川崎フロンターレが、ホーム等々力陸上競技場で、J1第27節、鹿島アントラーズ戦に臨んだ8月27日。
川崎フロンターレU-13は、等々力第一サッカー場で、関東ユース(U-13)リーグ第5節、東京ヴェルディジュニアユース戦に臨みました。
この記事は、フロンターレに取材をお願いし、了承を得て書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部A第5節 vs 東京ヴェルディジュニアユース】
8月27日(土)午後6時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 30分ハーフ
3勝1分け、首位に立つフロンターレと、2勝2敗のヴェルディとの対戦。
フロンターレの先発は、GK51加藤直介、最終ラインは右から22藤間貴洋、2笹倉拓真、キャプテンの4坂井暉絃、3草野心音、ボランチは5今廣遥碧、6加藤昊、右MF20オビオラ クリスティアン チノンソ龍、左MF24土屋瑛大、前線には17西川航雅、15十河晟央。
夕方に差し掛かり、青空にうすく白い雲がたなびき、蝉の鳴き声が聞こえる等々力第一サッカー場。両チームの選手の家族らが見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がりは、ヴェルディがラインを高く保ち、うまくサイドにボールを入れて、迫る展開に。1分には左から折り返しが入りますが、フロンターレはクリア。しのいでいきます。
一方のフロンターレも、3分にはエリア外正面で西川がファールを受けて、フリーキックに。
キッカーの今廣は、直接右足でシュートを打ちますが、GK51がセーブ。
なおも中盤の選手に前線がうまくかかわって前に出ていこうとするヴェルディに対して、コンパクトに対峙。
右サイドを突くパスに、オビオラが抜け出しそうになったり、坂井がフィードを入れると、十河がキープを図るなど、高い位置でプレーする時間を増やしていきます。
6分には、ヴェルディの攻めをしのいで、右に展開。十河がエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、GK51がセーブ。
ヴェルディは中央でうまくボールを動かしながら前に出てきて、37が浮き球のパスを入れていきますが、笹倉がクリア。
セカンドボールを拾った今廣は、右サイドに流れた十河に浮き球を入れ、これをおさめた十河は、サイドチェンジ。左サイド、土屋が抜け出しそうになりますが、ヴェルディの守備に遭い、シュートまではいけず。
それでも、守備から攻撃へ、うまく選手たちがかかわりあいながら、チャンスをつくろうとしていきます。
ヴェルディのサイドを突くパスにも、藤間がうまくマイボールにするなどしていくフロンターレ。
最終ラインの笹倉、坂井、草野とボールをつないで、草野の浮き球に、十河が左サイドに流れボールをキープするなど、自分たちで動かす時間をつくっていきます。
9分には、草野から左サイド、高い位置の土屋へ。土屋が仕掛けてクロスを入れると、エリア内、西川が抜け出しますが、GK51がセーブ。
ヴェルディは後ろでボールを回そうとしていきますが、フロンターレは前から奪いにいき、右サイドで十河がカットするなど、高い位置でもボールをものにしていきます。
加藤昊や今廣がかかわり、坂井の左サイドを突くパスを、土屋が受けるなど、うまくサイドを突きながら前をうかがっていくフロンターレ。
12分には、今廣のパスを、十河が間で受け、右のオビオラへ。オビオラのパスに、エリア正面右、十河が抜け出してシュートを打ちますが、上に。
直後には、右サイド、藤間が高い位置へ。クロスを入れると十河が迫りますが、GK51がセーブ。
14分には、ヴェルディが前に出てくる場面、藤間がしぼってカット。正面の西川につけて、左に展開。土屋が仕掛けていきますが、クロスはシュートにはつながらず。
それでも、ここでも切り替えと判断の速さを見せていきます。
15分にはヴェルディ、左右にボールを動かして、正面やや右に39が抜け出してシュートを打ちますが、加藤直介がセーブ。
飲水タイムをはさんで、17分、フロンターレは坂井のフィードを十河が競り、西川がエリア右へ。シュートを打つとこれが決まり、1-0。
ついにフロンターレが先制します。
直後には、ヴェルディ、左サイドからの攻めに。左コーナーキックを得て、39が右足で入れたボール、26が合わせますが右に。
坂井のフィードを十河がおさめ、左に展開。草野のパスに、左サイドの高い位置へ今廣が飛び出すなど、うまく連係しながら前に出ていくフロンターレ。
ヴェルディもGK51に最終ラインの26、48が開いて後ろから組み立てながら、うまくサイドに配球。そこから中央に入れていきますが、草野が厳しく寄せていき、前にいかせず。
21分には、正面でルーズボールをものにした十河がシュートを打つも左に。
さらにヴェルディ、中央に縦パスを入れていきますが、フロンターレはコンパクトに。ボールをものにした土屋が、前に持ち出していき、攻めに転じようとしていきます。
しかし、24分、正面でセカンドボールを拾ったヴェルディは、54が縦パス。エリア内に通ると、フロンターレにファールがあり、ヴェルディがPKを得ます。
キッカーの37が、これを決めて1-1。ヴェルディが追いつきます。
25分にはさらにヴェルデイ、CBの48がエリア外左に持ち出して、ミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、積極的に狙い、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
追いつかれたフロンターレは、26分、西川から左に開いた十河へ。十河のパスに、土屋がエリア外左へ抜け出していき、ミドルシュート。枠をとらえますが、GK51がセーブ。
加藤昊や今廣、笹倉や坂井がかかわって回していくフロンターレ。右サイド、藤間につながり、ボールを失っても厳しく、藤島、西川が前から追って奪い返しにいきます。
28分には、エリア外右でフリーキックを得ると、今廣のフリーキックはシュートには結びつかなかったものの、セカンドボールを拾い、オビオラが右クロス。
エリア内、坂井が頭で合わせますが、GK51がセーブ。
直後にはヴェルディ、右サイドからの攻めに。加藤直介が前に出たところ、エリア外右でシュート。ボールはゴールへ向かっていきますが、ライン上で笹倉がクリアする素晴らしい守備。
さらに、スルーパスに、エリア外左、50が抜け出しシュート。ボールはポストに。
前半は1-1でタイムアップとなります。
等々力陸上競技場でのアナウンスがかすかに聞こえ、また、日も暮れつつあるなかでの後半。
フロンターレは、8人を交代。GK50植木琉斗、最終ラインは右から7大原比呂、2笹倉拓真、4坂井暉絃、23田中瑛登、ボランチは5今廣遥碧、18渡部真己、右MF8小田脩人、左MF13武内勇人、前線には9全天海、10木村風斗。
立ち上がり、フロンターレは小田脩人が高い位置でボールをカット。そのパスに大原が高い位置へ。大原の右クロスに、全が迫りますが、シュートまではいけず。
フロンターレは、さらに高い位置でボールをものにする場面をつくり、2分には武内が左サイドからクロス。エリア内、小田脩人が迫りますが、ヴェルディはクリア。
フロンターレは、さらに、全が前線へ飛び出し、また左サイドで田中瑛登や渡部、武内がボールを回し、最終ラインの坂井や笹倉のフィードも交えて、前に出ていきます。
ヴェルディも、きわどい浮き球を入れていきますが、坂井が田中瑛登につながるようなかたちで対応。うまく処理していきます。
8分には、ヴェルディ、左からのフィードに、エリア内、迫りますが、坂井が足を伸ばしてシュートは打たせず。
右コーナーキックとなり、ニアでヴェルディはシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレは、植木に坂井、笹倉、今廣や渡部が多くボールに触れ、組み立てに。ヴェルディもそこを狙って、正面でボールをカット。
しかし、武内がしぼってカバーし、しのいでいきます。
12分には、笹倉の縦パスを、中央で小田脩人が受け、そのパスを受けた今廣から坂井へ戻し、坂井から左に展開。エリア左、全が抜け出し折り返すも、ヴェルディはクリア。
左コーナーキックに。
キッカーの武内が右足でボールを入れ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、ふたたび右に展開。武内がクロスを入れると、頭で合わせたのは今廣。ボールはゴールのなかへ。
2-1。フロンターレが勝ち越し。ゴールを決めた今廣は、ピッチ脇で見守っていた選手たちのもとへ、滑り込み、全員で喜びを分かち合います。
フィードに、全を走らせ、また左サイドで武内や田中瑛登がかかわって、ボールをまわしていくフロンターレ。ヴェルディに対して、すばやい寄せからボールをものにする場面もつくっていきます。
15分には、正面やや左で今廣がボールを奪い、そのまま前に持ち出し、ミドルシュート。枠をとらえますが、GK51がセーブ
フロンターレは、さらに最終ラインの笹倉のパスに、木村が右サイドへ流れ、全を経由して左の田中瑛登につながるなど、両サイドを使いながら前に出ていきます。
ヴェルディも、15分には右サイドでボールをカット。そこから中央でパス交換を繰り返して迫りますが、田中瑛登がしぼってカバー。
飲水タイムをはさんで、ヴェルディは左サイドから攻めに持ち込み、中央へ折り返していきますが、今廣がカバー。
17分には、全がボールを奪い返し、そのパスに木村が正面へ。木村から受けた渡部が、エリア正面でシュートを打ちますが左に。
フロンターレは、今廣に、小田脩人も中央に寄り、木村がボールをキープ。高い位置でプレーする時間をつくっていきます。
しかし、19分、フロンターレは最終ラインで連係がうまくいかなかったところをつかれ、ヴェルディにゴールを決められ、2-2。同点となります。
20分にはヴェルディ、54がボールを正面でカット。そのパスに、エリア外右でシュートを打ちますが、植木がセーブ。
攻めに転じたフロンターレは、坂井が右サイドに展開。大原へ。大原の斜めのパスを中央で全がおさめて、右に展開。小田脩人がクロスを入れますが、GK51がセーブ。
さらに坂井のフィードが全につながりますが、ヴェルディはこれをカット。54が高い位置へ持ち出し、中央へパスを入れていきますが、フロンターレも戻りの速さを見せ、しのいでいきます。
ヴェルディが中央でボールを動かし、うまくサイドに展開していく一方、フロンターレも、今廣の縦パスに、全、木村が動き出し、中央で渡部がセカンドボールをものにするなどしていきます。
26分には、エリア外左でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。直接シュートを打ちますが、植木がセーブ。
さらにヴェルディがゴールへ向かってくる時間が続きますが、フロンターレは、笹倉がうまく右サイド、小田や大原につなげ、ヴェルディが攻める場面では、全も下がり目でプレスバックにいくなどコンパクトにして対応。
中央では今廣がカバーし、クリアするのではなく、坂井につなげ、最終ラインから組み立てようとしていきます。
30分には中央の今廣のパスに、小田脩人がエリア右へ。シュートを打ちますが、GK51がセーブ。
直後には、ヴェルディ、エリア外正面でシュートを打ちますが、植木がセーブ。さらにエリア外正面やや右でシュート。これはクロスバーへ。
アディショナルタイムに入り、32分には、左サイドから折り返し。しかし、植木がセーブ。立て続けにゴール前での場面をつくられますが、最後のところでしのいでいきます。
試合はまもなくタイムアップとなり、2-2。勝ち点1を分け合う結果となりました。
多くの選手が出場し、それぞれの良さを生かし、かみあわせながら、ゴールに向かっていったことが印象的なフロンターレU-13。この日は引き分けとはなりましたが、ピッチ脇の選手たちも含め、ゴールが決まった時には一体となって喜びを分かち合い、最後まで勝利を求めたことは、かならずチームにとってプラスになっていくと思います。
まだまだ、続くシーズン、どんな試合を見せていくのか、とても楽しみにしています。
前半1-1 後半1-1 計2-2
得点:西川航雅、今廣遥碧
フロンターレの先発:51加藤直介 22藤間貴洋 2笹倉拓真 4坂井暉絃(c) 3草野心音 5今廣遥碧 6加藤昊 20オビオラ クリスティアン チノンソ龍 24土屋瑛大 17西川航雅 15十河晟央
交代:加藤直介→50植木琉斗 藤間→7大原比呂 草野→23田中瑛登 加藤昊→18渡部真己 オビオラ→8小田脩人 土屋→13武内勇人 西川→10木村風斗 十河→9全天海
(文中敬称略)
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