京都産業大 – 立命館大 / 関西学生サッカーリーグ1部第6節


5月28日は、万博記念競技場へ。

関西学生サッカーリーグ1部は第6節を迎え、万博での第1試合は、京都産業大と立命館大が対戦、川崎フロンターレU-18出身、立命館大の戸水利紀(2年)、秋葉拡人(1年)の2選手も試合に臨みました。


【関西学生サッカーリーグ1部第6節 京都産業大 vs 立命館大】

5月28日(土)午前11時半キックオフ 万博記念競技場 晴れ


京都産業大は、21日に行われた第5節では甲南大に3-4で敗れ、4試合を消化して3勝1敗、暫定4位。

先発は、GK1山本透衣、最終ラインは右から15西矢慎平、5河井哲太、キャプテンの3福田玲央、2吉木大喜、ボランチは17川上陽星、10食野壮磨、右MF6杉田迅、左MF14夏川大和、前線には8中野歩、20菅野翔斗。


立命館大は25日の第5節では関西大に2-3で敗れ、中2日での試合で、ここまで2勝2敗の暫定6位。

先発はGK1山口瞬、最終ラインは右から5市川健志郎、キャプテンの2江口正太郎、3竹内駿斗、22小西宏登、ボランチは25戸水利紀、6盧泰曄、右MF47秋葉拡人、左MF44中野瑠馬、前線には20北野祐己、8大久保龍一。


開幕から先発出場を続けている戸水に加え、2試合連続で途中出場をしていた秋葉が初めて先発に名前をつらねました。



やや強い風が吹くものの、好天に恵まれ、徐々に気温が上がっていく万博記念公園。メインスタンドには、多くの選手の家族らやサッカーファン、両チームのメンバー外の選手らが集まり、立命館大が、録音した音声を流しての応援で選手たちの背中を押すなか、試合は始まりました。


⚽前半⚽

前半の立ち上がりは、立命館大が左サイドで中野と大久保がかかわり、京都産業大のエリア近くに迫る展開に。最終ライン、竹内がうまく左に開いた中野につけ、大久保に預けた中野はパス交換からエリア左をうかがっていき、時間をつくっていきます。


ラインを高め、盧や戸水がサイドを変えながら、前に出ていく立命館大。左サイドでは小西が出足の良いカットを見せるなどし、センターラインよりも前に多くの選手が出ていき、ボールを動かしていきます。


5分には、右サイド、秋葉がボールをカット。そのスルーパスに、北野がエリア内へ。そのまま左に流れ、起点になろうとしていきますが、ボールは足につかず。

それでも、高い位置での守備から立命館大が迫る時間をつくり、ルーズボールをカットした戸水が、ダイレクトでエリア左を突くパスを出し、北野が抜け出しそうになるなどしていきます。



しかし、7分、京都産業大は、中央やや左で受けた食野がエリア内へ鋭いパス。そこから左に展開し、ボールはエリア外左、夏川へ。立命館大が寄せ切れていないところ、夏川がミドルシュートを打つと、これが決まり、1-0。

先制点は京都産業大へ。


直後には、さらに京都産業大、食野のスルーパスに、うまく最終ラインの裏へ抜けた夏川が迫りますが、立命館大はブロック。

攻めに転じた立命館大は、戸水が持ち上がり、中央で秋葉が受け、そのスルーパスに、中野、大久保が正面へ。縦へパスを出し、ゴールに迫りますが、京都産業大の守りが上回っていきます。


秋葉も中へ寄って、最終ラインの江口や竹内、戸水や小西がボールに触れ、右サイドの高い位置へ市川が顔を出すなどしながら、動かしていく立命館大。

小西の鋭い縦パスに、左サイド、流れた大久保がボールをおさめようとするなど、相手陣内に入り込んでいきますが、京都産業大も河井や福田を中心に堅い守りを見せ、なかなかシュートには持ち込めず。


逆に京都産業大が、風を利用し、ゴール前にきわどい浮き球を入れ、正面へ菅野が迫るなどし、揺さぶる場面が続いていきます。


17分、京都産業大は立命館大の攻めを阻んでカウンターに。エリア外左で、吉木が折り返すと、杉田がシュートを決めて、2-0。中2日という日程もあってか、立命館大が守備に戻り切れないところも突いて、京都産業大が突き放します。


20分にはさらに京都産業大、ふたたびボールを奪ったところからの攻め。パス交換から、食野がエリア左へ。、シュートは枠をとらえますが、山口がセーブ。

ボールを保持する時間をつくりながらも、なかなかチャンスにはつなげられなかった立命館大は、それでも戸水や盧、秋葉も中央に顔を出しながらボールを動かしていきます。


25分には、戸水の縦パスに、大久保がエリア左へ抜け出し、リターンを受けた中野が、エリア外左でミドルシュート。これはわずかに左。



飲水タイムが明け、26分には、戸水、盧が中央で動かして、右に展開。市川が右クロスを入れると、ニアで大久保がヘディングシュート。しかし、枠はとらえられず。


さらにラインを高く保ち、最終ラインの間に盧や戸水が顔を出し、両サイドに展開しながら、前に出ていく立命館大。

しかし、ボールをカットした京都産業大、食野がすぐさま右サイドを突くパスを出し、西矢が高い位置をうかがうなど、京都産業大も守備から攻めへの切り替えの速さでさらに突き放そうとしていきます。


32分には、立命館大、浮き球に、大久保がエリア内へうまく抜け出しますが、折り返しは山本がセーブ。

34分には、秋葉が右サイドで出足よくカットしたところから、立命館大の攻めに。戸水の浮き球を、エリア内右、市川が折り返し、最後は北野がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。


立命館大がさらにボールを保持し、両SBも高い位置まで出ていきますが、京都産業大もうまくブロックをつくって対峙していきます。


38分には、立命館大、中央の戸水から中野とつながり、中野のスルーパスに、北野がエリア左へ。しかし、シュートは山本がブロック。


左コーナーキックとなり、小西が左足でボールを入れると、遠いサイド、おさめた盧が枠をとらえたシュート。しかし、京都産業大はライン上でブロック。

セカンドボールを拾った立命館大は、正面の戸水が北野とのパス交換からエリア正面へ。シュートは枠ととらえますが、山本がセーブ。


41分には、小西の浮き球を、エリア内、が胸でおさめ、シュートに持ち込もうとしていきますが、福田がうまく寄せ、それをさせず。


なおも立命館大は、細かく動かし、小西のフィードも交えながらゴールを目指していきますが、なかなかシュートまでは持ち込めず。


前半は2-0、京都産業大がリードしてタイムアップとなります。


 

⚽後半⚽
後半、京都産業大は西矢に代わり4西村翔が入り左SB、吉木が右SBへ。


立命館大は、市川に代わり40比良柊斗、盧に代わり12西村洸大、北野に代わり7大谷優斗。


後半、立ち上がり、2分、先にゴールへ迫ったのは京都産業大、浮き球に、夏川が正面へ。GKの山口は前に出て阻もうとするも、これをかわした夏川。ゴールへ流し込んで、3-0。

突き放したのは京都産業大。選手交代で打開を図ろうとした立命館大としては、出はなをくじかれたかたちに。



秋葉や中野も中へ寄り、戸水や西村とかかわり、最終ラインの江口が縦に鋭いパスをつけるなどしながら、動かしていく立命館大。5分には、左サイド、小西が高い位置へ上がり、折り返しますが、京都産業大はクリア。


さらに縦にボールを差し込んでいき、9分には戸水から中央で受けた秋葉が、左サイドへ。高い位置、小西に展開すると、小西はエリア外左で折り返しますが、ここでも京都産業大はクリア。

10分には、比良のパスに、右サイド、高い位置へ抜け出した大久保がゴールの前に折り返し。大谷が飛び出しますが、さわることはできず。

11分には、西村が中央でボールをカット。左に展開し、小西へ。小西がエリア前にボールを入れると、正面で西村がシュートを打ちますが、山本がセーブ。

だんだんと、立命館大が動かしながら、ゴールの前で時間をつくれるようになっていきます。


ところが、13分、京都産業大は中央で立命館大がややもたついたところを突いてボールをカット。そのパスに、杉田がエリア右へ。これに対して、竹内がファール。

主審は竹内にレッドカードを提示。立命館大は10人に。


一時的に最終ラインに、西村を入れ、しのいだ立命館大は、大久保に代わり26伊藤太陽が入りCBに入ります。

2点のリードがあってか、無理にボールを動かしていくのではなく、構えていく京都産業大に対して、ボールを動かす時間をつくっていく立命館大。

19分には、左サイドからの攻めに。ルーズボールに、正面へ秋葉が走り込み、シュートを打とうとしますが、京都産業大はブロック。


さらにラインを高く保ち、山口もかかわって後ろから組み立てていく立命館大。西村の縦パスを、中央で秋葉が受け、スルーパスを狙うなど、相手陣内で時間をつくっていきます。


一方の京都産業大も、食野を中心に攻める場面を見せ、23分には、西村の浮き球に、食野がエリア左へ。折り返しは、江口がクリアし左コーナーキックに。

キッカーの食野はショートコーナーを選択。ふたたび左サイドで受けた食野が左クロスを入れると、遠いサイド、福田が飛び込みますが、さわることはできず。


後半の飲水タイムをはさんで、京都産業大は菅野に代わり9原田烈志、中野に代わり28岩村匠馬。

26分には、江口の縦パスを中央で秋葉が受け、秋葉から引き取った戸水は、左に展開。左サイドからエリア左へパスが出ると、秋葉が飛び出しますが、京都産業大の守りに阻まれてシュートは打てず。


さらに28分には、江口の縦パスを受けた秋葉から左に展開。小西がクロスを入れると、遠いサイド、比良が飛び込みますが、さわることはできず。

それでも1人少ないながらも、立命館大が両サイドから攻めに持ち込む場面をつくていきます。

京都産業大も、29分には右コーナーキックを得ると、食野が入れたボール、河井が合わせますが枠外。

直後には、山本のフィードに、岩村がエリア内へ。しかし、比良が粘り強く寄せていき、シュートは打たせず。

さらに、左サイドの下がり目で受けた食野が、右サイドを突くパスを出し、杉田が抜け出しそうになるなど、好パスから京都産業大もチャンスをつくろうとしていきます。


33分、京都産業大は杉田に代わり42長谷川裟恭、立命館大は江口に代わり15荻野元伸。


34分には、立命館大、比良のパスに、エリア内、うまく抜け出した秋葉がシュート。しかし、河井がブロック。ボールを拾った秋葉は、エリア外右からクロス。遠いサイド、中野がシュートを打ちますが、山本がセーブ。

チャンスをつくるも、最後のところで京都産業大の守りが阻んでいきます。


京都産業大も、35分には、川上の縦パスを、うまく間で原田が受け、スルーパス、エリア内、岩村が抜け出しそうになりますが、山口が阻んでシュートは打たせず。

37分には中央で受けた食野が、エリア内、動き出す原田を狙いスルーパス。しかし、荻野がカットしていきます。



40分、京都産業大は夏川に代わり32小林映人が入り、ボランチ。食野が前、岩村が左に。


41分、京都産業大は左からの攻めに。岩村がエリア左へ仕掛けて、シュートを打つと、立命館大がブロックし、左コーナーキックに。


キッカーは小林、右足で精度の高いボールを入れると、原田が頭で合わせたボールはゴールのなかへ。4-0。京都産業大がさらに突き放します。


アディショナルタイムは3分、ボールを間に入れ、食野のスルーパスに原田が抜け出しそうになるなどしていく京都産業大。

47分には、右サイド、抜け出した原田のパスに、食野が正面へ。うまくキープを図りながらシュートを打つも左に。


直後には、左サイド、抜け出した小林がうまく切り返し、折り返すもシュートは打てず。

最後は、連戦の疲れもあってか、なかなかつなげることができなくなった立命館大は前に出られず。試合はタイムアップとなり、4-0。京都産業大が勝利をおさめました。

立命館大はこれで3連敗。それでも、10人となってからもボールを回していき、自分たちでゴールへ向かっていく時間もつくることができたことも、心に残りました。


開幕から先発出場が続く戸水、初先発となり、中央にうまく顔を出しながら、チャンスをつくろうと奮闘していった秋葉、2人がこれから、もっともっと、チームとともに成長していきますように。

それぞれの活躍と、立命館大の躍進を願っています。


前半2-0 後半2-0 計4-0


得点:夏川大和2、杉田迅、原田烈志(京都産業大)



京都産業大の先発:1山本透衣、15西矢慎平、5河井哲太、3福田玲央(c)、2吉木大喜、17川上陽星、10食野壮磨、6杉田迅、14夏川大和、8中野歩、20菅野翔斗

交代:西矢→4西村翔 菅野→9原田烈志 中野→28岩村匠馬 杉田→42長谷川裟恭 夏川→32小林映人

控え:12林憲太朗 27横窪皇太 18佐藤幸生 24松浦蒼波 



立命館大の先発:1山口瞬、5市川健志郎、2江口正太郎(c)、3竹内駿斗、22小西宏登、25戸水利紀、6盧泰曄、47秋葉拡人、44中野瑠馬、20北野祐己、8大久保龍一

交代:市川→40比良柊斗 盧→12西村洸大 北野→7大谷優斗 大久保→26伊藤太陽 江口→15荻野元伸

控え:21永田健人 13野濵友哉 18加藤翼 17平川絢大


(文中敬称略)

 

初先発の秋葉拡人選手は背番号47
戸水利紀選手も開幕から先発出場を続けている
立命館大の先発メンバー

京都産業大の先発メンバー
競り合う北野祐己選手
左サイドでよく仕掛けた中野瑠馬選手
秋葉拡人選手

夏川大和選手が決めて先制点は京都産業大へ
ボランチとして多くのボールに触れた戸水利紀選手

秋葉拡人選手

杉田迅選手が決めて京都産業大が突き放す

秋葉拡人選手
戸水利紀選手

、中央で回りとかかわってボールに触れた秋葉拡人選手

立命館大もゴールに迫るが、京都産業大の堅い守りが阻む
時には前に持ち出し、ゴールを狙った戸水利紀選手

前半は0-2

 

 

後半へ
秋葉拡人選手

ふたたび夏川大和選手が決めて3-0
戸水利紀選手

戸水利紀選手

ゴールに迫る秋葉拡人選手

京都産業大のGK山本透衣選手が好守を見せる
戸水利紀選手
交代出場の小林映人選手のコーナーキックから京都産業大が突き放す

京都産業大が4-0で勝利。立命館大は3連敗に

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