浮き球に、右に開いた平内がボールをおさめ、下がり目の藤井から中央に寄ったステンパーを経由して右に展開。柏村のクロスは、有竹がセーブしたものの、うまく連動してゴールを目指していきます。
直後には、関から中央にパスが入り、ふたたび左に展開。関から左に開いたステンパーへつながり、ステンパーから正面で受けた藤井が縦パスを入れるも、主審に当たり、ドロップボールに。
ボールをものにしたフロンターレは、左に展開。関がエリア外左からエリア内へ仕掛け、折り返すと正面で小野口がおさめ、最後はエリア外正面やや左、藤井のシュートは枠をとらえますが、有竹がセーブ。
39分には、左サイドで関がカット。正面の小野口がおさめ、藤井が右サイドを突くパスを出すと、佐々木が仕掛けて右コーナーキックに。
藤井が右足で入れたボールは、有竹がセーブ。
前半は0-0でタイムアップとなります。
ともに交代なく始まった後半。立ち上がりはフロンターレ、小野口がボールをおさめ、右サイドで佐々木、柏村、平内が加わってボールを動かし、相手エリア近くで時間をつくりに。
FC東京深川がボールを奪っても、平内が中央で出足よくボールをカットし、最終ラインに戻してフロンターレは、攻めの機会をうかがっていきます。
すると、3分フロンターレは最終ラインのペイシェンスから林とつないで、林は左サイドを突くパス。それに抜け出したのは関。エリア外左へ仕掛け、折り返すと、右サイドに流れたボールを拾ったのは佐々木。
ドルブルで間を縫うように仕掛け、エリア正面やや右へ。切り返してシュートを打つと、FC東京深川の選手に当たり、ボールはゴールのなかへ。
先制のゴールはフロンターレへ。右のコーナー付近、ピッチ上の選手に加え、出場に備えていた控えの選手も加わり、生まれた歓喜の輪。スタンドで見守っていた選手の家族らからも大きな拍手が送られます。
直後にはFC東京深川、うまく間で受けた中屋から右に展開。髙橋、田中の連係で右サイドから迫りますが、フロンターレはコンパクトに。関が1対1の強さを見せ、クロスやドリブルでの進入を許さず。
マイボールにしたフロンターレは佐々木が前に持ち出す姿勢を見せつつ、間で受けた平内が後ろに戻し、後ろからの組み立てを図りに。
林の鋭い縦パスを、小野口がうまくおさめ、新堀も加わって右サイドに展開し、攻めを試み、奪われても、ステンパーが時には中央をカバーするなどし、切り替えの良さを見せていきます。
FC東京深川は、中屋の浮き球に、江口が前に動き出していきますが、風でボールが伸び、うまくおさめることはできず。
9分には右クロスが左に流れたところ、拾った友松が仕掛けていきますが、フロンターレはエリア内で人をかけて守り、FC東京深川が最終ラインに戻し、組み立て直しを図ったところを突いて、平内がカットし一気に右サイドを仕掛けるなど、前からのプレスでもチャンスをつくろうとしていきます。
11分には、柏村が右サイドでボールを奪い、中央の平内にパス。平内は反転して、相手を剝がし、右サイドに展開。佐々木につながり、そこから左右にボールを細かく動かし、ふたたび右サイドの佐々木へ。
佐々木の右クロス、遠いサイド、新堀が飛び込みますが、FC東京深川はクリア。
たたみかけるようにして攻めへ持ち込んでいくフロンターレは、縦パスを小野口がおさめ、右に展開。佐々木につながり、最後はエリア外正面、藤井がファールを受けフリーキックに。
フロンターレはここで佐々木に代わり11恩田裕太郎、平内に代わり4楠田遥希。
フロンターレのフリーキック、キッカーの藤井は遠いサイドにボールを入れると、佐々木が飛び出しますが、さわることはできず。
最終ラインの牧野や二階堂がボールに多く触れ、後ろから組み立てを図っていくFC東京深川に対し、前から連動して奪いにいく姿勢を見せ、自分たちのスローインにするなどしていくフロンターレ。
スローインの流れからステンパーが高い位置で粘り、左コーナーキックを得て、コーナーキックがシュートにつながらなくとも、右サイドに流れたボールをペイシェンスが粘り強く残し、フロンターレボールでのスローインにするなど、ワンプレーワンプレーにこだわりを見せ、フロンターレが高い位置でプレーする時間が続いていきます。
18分には、藤井が中央でボールを奪い、正面に寄ったステンパーへ。ステンパーのスルーパスに、新堀がエリア内へ抜け出しそうになりますが、FC東京深川の守りに遭い、シュートまではいけず。
19分には、楠田が右サイドを突くパスを出すと、恩田が高い位置へ。恩田が粘って右コーナーキックに。
コーナーキック、藤井が入れたボールをセーブした有竹は、正確なフィードを右サイドに通し、FC東京深川のカウンターになりそうになりますが、小野口がカバー。ここでもフロンターレの切り替えの良さが際立ちます。
クーリングブレーク明け、FC東京深川は友松に代わり7鈴木啓太。
FC東京深川は右サイド、髙橋、田中との連係から厚い攻めを仕掛けていきますが、フロンターレはコンパクトに対応。左サイドに展開したFC東京深川は鈴木がエリア内へ進入しようとしますが、柏村が体を張り、最後は鈴木のファールに。
しのいだフロンターレは、23分、うまくエリア正面でボールをおさめた小野口のスルーパスに、新堀が抜け出しシュートを打ちますが、FC東京深川はブロック。
セカンドボールを拾ったフロンターレは右に展開。恩田が仕掛けて右クロス。こぼれ球を拾い、左サイドからの攻めに。下がり目で受けた小野口のパスに、関がエリア外左へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、有竹がセーブ。
分厚い攻めで、フロンターレは迫っていきます。
FC東京深川も、中央の森から右に展開。髙橋から田中とつなぎ、右から迫りますが、ステンパーが自陣の低い位置をカバー。右コーナーキックとなり、二階堂が右足でボールを入れるも、フロンターレはクリア。
セカンドボールを拾ったFC東京深川はふたたび右に展開し、二階堂がクロスを入れていきますが、風に流され、シュートにはつながらず。
フロンターレも直後には、楠田から裏を突くパス。恩田が右サイドの高い位置へ。有竹がカバーし、後ろからFC東京深川がつなげようとするところ、前から連動してプレスをかけにいくフロンターレ。ここでも自分たちのスローインにしていきます。
フロンターレはなおも小野口がボールをおさめ、左のステンパー、関に展開。FC東京深川に奪われても、コンパクトに、前にいかせずに対応。
小野口がうまく体を入れてマイボールにし、右サイドの恩田が仕掛ける場面をつくるなど、追加点を狙いにいく姿勢を見せながら時間を重ねていきます。
36分にはフロンターレ、新堀に代わり22榎本司。FC東京深川は井口に代わり4佐々木将英。
38分FC東京深川は右サイドからの攻めに。田中が高い位置で右クロスを入れると、エリア内、江口がヘディングシュート。ボールはゴール左に入りそうになりますが、松澤が手を伸ばし弾き出す好セーブ。
最後は柏村がクリア。この日一番のFC東京深川の決定機を、素晴らしい守りで阻んでいきます。
ゴールを目指すFC東京深川に対し、榎本がうまく間で受け、縦への突破を図るなど、守りに入るのではなく、相手陣内で追加点を狙いにいく姿勢も見せていくフロンターレ。
楠田の右サイドを突くパスを、恩田がおさめ、小野口とのパス交換からエリア内へ進入しようとするなど、エリア近くで時間をつくっていきます。
41分には、左サイドで関が出足よくボールをカット。そのまま縦に仕掛け、左コーナーキックに。
左コーナーキック、藤井が遠いサイドにボールを入れたところで、試合はタイムアップ。1-0。
炎天下での熱戦を、家族らの後押しにも背中を押され、最後まで攻守にやり抜くタフさを見せて、制したフロンターレ。
2016年以来、6年ぶりの夏の全国大会出場を決めました。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:オウンゴール
フロンターレの先発:1松澤成音、2柏村涼太、23ペイシェンス海翔、5林駿佑(c)、6関徳晴、14藤井漣祐、18平内一聖、8新堀翔、15佐々木雄基、7ステンパールカ大翔、9小野口天
交代:平内→4楠田遥希 佐々木→11恩田裕太郎 新堀→22榎本司
FC東京深川の先発:1有竹拓海、20田中遥大、5牧野歩、6二階堂凛太郎(c)、15井口泰智、8四海星南、14森露羽安、10中屋光廉、18髙橋裕哉、11友松祐貴、9江口海渡
交代:友松→7鈴木啓太 井口→4佐々木将英
(文中敬称略)
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