2月19日、晴天が広がったものの時折強く冷たい風が吹く等々力第一サッカー場では、前日時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドでジャパンユースプーマスーパーリーグ、大垣工業戦を8-2で勝利した川崎フロンターレU-18が、SC相模原ユースを迎え、2016年度神奈川県クラブユース新人戦の準々決勝に臨みました。県内の16のクラブチームがトーナメント方式で競うこの大会、シードされているフロンターレにとっては初戦となります。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦準々決勝 vsSC相模原ユース】
2月19日(日)午前10時5分キックオフ 晴れ 等々力第一サッカー場 45分ハーフ
フロンターレの先発はGK16早坂勇希、DFは右から14小川真輝、4伊従啓太郎、34高吉正真、23デューク・カルロス、ボランチは15池谷祐輔、13奥山璃空、右MF7桝谷岳良、左MF31上野綜太、トップ下18村田聖樹、FW26宮代大聖
立ち上がりから前へ出ていくフロンターレは宮代がエリア外からミドルシュートを打つなどしてゴールへ迫っていくのに対して、相模原もラインを高くしてコンパクトに保って、右MFの8の仕掛けや前線では11らが起点になるなどしてゴール前へ出ていきます。5分にはエリア外右で相模原はファールを受けると、17が左足で直接フリーキックを枠右へ。しかし、早坂がこれに対応。
フロンターレは宮代が中盤へ下りて、池谷や奥山、村田などとかかわって組み立て。9分には上野が中盤と近い位置でボールを受けて左サイドへ展開。デュークが左サイドの高い位置へ抜け出してエリア前へ折り返すと、宮代がエリア正面から放ったシュートが決まり、1-0。先制点はフロンターレへ。
さらに13分には宮代のエリア左へのパスに抜け出した上野がエリア内へ進入すると、GK21に倒されてフロンターレはPKを得ます。GK21には警告。
キッカー村田のPKはGK21に阻まれるものの、先に動いたとして蹴り直しに。GK21は2回目の警告で退場。相模原には控えのGKはなく、右SBで出場していた3がGK21のユニホームを着てゴールマウスを守ることになります。このPKを村田が今度は決めて2-0。
畳みかけるフロンターレは、20分には池谷のスルーパスに村田が抜け出してループシュートで狙いますが、GK3はこれを阻んで追加点とはならず。
1人少なくなった相模原はGKとなった3が組み立てに参加。立ち上がりと同様にラインを高く保ち、コンパクトにしてフロンターレに対抗。フロンターレは伊従と高吉が開き、デュークや小川を押し上げ。23分には宮代が中盤に落ちて受けたボールを左サイドへ展開すると、デュークが抜け出して左からクロスを入れますが、GK3はこれをキャッチ。直後には相模原。エリア外右で11がシュートに持ち込むも高吉がブロック。
25分にはフロンターレ、中盤の奥山からパスを受けた村田が右サイドへパスを送ると、桝谷が抜けるもオフサイド。さらに桝谷が中盤と近い位置でボールを受けて、右へスルーパスを出すと小川が抜け出しGKと1対1になりますが、これもまたオフサイド。32分にはエリア前でパスを回すと村田のパスにエリア右、またも桝谷が抜け出しますがこれもまたオフサイド。
フロンターレは、高吉や伊従もよく縦へパスを入れ、上野や奥山からサイドへ展開するなどしてゴールへ迫るも相模原の選手たちも読みよくボールをカット。なかなか追加点につなげることはできず。36分には池谷とのパス交換から上野が左サイドへ抜け出て、右へ展開。桝谷のパスにエリア正面、宮代が抜け出てシュートを打ちますがこれは右へ。さらに高吉が高い位置へ持ち上がってスルーパスを出したり、池谷がエリア前へ浮き球のパスを出したりと揺さぶっていきますが、いずれもオフサイドに。
それでも43分右サイドから桝谷がパスを出すとエリア正面、宮代が放ったシュート、今度はゴールネットを揺らして、3-0。突き放して前半はタイムアップとなります。
後半、そのままのメンバーで臨んだフロンターレ。2分に宮代から左サイドへ展開し、上野が仕掛けてコーナーキックを得ると、左から小川が入れたボールに伊従が合わせて、最後は相模原の選手のオウンゴールを誘って4-0。さらにフロンターレは右サイドからのパスにエリア正面へ抜け出した村田がGKとの1対1を制してゴールネットを揺らして5-0。9分には桝谷から右サイドへ展開すると、抜け出した宮代が仕掛けてエリア右、角度のないところから放ったシュートがゴール左隅へ決まり、6-0。宮代はこれでハットトリック。立て続けのゴールで突き放します。
フロンターレはここで、宮代に代わりFWは28山田新、上野に代わって左MFは32古屋雄帆、小川に代わって右SBは20森陽平。
17分には相模原もエリア外右でボールを奪ってクロスを入れてきますが、森がこれをクリア。
18分には池谷の中盤からのパスに山田が抜け出してGKと1対1に。放ったシュートに少しGK3は触ったものの、これも決まって7-0となります。
フロンターレは、村田が中盤まで下りて池谷や奥山、桝谷とパスを回すなどしながら機を見て前へ。19分にはエリア前へ抜け出してシュートを放つもGK3が反応。これで得たコーナーキック、右から池谷がボールを入れると伊従が合わせ、こぼれ球に村田が詰めますがシュートは左へ。
相模原も運動量は落ちることなく、22分には右サイドでボールを奪った7がエリア右へ進んでシュートを打つも早坂が対応。右サイドへ展開して、右SBの15が右MFの9と連係してオーバーラップ、クロスを上げるなど、点差はついても攻守の切り替えがよく気の抜けない場面をつくっていきますが、フロンターレもエリア前で伊従や高吉らがしっかり対応。切り替えよく、前へパスをつけ、森やデュークも前へ出てさらにゴールを狙っていきます。
29分には奥山がエリア前へ抜け出してシュート。こぼれ球に山田や古屋が詰めますが最後はファールに。32分には村田のパスに抜け出した山田がGK3と1対1になると3はシュートに反応するものの、ボールはゴールへ決まって8-0。さらに山田は直後にもGKのエリア前でのパスをカットしてシュートに持ち込みますが、これは右へ。
37分には桝谷のパスに村田が抜け出し、エリア内GK3と1対1に。しかし、シュートは3が足で防ぐ好守を見せて決まらず。ロスタイムにも、桝谷のパスに村田が抜け出してシュートを放ち、こぼれ球に山田が頭で合わせましたが、これもGK3がキャッチ。最後までゴールを求め続けたフロンターレは8-0で勝利。準決勝への進出を決めました。
前半3-0 後半5-0 計8-0
得点:宮代大聖3 村田聖樹2 オウンゴール 山田新2
フロンターレの先発:16早坂勇希、14小川真輝、4伊従啓太郎、34高吉正真、23デューク・カルロス、15池谷祐輔、13奥山璃空、7桝谷岳良、31上野綜太、18村田聖樹、26宮代大聖
交代:宮代→28山田新 小川→20森陽平 上野→31古屋雄帆
早い時間でSC相模原が10人となり難しさもあったと思いますが、運動量を落とすことなく機を見て前へ出てきた相模原に対して、攻守にひたむきにプレーし、最後までゴールを求め続けていきました。春へ向けてさらにいいチームになるのでは、と思わされます。
新人戦の準決勝の対戦相手は横浜F・マリノスユース。3月5日午後0時半、日本工学院専門学校八王子グラウンドで行われます。
(文中敬称略)
写真はかんちさんから多くをいただきました。ありがとうございます。
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