12月3日、プレミアリーグEASTは最終節、第22節を迎え、川崎フロンターレU-18は、等々力陸上競技場にて、尚志高校との一戦に臨みました。
EASTの優勝争いは三つ巴。
第21節終了時点で、1位から3位は以下の通り。
①青森山田 勝ち点48 得点52 失点25 得失点差+27
②川崎フロンターレU-18 勝ち点46 得点56 失点15 得失点差+41
③尚志高校 勝ち点46 得点44 失点19 得失点差+25
この3チームが優勝の可能性を残しており、アウェーでFC東京U-18と対戦する青森山田は勝利すれば、優勝。
もしも、青森山田が引き分けか敗戦ならば、フロンターレ – 尚志高校の勝者が優勝。引き分けた場合は、青森山田が優勝する、という状況での大一番となりました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第22節 vs 尚志高校】
12月3日(日) 午後1時キックオフ 等々力陸上競技場 晴れ 3419人
フロンターレの先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、6由井航太、5土屋櫂大、32関德晴、ボランチは25矢越幹都、10尾川丈、右MF7志村海里、左MF11岡野一恭平、前線には9岡崎寅太郎、13髙橋宗杜。
第20節のFC東京U-18戦、第21節の柏レイソルU-18戦とU-18日本代表に招集されるなどして、メンバー外だった濱﨑が先発に戻ってきました。
尚志の先発は、GK16角田隆太朗、最終ラインは右から5冨岡和真、キャプテンの20渡邉優空、4市川和弥、2白石蓮、ボランチは8神田拓人、14藤川壮史、右MF10若林来希、左MF7安齋悠人、前線には9網代陽勇、12笹生悠太。
尚志のホームで行われた第4節は、3-1。フロンターレが勝利しています。
青空の広がった、晴天の等々力陸上競技場。
この日午後2時には、トップチームが、アウェーでサガン鳥栖戦に臨むフロンターレ。それでも、等々力陸上競技場には、選手の家族らに加え、多くのフロンターレサポーターの姿も。
チアリーダーも従えて、尚志高校のメンバー外の部員たちがにぎやかに声援を送れば、Gゾーンにつどったフロンターレサポーターは、「今日を楽しもう!輝け ヤンフロ!!」。アップを始める選手たちに横断幕を掲げ、チャントやコールで、この日も熱のこもった声援を送る。選手やチームスタッフ、家族やサポーター、運営のスタッフらのこの試合に懸ける想いが形作る雰囲気のなか、キックオフを迎えました。
立ち上がり、フロンターレは右サイドでスローインを得ると、江原のパスを受けた髙橋宗杜が正面でキープ。パスを受けた岡崎は、左サイドを仕掛け、クロス。
ここはエリア内で尚志のCB、渡邉がクリアし、シュートにはつながらず。
さらにフロンターレは、左サイドでは関、岡野一、尾川がかかわってパスを回し、右サイドでは江原、志村の連係から高い位置で時間をつくるなど、尚志の陣内でプレーする時間を増やしていきます。
一方の尚志も、5分には右サイド、若林が高い位置へ。エリア右へ仕掛けていこうとしますが、岡野一がコーナー付近まで戻り、体をうまく入れ、これを阻む粘り強い守り。
フロンターレは再び、由井や土屋が開き、間に尾川や矢越、岡崎も顔を出して、組み立てを図り、時には由井が高い位置まで持ち上がり、縦に速いパスを入れていくなどしていきます。
8分には土屋のフィードを、岡崎が高い位置でおさめ、リターンを受けた矢越は左に展開。関が岡野一とのパス交換からエリア左へ進入。
関がマイナスにパスを出すと、エリア正面左、抜け出した岡野一はシュート。しかし、尚子志の好守に遭い、惜しくもゴールとはならず。
右コーナーキックとなり、キッカーの関が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った志村は左サイドを仕掛け、左サイドでのスローインに。
その流れから岡崎がエリア左へ進入。しかし、尚志は冨岡がこれに対応。尚志も1対1の強さを見せ、フロンターレの攻勢に対抗していきます。
フロンターレがボールを回していく中、コンパクトにそれに対峙していく尚志。フロンターレが中盤に入れたところを狙い、すばやい寄せからボールを奪う場面もつくっていきます。
11分には、高い位置で受けた笹生のパスに、若林が右サイド、高い位置へ。若林がマイナスに戻すと、エリア外正面やや右で受けた冨岡は浮き球のパス。エリア右、安齋が飛び出しますが、土屋がカバー。
尚志も素晴らしい連係を見せ、フロンターレはそれでも集中したいい守りで、それに対応していきます。
しかし、流れは徐々に尚志へ。13分には、最終ラインの市川の縦パスを、うまく間で網代が受け、そこから左に展開。白石との連係から安齋が高い位置へ。安齋は左サイドを突破。そのパスに、エリア外左へ飛び出した笹生はシュートを打ちますが、関がエリア内でブロックし、左コーナーキックに。
キッカーは白石。左足でボールを入れると、ニアで市川がヘディングシュート。これは濱﨑が間一髪阻んで、左コーナーキックに。
左コーナーキック、白石は今度もニアにボールを供給。これを折り返すと、笹生のヘディングシュートが決まり、0-1。先制点は尚志に入ります。
追いかける展開となったフロンターレ。15分には、土屋、由井、下がり目に下りた岡崎から中央の尾川へつながり、尾川は浮き球のパス。
エリア正面へ志村が抜け出しますが、角田がセーブ。
16分には、江原から正面の尾川へ。尾川のスルーパスに、髙橋宗杜が抜け出しそうになりますが、尚志はこれをカットする集中したいい守り。
さらにフロンターレが、岡崎が中盤に下り、尾川や矢越が間、間で受けながらボールを動かす時間をつくり、20分には、エリア外正面右、尾川のスルーパスに、岡野一がエリア正面へ。
岡野一はシュートを打ちますが、角田の好守に遭い、惜しくもゴールとはならず。
22分には、左サイド、岡野一から速いパスがエリア正面、岡崎へ通り、岡崎は鋭いターンからシュート。しかし、これは上に。
一方の尚志も直後には、正面で安齋がカット。エリア外正面やや右へ持ち込み、シュートを打ちますが、これは左にそれていきます。
再び攻めに転じたフロンターレは、23分、関の縦パスに、岡野一、岡崎が左サイドをドリブルで仕掛け、中盤を経由し、右へ展開。
江原が右クロスを入れると、遠いサイド、岡野一が折り返しますが、これはオフサイド。
さらにフロンターレが、中央に時には志村も顔を出しながら、ボールを動かし、25分には、縦パスを中央で受けた岡崎から矢越とつながり、矢越は右に展開。江原から志村とつながり、志村は高い位置へ持ち込み、右クロス。しかし、エリア内で尚志は集中したいい守りを見せ、シュートには結びつかず。
26分には、岡野一が自陣から持ち上がり、正面で髙橋宗杜が受けると、髙橋宗杜はエリア右へパス。これに志村が反応しますが、白石のカバーに遭い、シュートは打てず。
フロンターレが、濱﨑や由井、土屋、尾川らがかかわってボールを回していく時間は続き、27分には、矢越の浮き球のパスに、関がエリア左へ。
しかし、渡邉のカバーに遭い、左コーナーキックに。
左コーナーキック、キッカーは志村。右足でボールを入れると、遠いサイドでの折り返しに、尾川がエリア左へ詰めますが、尚志のカバーに遭い、シュートは打てず。
一方の尚志も、フロンターレのパス回しに対し、コンパクトに構え、そこから中盤で神田や藤川がボールを奪い、縦に速いパスを入れる場面をつくっていきますが、由井がすばやい寄せから奪い返し、すぐさま右に展開。受けた江原はうまく相手に当て、右サイドでのスローインに。守備から攻撃へのつながりをもってプレーしていきます。
33分には、尾川から受けた岡野一が正面へ持ち込み、右へ展開。志村につながり、志村の縦パスに、尾川がエリア右へ進入。シュートを打ちますが、これは角田の正面。
最終ライン、由井や土屋が多く触れながら、関の浮き球のパスに、岡崎が左サイド、高い位置へ流れて受けるなど、長いボールも交え、前に出ていくフロンターレ。
時には由井が高い位置へ持ち上がり、ボールを預けたところからエリア右へ顔を出すなど、ゴールを目指す動きを続けていきます。
一方の尚志も、37分には、中央やや右で藤川がカット。藤川は正面へ浮き球のパス。これは由井がカバー。
38分には、さらに高い位置でボールをカットし、笹生のパスに、安齋がエリア左、高い位置へ仕掛けていきますが、江原がカバー。最後は濱﨑がセーブ。
39分には、フロンターレ、由井の縦パスを中央で受けた岡崎は左へ展開。岡野一が高い位置へ仕掛け、岡野一は正面へパス。これをおさめた岡崎はシュート。しかし、上に。
フロンターレはさらに髙橋宗杜が高い位置でボールをキープ。尾川や関、岡野一が左サイド、高い位置でかかわってボールを動かしていきますが、尚志もこれにしっかりブロックを組んで、対峙していきます。
尚志は、43分、右サイド、流れて受けた網代が仕掛け、折り返し。しかし、これに対しては江原・由井が対応。
フロンターレはさらに髙橋宗杜、岡崎が高い位置で受け、尚志陣内でプレーする時間をつくり、45分には、パス交換から岡崎がエリア内へ。しかし、尚志の守りに遭い、最後は角田がセーブ。
前半は0-1。尚志高校がリードして、ハーフタイムへ。
ともに交代はなく、フロンターレサポーター、尚志の応援団がそれぞれチャントで選手たちの背中を後押しする中、迎えた今季最後の等々力での45分。
立ち上がりには、関の浮き球のパスに、岡崎がエリア左へ。しかし、尚志の厳しい守りに遭い、最後は角田がセーブ。
一方の尚志も、下がり目で網代がおさめ、安齋につなげると、安齋の浮き球のパスに、笹生がエリア内へ。しかし、ここは由井が対応。
3分には、下がり目で受けた笹生から右へ展開。受けた網代はエリア外右へ持ち込み、下がり目で受けた冨岡はミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
すると4分には、フロンターレ、右サイド、江原が浮き球のパスを送ると、エリア正面、抜け出したのは岡崎。GKの角田が前に出ているところを見て、ループシュートを打つと、これが決まり、1-1。
沸くフロンターレのサポーター。ボールを拾い上げた岡崎と喜びを分かち合いながらも、すぐさまセンターサークルへ戻るフロンターレの選手たち。フロンターレがついに同点に追いつきます。
波に乗るフロンターレは直後には、由井、土屋と最終ラインで動かしていくと、間でうまく受けた志村は右へ展開。江原とのパス交換からエリア右へ進入しますが、尚志の守りに遭い、シュートは打てず。
7分には尚志、中盤でうまく受けた藤川は浮き球のパス。これに正面から右サイドへ抜け出した網代は折り返し。エリア正面、笹生が迫りますが、土屋がカバーしていきます。
再び中央、下がり目で髙橋宗杜が受け、岡崎が高い位置へ持ち込むなどしていくフロンターレ。
8分には、由井から右へ展開。江原から志村とつながり、志村は高い位置への仕掛け。これは尚志の守りに遭い、右コーナーキックに。
キッカーは関。ボールを入れると、エリア内正面、土屋が倒れ込みながらもうまく頭で合わせたシュートは枠をとらえますが、角田がセーブ。
尚志は素早くリスタート。左サイド、高い位置へ白石が抜け出しますが、自陣のエリア近くを岡崎がカバーする献身的な守り。
10分には再びフロンターレ、江原のフィードに、髙橋宗杜がエリア右へ。髙橋宗杜が正面へ折り返すと、岡崎がシュートを打とうとしますが、角田がセーブ。
直後には尚志、左サイドを安齋が突破。安齋が折り返すと、ニアで笹生がシュート。しかし、これは上に。
11分にはフロンターレ、尾川から左サイド、岡野一へ。いったんは尚志がボールを奪うも、即時奪回。岡野一は正面左へ持ち込み、シュート。しかし、角田がセーブ。
互いにゴールに迫る展開が続く中で、12分には、フロンターレ、右サイド、高い位置で江原がクロス。
こぼれ球をエリア外正面で拾った矢越はミドルシュート。これは尚志の選手に当たり、左コーナーキックに。
キッカーの矢越は、ショートコーナーを選択。ボールを受け直した矢越は左クロス。遠いサイドにボールが入りますが、由井は触ることはできず。
一方の尚志も、最終ライン、渡邉がフィード。これを網代がエリア外正面でおさめ、そのスルーパスに、若林が右サイド、高い位置へ抜け出しますが、岡野一が低い位置まで戻りカバー。
さらに高い位置での展開をつくる尚志。しかし、フロンターレは髙橋宗杜も自陣まで戻るなど、コンパクトに粘り強く対応。
15分には、うまく間で受けた網代がエリア正面へ仕掛けていきますが、土屋が対応。
16分には、フロンターレ、土屋が左サイドを突くフィード。これに髙橋宗杜が抜け出しますが、GKの角田のカバーに遭い、シュートまでは行けず。
フロンターレが関や尾川、岡野一がかかわってテンポ良くボールを動かせば、それに対し、若林が右サイドの下がり目に下り、冨岡との連係から粘り強く寄せ、前には行かせずに対応していく尚志。
互いに球際の厳しさも見せながら、ボールをものにしようと、渡り合う時間が続いていきます。
20分には、尚志、渡邉のフィードに、安齋が左サイドから斜めの動き出し。これには江原が粘り強く寄せていき、最後は濱﨑がセーブ。
直後にはフロンターレ、濱﨑がエリア右へ正確なボールを送ると、抜け出したのは岡崎。しかし、シュートは上に。互いに長いボールからもチャンスをつくっていきます。
21分には、フロンターレ、尾川がボールを奪い、、左へ展開すると、岡野一の折り返しは右へ流れ、ボールは江原からエリア外正面の矢越へ。矢越が浮き球のパスを入れると、エリア正面、抜け出した岡崎はヘディングシュート。しかし、上に。
直後には尚志、中央、うまく間で受けた網代が持ち上がり、そのパスに安齋がエリア外左へ。しかし、シュートは枠外。
23分には、今度はフロンターレ、土屋のフィードのセカンドボールを拾い、関から由井、由井から志村とつながり、志村から受け直した由井から中央を経由して、左サイド、関へ。
関が左クロスを入れると、髙橋宗杜がヘディングシュート。しかし、これは上に。
フロンターレは江原や矢越、志村が右サイドで連係。岡崎も下がり目に下り、ボールを間で受け、組み立てを図りに。
一方の尚志は中盤にボールが入ったところを狙い、神田や藤川らがうまくボールをカットするなどし、対抗。
26分には、高い位置で奪い、左サイドから中央、中央から右サイドと動かし、最後はエリア右、網代が抜け出しますが、由井が対応。
右コーナーキックとなり、白石がボールを入れると、セカンドボールを拾った尚志は、白石が右サイドから左足のクロス。エリア内、網代が飛び込みますが、さわることはできず。
尚志はここで交代。笹生に代わり11桜松駿。
30分には、尚志、神田がボールを奪い、右に展開。若林から桜松とつながり、桜松は折り返し。しかし、関が対応していきます。
フロンターレは髙橋宗杜に代わり、41恩田裕太郎。
32分には尚志、左サイド、安齋が運び、右へ展開すると、高い位置から冨岡が折り返し。ニアで桜松がシュート。これはサイドネットに。
安齋や白石が左サイドでうまくかかわり、高い位置でプレーする時間をつくっていく尚志。フロンターレはそれに対し、志村が低い位置へ下り、由井との連係から懸命の守り。
さらに右に展開し、クロスから尚志がゴールに迫る場面をつくっていきますが、土屋が対応していきます。
34分にはフロンターレ、恩田が左サイド、高い位置へ。ここは尚志の守りに遭うも、セカンドボールを拾い、岡野一がスルーパス。エリア左、岡崎が抜け出しますが、角田の対応に遭い、シュートは打てず。
さらに左サイド、うまく受けた安齋が斜めに仕掛けるなどし、ゴールに迫る尚志。フロンターレはコンパクトに、粘り強い守り。エリア前を尾川がカバーするなど、流れが尚志に傾いていくなか、全員が献身的な姿勢を見せていきます。
フロンターレは岡野一に代わり17柴田翔太郎が入り、右MF、志村が左MFへ。矢越に代わり30林駿佑。
そんななか、37分には尚志、左サイドから攻勢に出ると、これはフロンターレが阻むも、右サイド、冨岡から若林とつながり、若林がクロス。これはフロンターレが阻むも、クリアボールを拾った藤川はシュート。フロンターレがブロックしたところ、こぼれ球に詰めた網代がシュートを打つとこれが決まり、1-2。勝ち越しのゴールは尚志へ。
再び追いかける展開となったフロンターレは土屋を前線へ。林が最終ラインに。
39分にはさらに尚志、パス交換から桜松がエリア正面へ。しかし、濱﨑がセーブ。
フロンターレは直後には下がり目で受けた岡崎がパス交換から高い位置へ。左に展開しクロスを入れると、正面で土屋が競り、拾った岡崎はエリア内へ持ち込んでいきますが、尚志の守りに遭い、シュートは打てず。
尚志も左サイド、白石を起点にゴール前での場面をつくるなか、最後のところで関がカバーするなどしながら、攻撃へ転じていくフロンターレ。
41分には、尾川のスルーパスに、志村が高い位置へ抜け出し、クロスを入れると、土屋がうまくエリア内へ入り込みヘディングシュート。これは決まった、と思われたシュートでしたが、惜しくもポスト。セカンドボールに柴田が詰め、右コーナーキックを得たフロンターレは、濱﨑も前線へ上げ、ゴールを狙いますが、尚志はクリア。
クリアボールを拾った安齋が高い位置へ仕掛けていきますが、志村がカバーしていきます。
尚志も43分には、神田から右サイド、高い位置に展開すると、フロンターレにファールがあり、フリーキックに。キッカーの白石がニアに入れると、網代がヘディングシュート。しかし、左に。
尚志は、安齋に代わり27山本仁、網代に代わり15濵田昂希。
交代で入った山本がうまく縦に持ち込み、濵田との連係からフロンターレの陣内でプレーする時間をつくる尚志。フロンターレは柴田がそれに対応。岡崎を経由して、左サイドを恩田が仕掛けていくところにつなげますが、尚志の守りが阻んでいきます。
アディショナルタイムは4分。
46分には、フロンターレ、左サイドからの尚志の攻勢をしのぎ、江原が浮き球のパス。エリア正面に岡崎が抜け出しますが、角田のカバーに遭い、シュートは打てず。
48分には江原のフィードを、志村が競り、恩田が左サイドから斜めにエリア前に動き出していきますが、尚志の堅い守りがこれを阻止。
試合はタイムアップとなり、1-2。勝利したのは尚志となりました。
他会場では、青森山田が2-0でFC東京U-18に勝利。2年ぶりのプレミアリーグEAST優勝を決めました。
フロンターレは、14勝4分け4敗、勝ち点46、得点57、失点17、得失点差+40。3位でプレミアリーグ参戦2年目のシーズンを終えることになりました。また、最終節で同点ゴールを決めた岡崎は、18ゴールでプレミアリーグEASTの得点王となりました。
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:岡崎寅太郎(フロンターレ) 笹生悠太、網代陽勇(尚志)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 6由井航太 5土屋櫂大 32関德晴 25矢越幹都 10尾川丈 7志村海里 11岡野一恭平 9岡崎寅太郎 13髙橋宗杜
交代:髙橋宗杜→41恩田裕太郎 岡野一→17柴田翔太郎 矢越→30林駿佑
控え:16菊池悠斗 22加治佐海 18八田秀斗 28香取武
尚志の先発:16角田隆太朗 5冨岡和真 20渡邉優空(c) 4市川和弥 2白石蓮 8神田拓人 14藤川壮史 10若林来希 7安齋悠人 9網代陽勇 12笹生悠太
交代:笹生→11桜松駿 安齋→27山本仁 網代→15濵田昂希
控え:1高橋悠太 22高田湊人 33遠藤新太 21大竹哩央
◇試合後、長橋康弘監督、濱﨑知康、由井航太、江原叡志、岡崎寅太郎の4選手に話を聞きました。
「悔しさをとにかく忘れちゃいけない。
この悔しさをまた、成長につなげてほしい、ということは選手たちに伝えました」長橋康弘監督
-まずは本日の試合、総括をお願いします。
本当にたくさんのサポーターの方が等々力に入ってくださって。それと、これまで一生懸命トレーニングしてくれた選手たちですね。メンバーに入れなかった選手たち。
そういったところをちゃんと、そういう気持ちをちゃんと考えてなっていうところと、サポーターにちゃんと結果で、勝利を届けようというところで入りました。
選手たちは最後まで一生懸命頑張ってくれた、と思います。
ただ、尚志のほうが強かったです。
-後悔しないように、出し尽くしてほしいっていう話でしたけど、出し尽くしたうえで出たものはどうでしょうか?
選手たちは特に前半ですね、持てる力を精いっぱい出してくれたのかな、というふうに思っています。
後悔はあるかもしれませんね。
私はですね、選手たちをずっと見ていますので。彼らがもっとできるのを知っています。後悔していると思いますけど、そのなかでやってくれたのだろうと。
緊張もあったと思いますし、プレッシャーもあったと思います。
-先週自分たちがレイソルに勝って、翌日山田が引き分けたことで優勝の可能性がつながってのここまでの1週間だったと思うんですけど、選手のモチベーションやトレーニングに向かう雰囲気はどうでしたか?
やはりレイソル戦に勝って、翌日の青森山田戦が昌平高校に引き分けてくれたというところで、何か、私たちに流れが来ているというようなムードは1週間のトレーニングで感じました。
選手たちも最終戦に向けて、前向きにトレーニングをしていてくれていたし、いい準備はできたと思います。
-失点するまでの最初の15分は硬さというものを感じたんですけど、立ち上がりはどういうふうにごらんになっていました?
今年はとくに立ち上がりが悪くて、そのへんのところは改善しなければいけない。なかなか改善されぬまま、続いていたんですけど、ここ最近、選手の中から、声が出てきて。
その目がそろうようにはなったんですけど、今日もちょっと緊張から来るものなのか、わからないんですけど、確かに最初の方は動きが硬かったですね。
-個人のところで言うと、岡崎君が得点王になりましたけど、この1年の彼の成長、どういうふうに評価されていますか?
まず、得点王は素晴らしいことですし、彼の得点でいくつもの試合を救われてきました。
ただ、彼自身、得点にこだわってきたんですけど、「チームの勝利のための得点が欲しい、ということ」を、彼自身が言っていて。
そう言った意味では、彼は悔しい思いを今日はしていると思います。
これに満足せず、また成長してほしいと思います。素晴らしい活躍でした、1年間。
-去年初昇格、初優勝で注目されたなか、迎えたと思うんですけど、改めてプレミアで連覇する難しさだったり、1年間感じたことはいかがですか?
選手たちには今年始まるときにですね、先輩たちが残してくれたEAST優勝、ただ、ファイナルで負けたっていうところで、まず「EASTのリーグ戦、1年戦う上では、追われる立場だよ」ということで、選手たちには伝えました。
かなり戦う上でも、1巡目から対策されているな、っていう相手の中で、ちょっと勝ち点がついてこない部分もあったんですけど、プレッシャーとともに、感じる部分はあったと思うので。
そのへん、前期振り返って、勝ち点は稼げなかったけれども、ある意味追われる立場っていうのを初めて経験する選手たちは、成長は見られたのかなって印象があります。
後半戦はそういったプレッシャーにも負けず、いい戦いを全体的にはできたかなっていう印象ですね。
-尚志高校の印象はどうでした?
やはり、素晴らしかったですね。前線、特に7番(安齋悠人)、9番(網代陽勇)、12番(笹生悠太)、10番(若林来希)、ボランチの2人も素晴らしい技術と、一人で違いを見せれる選手がいるなかで、私たちは自分たちの時間と言いますか、敵陣で過ごす時間が多かったんですけど、奪ってカウンターとか、そういったところでピンチはあるんじゃないか、と多少思いましたけど、やはり、それを超えるような個人のうまさ、強さっていうものがありました。
-今年のチームで監督的に、褒めてあげたいところと、ちょっといろいろ喝を入れたなあっていうところ、両方あったら、教えていただけますか?
全体的にけっこう、選手たちは去年もそうだったんですけど、個人もチームも成長するために、トレーニングからですね。非常にこうバチバチと、いい意味で競争がある中で、シーズン通して、しっかりトレーニングに向き合ってくれたと思います。
そう言った意味では、選手たちにそこまで喝を入れたとか、そのようなことはあまりなくてですね。
やはり、メンバーになかなか入れなかった選手が、Bのトレーニングでも本当に一生懸命やってくれました。
そういったなかで、選手、チーム全体の士気が上がったっていうところもありますし、あまり言うことは正直、なかったですね。
Bチームでトレーニング、本来だったら3年生、下を向くようなタイミングだと思うんですよ。つらい状況だったと思うんですけど、歯食いしばって、本当にしっかりやってくれました。
後輩たちに見せるべき背中を見せてくれた3年生、本当に素晴らしいなっていうふうに思っています。
-このリーグで優勝争いすることがそんなに簡単なことじゃないと思うんですけど、2年続けて優勝争いして、最終節まで優勝の可能性を残したということを含めて、フロンターレU-18の進歩というか、進化というものをこの2年でどういうふうに感じています?
今年、正直優勝して、さらにフロンターレは負けてはいけないチームなんだ、というところを選手たちに感じてもらって、さらに成長を促すという狙いは私自身あったんですけど、ただ、最後まで優勝争いしたっていうところで言うと、本当にチーム全体の成長、育成の成長を感じますし、ただ、こうした部分を次の1、2年生は、しっかりと受け止めて。継続してやってほしいなっていうふうに思います。
選手たちと一緒にファイナルで、去年負けたその悔しい想いっていうのを、ピッチレベルで感じている選手も当然、今の3年生でいますので。「取り返すぞ」っていう1年だったので、結果的にはちょっと残念でしたけど、成長は感じられると思っています。
-最後ロッカールームでは話をされたんですか?
はい、みんな悔しい気持ちだったので。この悔しい気持ちを、3年生は次のステージでとにかくこう、この悔しさを忘れることなく、成長につなげていってほしいということと、1、2年生は悔しさをとにかく忘れちゃいけない。
この悔しさをまた、成長に、1、2年生もつなげてほしい、ということは選手たちに伝えました。
-まだ、終わったばかりですけど、これからフロンターレのユースをこういったチームにしていきたい、というものはありますか?
私たち、トップチームがああいう素晴らしい成績をおさめているので、アカデミー全体が、育成も、本当に目指すべきお手本が、すぐ、そばにある中で、フロンターレらしいサッカーっていうものを、アカデミーでもしっかりとやっていかなきゃならない、ということでやってきました。
ようやくですね、選手たちも自分たちが目指すような川崎フロンターレらしいサッカー。ボールを大事にしながら、ボールと人が動く、止める、蹴る、運ぶ、外すっていうところをテーマに、やってきたことは嘘ではなかったな、というふうに思っています。
ただ、これが結果につながらなかったっていうところもしっかり受け止めて。この先につなげていきたいというふうに思っています。
-トップチームの試合があるにもかかわらず。3500人。どう思いますか?
本当に「ありがとうございます」と。あの、いつもなんですけど、今年もですね、1年間、アウェーなのに、ホームの雰囲気をつくっていただいて。
本当にそれで助かった試合が、何試合もありました。
選手たちには口酸っぱく、「こういうような状況を当たり前に思っちゃいけない」と。私たちが返せるのは、フロンターレらしいサッカーで、そして結果で返していこう、と。1年間やってきました。
結果は残念ですけど、選手たちはサポーターの気持ちをしっかり考えて、結果で返すというところで、1試合1試合頑張ってくれたと思います。
引き続き、応援よろしくお願いします。
「U20のワールドカップがあって。
そこを目指して、頑張っているので。そこに選ばれるためにしっかり成長して、また、このクラブに戻ってきたいと思っています」GK1濱﨑知康
-今シーズン、(キャプテンとして)チームを率いての感想、いかがですか?
そうですね、やっぱり今年は、その個性派っていわれるわがままな奴が多かったですけど。
-例えば?
例えば、トラ(岡崎寅太郎)だったりとか、自主練の時間が決まっていても、それを超えてやっていたりとか、そういうのを率いるのは少し難しかったですけど、自分なりにスタッフの方とか、副キャプテンの奴らとしゃべりながら、できて、まとめられたのかな、と思います。
-去年、優勝したフロンターレU-18として研究されたと思うんですけど、自分としても難しさを感じました?
そうですね、やっぱりフロンターレはボール持てるので。自分だったら、守備のところ、カウンターが多くなるよねっていう話は、していたので。
そこで後半戦から、失点の数は減ったんですけど、やっぱりセットプレーの部分。今日もそうですけど、失点がとても多かったので、そこを最後まで改善できなかったのは、課題なのかなというふうに思います。
-来シーズン、後輩たちにはどんなチームをつくってほしいですか?
最初は3年生の方が多く出ていましたけど、今日とかも2年生の方がベンチ、多かったりとか、試合に絡む人だったりとか、やっぱりカイト(土屋櫂大)とかシバ(柴田翔太郎)とか、17の代表経験しているので。
やってくれるかなと思います。
-フロンターレのアカデミーで一番学んだことって何ですか?
そうですね。やっぱりサッカーの技術もそうですけど、挨拶だったりとか、人間性の部分っていうのを僕はこのジュニアユースから、このクラブに所属させてもらってから、6年間しっかりそこを、学べたのかなっていうふうに思っています。
-ちょっと厳しいことを言うんですけど、山田の試合も市船の試合も今日も、重要な試合をことごとく勝てなかったというのがあると思うんですけど、そのへんはどういうふうに感じます?
そうですね。やっぱり勝ちたいっていう気持ちが、表れている選手もいれば、最後体張れない部分だったりとか、少しあったのかな、とは後ろから見てて思っていて。
市船戦なんかはもったいないゲームで。(2-0とリードしたところから、2-3で敗戦した)
そこで自分たちから苦しい、最終戦とか、終盤になっていくうちに、自分たちで苦しめたのかな、というふうに思います。
-今日の試合は勝つしかない状況で迎えたんですけど、試合の入りとか普段通りに入れました?
前半も後半も立ち上がりが悪いっていう話はしていて。そこで自分たちの立ち上がりっていうのは紅白戦から見直してきたので。そこは今日は良かった部分かなって思います。
-連覇をあと少しのところで逃したっていうところで何を今は感じていますか?
そうですね、去年は前期を無敗で、折り返したんですけど、今年はそこまでうまくいかなかったというところで、決めきる部分だったりとか、最後体張る部分が少し足りなかったなあというのは、反省かなと思います。
-去年のチームよりも今年のチームがこういうところが成長できたとか、こういうところが特徴として最後出せたとか、ありますか?
去年はやっぱり、高井さんとか大関さんとか、そういう中心選手が目立ってましたけど。3年生でそこまで力のある選手はいなかったので。
みんなで、1年生から3年生含めて、練習も含めてですけど、試合に出られなかった人もですけど、しっかりサポートしてくれたので。
そこで、チーム全体で勝つっていうところが、すごい良い部分だったのかなと思いました。
-年代別の代表に呼ばれたり、キャプテンを務めたり。1年間どういった部分で成長を感じますか?
そうですね、やっぱり代表に入って。キーパーの基礎というものを見直しましたし。試合を決定づけるポジションはやっぱりキーパーだと思うので。
そこで止めれるか、止められないかというところ。今日は少し難しいボールではありましたけど、ああいうところを止めていければ、チームは勝たせられるのかなっていうところは思うので。
そういったところはもっともっと成長したいって思います。
-改めてフロンターレでの6年間を振り返ってどうですか? すごいライバルに恵まれたのかなって思うんですけど、中学生の時には新渕君(新渕七輝、成立学園)もいたりとかして。ユースだったら、中学の時から一緒の菊池君もいて。どうですか?
そうですね、キーパー陣で切磋琢磨していくっていうのはそうですけど、自分の代はキーパー豊富だなっていうのは思っていて。毎日競争ですし、毎試合毎試合、出れるっていうのは保証されていなかったので。
そこで毎日の練習で、抜かずにしっかりと、やってきてやっぱり、成長があったのかなと思います。
-フロンターレに戻ってくるためにやるべきことって何ですか?
そうですね、やっぱりキーパーとして、一回り、二回り成長しないといけないと思いますし、今、年代別代表呼ばれていますけど、2年後にはU20のワールドカップがあって。
そこを目指して、自分は頑張っているので。そこに選ばれるために、大学の方でしっかり成長して、また、このクラブに戻ってきたいというふうに思っています。
-最後、ファン・サポーターの方に。
等々力に限らず、青森だったり北海道まで、足を運んでくれたサポーターのみなさんには感謝しかないですし、そこで結果で恩返しできなかったのは、やっぱり悔しいので、4年後しっかり、成長して帰ってきて。
みなさんの前で成長した姿を見せたいなっていうふうに思います。
「まだ、自分はこのクラブでやることができるので、自分は結果でそういう感謝を示したいと思うので。すぐ結果出したいと思います」
MF6 由井航太
-試合の振り返りからお願いします。
やっぱり自分たちの課題である、セットプレーからやられたので。この1年間通して、改善しようというのはチームとして、やってきたなかで、最後までできなかったので。
今日、先制点が全てなのかな、と思います。
-硬さがあったのかなと思うんですけど、それはどうですか。
いや、個人としては。
-チームとしてはどうでした?
優勝の可能性があって、モチベーション高くやってきたので。その準備が悪かったというのではないと思うので。そんなに後悔するものはなかったです。
-今年、1年間プレミアを戦ってきて、感じるものは?
そうですね、やっぱりモチベーションっていうところが、相手は。前回優勝しているところだっていうことで、わかんないですけど、あったと思うので。
相手のモチベーション、感じましたし、個人でも今年は全然いいプレーできなくて。チームメートと、使ってくれた監督とコーチにすごい申し訳ないな、というふうにしかないんで。
本当に、申し訳ないなって周りに、みんなに思います。
-得点してから失点するまで、2点目取られる前でのゲーム運びってどういうふうに感じられていますか?
一度追いついて、流れ的にはこっちだったと思うので。そこで、2点、3点いこうっていうのはみんな考えていて。
ずるずる、点が取れない中で、自分たち守備陣も、焦ってしまって、ああいう失点が起きたとのかな、と思います。
-前半からあれだけボールを動かしていた中で、尚志の足が止まるのかなと思っていたんですけど、思っていたよりも止まらなかった。そういうのはあります?
そうですね。でも、CBの2人がすごく良くて。気持ち入っていたので。尚志もこの試合に懸ける想いがすごい伝わってきて。
でも、自分たちも気持ちの面では負けていなかったので。単純に実力で負けたんで。実力です。
-終盤戦はCBで出ることが多かったと思うんですけど、1年間自分の成長、どんなところに感じます?
あんまり正直成長しているとは感じていなくて。前期、ボランチで山田戦まで出て。そこでもいいプレー、できなかったし、そこまで。
クラブユースはいろいろあって、出れず。けがとか病気で、出れない時期が続いて。
復帰してボランチで出て、良かった気がするんですけど、CBになって。正直、CBを任せられているっていうよりは、ボランチが幹都(矢越幹都)とジョー(尾川丈)で固まっているから、僕はそこに入れないので。
あんまりCBを自信もって、出されているっていう意識はなかったので。
僕がプロ、昇格内定とか、3年生じゃなかったら、自分だったら土屋と林を出していると思うし。だから、ヤスさんに申し訳ないなっていうのが、ヤスさんにもコーチ陣にも申し訳ないなっていうのが、一番です。
あんまり良くなかったです、1年間通して。
-そういったメンタルのブレを出さずにCBでやっていた印象があるんだけど。そこはしっかり自分で保ってやっていた?
そこはしっかり頑張って、持つしかないって思っていたので。そのなかで自分を出してくれているヤスさんの意図っていうのが、感じていたので。
引っ張っていかなきゃいけないって思っていたし、それで出れてない林とかもいたし。だから変なプレーできないなって思っていたので。そこは何とか頑張ったです。
-じゃあ、これからトップではボランチで勝負したい、という感じですかね。
そうですね、できれば自分はボランチで出たいと思っているので。ボランチで出せるような、出せるぐらいのプレーをしていかなきゃいけないなって思います。
-こういうプロ1年目にしたいっていうのはありますか?
単純に試合に絡んでいきたいと思っていて。キャンプからすごいアピールするしかないな、って思います。
-もちろん、みんなファイナル出たかったと思うんだけど、去年特にファイナルで悔しい思いをして、出られなかった悔しさというのはあるんじゃないか、と思うんですけど、それについてはどうですか?
うーん、やっぱり悔しいし、こう去年、本当に先輩たちに迷惑かけたので。
まあ、行けないのが今年のチームの実力なので、しょうがないなと思います。
-今後の力にするしかない?
はい。
-あらためてアカデミーでの生活を振り返って、一区切りになりますけど、どうですか?
まだ実感ないですけど、あんまり後悔はしていないし、今日負けたけど、勝負事なので。勝つか、負けるか、引き分けるか、三択だと思っているんで。
勝つことも多いですし、こういう日も来るともちろん思っていたので。まあ、10年間いたですけど、全部楽しかったし、いい思い出です。10年間通して。
-みんな昇格目指して、最後「昇格できなかったですけど」って言う選手もいて、そのなかで由井選手がトップ昇格した自分の強み、どういうところを見てもらえたって思いますか?
去年がたぶん良かったので。2年の頃が。去年自分は自信があったし、「やれるな」っていうのはあったので。
去年のあれが、評価につながったのかなって思います。
-去年のどういうところが?具体的に。
具体的にですか、守備を、守っていて。良かったです。大関さんがいたから、何でも攻撃のことやってくれたので。守備頑張るから、あとは任せたっていうぐらいの感じだったので。
役割ははっきりしていたので。そこはすごくやりやすかったから、主に守備を評価されて、そこを自分も自信にしているし、そこが評価されたって思います。
-新体制発表会見まで1カ月ぐらいなんですけど…。
そうなんですか?え、いつあるんですか?
-1月20日…。
まだ準備はしていないので、まずはユースの終わったなっていうのを、1週間、2週間ぐらい、かみ締めて。
-休んで?
そうです、余韻に浸って。学校も12月までしか、行けないので。やっぱり、あんまり青春できなかったので。青春したいですね。
-12月は、ちょっと青春してから…。
そうですね、切り替えて。はい。したいです。
-改めて、サポーターにメッセージなどいただけますか?
本当に小学校のころからいて。これが当たり前かなって正直思っていたんですけど、やっぱりほかのクラブを見て、本当にこういい影響を与えてくれる人たちはいないと思うので。
本当に感謝しているし、本当にまだ、自分はこのクラブでやることができるので、何回も言っているんですけど、自分は結果でそういう感謝を示したいと思うので。すぐ結果出したいと思います。
「もっともっとやれたことがあったんじゃないか、と思いますし。
でも、後半戦も、チーム一丸となって戦ったからこその順位、と思っていますので。
チームみんなが成長できた1年だったと思います」
DF2 江原叡志
-今日の試合の振り返りからお願いします。
前半は、1失点してしまって。そこから自分たちのペースになったんですけど、自分たち得点せずに、後半に折り返して。焦れずにやっていこうというところで、
相手のCBの背後を、そこは狙っていて。トラ(岡崎寅太郎)も目が合って。動き出してくれて、それが点につながって。
ですけど、最後ちょっと、緩んだところで決められてしまって。非常に悔しい結果になってしまいました。
-ゴールシーン以外にも、江原君から岡崎君へのパス、相当出ていたと思うんですけど、試合前から想定していたんですか?
相手のウィークポイントがCBとか、最終ラインの背後とか、対応が悪い、というのがあったので、そこを。普段の試合もそうですけど。
-失点する前の試合の入りも難しさを感じた?
そうですね。まあでも、そこまで悪いというわけではなかったですけど、まあ、セットプレーというところで、一気に。自分たちが悪い、という流れではないけれど、セットプレーで失点してしまって、ちょっとだけ悪い方向に行ってしまったのかな、と思います。
-追いついて、勝たないと優勝がないというシチュエーションで、攻めているけどなかなか点が取れなかった。その時間帯、ピッチの中で声をかけていたことは?
ハーフタイムの時に、ヤスさんが「焦れたらだめ」というのがあって。相手の狙いが奪ってからカウンターというのがあったので。最終ラインで、リスク管理というところは常に話しながらやっていこうって意識していました。
-尚志高校は戦ってみて、シンプルに強かったですか? 勝てた相手でした?
そうですね。自分のマッチアップした安齋選手ややっぱり、ドリブルが武器で、スピードにのったドリブルがすごくて。危ないシーンもありましたし、プレスも速くて。
逆にやっていて楽しい試合だったかな、と思います。
-昇格2年目の今シーズン、振り返ってみると難しいことだったり、チームとしての成長だったり感じたと思うんですけど、どういったことを感じますか?
前期なんかは特に勝ち切れない試合が多くて。そこで勝ち点が取れなかったから、今の順位にいると思いますし。もっともっとやれたことがあったんじゃないか、と思いますし。
でも、後半戦も、チーム一丸となって戦ったからこその順位、と思っていますので。
最後、勝てなかったですけど、チームみんなが成長できた1年だったと思います。
-2シーズン全試合スタメンだったと思うんですけど、去年のチームに比べて、今年のチームがこういうところが良かったとか、こういうところが成長できたというところ。比較してみて感じるところってありますか?
去年に比べると、ゴール前での崩しとか、ワンタッチでもぐっていったり、とか。クロスに入ってくる、とか。ゴール前のところは去年よりも迫力があるんじゃないか、と思っていて。
守備の部分も、体張るとか、去年に引き続きできていて。
だから、得失点だったら一番、という結果につながったんだ、と思います。
-個人としては去年の22試合と、今年の22試合、違うところってありました?
去年に比べると、攻撃の部分でかかわる回数が増えていて。実際、アシストの数も去年とは全然違うので。そういうところでは、今年1年間ずっとクロスの練習をしてきたので。
その成長が結果につながったかなと思います。
-3年間フロンターレのユースでプレーしてきて、人間的に成長したとかプレーで変わったというところがあったら教えてください。
2年生の時は大関さんとか、ナガネさん(松長根悠仁)とか、高井さんとか、3年生に引っ張ってもらっていて。
今年、自分は副キャプテンとして、ヤスさんに指名してもらって。キャプテンはハマ(濱﨑知康)なので、G K。ゴールキーパーで。
フィールドの中だったら、自分が引っ張っていこう、っていうのは思っていて。
試合中も声を出したり、練習中も声をかけることはありますし。自分の行動から背中で見せていこうというふうには思っていました。
-背中で見せられましたか?
そうですね…。
まあ、1年生の関。関德晴とかは、自分がけっこうボール拾いとか、ゴール運ぶのとか積極的にやっていて。
関が「自分が3年生になって、もしやっていなかったら、電話してきてください」って…。
1年生にも慕われるようになって、背中で。見せれたかな、と思います。
-ハマちゃんは、「わがままな奴が多かったからまとめるのが大変だった」って言っていたけど、大変ではありました?
大変ですね。やっぱり、自分の意見を言う、つらぬく奴がいますし。逆に何にも言わない奴もいますし。で、面白い奴ばっかりなので。でも、それが今年のチームの良さでもあった、と思うので。
最終的には、チームがひとつになったと思います。
-個人としてはこれだけのステージでの経験は大きなものになったと思うんですけど、大学でどう生かしていきたいですか?
まずは大学、スタートからAチームに絡んで、試合に出るっていうのがまずは第一の目標ですし、この2年間ずっと試合に出れたっていうのは、まずは怪我をしなかったということで。
この大学4年間も怪我をしないっていうのは、大事になってくると思いますし。
もう一つは、ヤスさん、監督だったり、コーチだったり、信頼というものを勝ち取ってきた、っていうのがあると思うので。
大学行っても、怪我をしないことと、コーチだったり監督だったり、信頼を勝ち取り続けて、試合でも結果を残していきたいと思っています。
-改めてフロンターレでのアカデミーの生活、6年間振り返ってみてどうですか? もう卒団するって実感湧いたりします?
実感はまだ湧かないんですけど、自分は小学校6年生の時に、岐阜にいて、フロンターレのセレクションを受けて、合格して、家族全員でこっちに来ようって決断をして。
本当に、最初はみんなうまくて。「本当にここでやっていけるのか」っていうギャップがあったんですけど、日々努力していって。
結果試合にも出れて。本当に家族だったり、ヤスさんだったり、コーチ陣だったり、みなさんの支えのおかげで、ここまで成長できたと思います。
-いつも家族の人が見に来ていて。それがすごいな、って思っていて。それはどうですか?
アウェーでも毎回足を運んでくれますし。お兄ちゃんがいるんですけど、お兄ちゃん、富山に大学で行っていて。自分の試合になると、毎回じゃないんですけど、けっこう帰ってきて。
見に来てくれることが多くて。そこで、自分のパワー、力にもなりますし。結果を残して、家族に恩返ししたいなって、毎回試合で思っていたので。
今日は勝てなかったですけど、アシストっていう部分を見せられたので。この6年間、成長した自分を見せれたのかなっていうふうに思います。
-サポーターの人に、あらためてメッセージをいただけますか?
このユースで3年間、北海道だったり、青森だったり、または夏の暑い群馬だったり。いろんなところに足を運んでいただいて。とても力になりました。
今日は勝てなくて、恩返しという部分はできなかったんですけど、みなさんの応援の力が、最後まであきらめない原動力になりました。
僕は大学4年間でさらに成長して、また、等々力のピッチでみなさんの前で、成長したプレーを見せたいと思います。
引き続き、応援よろしくお願いします。
「サッカーに打ち込んで、日々、一緒に苦しいことを乗り越えてくれたチームメートがいるから
今のチームメートがすごい愛せるというか、今のチームメートが好きでいられるっていう。本当に大きいと思います」
FW9 岡崎寅太郎
-今日の試合の振り返りからお願いします。
今日はチーム全員で、勝たないといけない状態だったので、まずはゴールからっていうのを意識して試合に入ったんですけど。
自分たちの攻撃のやり方をしっかり相手に対策されてしまって。先制点をくらってしまったなかで。
後半、自分たちのやり方を自信をもってやるっていうふうに話して、後半入って。最初の方で自分のゴールで、後半の早いうちに1点、振り出しに戻すことはできたので、そこは良かったんですけど。
そこから自分たちの時間が長かったにもかかわらず、決めきれなかったっていうのは、自分たち、前の人間に責任があると思いますし。
そういうところで決めきれないと、そのあとの失点っていうのにつながってしまったと思っているので。悔しい負けでした。
-ゴールシーンは落ち着いて、ループで決めたと思うんですけど、振り返ってもらっていいですか?
そうですね、エイジから、2番の江原叡志から、いい縦への背後へ蹴るボールがあって。オフサイドかなって自分で思ったんですけど、うまく抜け出すことができて。
で、キーパーとの1対1は、自分たちのキーパーが非常にいい、レベルの高いゴールキーパーでやっているっていう自負があって。
そこの2人を相手に、普段からああいうループシュートを練習していたので。自信をもってループを選択することができました。
-チームとしては、悔しい結果になりましたけど、個人としては得点王。このリーグで得点王を取るということは誇れることだと思いますけど、どう受け止めていますか?
そうですね、欲を言うのであれば、プレミアリーグEAST優勝したうえで、得点王という肩書が欲しかったんですけど、それはかなわなかったっていうのはあるんですけど、1年間自分が目指してきた賞ですし。
そこにはずっと向き合い続けてきたので、成長。自分の成長というか、練習だったり、仲間に助けられましたけど、そういったところ、ひとつ、かたちとして残せたのは、非常に良かったと思います。
-得点を取るという部分で、どんなところに自分の成長を感じていますか?
自分の中で、どんなかたちからでも取れるストライカーっていうのが理想なんですけど。やっぱり一番はチームの勝ちにつながるゴールを取るっていうのが、半ばくらいから意識し始めていて。
今日もそれができなかったので。得点取ったんですけど、やっぱり、自分の力不足というか、まだまだ得点に対する向き合い方が、いろんな努力が必要だと思います。
-今日、追いついた後、チャンスがあったなかで、決められないで、だんだん流れが相手に行く中で、岡崎君やチームメートに焦りはありました?
そうですね。やっぱり、クロスだったりとか、宗杜の折り返しで、自分が詰め切れなかったところとかあって。「次来る」「次来る」って自分に言い聞かせて、やっていたんですけど、なかなか、ああいうところ決めきれないと、向うが守れているっていう感覚になってしまいましたし、チームとしても、前に前に、って行っている間に焦れてしまったところがあって。カウンターチックにどんどんされていって。結果的にエリア内で打たれてしまって。
チームとして、もっともっと貪欲に、ゴールに向かい続けないとと思います。
-連覇にあと少し届かなかった。1年間の積み重ねだと思うんですけど、改めて1年間戦ってみて、課題だったり難しさみたいなものがあったと思うんですけど。
そうですね、去年のファイナルに自分、出させてもらって。足りないところがいっぱいあったな、って思ったなかで。この1年間、それをどうやったら自分が補えるんだろうっていうふうに、考えながらやっていましたし。
去年はやっぱりトップ昇格した3人の先輩がいて。その3人にうまくのっけられてというか。その3人に使ってもらって。自分はやっていたんですけど。
今年はやっぱり、最高学年というところで、自分のプレーだけじゃなくて、周りをどう生かすかだったり、周りがどうプレーしやすいかっていうのを考えてやれた、というかやってきた感じですね。
-当然プレッシャーもあったと思うんですけど、そのなかで、1年間戦い抜いて、優勝争いを最後までしたっていう流れ、内容みたいなものについてはどう感じていますか?
1年を通して、ずっと優勝に目を向けてやってきて。本当のこと言うと、市立船橋戦で3点取られて、逆転負けした試合があったんですけど。
あの試合で、少しチームとして、「優勝はできないんじゃないか」っていう雰囲気が一度、チームの中であったんですけど。
やっぱり、そこはチームのみんなで「そうじゃないだろ」と。前向き直すことができて。そこから苦しい試合が多かったですけど、自分たちのサッカーが自信をもって。
今日もちょっと硬くなっちゃったところはありましたけど。フロンターレらしいサッカーは、できたので。
まあ、悔しさの方が全然大きいですけど。やり切れたのかな、っていうふうには思っています。
-これから大学入って。高いレベルを目指すというか、どんなイメージを持っていますか?
本当だったら18歳でプロサッカー選手になって、っていうふうに。小さなころからの夢だったんですけど。それはかなわなかったというところで、この4年間、大学4年間は自分にとって1年も無駄にできないと思いますし。
本当にもう、大学出たら、即戦力として、J1の舞台で活躍できるFWになるために、努力し続ける必要があると思います。
-ちなみに進学先って?
桐蔭横浜に。一番先に声をかけてくれたのが桐蔭横浜大だったので。いろんな大学の話はありましたけど、魅力的だったのが桐蔭のサッカーだったと思います。
-さっきちょっと話があったんですけど、小学校の時にフットサルをやっていて、そこから川崎のアカデミーに入った。どんな経緯が?
小学校4年生までは本当にフットサルしかやっていなくて。サッカーにあまり興味がなかった。サッカー見ていたけど、サッカーやっていなかったんですけど。
たまたま、エリートクラスっていうフロンターレのクラスがあって。そこに自分のフットサルの友達が入っているっていうのを聞いて。
「じゃあ、自分も受けてみようかな」って受けてみたら、そこに受かったのが始まりで。
フットサルとサッカー、どっちもやろうと4年、5年、6年とやっていたんですけど。中学に上がるタイミングの時に。
小学校6年になったばかりの時に、フロンターレの当時のスカウトの方が「ジュニアユースに入らないか」っていうふうに、言ってもらって。
フットサルで最初は行くつもりでいたので。迷ったんですけど。いろいろ相談し合った結果、サッカーに挑戦することになりました。
-このアカデミーでの6年間、振り返っていかがですか?
そうですね、サッカーに馴染むまでが非常に大変でしたけど。馴染んでからはいろんな人に支えられて、ここまで来れましたし。
フットサルにはない、魅力というか、サッカーの面白さに気づくことができましたし。人としても成長させてもらったと思っています。
-もちろんファイナルで追われれば一番良かったと思うんですけど、このアカデミーの試合を最後、等々力でしかも3000人以上のお客さんが来て、そのなかでゲームができたっていうことはどう受け止めていますか?
いや、本当に「ありがたい」の言葉に尽きるんですけど。もう、自分たちの優勝、最後まで信じて応援してくださっている方がいて。
この1年間、本当に旭川とかまで足を運んでくれるサポーターがいる中で、自分たちができることを最大限やろうと思って。
結果にならなかったのは非常に悔しいですけど、本当に感謝しかないです。
-ちなみにお名前、寅太郎、由来を聞いてもいいですか?
フーテンの寅さんがいるんですけど、父が寅さんのことが大好きで。下町育ちなんですけど、下町なので、“寅”に“太郎”を付けて。寅太郎。
で、母親がタイガースファンなので。
-じゃあ、今年は?
そうですね、ちょっと「やったあ!」みたいな。ありますし。
-これからはフットサルには未練はなく?
そうですね、サッカーをやっていく。フットサルのチームにも、ちょくちょく顔を出したりしているんですけど、サッカーでやっていこうと思っています。
-中学の時にはフットサルやっていた?
中学の時にはフットサル続けながら、サッカーをやろうと思っていたんですけど、なかなか日程的に忙しくて、それはできなくて。
オフシーズンにはフットサル、昔いたチームに参加して、やっていたんですけど。それくらいですね。今もフットサル、見ますし。時々、練習参加して、別の刺激を入れたりもします。
-さっき、由井選手に聞いたら「青春時代を送ることができなかった」みたいな話をしていたんですけど、やっぱりフロンターレのアカデミーに所属していると忙しい日々だったんですか?
そうですね、みんな、言いますね。自分も思ったこともありますし。自分、高校とか行っていると、やっぱりみんな、友達とかは「よし、今からカラオケ行くか」とか「今日はバイトだから」とか言って。
「よし、今日何もないから遊ぶぞ」とか誘われたりするんですけど、それを堪えて、練習に来るっていうのは。まあ、ある意味、成長するんじゃないかなって思いますけど。
でも、ふと家で友達とのLINEグループを見ると、写真共有されていたりすると、「うわあ」って思ったりするのは1週間に1回では済まないですけど。
-でも、そんな中でフロンターレのアカデミーで6年間、ユースで3年間頑張ってきて、良かったなって思うことは?
もう、本当にそっちも数えきれないくらいあるんですけど、もう一番は今日来てくれた、サポーターさんの人とかに応援してもらえたり、こういう素晴らしい環境を用意してもらって。
もちろん、指導者の方とか、チームメートもそうですけど、そういうなかで、サッカーをさせてもらえるっていうのは、他の、普通のサッカー部とかには絶対にできないことだと思いますし。
そういう、「青春送りたいな」と思いながらも、サッカーに打ち込んで、日々、一緒に苦しいことを乗り越えてくれたチームメートがいるから。
今のチームメートがすごい愛せるというか、今のチームメートが好きでいられるっていう。本当に大きいと思います。
-最後にサポーターの人にメッセージをもらえますか?
本当に6年間、あたたかい応援、ありがとうございました。去年成し遂げられなかったプレミアリーグファイナルっていうところ、挑戦権得られなかったんですけど、自分はこの6年間で、フロンターレのサポーターだったり、指導者の方だったり、いろんな人に支えてもらって、ここまで大きく成長することができました。
トップ昇格はできなかったんですけど。この味わった悔しさというのを、絶対に忘れないで、自分の中に刻んで、しっかり大学4年間、成長して、また、プロの世界で活躍している自分の姿を見せられたらいいなって思っているので。また、応援していただけるとうれしいです。
◇
勝ち点を積み重ねながらも、内容的には思わしくはなかった序盤戦。日本クラブユース選手権ラウンド16での敗退。勝利すれば、首位との勝ち点差を一気に詰めることができる市立船橋戦での敗戦。さまざまな壁にぶつかりながらも、それを乗り越えて最後まで優勝の可能性を残し、シーズンを戦い抜いた川崎フロンターレU-18。
連覇はなりませんでしたが、得点57、失点17は、いずれもプレミアリーグEAST、WEST通してもトップの数字。
ピッチで見せたプレーも、残した数字も誇るべきもの。それは今季新たに出来上がったAnker フロンタウン生田で、チーム一丸となって日々のトレーニングで、サッカーに向き合い、成長してきた結果だと思います。
2023年フロンターレU-18が培ってきたものは、卒団しプロや大学でサッカーを続けていく3年生のこれからの力になるはず。そして、これからのフロンターレU-18を担っていく2年生や1年生、新たに入ってくる選手にも引き継がれていくはずです。
悔しさを胸に、今季培ってきたものをさらに伸ばして、新たなシーズンへ向かっていくフロンターレU-18。チームも、選手も、きっとさらに大きく成長していくはずです。
(文中敬称略)
※写真はまゆげカワウソさんからもいただきました。
◇まゆげカワウソさん撮影
◇だいち撮影
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