日本大 – 高松大 / 全日本大学サッカー選手権1回戦


12月7日は、味の素スタジアム横の、AGFフィールドへ。

冬の大学日本一を決める全日本大学サッカー選手権大会が開幕。

AGFフィールドでの第2試合では、日本大と高松大が対戦。川崎フロンターレU-18出身のDF栗田悠巨、MF田中慶汰、FW五木田季晋の3選手も試合に臨みました。


【全日本大学サッカー選手権大会1回戦 日本大 vs 高松大】
12月7日(木) AGFフィールド 晴れ 

関東大学サッカーリーグ1部を4位で終え、久しぶりに全日本大学サッカー選手権大会の出場権を得た日本大。
先発は、GK1木村凌也、最終ラインは右からキャプテンの13阿部夏己、3青木駿人、2熊倉弘貴、ボランチは6植木颯、22津田向陽、右MF8西山蓮平、左MF17平賀禎大、トップ下14田中慶汰、前線には11熊倉弘達、25長谷川皓哉。

田中慶汰は先発。DF栗田悠巨、FW五木田季晋はベンチスタート。

田中慶汰選手は先発に入った




四国の王者、高松大。
先発は、GK21佐藤幸聖、最終ラインは右から2赤星裕大、5辻岡拓真、キャプテンの3八十嶋一斗、12下江玄徳、ボランチは6高橋力城、7小松仁、右MF9矢野瑛吉、左MF11三好憂、前線には10矢野佑介、30岩本拓也。

この季節としては、気温が上がり、少し風はあるものの、過ごしやすい気候のAGFフィールド。メインスタンドには、多くの選手の家族らが集まり、バックスタンドでは、日本大の選手たちが幕を出し、にぎやかに声援を送り、高松大も数枚の幕を出して、選手たちを見守る、非常にいい雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。


立ち上がり、ラインを高め、前に出ていくのは高松大。矢野佑介がうまく間で受け、パス交換から右サイドの高い位置へ上がり、クロスを入れていきますが、日本大は阿部がブロック。
右コーナーキックとなりますが、日本大はクリア。セカンドボールを拾い、最終ラインで動かしていくと、間でうまく受けた田中慶汰は左サイドに展開。しかし、高松大もしっかりこれに体操し、シュートにはつながらず。

日本大は、GKの木村のキックを起点に、熊倉弘達がボールをおさめ、長谷川が裏への動き出し。しかし、オフサイドに。

5分には、高松大、右に開いた赤星のフィードに、エリア正面へ矢野佑介が抜け出しますが、木村が体を張り、シュートは打たせず。
さらに高松大が前線のコンビネーションの良さを見せ、うまく左サイド、高い位置へ抜け出した矢野佑介のパスに、エリア左へ飛び出した岩本がシュートを打ちますが、日本大もエリア前で人をかけての守りで対応し、シュートは枠へは飛ばすことはできず。

日本大は、ラインを高め、長谷川や熊倉弘達が背後を取る動きを見せ、また、田中慶汰も高い位置への動き出しを繰り返し、攻撃の糸口を探りに。
最終ラインの青木、阿部にGKの木村も加わり、津田も最終ラインに下りながら、ボールを動かし、青木のフィードに、熊倉弘貴が左サイド、高い位置への動き出しを見せるなどしていきますが、高松大のコンパクトな守りを攻略するには至らず。

それでも、10分には、熊倉弘貴の左クロスを高松大がクリアし、左コーナーキックに。
キッカーは熊倉弘達。右足でボールを入れると、遠いサイドで植木、西山が粘り、最後はエリア外右、津田がミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。

一方の高松大も、GKの佐藤が外に出て、後ろからテンポの良いボール回しを見せ、中央に顔を出した矢野佑介から中盤の小松とつながって、小松は左サイドを突くパスを出していきますが、青木が対応していきます。

長谷川のポストプレーも交え、次第に相手陣内での時間を増やしていく日本大。左サイドでは平賀、熊倉弘達が連係。時には下がり目に田中慶汰が顔を出し、植木らとかかわり、うまく高い位置へ熊倉弘貴が仕掛けて、クロスを入れる場面をつくっていきます。

しかし、高松大もエリア前での守りが、集中力が高く、なかなかゴールをおびやかす場面をつくることには至らず。
熊倉弘貴のフィードに、熊倉弘達がエリア左へ、切れのある動きで進入するなどしていきますが、最後のところで高松大の堅い守りが阻んでいきます。

22分には、右サイド、高い位置へ西山が持ち込み、うまく間で受けた熊倉弘達はスルーパス。エリア右、抜け出した田中慶汰がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

高松大も、24分には右サイドから持ち込み、右サイドでのスローインを得ると、小松のロングスローから、エリア外正面で矢野佑介が粘り、シュートまで持ち込みますが、これは左に。決定的なものとはならず。

26分には、右サイド、うまく矢野瑛吉が入れ替わり、エリア正面への折り返し。しかし、これには青木が粘り強く対応。こぼれ球に対しても熊倉弘貴がカバー。
再び高松大のロングスローとなりますが、しのいだ日本大は、左サイド、開いて受けた田中慶汰が前に持ち込もうとして、左サイドでのスローインに、

田中慶汰は高い位置で粘り、左コーナーキックを得ると、熊倉弘達がニアに入れたボールに、津田が飛び出しますが、枠はとらえることはできず。

ともにコンパクトに、堅いゲーム運びを見せていく日本大と高松大。
そんななか、日本大は、右サイド、高い位置へ何度も西山が顔を出し、熊倉弘貴も流れの中で高い位置へ。中盤に下がって受けた田中慶汰のパスに、西山が右サイド、高い位置へ抜け出し、クロスを入れる場面をつくっていきますが、高松大の守備を崩すには至らず。それでも、ボールをカットし、前に出ていこうとする場面では、津田が寄せて、奪い返すなど、守備の部分でもしっかりプレーを見せていきます。

33分には、右サイド、高い位置へ西山が抜け出し、右クロス。エリア内で高松大がクリアし、右コーナーキックに。
高松大のクリアで、再び右コーナーキックを得た日本大は、ショートコーナーを選択。その流れから、熊倉弘貴がエリア左へ進入しますが、高松大は体を張り、これを阻んでいきます。

34分には、再び左コーナーキックを得た日本大。熊倉弘貴は遠いサイドにボールを供給。植木が左足でシュートを打ちますが、枠はとらえられず。


なかなか前に出ることはできなかった高松大も、35分には、高い位置でカット。岩本がエリア右へ仕掛けていきますが、田中慶汰が自陣に戻り、ブロック。最後は青木がカバーし、しのいでいきます。


さらに高松大は、岩本が下がり目で受け、その縦パスに矢野佑介が抜け出しそうになりますが、阿部が対応。さらに中央に下りた岩本から左に展開しようとしていきますが、日本大はコンパクトにこれに対応。

やや風が強くなる中、高松大はさらに高い位置でボールを奪う場面をつくりますが、阿部がよくカバー。そこから右に展開し、西山がエリア外右の高い位置へ。
左足でのミドルシュートは上にそれたものの、ボールをものにしてもシュートまではなかなかいけない高松大に対し、日本大は守備から攻撃に、そしてシュートに確実につなげられるようになっていきます。

42分には、熊倉弘貴が高い位置へ抜け出し、クロスを入れるとエリア内、長谷川が飛び出しますが、高松大の体を張った守りが、阻んで右コーナーキックに。
キッカーは熊倉弘貴。左足でボールを入れると、セカンドボールを拾った日本大は、右サイドから植木が左足でのクロス。ニアに田中慶汰が飛び出しますが、佐藤が阻んでいきます。

日本大は、さらに44分、青木のフィードに、長谷川がエリア外左へ。これに対して、高松大はファール。
日本大がフリーキックを得ます。

キッカーは、熊倉弘達。右足でボールを入れると、ニアに飛び出したのは津田。これは高松大が阻んで、左コーナー―キックに。
キッカーは熊倉弘達。エリア内にボールを入れると、阿部が競ったボールはゴール右へ。これを田中慶汰が押し込み、1-0。
前半はここでタイムアップ。最後の最後に、日本大がゴールをものにし、ハーフタイムに入ります。

 

田中慶汰選手のゴールで日本大が先制。前半最後のプレーでゴールをものにする

 





後半、追いかける高松大はラインを高め、前に出ていきますが、日本大は長谷川も下がり目に下り、コンパクトに。
最終ライン、熊倉弘貴の浮き球に、熊倉弘達が高い位置へ動き出し、高松大のラインを下げさせ、再び前に出られるように。

2分には、自陣でフリーキックを得ると、木村がエリア外右に送ったボールを、折り返し、エリア左へ田中慶汰が抜け出しますが、高松大はブロック。
惜しくも、得点にはつながりませんでしたが、セットプレーからゴールをおびやかす場面をつくっていきます。

熊倉弘達が高い位置へ仕掛け、折り返し、また、浮き球のパスに、長谷川がエリア左へ飛び出すなど、ゴールに向かう動きが増えていく日本大。
縦パスを、長谷川がおさめ、高い位置へ上がった平賀につながるなど、高松大の陣内でプレー。

高松大は、エリア外正面に浮き球を入れ、起点をつくろうとしますが、熊倉弘貴がしぼって、マイボールに。そこから右に展開し、、西山が高い位置をうかがい、切り返した西山は左サイドを突くパス。
ここでは、高松大、矢野瑛吉が下がって、カバーしたものの、両サイドを生かしながら、日本大が揺さぶります。


7分には、高松大も岩本から、右サイド、三好につながり、三好の縦パスに、矢野佑介がエリア正面右に抜け出しますが、青木がカバー。

11分には、うまく中央へ顔を出した矢野瑛吉がマークを剝がし、エリア外正面へ。しかし、その縦パスはシュートにはつながらず。

すると、再び流れは日本大に。12分には、右に開いて受けた西山が切れ込んで、エリア外正面右へ。左足でシュートを打ちますが、佐藤がセーブ。

さらに右サイド、右サイド高い位置へ顔を出した田中慶汰や植木、津田、さらに阿部も高い位置へ顔を出し、ボールを高い位置で動かしていく日本大。
西山のパスに、高い位置へ抜け出した田中慶汰が右からゴール前に折り返すと、エリア内、高松大の守備陣が対応したこぼれ球を、平賀が押し込み、2-0。
日本大が突き放します。

平賀禎大選手が決め、2-0



直後には、高松大、小松がドリブルで高い位置へ。そのパスに、下江が左からクロスを入れますが、日本大の守りが阻み、シュートにはつながらず。

すると、16分には、日本大、左サイドで熊倉弘達が粘り、ラインを割りそうになったボールを残すと、津田のパスに、平賀が左サイド、高い位置へ。クロスを入れると、長谷川がエリア内へ飛び出しますが、ここは佐藤がセーブ。
しかし、17分、うまくエリア左に抜け出した長谷川がシュートを打つとこれが決まり、3-0。日本大がさらに突き放します。

 



高松大は岩本に代わり8松元琉磨。

日本大は、さらに下がり目に田中慶汰も顔を出し、西山もかかわり、阿部が高い位置へ上がり、クロス。高松大が阻んだところ、セカンドボールを拾い、左へ展開。今度は平賀がクロスを入れる場面につなげていきます。

日本大は19分、熊倉弘達、平賀が下がり、18五木田季晋が前線。19大久保帆人が左MFに。

 

途中出場の五木田季晋選手


さらに20分には植木に代わり10橋田尚貴。

日本大はさらに浮き球のパスを、高い位置で五木田が粘り、ルーズボールに、長谷川や田中慶汰が詰め、球際に厳しく、プレー。
23分には、五木田が左サイド、高い位置へ持ち込み、追い越した大久保がクロス。遠いサイド、西山が飛び込みますが、高松大は体を張り、クリア。
セカンドボールを拾った日本大は、エリア右、橋田が飛び出し、シュートを打ちますが、これは上に。

田中慶汰が中央に下り、平賀や西山がそれぞれの高い位置に顔を出し、ゴールに迫る場面を日本大はさらにつくっていきます。


日本大は、青木に代わり32千葉武が入り、ボランチに。津田が最終ラインに。高松大は下江に代わり26川瀧玲。

高松大が中央でボールを回していこうとする場面では、五木田がプレスバックに。そこからマイボールにしていく日本大。
フィードに高い位置へ、田中慶汰が動き出し、高松大がボールをものにしても、高い位置からプレス。前には入れさせず、日本大は再びボールをものにし、田中慶汰や西山、阿部がかかわって右サイドでボールを動かし、五木田や橋田、間で千葉も受けながら、流れを渡さず、プレーを続けていきます。

高松大は三好に代わり17谷本将虎。

32分には、日本大、長谷川がボールをおさめ、右に展開。千葉のパスに、田中慶汰がエリア外右へ。ミドルシュートを打とうとしたところ、高松大はブロック。
エリア外左にこぼれたボール、大久保のシュートは佐藤がセーブし、右コーナーキックに。

右コーナーキック、橋田が左足でボールを入れると、遠いサイドに流れたボールをものにした高松大は、中央を松元が持ち上がろうとしますが、田中慶汰が厳しく寄せにいき、前には行かせない対応。

すると35分、日本大は、左サイドから攻勢に出ると、クロスにエリア内、飛び出した五木田に対し、高松大がファール。日本大はPKを得ます。
キッカーは千葉。これをゴール左に決め、4-0。日本大がさらに突き放します。

 

千葉武選手がPKを決め、4-0



日本大はここで田中慶汰に代わり15永田亮輔。永田が右、西山がトップ下に。

40分には高松大、矢野瑛吉に代わり20清水斗和。

日本大は、さらに橋田や千葉、阿部、津田がかかわり、下がり目で受けた五木田のパスに、大久保が高い位置へ動き出すなど、うまく間に差し入れながら、ボールを回す時間をつくっていきます。

42分には、右サイドからの攻勢に。永田が西山とのパス交換から高い位置へ抜け出し、折り返すと、エリア正面右、五木田がうまく抜け出し、シュート。しかし、上に。
直後には、フィードに、五木田が右サイド、高い位置へ抜け出し、クロス。エリア内、長谷川が飛び込みますが、シュートは上・。

43分には、中央で橋田がカット。スルーパスに、五木田が正面へ。しかし、シュートは佐藤の好守が阻んで、惜しくも得点とはならず。

セットプレーからゴールを狙う高松大の攻勢を、木村を中心に対応していく日本大。
アディショナルタイムには、高松大のコーナーキックをしのいで、カウンターに持ち込み、大久保のクロスに、西山がエリア内へ飛び込みますが、佐藤が阻んでいきます。

47分には、下がり目で受けた長谷川のパスに、熊倉弘貴が高い位置へ。クロスは高松大の守りが阻んで左コーナーキックに。

日本大はショートコーナーを選択。熊倉弘貴がクロスを入れていきますが、高松大も、あきらめず、体を張り、阻んでいきます。

高松大は清水斗和、松元の連係から左に展開しようとしていきますが、橋田がカット。そこから右サイド、永田へ。
永田は切れ込んで、左サイドを突くパス。これは高松大が阻んで、シュートにはつながらなかったものの、試合はタイムアップ。4-0。

日本大が2回戦進出を決めました。

先制点を決め、2点目の起点になるなど、勝利に大きく貢献した田中慶汰。途中出場ながら、多くのチャンスをつくりだした五木田。それぞれのプレーがとてもうれしいものがありました。

前半1-0 後半3-0 計4-0

得点:田中慶汰、平賀禎大、長谷川皓哉、千葉武=PK(日本大)

日本大の先発:1木村凌也 13阿部夏己(c) 3青木駿人 2熊倉弘貴 22津田向陽 6植木楓 8西山蓮平 17平賀禎大 14田中慶汰 11熊倉弘達 25長谷川皓哉
交代:熊倉弘達→19大久保帆人 平賀→18五木田季晋 青木→32千葉武 植木→10橋田尚貴 田中慶汰→15永田亮輔
控え:12有留奎斗 4栗田悠巨 5小林佑熙 7丸山喬大 

高松大の先発:21佐藤幸聖 2赤星裕大 5辻岡拓真 3八十嶋一斗(c) 12下江玄徳 6高橋力城 7小松仁 9矢野瑛吉 11三好憂 10矢野佑介 30岩本拓也
交代:岩本→8松元琉磨 下江→26川瀧玲 三好→17谷本将虎 矢野瑛吉→20清水斗和
控え:1栗原拓也 4安冨匡祐 16宮迫大輝 13荒木大翔 29秦陸斗

 

日本大の2回戦は12月10日午後2時キックオフ、AGFフィールド。東海学生サッカーリーグ1部の王者、中京大と対戦します。

先発した田中慶汰。途中出場で存在感を見せた五木田。そして、大学生活最後の大会となる栗田。それぞれがチームの力になるような活躍を見せ、日本大がさらに勝ち進むことを願っています。


(文中敬称略)

田中慶汰選手
栗田悠巨選手
五木田季晋選手
栗田悠巨選手にとっては大学生活最後の大会
先発出場の田中慶汰選手

スタンドから声援を送る日本大の選手たち

田中慶汰選手

田中慶汰選手
コーナーキックからゴールを狙う
田中慶汰選手
前橋育英時代にはフロンターレU-18ともプリンスリーグ関東で対戦した熊倉弘達選手

コーナーキックから田中慶汰選手が決め、日本大が先制

後半へ

田中慶汰選手が右サイドを抜け出す

平賀禎大選手が決め2-0

 

五木田季晋選手
長谷川皓哉選手がゴールを決め、3-0

途中出場の五木田季晋選手

栗田悠巨選手
五木田季晋選手

PKを千葉武選手が決め、4-0

交代で下がる田中慶汰選手
五木田季晋選手。ゴールこそならなかったが、途中出場で多くのチャンスをつくりだした

西山蓮平選手のシュートは佐藤幸聖選手がセーブ
4-0でタイムアップ
五木田季晋選手、田中慶汰選手、栗田悠巨選手

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