9月24日は等々力第一サッカー場へ。桐光学園戦を3-0で勝利し6勝4分け4敗、順位を暫定3位まで浮上させた川崎フロンターレU-18。プリンスリーグ関東はJユースカップに伴う中断期間前、最後の試合となる第15節を迎え、この日はホームで横浜FCユースとの対戦に臨みました。
6月の第6節では1-1。横浜FCユースに退場者が出た一方で得点機をつくられて何とか引き分けという試合となっています。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第15節vs横浜FCユース】
9月24日(土)午後1時半キックオフ 等々力第一サッカー場 雨
川崎フロンターレU-18はこの日もAFCU-16選手権に出場している26宮代大聖は不在。先発はGK16早坂勇希、DFは右から14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、ボランチはキャプテン10田中碧、15池谷祐輔、右MF28山田新、左MF11道本大飛、トップ下18村田聖樹、FW17大曽根広汰。前節左SBで初先発の23デューク・カルロスはサブに。
横浜FCユースは消化試合はひとつ少なくここまで5勝3分け5敗。先発はGK1杉本将哉、DFは右から5藤富涼南、2菅原道人、4神山京右、15橋本健人、中盤の底に8小澤知也が入り、その前に右から17飯澤良介、24井上惇、7山本凌太郎、キャプテン10服部剛大、FWは13瀬長直亮。山本は来季、横浜FCのトップチームに昇格することが発表されたばかり。
この日は小雨が降る予報だった川崎市中原区は、小雨どころか大粒の雨が選手がアップを始めるころから、降り始めるあいにくの天気。
立ち上がりからボールを回していくフロンターレでしたが、最初にゴールへ迫ったのは横浜FC。中盤でボールを奪うと最後はエリア右、山本が抜け出てシュートを打つも早坂がしっかりキャッチ。
フロンターレは田中、池谷がかかわり、道本もうまく中へしぼったポジションをとり、川崎のオーバーラップをうながしながら、ボールを回していく展開に。距離感よく、ボールを奪われてもすぐにほかの選手がフォローして奪い返していきます。
11分には田中からボールを受けた山田が右から折り返し大曽根がシュートを打つも決まらず。さらに右からなかなか山田が持ち込んでシュートを打つも左へ。徐々にゴールへ近づいていきます。しかし、変わらずに降り続く雨は水たまりを作り、ピッチのあちらこちらでボールが止まるように。
横浜FCユースは13分には左からのクロスに飯澤が抜け出してシュートを打つも左へ。14分にも左からボールを入れると瀬長がうまくエリア内へ抜け出しますが早坂がすばやく詰めてシュートを打たせず。しかし、サイドからボールを入れて横浜FCがフロンターレのゴールをおびやかす場面が続きます。
フロンターレは中盤や前線で激しくプレスをかけてボールを奪い、横浜FCのゴールへ迫りますが村田がスライディングをしながらボールを奪いとったところで負傷。いったんはピッチへ戻ったもののプレーすることはできなくなり、22分には6小泉靖弥がピッチへ。小泉が右MFとなり、山田がFWに。
横浜FCのサイドから入れるボールにも高吉や新井、さらには池谷がうまく対応し、決定機とはさせなかったフロンターレは28分には池谷がエリア前やや右へボールを入れると、これをうまく受けた小泉からエリア左の大曽根へ。大曽根はシュートを打ちますがDFに当たり惜しくも決めることはできず。
30分には横浜FC、コーナーキックのこぼれ球を拾ったところから山本がゴールへ迫りますがシュートは高吉がブロック。最後は小川がうまく体を入れてボールはラインの外へ。さらに瀬長が右サイドに開いてドリブルで仕掛けてきますが新井がシュートをブロック。こぼれ球を拾った井上の折り返しも池谷がカットし、田中へあずけると今度はフロンターレがエリア前へ。大曽根、山田がエリア右からシュートを打ちますが、決めることはできず。
36分にはセカンドボールを拾った田中がミドルシュートを打つも左へ。さらに大曽根の縦パスからエリア内、田中と小泉が迫りますが、GK杉本に阻まれてシュートを打つには至らず。
すると直後には横浜FC。左から山本が入れたボール、うまくエリア右へ抜け出した瀬長がシュートを打つとゴールネット左を揺らして0-1。先制点は横浜FCへ。
フロンターレはロスタイムには小泉が右からドリブルへ仕掛けてエリア左へボールを入れると大曽根がシュートを打ちますがボールは右へ。前半は0-1でタイムアップとなります。
ハーフタイム、変わらず強い雨が降る等々力第一サッカー場。どちらかといえば、ピッチ状況に慣れて思うようなプレーをしていたようにみえたのは横浜FCユースだったことも気になるところ。
後半の立ち上がりは横浜FCがゴール前へ。飯澤の精度の高いクロスがエリア内入るも高吉がクリア。さらに服部がエリア左からミドルシュートを打ちますが、早坂がキャッチ。飯澤のドリブルなどを起点にサイドからドリブルで仕掛けていきますが、川崎らが体を張った対応。しのいでいきます。
フロンターレは7分田中を起点に左へつないでいくと最後はこぼれ球を拾った川崎がエリア左からシュートを打つもGK杉本がセーブ。9分道本からパスを受けた大曽根が左から仕掛けてGK杉本をかわしてシュートを打ちますが、横浜FCの選手もゴールへすばらしいカバーを見せて決めることはできず。さらにコーナーキックのセカンドボールを池谷が拾い、パス交換から田中がエリア前へ。ボール受けた道本がエリア左からシュートを打つも左へ。枠をとらえられず。
ここで横浜FCは井上に代わり6西条正輝。直後に左から服部がボールをエリア内へ入れるとこれに反応したのは山本。早坂の脇をすり抜けるようにしてゴールへ決まり、0-2。攻勢のなか、フロンターレは突き放されてしまいます。
フロンターレは川崎に代わり23デューク・カルロスが左SBに。直後にはたびたびゴールへ迫っていた道本がうまい切り返しからエリア前へ迫るとシュートを打ちますが横浜FCのブロックに阻まれてしまい、枠には飛ばすことはできず。
フロンターレは26分には山田に代えて長身のCB4伊従啓太郎をFWに入れて高さを生かした攻めを試みますが、なかなかこぼれ球を拾うことはできず、うまく攻撃にはつなげられません。34分には道本に代え30島崎元を左SB、デュークを左MFに。こぼれ球を拾ったところから右から小泉が仕掛けて折り返すもシュートにはつなげられず。ますます雨水がたまっていくピッチ、浮き球を使って打開を図りますがうまく組み立てることはできません。
44分には横浜FCのカウンター、最後はエリア左から服部にシュートを打たれますがボールはポストをたたき、最後は島崎がクリア。3点目こそ逃れることはできましたが、ゴールを奪うには至らず。フロンターレはプリンスリーグ後半戦初めての黒星を喫することになりました。
前半0-1 後半0-1 計0-2
得点:瀬長直亮、山本凌太郎(横浜FCユース)
プリンスリーグ関東は第15節を終え、フロンターレは6勝4分け5敗、得点19、失点19、暫定4位に。Jユースカップ開幕に伴い第16節ヴェルディグラウンドで行われる東京ヴェルディユース戦は11月26日としばらく間が空くことに。
Jユースカップ1回戦は10月9日午後1時、等々力陸上競技場にて湘南ベルマーレユースとの対戦となります。夏の日本クラブユース選手権のように一戦一戦、積み重ねて勝ち上がっていくフロンターレU-18の姿を見られたら幸せなことです。
川崎フロンターレU-18の先発:16早坂勇希、14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、10田中碧=cap、15池谷祐輔、28山田新、11道本大飛、18村田聖樹、17大曽根広汰
交代:村田→6小泉靖弥 川崎→23デューク・カルロス 山田→4伊従啓太郎 道本→30島崎元
控え:21浅川将輝 7桝谷岳良 13奥山璃空 27小川達也 29横田大祐
横浜FCユースの先発:1杉本将哉、5藤富涼南、2菅原道人、4神山京右、15橋本健人、8小澤知也が入り、17飯澤良介、24井上惇、7山本凌太郎、10服部剛大=cap、13瀬長直亮
交代:瀬長→9金澤隆太 井上→6西条正輝 山本→18板東律 服部→14白川浩人 飯澤→29川野太壱
(文中敬称略)
写真はかんちさんのものを多く使わせていただきました。ありがとうございます!
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