4月30日、稲毛海浜公園球技場では、川崎フロンターレ生田U-15が関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック第7節、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15戦に臨みました。
なお、当日はU-17日本代表候補の練習試合、関東大学選抜戦の取材のため、見られたのは後半からですが、書かせていただきます。
【川崎フロンターレU-15生田 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック第7節 vs ジェフユナイテッド市原・千葉U-15】
4月30日(日)午後1時45分キックオフ 稲毛海浜公園球技場 雨 40分ハーフ
ここまで5勝1分け、首位に立つフロンターレ生田と、2勝1分け3敗のジェフユナイテッド市原・千葉の対戦。
前半はフロンターレ生田が、6木下勝正の2試合連続のゴールで先制。そのあと、すぐに千葉がコーナーキックから同点とするも、フロンターレ生田は10奥田悠真のゴールで勝ち越し、前半は2-1で折り返します。
フロンターレのメンバーは、GK1岩田幹太郎、最終ラインは右から2小川翔太、キャプテンの5山川陽平、3藤田明日翔、18長崎亘佑、ボランチは8小川尋斗、6木下勝正、右MF38小田脩人、左MF7三上瑛大、前線には10奥田悠真、11十河晟央。
強くはないものの、やむかと思えば、また降り始める雨のなかでの後半。
フロンターレ生田に対して、追う千葉は攻勢に出て、立ち上がりにはコーナーキックを得るも、フロンターレ生田はしのいでいきます。
2分には、エリア左へ、奥田が進入。シュートを打とうとしますが、千葉も体を張って、粘り強い守り。
4分には、中盤やや右で受けた小川尋斗が小川翔太とのパス交換からエリア右へ進入。ゴールに向かって仕掛けていきますが、千葉のブロックに遭い、シュートまではいけず。
さらに5分には高い位置で奥田がカット。エリア左へ抜け出し、いったん木下に預けて、再びエリア左へ。角度のないところからシュートを打ちますが、千葉のGK1がセーブしていきます。
フロンターレ生田の攻勢は続き、6分には高い位置へ持ち出した小川翔太から、右サイド、下がり目で受けた小川尋斗が、エリア左へ浮き球を入れると、三上がバイシクルでシュート。
さらにエリア正面、奥田がシュートを打ちますが、右へ。
一方の千葉も、10が左サイドから斜めの仕掛け。これに対して、フロンターレ生田はファール。
千葉はすばやいリスタートから、エリア右へ。シュートを打ちますが、上に。フロンターレ生田としては、ひやりとする場面をつくっていきます。
藤田や山川、岩田も加わり、後ろから動かしながら、次第にラインを高めていくフロンターレ生田。
高い位置でボールを奪い、奥田が仕掛け、コーナーキックを得るなどしていきます。
そして、11分、フロンターレ生田は、奥田から小川尋斗とつながり、小川尋斗は右サイド、小川翔太へパス。
小川翔太がエリア右へ向かい、仕掛け、折り返すと、千葉の体を張った守りが、阻むもエリア内、こぼれ球に詰め、体をうまく使って、マイボールにした奥田がシュートを打つと、これが決まり、3-1。
この日2ゴール目、今季通算の得点数を11とした奥田のゴールで、フロンターレ生田が突き放します。
テンポ良くボールを動かしていくフロンターレ生田は、山川の縦パスをうまく間で小川尋斗が受けるなど、間に差し込みながら、前へ出ていこうとしていきます。
一方の千葉も、12分には左サイドからの攻勢に。エリア外左、うまく入れ替わった18がシュート。これはポストへ。
再び木下や藤田、長崎、左へ流れた奥田が受けるなどして前に出ていくフロンターレ。山川の縦パスに、小川翔太が右サイド、高い位置へ懸命に走り、相手陣内でスローインを得るなど、攻勢を続けていきます。
15分には、山川、小川尋斗と縦につながり、中央に寄って受けた小田脩人が一気に正面やや右へ。ミドルシュートを打ちますが、右へ。
さらに間に差し込んでくる千葉に対し、小川尋斗がカット。そこから最終ラインの山川、藤田、間で木下、小川尋斗が受けながら、フロンターレ生田は動かしていきます。
そして、17分、フロンターレ生田は、小川尋斗から奥田、奥田から再び小川尋斗とつながり、左へ展開。
受けた三上が折り返すと、エリア右、飛び込んだ小川翔太がシュート。これが決まり、4-1。
両サイドがかかわった、迫力のある攻撃でフロンターレが突き放します。
突き放された千葉も、それで下を向くことはなく、中盤の4、8とつながり、右へ展開。7が仕掛けてクロスを入れていきますが、シュートにはつながらず。
さらに左右に動かして、右サイド、高い位置から折り返していきますが、フロンターレ生田は体を張って阻んでいきます。
20 分には、フロンターレ生田、左サイド、三上から奥田が間で受け、正面の十河へ。十河のパスに、小田脩人が左サイドへ顔を出し、エリア外左で受けた三上がミドルシュート。
これは上に外れたものの、流れの中で位置を入れ替えながら、チャンスをつくっていきます。
飲水タイムをはさんで、24分にはフロンターレ生田、左サイドを突くパスに、三上が高い位置へ。エリア左で粘った三上は、シュートを打ちますが、右に。
さらに長崎、木下、再び長崎、藤田とつながり、後ろからテンポ良く動かしながらフロンターレ生田は前へ出ていき、木下の左サイドを突くパスに、三上が飛び出していくなど、うまく間を見ながら、チャンスをつくろうとしていきます。
千葉も、27分には左SBの13が高い位置へ。エリア右を突くパスを出していきますが、藤田がカバー。
さらに右サイド、高い位置から持ち込んでいきますが、三上が自陣のエリア近くをカバー。守備でも献身的にプレーを重ねていきます。
28分には、右サイドでのスローインの流れから、十河がエリア右へ。千葉の寄せに遭いながらも粘り強くキープを図り、右コーナーキックに。
キッカーは長崎。左足で入れると、ゴールネットを直接揺らし、5-1。見事なゴールが決まり、さらに突き放します。
それでも、間を縫うようにして、持ち出すなど、前に出てくる千葉。31分には、13が左サイドから正面への仕掛け。そのパスに、19が正面へ抜け出し、シュートは枠をとらえますが、岩田がセーブ。
さらに左サイドを9が突破。クロスを入れていきますが、エリア内で長崎がカバー。点差が開いても、フロンターレ生田も守備でも緩まずにプレーを続けていきます。
32分フロンターレ生田は、十河に代わり22玉木聖梛、奥田悠真に代わり34今廣遥碧。
33分には、右サイドでのスローイン、玉木がおさめ、リターンを受けた小田脩人が中央へ仕掛けていきますが、千葉はクリア。
千葉も徳後には、8から左サイド、9へ展開、9のパスに、右サイドから7が正面へ迫りますが、フロンターレ生田の守備が阻んでいきます。
34分フロンターレ生田は、小田脩人に代わり20メンディーサイモン友が入り、右のCBに。山川が右SB、小川翔太が右MFに。
35分には左サイドでのスローインの流れから、千葉の9が正面へ顔を出し、さらにエリア右へ持ち込もうとしていきますが、岩田がセーブ。
さらに千葉が左右に動かし、エリア内へ進入する場面をつくりますが、フロンターレはコンパクトに。右サイドからの攻めに対しては、長崎が粘り強く対応。しのいでいきます。
フロンターレ生田は、小川翔太に代わり14尾関悠太、山川に代わり17富田周平、三上に代わり9小林朝日、長崎に代わり4菊池京、奥田に代わり23白倉凜生。
さらに千葉が、交代出場の20の仕掛けなどから、ゴールに迫る場面をつくるも、藤田がうまく体を入れ、ボールを奪い取るなど、対応。
今廣や木下が中盤でボールを奪い、富田や菊池も体を張っていくなどし、しのいでいき、試合はタイムアップ。5-1。フロンターレ生田が勝利をおさめました。
局面局面を見れば、千葉も多くのチャンスをつくっており、ゴールをものにしただけではなく、守備でもしっかりプレーをしたからこその結果、と思わされるものがあります。
こうした試合の積み重ねで、フロンターレ生田は、さらにいいチームに、そして選手それぞれも、もっといいプレーをできるようになる、と思います。
前半2-1 後半3-0 計5-1
得点:木下勝正、奥田悠真2、小川翔太、長崎亘佑
フロンターレ生田の先発:1岩田幹太郎 2小川翔太 5山川陽平(c) 3藤田明日翔 18長崎亘佑 8小川尋斗 6木下勝正 38小田脩人 7三上瑛大 10奥田悠真 11十河晟央
交代:十河→22玉木聖梛 小川尋斗→34今廣遥碧 小田脩人→20メンディーサイモン友 小川翔太→14尾関悠太 山川→17富田周平 奥田→23白倉凜生 三上→9小林朝日 長崎→4菊池京
このあと、30分1本行われた練習試合、フロンターレ生田は、GK16岡本栞汰、最終ラインは右から17富田周平、20メンディーサイモン友、4菊池京、24山根春人、ボランチは34今廣遥碧、13橋本乃翔、右MF14尾関悠太、左MF9小林朝日、前線には23白倉凜生、22玉木聖梛というメンバーで臨み、0-0。
ゴールこそなりませんでしたが、攻守にしっかりプレーを重ねていき、チーム全体が力をさらにつけている、と思わされるものがありました。
関東ユース(U-15)サッカーリーグは、中断まで残り2試合。どんな試合を見せていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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