東洋大 – 中央大 / 関東大学サッカーリーグ1部第4節


5月4日は味の素フィールド西が丘へ。

関東大学サッカーリーグ1部は第4節を迎え、第1試合では東洋大と中央大が対戦。
川崎フロンターレU-18出身、中央大のFW田中幹大が試合に出場しました。

【関東大学サッカーリーグ1部第4節 東洋大 vs 中央大】
5月4日(土) 午前11時キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ  416人

ここまで1勝1分け1敗の東洋大。

先発はGK21石黒幹太、最終ラインは右から18荒井涼、23高橋愛翔、4稲村隼翔、5山之内佑成、ボランチは16田制裕作、キャプテンの8中山昂大、右MF14高橋輝、左MF10新井悠太、前線には9町田悠、19鍋島暖歩。

中央大は1勝2敗。

先発はGK21牧野虎太郎、最終ラインは右から3常藤奏、5原圭佑、キャプテンの17大野篤生、ボランチは4湯谷杏吏、6小川嵩翔、右に11田中幹大、左に7家坂葉光、2シャドーに13武本射雅、9持山匡佑、前線には10星野創輝。

田中幹大はここまで2得点。また、フロンターレU-18出身、1年生の尾川丈は出場停止。岡野一恭平はメンバー外。

 

雲一つない青空が広がった味の素フィールドは、夏のような暑さ。それでも、バックスタンドには多くの選手の家族らや、サッカーファン、それぞれの出身チームのサポーターなどが集まり、それぞれのゴール裏からは、多くの部員たちが応援する。素晴らしい雰囲気の中、試合は始まりました。

多くの部員たちがゴール裏につどった中央大。岡野一恭平選手や尾川丈選手らの姿も

 

立ち上がり、ラインを高め、うまくエリア内へ浮き球のパスを入れるなどして、前に出ていくのは東洋大。
エリア左へ新井が進入する場面をつくりますが、中央大はコンパクトに、これに対応。

武本も自陣の低い位置まで下がり、ボールを奪うと、そのパスに田中幹大が高い位置へ動き出していきますが、オフサイドに。
それでも、ボールを握る東洋大に対し、中央大はブロックをしっかり組んで、焦れずに対応。

だんだんと、中央大も、自陣でボールを奪い、そこから前に出る場面をつくり、田中幹大が背後を取る動きを見せ、最終ラインの大野や原、中盤に湯谷も顔を出しながら、ボールを回す時間をつくりますが、東洋大もこれに対して、対応。

共に決定的な場面には至らない時間が続いていきます。

11分には、東洋大、左サイドでボールを回し、下がり目で受けた新井はエリア正面へ斜めのパス。これを中央大がブロックしたところこぼれ球を拾って、右へ展開した東洋大は右サイド、低い位置から新井が浮き球のパス。しかし、中央大は粘り強くこれをクリア。

直後には中央大にファールがあり、リスタートから、東洋大、稲村がミドルシュート。これは右にそれていきます。

中央大もフィードに、家坂が左サイド、高い位置へ抜け出し、そこから中央に展開。湯谷や小川嵩翔がボールを回していこうとしますが、東洋大はそこを狙い、ボールを奪い、中央を中山が持ち上がり、右サイド、流れた町田へ。町田はミドルシュートを打ちますが、その前にオフサイドとの判定。
しかし、東洋大がボールを握る時間が続き、それに対して、中央大は粘り強い守りで対抗。

東洋大が左サイドでボールを回し、新井や山之内が裏を狙う場面では、田中幹大も低い位置をカバー。1対1でも粘り強い対応を続けていきます。

 

田中幹大選手。周りと連係しながら、相手の強みを封じようと奮闘した

16分には、左サイドの連係から東洋大、新井がエリア外左からエリア正面への折り返し。しかし、さわることはできず。
東洋大としては大きなチャンス。中央大としてはひやりとする場面に。

 

19分には東洋大、稲村の縦パスを受けた山之内から新井とつながり、新井はエリア左へ。しかし、中央大、小川嵩翔がカバー。

さらに前線の町田、鍋島の連係からゴールをおびやかす東洋大。しかし、最後のところで牧野が対応していきます。

中央大は、自分たちでボールを動かす場面では、武本が少し低い位置に。田中幹大は、高い位置へ開いて、斜めに裏を狙う動き。
しかし、最終ラインでの組み立てに対する東洋大の寄せが速く、なかなか思うように前にはいけず。

それでも、そこから左サイドに展開し、低い位置で受けた町田のパスに新井が高い位置へ抜け出しそうになる場面では、田中幹大が対応。
焦れずに守備で、いい対応を続けていきます。

23分には、東洋大、稲村のパスをうまく間で受けた新井からエリア外正面、鍋島へ。鍋島のシュートはワンタッチあり、右コーナーキックに。
鍋島が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾い、再び後ろに戻し、組み立てていく東洋大は、25分には、左サイドからエリア左へ持ち込んだ新井から山之内とつながり、山之内の折り返しに、エリア外正面、中山がシュート。しかし、中央大は体を張った守りでしのいでいきます。

東洋大はフリーキックやコーナーキックを得ていきますが、中央大はそれに対しても、体を張った守り。

29分には、東洋大、左サイドを新井が斜めに仕掛け、そのパスに荒井がm着いサイド、高い位置へ。中央大が体を張り、阻んだところ、右サイドでのスローインの流れから、鍋島がエリア右へ抜け出しますが、原が粘り強く対応。中央大のゴール裏に集まった多くの部員たちを沸かせる場面が続いていきます。

 

なかなかシュートまではいけなかった中央大も、32分には、エリア外正面、ルーズボールを拾った持山がミドルシュート。しかし、これは上。

35分には再び東洋大、うまく剝がして、前に持ち出した中山は間を突くパス。これに抜け出した山之内がエリア外正面でシュート。しかし、牧野がセーブ。

さらに稲村のフィードに、エリア左へ新井が抜け出しますが、これには常藤が対応、

すると、338分には中央大、湯谷の縦パスに、田中幹大がエリア右へ。田中幹大はクロス。これは石黒のセーブに遭い、シュートには結びつきませんでしたが、ゴールに迫る場面をつくっていきます。

 

右サイドからクロスを入れる田中幹大選手

 

下がり目で受けた星野が前に持ち出し、右に展開。右に開いた田中幹大から中央へつながり、そこから正面へ持山が持ち込む場面をつくる中央大。
しかし、東洋大も中山がカバー。コンパクトないい距離感の守りで対応していきます。

すると42分には東洋大、稲村のフィードに、高橋輝がエリア右へ。仕掛けた髙橋輝はゴール正面に折り返しますが、湯谷がカバー。

さらに右サイドでのスローインの流れからエリア外正面で東洋大、中山がミドルシュート。しかし、これは上。

前半はともにゴールはなく、0-0でタイムアップとなります。

 

 

後半、立ち上がりには東洋大、新井、中山の連係から動かし、セカンドボールを拾い、右へ展開すると、エリア外正面右で鍋島がシュート。
これはワンタッチあり、右コーナーキックに。

鍋島がボールを入れると、エリア外正面、荒井がシュートを打とうとしますが、中央大は体を張り、ブロック。

4分には、サイドチェンジを右サイド、高い位置でおさめた高橋輝から低い位置の中山へ。高い位置で受け直した高橋輝はエリア内へニアを突く浮き球のパス。
しかし、牧野がセーブ。

7分には、高い位置でキープした高橋輝から、鍋島へつながり、そのパスに中山がエリア外正面やや右へ。中山はニアを狙い、シュート。
しかし、牧野がセーブ。

右コーナーキックとなり、鍋島がボールを入れると、セカンドボールを拾った東洋大は、左サイドから山之内が斜めの仕掛け。しかし、湯谷が粘り強く対応。

8分には、正面へうまく持ち込んだ新井がシュート。しかし、牧野がセーブ。

すると10分には中央大、ルーズボールを拾い、湯谷のパスに抜け出した持山がシュート。石黒が止めたところ、詰めた星野がシュートを打つとこれが決まり、0-1。
先制点は中央大に入ります。

 

 

先制し、テンポよく間にボールが入るようになった中央大、家坂が背後を狙う動きを見せ、間でうまく湯谷が受けるなど、ボールを動かしていくと、12分には東洋大のエリア外正面での組み立てにミスが出て、ボールを奪うと、エリア外正面やや左、シュートを打ったのは持山。これがゴールへ決まり、0-2。立て続けのゴールで中央大がリードを広げます。

ゴールを決めた持山匡佑選手

追いかける東洋大も、サイドに展開し、打開を図ろうとしますが、田中幹大がすぐさま寄せ、前には行かせず。接触し治療のため、一時その外へ出ることにはなりましたが、しっかり守備で貢献していきます。

東洋大も、19分にはエリア外正面で中央大にファールがあり、フリーキックを得ますが、新井が直接狙ったシュートは中央大がブロック。

21分には、左サイドから新井が正面へ。しかし、田中幹大が粘り強くこれに対応。ゴールキックに。

22分には、東洋大、下がり目に鍋島も顔を出し、中央から動かしていくと、中山のスルーパスに、新井が正面へ。しかし、常藤が体を張った守り。

直後には右サイドを突くパスに抜け出した荒井がエリア右へ持ち込み、折り返し。しかし、ここでも中央大の体を張った守り。
中央大は、そこから武本のパスに田中幹大が高い位置へ。東洋大の戻りも速く、シュートにこそいけませんでしたが、守りから攻撃へつなげようとする姿勢を見せていきます。

東洋大は24分町田に変わり13梅津凜太郎。

東洋大は左コーナーキックを得て、ショートコーナーから鍋島がクロスを入れていきますが、中央大はクリア。
中央大は小川嵩翔に代わり16小川雄輝。
セカンドボールを拾った東洋大は、山之内が右サイド、高い位置へ持ち込んでいきますが、中央大はここでもクリア。

右コーナーキックとなり、新井が精度の高いボールを入れていきますが、牧野がパンチング。最後はクリア。
27分には、持ち上がった稲村の縦パスに、梅津がエリア正面左へ。しかし、シュートは中央大が体を張り、ブロック。

右コーナーキックとなり、こぼれ球を拾った東洋大は、高橋輝が右クロス。遠いサイドで中山が折り返しますが、ボールは牧野がセーブしていきます。

中央大も29分には、武本から左サイドを突くパス。こぼれ球を拾った星野が正面へ持ち込みますが、東洋大は体を張り、ブロック。

中央大は、武本に代わり8加納大。東洋大は新井に代わり30依田悠希。

さらに東洋大は荒井に代わり7増田鈴太郎。

東洋大は、最終ラインからフィード。これに高橋輝が抜け出しそうになりますが、牧野が対応。

35分には、再びフィードを入れると、飛び込んだ梅津がヘディングシュート。しかし、枠はとらえられず。

中央大は持山に代わり14大窟陽平。

中央大も36分には、高い位置でボールを回すと、叶から星野とつながり、右サイド、小川雄輝へ。
小川雄輝のパスに、正面で湯谷がシュート。しかし、石黒がセーブ。

さらにラインを高め、前に出てくる東洋大に対し、コンパクトに粘り強い対応を続けていく中央大。田中幹大も自陣のエリア近くをケアするなどしていきます。

38分には東洋大、サイドチェンジを右サイド、高い位置でおさめた増田が斜めにエリア内へ持ち込む動き。
しかし、家坂がカバー。

39分には、右サイドに展開した東洋大。増田の浮き球から梅津がヘディングシュート。しかし、牧野がセーブ。

中央大は40分には星野に代わり19北浜流星。42分には田中幹大に代わり2長澤圭剛。

東洋大はスペースを突くパスに、依田が高い位置へ抜け出しそうになりますが、中央大はコンパクトにこれに対応。
フリーキックに対しても、牧野がしっかりセーブ。そこから右サイド、高い位置へ抜け出した長澤へつなげ、相手陣内で時間を使おうとしていきます。

アディショナルタイムは4分。中央大は鍋島に代わり3高橋大也が入り前線へ。

梅津のスローインを中山が競ると、最後は依田が決めて、1-2。東洋大が1点差に。

さらに左サイドを稲村が仕掛けていきますが、これには長澤が対応。フィードは原がクリア。

試合はタイムアップとなり、1-2。勝利したのは中央大となりました。

前節は定期戦も行うなど長年のライバルである筑波大に対し、0-3で敗戦を喫した中央大。
この試合では、そうした守備での部分での粘り強さが光る試合となりました。

東洋大の強みにも思える左サイドからの攻勢に対して、守備でしっかり貢献した田中幹大の奮闘ぶりも、心に残るものがありました。
ここまで2ゴールと、攻撃でも結果を残している今シーズン。ここからチームとともにさらに上昇していくことを願っています。

 

ゴール裏の部員たちと、勝ちロコで喜びを分かち合う中央大

前半0-0 後半1-2 計1-2

得点:依田悠希(東洋大) 星野創輝、持山匡佑(中央大)

東洋大の先発:21石黒幹大 18荒井涼 23高橋愛翔 4稲村隼翔 5山之内佑成 16田制裕作 8中山昂大(c) 14高橋輝 10新井悠太 9町田悠 19鍋島暖歩
交代:町田→13梅津凜太郎 新井→30依田悠希 荒井→7増田鈴太郎 鍋島→3高橋大也
控え:22上村倫士 2梅澤魁翔 24中村琉聖 6渡井翔琉

中央大の先発:1牧野虎太郎 3常藤奏 5原圭佑 17大野篤生(c) 4湯谷杏吏 6小川嵩翔 11田中幹大 7家坂葉光 13武本射雅 9持山匡佑 10星野創輝
交代:小川嵩翔→16小川雄輝 武本→8加納大 持山→14大窟陽平 星野→19北浜琉星 田中幹大→2長澤圭剛
控え:30近藤勝大 12鈴木登偉 15岡崎大智 23新鉄兵

(文中敬称略)

 

好天の味の素フィールド西が丘
多くの幕を出した東洋大のゴール裏
多くの部員がつどった中央大のゴール裏
田中幹大選手

田中幹大選手

家坂葉光選手
田中幹大選手
多くの好守でチームを支えた中央大の牧野虎太郎選手

田中幹大選手

家坂葉光選手

中央大が先制する

追加点を決めた持山匡佑選手

田中幹大選手

終盤交代するまで、奮闘した田中幹大選手

1-2でタイムアップ。勝利したのは中央大に

この日は出場停止だった尾川丈選手と、岡野一恭平。サポーターから贈られたバナナを手に。
サポーターからバナナを贈られた田中幹大選手

 

 

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