6月18日は保土ケ谷公園サッカー場へ。
プレミアリーグEASTは第9節を迎え、川崎フロンターレU-18は横浜FCユースとの一戦に臨みました。
この記事は、横浜FCに取材を依頼し、了承を得て書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第9節 vs 横浜FCユース】
6月18日(土)午後2時キックオフ 保土ケ谷公園サッカー場
ここまで7勝1分けで首位に立つフロンターレ。
先発は、GK21濱﨑知康、最終ラインは右から22江原叡志、キャプテンの4高井幸大、3松長根悠仁、29元木湊大、ボランチは10大関友翔、18由井航太、右MF17尾川丈、左MF25志村海里、前線には20岡崎寅太郎、9五木田季晋。
2年生の志村が、プレミアリーグEASTで初めての先発に入りました。
一方3勝2分け3敗の横浜FC。
先発は、GK16西方優太郎、最終ラインは右から15林賢吾、5薬師寺大繁、2中村琉聖、ボランチは18宮本新、キャプテンの14加藤嵩寅、右に10高塩隼生、左に19水木康誠、2
シャドーに20永田滉太朗、7井上輝、ワントップには9守屋颯人。
フロンターレU-12出身の2年生、永田が先発に。U-12からフロンターレでプレーする由井や尾川、志村とかつてのチームメート4人が同じピッチに立つことになりました。
曇天模様。風も弱く、蒸し暑さを感じるなか、始まった試合。
フロンターレは立ち上がり、五木田が浮き球を競り、ボールは左へ。受けた志村が左サイドで切り返し、時間をつくると、最後は元木がクロスを入れていきますが、シュートにはつながらず。
それでも、相手陣内で時間をつくり、ゴールへ迫る場面をつくっての試合の入りに。
一方の横浜FCは、GKの西方に最終ラインの選手たちが加わり、後ろから組み立てを図りに。1分には、左サイドに流れた守屋にボールが渡り、守屋は前に仕掛けようとしていきますが、高井がこれに対してファール。
高井にはイエローカードが提示されます。
フロンターレは、横浜FCに対して、前から連動して奪いにいく姿勢を見せ、自分たちでボールを持っている時間では、大関が下がり目でうまく前を向き、中央に顔を出した志村に縦パスを入れるなどして、前に出ていこうとしていきます。
横浜FCもうまく中央に差し込み、サイドに展開していこうとしていきますが、高井がカバー。GKの濱﨑に戻し、フロンターレはふたたび後ろからボールを動かす時間に。
高井、松長根が開いて、その間に大関や由井が顔を出し、間で尾川が受け、サイドに流れた五木田とかかわりながら、ゴールをうかがっていきます。
7分には、横浜FC、左サイドでスローインを得ると、その流れから井上がエリア内へ抜け出しそうになりますが、松長根がカバー。集中力を保ち、フロンターレは対応していきます。
9分にはフロンターレ、中央で岡崎がボールをカット。そのまま、間を縫うように前に持ち出し、エリア正面へ。シュートを打ちますが、横浜FCも最後のところで体を張った守りを見せ、右コーナーキックに。
大関が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った横浜FCは、右サイドに展開。永田が仕掛けていきますが、志村が体を張り、カバー。カウンターを許さず、対応していきます。
大関や尾川がボールをテンポよく回し、五木田がおさめながら、動かしていくフロンターレ。松長根のフィードに、五木田が前に動き出すなど、長いボールも交えながら、攻めの機会をさぐっていきます。
12分には、正面で大関がカット。いったん五木田に預けた大関は、エリア外正面へ。これに対して、横浜FCはファール。フロンターレのフリーキックに。
キッカー、大関は右足で直セル狙いますが、枠はとらえられず。
横浜FCも、14分には左サイドで井上、宮本のパス交換から前に出ていこうとしますが、フロンターレはコンパクトに、最後のところでカバー。
直後には、中央でボールを動かした横浜FC、右サイドを突くパスに、高塩が抜け出しそうになりますが、元木がカバー。
16分には、右サイドでの横浜FCのスローイン、守屋がエリア内へ動き出していきますが、松長根が体を張り、それをさせず。最後は濱﨑がセーブ。
19分には、左サイドからの横浜FCの攻めに。水木の左クロスがニアに入りますが、高井が頭でうまく処理し、こぼれ球は濱﨑がセーブ。横浜FCにシュートまでは許さない。
そんな時間がつづいていきます。
濱﨑や松長根、高井に大関や由井がかかわりあいながら、ふたたび動かしていくフロンターレ。
20分には、松長根のフィードを五木田がおさめ、五木田からのリターンを受けた大関のスルーパスに、岡崎がエリア外左へ。岡崎がクロスを上げると、五木田がバイシクルシュート。ここでも横浜FCの体を張った守りが阻んだものの、チャンスをつくっていきます。
21分には、由井の縦パスに、五木田、尾川がエリア内へ。横浜FCの守りが阻んで左コーナーキックに。
大関がボールを入れると、こぼれ球に反応した尾川がシュート。さらにエリア左へこぼれたボール、由井がシュートを打ちますが、横浜FCはブロック。
フロンターレの攻めをしのいだ横浜FCも、23分には、林のフィードに、守屋がエリア正面へ抜け出しそうになりますが、濱﨑がクリアする好判断。
右サイドでのスローインとなり、エリア内へ、高塩が抜け出しそうになりますが、濱﨑がセーブ。
さらに薬師寺の右サイドを突くフィードに、高塩が裏を取ろうとしていきますが、ふたたび元木がカバーしていきます。
26分にはフロンターレ、下がり目で大関や尾川もかかわりあい、左右にボールを動かしながら前をうかがっていくと、高井のフィードに、岡崎がエリア右へ。前に持ち出してゴール左を狙い、地を這うようなシュートを打ちますが、わずかに左。
直後には横浜FC、中央でボールをカットした林の縦パスに、井上が抜け出しそうになりますが、大関がカバーしていきます。
高井、松長根に大関や由井がかかわり、右サイドの下がり目に尾川が落ちる一方で、江原が高い位置へ開いて、前に出ていこうとするフロンターレ。
オフサイドとはなったものの、松長根のフィードを、左サイドの高い位置で志村がおさめるなど、両サイドを使いながら、攻めの機会をさぐろうとしていきます。
33分には横浜FC、加藤がボールをカット、左に展開し、井上のパスに守屋がエリア左へ抜け出していきますが、ここでも松長根がカバーし、最後は濱﨑がセーブ。
直後には、右サイド、永田がうまく前に持ち出して左に展開。水木がクロスを入れていきますが、松長根がクリア。こぼれ球に、宮本が詰めますが、由井が体を張って阻む、好守。
35分にはフロンターレ、左サイドからの攻めに。左サイドから中央へ斜めに志村が仕掛け、志村は左サイドへパス。抜け出した岡崎がクロスを入れると、ボールは正面へ。大関が前にうまく持ち込んでシュートを打ちますが、横浜FCの選手に当たり、右コーナーキックに。
このコーナーキックをしのいだ横浜FCは、すばやく右サイド、高い位置の永田へ展開。永田は仕掛けていきますが、ここでも志村が粘り強くカバー。最後は永田のファールに。
37分には、フロンターレ。中央で大関がボールを奪い、そのパスに岡崎が正面へ。前にうまく持ち出して、シュートを打つもワンタッチあり、枠へは飛ばせず。
それでも、うまく間にパスを入れ、前にうまく持ち出しながら、フロンターレはゴール前での時間を増やしていきます。
松長根の浮き球を五木田がおさめ、パス交換から正面へ抜け出した由井のパスに、志村がエリア左へ抜け出しそうになるなど、人をかけた攻めを見せていくフロンターレ。
41分には、右サイド、尾川から中央の由井、大関、ふたたび尾川、岡崎と回し、エリアやや左寄り、志村につながり、志村のパスに、尾川がエリア左へ抜け出しそうになりますが、横浜FCのカバーに遭い、シュートまではいけず。
直後には、松長根の縦パスを間で由井が受け、ボールは大関へ。大関のスルーパスに、岡崎が動き出しますが、西方がセーブ。
横浜FCは、ここから後ろからつないでいこうとしていきますが、前からボールを奪いにいくのはフロンターレ。
高い位置で連動してプレスをかけにいき、エリア内、正面で五木田がボールをカットし、すぐさまエリア左へパス。これに岡崎が遠いサイドに弧を描くようなシュートを打つと、ボールはゴールのなかへ。1-0。
ついにフロンターレが先制します。
横浜FCも、右サイドに開いた高塩の斜めのパスに、井上が抜け出しそうになりますが、フロンターレはボールを奪い返し、さらに間で永田が受け、エリア近くで時間をつくろうとしていきますが、元木が位置取り良くこれをカット。
さらに横浜FCは、加藤から左に展開、井上、水木とつなぎ、水木はクロスを入れていきますが、フロンターレは遠いサイドに流れたボールを、志村がものに。
志村は正面へ動き出す岡崎につなげようとし、守備から攻めへの切り替えの速さを見せようとしていきます。
前半終了間際には、横浜FC、エリア外正面、守屋がボールをおさめようとしていきますが、高井が厳しく寄せていき、最後は由井がボールをカットし、マイボールに。
前半は1-0でタイムアップ。じりじりとした展開のなか、フロンターレは先制点をものにし、横浜FCにはシュートを打たせず、リードしてハーフタイムに入ります。
双方選手交代はなく始まった後半は、横浜FCボールでのキックオフ。立ち上がり、最終ラインから、うまく間に立つ永田に縦パスを通そうとする横浜FCでしたが、フロンターレは大関がカット。
そのボールを受けた岡崎が前に持ち上がり、自分たちのスローインに。
右に展開していき、江原が高い位置へ持ち上がる一方で、下がり目で尾川が受け直し、松長根を経由して左に展開。受けた元木の裏を突く浮き球に、志村が抜け出し、高い位置へ。
志村が正面にパスを出すと、これをおさめた五木田がシュート。
西方に阻まれるも、たたみかけるフロンターレ。エリア内、由井から五木田にパスが通り、五木田からエリア内正面やや左で受け直した由井は、エリア左にマイナスのボール。
そこにいたのは志村。ミドルシュートを打つと、ゴール右を揺らして、2-0。志村の初ゴールで、フロンターレが突き放します。
横浜FCの前線へのボールにも、松長根が由井につながるようにしていき、自分たちでボールを持つ姿勢を見せていくフロンターレ。
横浜FCが後ろで動かそうとするところでは、前から厳しく奪いにいき、4分には由井がカット、そのパスに志村がエリア正面やや左に。シュートはブロックされるも、さらにゴールをおびやかしていきます。
左サイドでは志村が仕掛け、元木が高い位置をうかがうなどして、前に出ていくフロンターレ。多くのセカンドボールもものにしていきます。
4分には由井のエリア左を突くパスに、岡崎が抜け出し、シュートを打ちますが、上に。
横浜FCは、正面へ斜めのパスを入れたり、前線の守屋がうまくおさめようとするなどしていきますが、松長根が奪い取ったり、体をうまく入れたりするなど、起点をつくらせずに対応。
攻めに転じたフロンターレは、元木や高井、濱﨑や松長根が動かし、元木の浮き球に、尾川が左サイドから斜めに動き出していくなど、揺さぶり、相手にボールが渡っても、五木田が前から追い込み、自分たちのスローインにするなど、前から奪う姿勢も続けていきます。
8分、横浜FCは林に代わり3池谷銀姿郎、宮本に代わり13金子颯太。
フロンターレの右サイドでのスローインでふたたび再開となったところ、その流れから五木田がエリア右へ進入。シュートはサイドネットへ。
選手を入れ替え、GK西方を起点に後ろからつなぐ姿勢を見せていく横浜FCに対して、うまく連動し、由井がボールを奪うなどしていくフロンターレ。
11分には、横浜FCが右サイドでフリーキックを得ると、高塩がエリア右に抜け出しますが、松長根がカバー。
直後には、フロンターレ、志村が左サイドでボールをものにし、中央の尾川へ。尾川から大関とつながり、大関はスルーパス。岡崎が動き出しますが、これはシュートにはつながらず。
それでも、動きを止めず、高い位置から奪い返しにいくフロンターレは、元木が左サイドでカット。そのパスに、大関がエリア外正面へ。シュートは上にそれたものの、次々にフロンターレはゴール前でプレーを重ねていきます。
横浜FCも加藤がうまく間で受けますが、大関がカバーし、前にいかせず。15分には右サイドを突くパスに永田が抜け出しそうになりますが、元木がカバー。
さらにフロンターレは、間で受ける永田から奪った松長根が、ダイレクトで左サイドに開いた志村に渡し、そこから岡崎を経由して、由井が左サイドの高い位置へ飛び出すなど、守備から攻めへの切り替えの速さでゴールに迫っていきます。
19分には、下がり目で五木田がボールをカット。大関から右サイド、江原に展開。江原からふたたび大関、由井と中央に展開し、いったん左へ。
正面でふたたび受けた大関が前に持ち出し、シュート。西方がさわり、左コーナーキックに。
大関が入れたボールは跳ね返されるも、元木がカバーし左サイドからの攻めに。五木田が左に開いた大関に預け、エリア内へ。横浜FCの守りが阻もうとするも、エリア内、正面、残っていた松長根が左足でシュート。
ゴール右をまたも揺らして、3-0。ゴールに向かい続ける姿勢が実り、フロンターレが突き放します。
22分には、松長根、大関と縦につながり、大関の縦パスを受けた岡崎は、五木田とのパス交換からエリア内へ。シュートはブロックに遭い、左コーナーキックに。
横浜FCはここで守屋に代わり11許田新太、加藤に代わり6清川颯。
左コーナーキック、大関がニアに精度の高いボールを入れると、五木田が合わせ、4-0。さらに突き放したのはフロンターレ。
ここでフロンターレは、五木田に代わり5浅岡飛夢、由井に代わり14大瀧螢。今季は出場時には最終ラインに入っていた浅岡はそのまま前線へ入ります。
24分には横浜FC、池谷のフィードに、高塩がエリア外右へ。しかし、濱﨑がエリア外に飛び出してシュートは打たせず、
26分には、さらに横浜FC、左サイドからの攻めに。水木が仕掛けて、エリア外左でシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレは、最終ラインの間に大瀧が下り、尾川が間に顔を出して、浅岡も下がり目でボールをおさめ、浮き球に岡崎が前に動き出すなどし、ボールを動かしながら前に出ていきます。
28分には、志村に代わり32柴田翔太郎、岡崎に代わり41香取武。
高い位置でボールをカットし、正面でうまく香取が受け、間に下りた浅岡がおさめるなど、前に起点をつくっていくフロンターレ。最終ラインの松長根のフィードも交えながら、ゴールに向かっていきます。
30分にはパス交換から清川がエリア内へ抜け出しそうになりますが、高井がカバーしシュートは打たせず。
31分には左サイドで井上がボールをカット。エリア左へ持ち込み、濱﨑との1対1に。シュートは濱﨑の脇を抜け、ゴール右をとらえますが、松長根が横っ飛び、足を伸ばしてクリアするすばらしい守備。
無失点でしのいでいきます。
大関や大瀧がテンポよく動かし、奪われても浅岡が前から追い込み、相手陣内で時間をつくっていくフロンターレ。
33分には横浜FC、井上が高い位置でカット。右サイドを突くパスに、永田が抜け出しますが、ここでも元木がしっかりカバーしていきます。
するとフロンターレは、左サイドからの攻めに。ボールは柴田へ。ピッチ横から見守っていたメンバー外の選手たちの声に押されるように、仕掛けた柴田は左クロス。
これを浅岡が、高い打点、頭で叩きつけるように合わせ、5-0。交代で入った2人がかかわって、フロンターレが追加点をものにします。
左サイドでは元木がカバーリングからボールをものにし、大瀧や尾川、大関が縦にボールを入れながら、動かしていくフロンターレ。前線の香取もプレスバックからマイボールにするなど、球際の厳しさも持ち続けていきます。
40分には、尾川から左に展開。左サイドからエリア内、抜け出した香取がすらしたボール、尾川がシュートを打つとゴール左に決まり、6-0。
41分、フロンターレは江原に代わり35土屋櫂大。
42分には、横浜FC、高塩が右サイド、突破を図りますが、元木がまたもやカバーしていきます。
44分には、フロンターレ、うまく正面で受けた大瀧は、エリア正面やや右のライン付近、大関へ速いパス。これをダイレクトではたくと抜け出した香取はエリア右へ持ち込み、ニアにシュートを打つと、これが決まり、7-0。
またもや途中出場の選手がかかわった、すばらしいゴールが決まります。
アディショナルタイムに入り、横浜FCも、左サイド、水木が仕掛けてゴールへ向かっていきますが、大関が体を張って、身を投げ出すようにしてブロック。
すると50分、フロンターレは、浅岡から香取、香取からエリア外右、尾川とつなぎ、尾川は正面の浅岡にパス。浅岡のスルーパスに、尾川がエリア内へ抜け出し、シュート。ゴールとなり、8-0。
鮮やかな連係でさらに突き放し、試合はタイムアップ。8-0。最後まで得点を狙い続け、そして、松長根のすばらしいカバーにも象徴されるように、無失点にもこだわったフロンターレ。
攻守に最後まで戦い続けて、大きな勝利を得ました。
前半1-0 後半7-0 計8-0
得点:岡崎寅太郎、志村海里、松長根悠仁、五木田季晋、浅岡飛夢、尾川丈2、香取武
フロンターレの先発:21濱﨑知康、22江原叡志、4高井幸大(c)、3松長根悠仁、29元木湊大、10大関友翔、18由井航太、17尾川丈、25志村海里、20岡崎寅太郎、9五木田季晋
交代:五木田→5浅岡飛夢 由井→14大瀧螢 志村→32柴田翔太郎 岡崎→41香取武 江原→35土屋櫂大
控え:19菊池悠斗 13信澤孝亮
横浜FCの先発:16西方優太郎 15林賢吾 5薬師寺大繁 2中村琉聖 18宮本新 14加藤嵩晟(c)、10高塩隼生、19水木康成、20永田滉太朗、7井上輝、9守屋颯人
交代:宮本→13金子颯太 林→3池谷銀姿郎 加藤→6清川遥 守屋→11許田新太
控え:21堤晃波 8清水悠斗 38庄司啓太郎
試合後、長橋康弘監督、得点を決めた香取武、志村海里、松長根悠仁、岡崎寅太郎の4選手に話を聞きました。
‐総括
同じ神奈川県のチームで、選手たちは試合前から気持ちが入っていました。その気持ちをちゃんと始まってから表現してくれて、そのへんを意識して最後まで戦ってくれたと思います。
‐前半かなり苦しんだというか、よく守られていたという印象がある。どういうふうに捉えられていましたか?
横浜FCさんもビルディングアップを自陣からしっかりやる分、奪われたらしっかりゴールに近いところの守備もやって、シュートに体をぶつけにいく、ということも分かっていたので。
ただ、うちとしては、そこを奪ってゴールに向かっていくというシーンはたくさんつくれていたので。
最後までやり切るというところは意識して入っていけたと思います。
‐前半終了間際の先制点は、大きかった、楽になったのかなとみてて思ったんですが、いかがでしたか?
岡崎の特長といいますか、決定力のあるシーンで本当に落ち着いて、蹴れるという特長を見事に出してくれたと思います。
‐後半、たくさん点が入ったということをどう捉えていますか?
後半思うようにいかない展開の試合がこれまでの8節であって、立ち上がりから圧倒する、ゲームを決めに行くという、そこをしっかり意識してやってくれたと思います。
‐そういう意味では後半開始早々の追加点が大きかった。
そうですね。あの1点は大きかったと思います。
‐試合を見ていて何回かいいディフェンスをしたときに「そういうことだぞ」と声を掛けていた。あの辺りは狙いどおりの、練習でやってきたとおりの守備だったということですか?
あまり攻撃の部分と守備の部分を分けてトレーニングする、ということはなくてですね。攻撃も良くしたければ、守備を良くしなくてはならなくて。
そのへんは意識して「私たちは攻撃だけじゃない」とトレーニングでは言っているんですけど。そのへんのところも選手たち自身が会話を重ねながら、トレーニングを積んでくれていますので。
私から最近はあまり言うことはないんですけど。
‐高井選手なんですけど。代表帰りの疲れもあるのか、普段ないようなミスもありましたけど、どうごらんになられましたか?
なかなか彼のスケジュールのところも、トップのトレーニングをやりながら、プレミアリーグに出るということで、難しい中でやってくれてはいるんですけど。
まだまだ成長しなくてはならないと思いますので、しっかりと言っていきたいと思います。
‐しばらく試合の間隔が空いて、そこから今日までどういったことを準備してきましたか?
自分たちのやるサッカーをとにかく積み上げるだけなので。クラブユース(の関東予選)が入った期間も、「私たちは成長をやめてはいけない」と。
「とにかく内容にこだわりながら積み上げていく」と選手には言ってありますので。
「満足なんて絶対にできないぞ」というところでトレーニングをやっているんですけど、そっこは選手たちの中でもやってくれているので。
トレーニングでやっていることが本当に試合で出るんだなと思います。
‐今日は交代で入った選手も、得点に絡むような、守備でもいいプレーをしていたと思いました。いかがでしたか?
これもやはりトレーニングから、Aチーム、Bチーム関係なく、全員がレギュラーを取りにいっているところで、かなりそのへんのトレーニングの質が上がっています。
紅白戦なんかをやっても、ほとんど差がないくらいのゲームをやってくれたり、かなり底上げができているなかで、やっぱりトレーニングでやっていることが出るんだな、と思いました。
‐次の試合に向けて。
今日は横浜FCでしたけど、次は東京さんとやるということで、かなり選手も意識すると思います。。そういう気持ちがある子たちなので、あとはグラウンドで正しく表現しようというところで準備していきたいと思います。
‐サポーターに向けてコメントをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。かなりの方が見てくれている、ということを聞いてですね、選手たちもその期待に応えようとトレーニングを一生懸命頑張ってくれています。
何とかフロンターレらしいサッカーをお見せして、勝ち点を積みあげながら、応えていきたいと思いますので、引き続き応援のほうをよろしくお願いします。
‐今日は初出場で、呼ばれたときはどんなことを考えて出場しましたか?
僕は1年なので、失うものもなかったので、試合に懸ける思いが強くて。自分が絶対に結果を残そうという気持ちで。呼ばれたときはうれしかったです。
-ゴールシーンについて振り返ってもらえますか?
いいかたちで大関さんに入ったので、ボールが大関さんに入ったときに、自分が瞬発力が持ち味なので、そこでゴール前で気分の持ち味を生かせて、ゴールを奪えたというのはひとつの成果だと思います。
-すごいいい形で受けて、いいゴールだったと思うんですが、普段から練習でやっているような形だったんでしょうか?
いろんなバリエーションでシュート練習をしているので、練習量がゴールにつながったのかな、と思います。
‐次以降に向けての意気込みを聞かせてもらえますか?
目標としては、自分はスタメンを取りたい、という思いなので。次の試合もしっかり結果を残して、自分の価値を高めていけるようにしたいです。
‐サポーターに向けて、コメントをもらえますか?
いつもサポーターたちには感謝していますし、そういう人たちの支えがあるからこそ、今の自分のサッカーができていると思うので。
感謝の意味でゴールを挙げられたので、とてもうれしいです。
-今日は初スタメンでした。どんなことを考えながら、試合に臨みましたか?
とにかく自分の良さを出そうと思ったんですが、前半は前からプレスをかけることしかできていなかったんですが、後半は自分の得意なドリブルとかもできて、自分の武器も出すことができたと思いました。
‐得点シーンについて振り返ってもらえますか?
由井からいい落としが来て、打つかトラップするか少し迷たんですけど、相手がキックを予測していたので、しっかりミートしていいコースに打つことができました。
‐コーナーの時にU-12でチームメートだった永田滉太朗くんとマッチアップする場面がありました。意識することはありましたか?
すばしっこいので、前半にバチバチくるときにうまく抑えられたので良かったと思います。
ジュニアのころから仲が良かったので、やっているときに「勝ちたい」と思いましたし、「負けないように」という思いはありました。
‐やっているときに「楽しかった」という思いもありましたか?
楽しかったです。
‐次はFC東京戦になりますが、意気込みを聞かせてもらえますか?
今日うまくいった守備とか、しっかりプレスを懸けるとか、ボールを奪ってチャンスをつくって得点を取りたいと思いますし、チームの勝利に貢献できるように活躍したいと思います。
‐サポーターに向けて。
自分がボールを持ったときに期待できるようなプレーをたくさんするので、応援してもらえたら、と思います。
‐試合を振り返って。
リーグ戦再開ということで、まずは勝つということを目標にしてみんなで気持ちを入れて挑んだ試合だったと思います。
‐クラブユースの予選が終わって、どういったことを意識して準備してきましたか?
1週間ほどあって、いったん自分たちの気持ちと体を休めて、そこから一人一人がまたうまくなるということを目標にして、競争ができたと思います。
‐前半はなかなかゴールまではいけなかった。後ろから、どう見ていましたか?
自分たちがボールを持っていても、なかなか前にいけないという場面が多くて。でも、相手も見たら疲れている感じがあったので。後半いけるかな、と思いつつ。
前半取れたのが気持ち的にも大きかったと思います。
‐自身の得点シーンについて。
季晋(五木田季晋)が持ったときに来そうな感じがあったので、入っていったら本当に来たので。どうしようかな、と思ったんですけど、自分でできることがなかったので。
「とりあえず振っておこう」と思ったら入って。たまたまだだったと思います。
‐今日はいいクリアもありました。
自分でもあんまり覚えていないんですけど、あまり考えていなくて、体が勝手に動いたというところで、気づいたらあそこにいました。
‐得点よりも無失点のほうがうれしいというのもありますか?
柏戦もそうですけど、自分のところで、自分たちが勝っているときに失点してしまってというのがあって。ゼロで終わることができなくて悔しい思いがしたので。
今日の試合はゼロで終われて良かったと思います。
‐点を取ったあと、ベンチメンバーのもとに行った。
試合前に決めたら約束していたので。
‐今日は高井君が疲れもあったのか、少しミスもあった。
自分もそういうときがあったので。大丈夫だと思います。
‐高井選手が持って帰ってくる基準について。
練習はU-19(U-19日本代表の活動)から帰ってきて、昨日ボール回しとセットプレーの確認しかしていなくて、ぶっつけ本番みたいな感じだったので。
でも本当にうまくなっていると思います。自分も追いつけるように頑張ります。
‐トップの練習参加からチームにうまく還元されているということもありますか?
自分と大関も参加したんですけど、3人で還元できるようなプレーをしていきたいと思います。
‐8点取れて失点ゼロで終われた。
優勝争いをする上で、得失点差も大事になってくるので大きかったと思います。
‐次のFC東京戦に向けて。
去年もクラブユースで3-0で負けてて、自分も悔しい思いをして、借りを返すという意味もありますし、トップは多摩川クラシコと言われているので、絶対に自分たちが勝たなければ、と思います。
‐サポーターに向けて。
いつも応援ありがとうございます。1試合1試合、勝ちにこだわって優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。
‐今日の試合を振り返って。
前半は相手の回してくるサッカーに対して、自分たちが前からプレスではめることができて、相手陣地でボールを奪って試合を進められていたんですけど、なかなか得点というところに結びつかなくて。
そこは前半のうちに自分が1点取れたというのは、ある程度結果を残せたのかな、というふうに思っています。
‐最後のところで守られていたというふうに見えたが、選手のみなさんとしては狙いどおりのかたちになっていたという印象でしたか?
そうですね、何点取っても、「もう1点、もう1点」という気持ちでいくというのは選手の間で浸透していることですし、受け身にならずにどんどんフレッシュな選手が仕掛けていくというのは意識してやっているので。
‐先制のシュートは、簡単じゃないように見えました。
自分はいい位置で受けて、ファーに流すというシュートがけっこう得意なんですけど。練習していて、右のMFの尾川くんとかと、そういう選手と一緒にいつもシュート練習の時は、いつもあのコースから打っているので。
自信を持って蹴ることができました。
‐そうすると、「来た来た」という気持ちだった?
そうですね。一番自信持っているところでボールを受けれたな、という感じでした。
‐落としてくれたのは五木田くん?
そうですね、五木田くんです。右足につけてくれて。
‐うまいこと、蹴りやすいところに落としてくれたということでしょうか?
完璧に、ワンタッチ、ツータッチでシュート打てる体勢になるパスをくれたので。ありがたかったです。
‐後半早々に1点入ったのは大きいように見えました。みなさんは、どんな感じでしたか?
後半の最初から自分たちのペースで攻撃ができていて、シュート打っても止められたり、枠に行かなかったりというところで、由井がいいところまで運んで志村につないで、少しリフレクションがあって決めたくらいのところから、余裕ができた、じゃないですけど。
「もっといけるな」という勢いが出てきたと思います。
‐後半あんな展開になると思っていました?
いや、思ってなかったですね。けっこう1点1点入っても入っても、引き締めてやっていたので、その結果が大量得点につながったのかな、と思います。
‐前半良くて、後半「あれ?」というような試合が今まであった。そういう試合があったからこそ、ということもあったんですか?
そうですね。前半で試合を決める、というのは目標なんですけど、それで満足せずに。松長根くんが体張って守ってくれたり、無失点というところも全員が意識しているところなので、何点取っても、攻撃が厚みを増していく、じゃないですけど。
そこは前節の市船戦とかから、学んだところではあります。
‐気持ちとしてはもっと点を取りたかった?
そうですね、フォワードとしてはいくつもチャンスを外してしまっているので、本来だったらあと2点、3点いかなきゃいけないところだと思いますし、もっと、点をとるポジションにいさせてもらっている以上、得点で結果を残さなきゃいけない、と思います。
‐高井くんがもたらしてくれるものは、どういうものでしょうか?
圧倒的、じゃないですけど、でかいのに足元がある、守備ももちろん一級品ですし、仕掛けてももうなかなか抜ける選手ではないので、そういうところはいっぱいチャレンジしてみて、学習してみたり。
チャレンジの場にもなっていますし、チームとしても苦しい時とかに、声とかトップで得ているスキルとかを発揮してくれているので、すごいありがたいです。
‐自身ももちろんトップにいきたい?
去年の五十嵐先輩じゃないですけど、フォワードとして。フロンターレのフォワードってやっぱりかっこいいので、憧れます。
‐目標にする選手は?
登里享平選手なんですけど、結構珍しいと言われるんですけど。チームが苦しいときとかに、激しく相手に戦ったりとか、攻撃にも参加してきて。
苦しいときとかチームが調子が上がらないときこそ、やってくれる選手なので、そこはいつも「凄い」と思って見ています。
‐無観客で声を出せないときにコーチングの声が響くし、良いことを言っている。
そうですね。
フォワード目線から見ても、いいタイミングでパスをくれていたりするんで、こういうサイドバックの選手も、凄い選手がいるんだな、って見ています。
‐ああいう苦しいときに精神的支柱というか、頑張れるようなメンタルを醸し出せるような選手になりたい、ということなんですかね?
そうですね。フォワードである以上、チームが点をとれていない状況とか、チームが苦しい状況とかに打開できる選手になりたいとちっちゃいときから思っているので、意識して練習に取り組んでいます。
‐今年の強さをどう見ている?
今年は昇格1年目のチームで、挑戦する立場であるんで、1試合1試合気持ち入れて、戦っている結果が、無敗というところにつながっていると思うので。
そこは決しておごらないようにやっていくというところで。一戦一戦全力で戦っていくだけですね。
‐次のFC東京戦に向けて。
自分はFC東京というクラブに小学校のころから縁があって、(アドバンススクールにいて)プレーさせてもらったりしていて。
知っている選手もけっこういるので。そういう選手たちに自分が成長したところを見せられるように、負けないように、点取って、チームを勝たせられるようにしたいです。
‐サポーターに向けて。
今節も自分たちの持ち味である大量得点というところで、攻撃力を大量得点で見せることができたので、次節頂上決戦になるんですけど、そこでもしっかり自分たちの良さを出して、勝利に向かって貪欲に戦うので、ぜひ応援よろしくお願いします。
(文中敬称略)
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